「CHANGE」まとめ後編

「CHANGE」まとめ後編
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http://www.fujitv.co.jp/change/index.html
#7
美山理香は病室の扉から静かに啓太を眺めている。啓太は病院で友達になった少年に、室内プラネタリウムを見せているのだ。啓太は補正予算案を公共事業より小児科医療対策を優先させるべく動いた。与党内からの反発もあったが小野田や生方、そして野党の野呂代表までが啓太の考えに賛同、新予算案は通るところまでこぎつけたのだ。だが、そんな総理である啓太をせつなげに見つめている筆頭秘書官である理香・・。一体どうしたというのか?
啓太は今日も時間があれば家で勉強会。韮沢やひかるもいっしょに勉強している。だが、やっぱり理香が的確にアドバイスしてくれないと勉強もはかどらない。ひかるは理香にうっとりし、韮沢は「美山がいないと何もできねえあ!?総理君!」とからかう。ふたりはいつの間にか寝てしまったが、啓太はまだ勉強している。そんな啓太を見ていた理香に、「今度お好み焼きパーティやりましょう。三人で話し会ったんですけど、僕達なかなか外に遊びにいけないじゃないですか?だからインドアのレクリエーションを充実させようって。」だが、その後にでた理香のセリフは啓太に衝撃を与えるに十分すぎた。「総理・・。補正予算案が可決されたら、総理秘書官を辞めさせてください。すみません・・。」長い沈黙・・。「えっ、どうして?・・。」「私は・・もともと神林先生の秘書です。ずっと総理の手伝いをしているわけには。今のうちに後任の秘書官を。急に申し訳ありません。おやすみなさい。」・・えっあの。我に返り、立ち上がって追いかけようとした時にはもう、理香は家を出たあとだった・・。
韮沢もひかるも啓太からそのことを聞かされ驚きを隠せない。「おまえそれでいいのか!?」・・いいわけはないのだが、啓太もわけがわからないのだ。だが、理香の意思をないがしろにするわけにもいかず後任の秘書官探しをしなくてはならない。
「納得できません!私、総理を追いかけて福岡から出てきたけど、美山さんならしょうがないってあきらめてたんですよ。綺麗で、仕事もできて。美山さんならずっと総理を支えてくれるって。あの人を!政治の世界に引きずりこんだのは誰ですか!?小学校の先生で、田舎で星を眺めて暮らしたかった総理の人生を変えたのは美山さんですよ!?どうして辞めるの?」ひかるの訴えに理香は、「私にだって・・。わたしの人生があるのよ・・。」
啓太に味方する小野田のグループ。少数ながらもその力はあなどれない。だが、ここにきて集会に欠席者がでてきている・・。生方もこの不穏な空気を感じ、焦りを覚え始めていた・・。
そんな中、後任秘書官の面接が行われる。集まったのはそれぞれ優秀?な人達ばかりだが、いっしょに立ち会った理香はいちいち難癖をつけ誰ひとり認めない。百坂や郡司達も理香の態度に呆れ顔だ。小さな喫煙室に啓太がタバコを吸いに行くと、SPの壇原も喫煙中。「やっぱりわからないな、美山さん・・。」啓太のぼやきに、「女性の中には相反するふたつのものが存在するのではないでしょうか?天使と悪魔、淑女と娼婦、ドライとウェット、赤ワインと白ワイン・・。つまり辞職するとは言ったものの、総理をサポートするのは自分しかいないと思っている・・。ですから、ケチャップとマヨネーズ・・。」
啓太の母親が尋ねてきた。韮沢の名前はちっとも覚えないが、啓太にズバリ言うのだ。「引き止めなかったと?あんたにとっては必要な人じゃなかったと?お母さんね、離れて暮らしていても啓太の気持ちが手にとるようにわかる時があるったい。今のあんたは自分に正直じゃなかように感じる。後悔したらいかんよ?啓太。」
啓太は屋上に美山を呼び出した。総理としての頼みじゃなく、「朝倉啓太として言います。僕の傍にいて欲しい。美山さんといっしょに仕事がしたいんです。でもこれは僕の我儘です。だけど言っただけの責任は必ずとります。僕の秘書官を続けてください。」「・・考えさせてください。」啓太の顔に笑みが見える。今はその言葉で十分なのだ。
しかし!ついに、小野田グループは三分の二が脱退するという事態を招くことになる。こうなると野党が票を投じても補正予算案は国会では否決される!小野田は電話で啓太に侘びを。「総理、申し訳ない!あの男にしてやられた。神林、神林官房長官だ!」そう、裏で神林が買収を働きかけていたのだ。多額の金をばら撒いて・・。現実に税金は、こういう事に使われてしまっているのかも知れないな・・。
その頃、理香は神林のもとに出向いていた。総理秘書官を辞めろと言われた件、そして神林が総理を降ろそうとしてる件、色々と言いたいことがたくさんある。神林が言うには、政友党の支持率を上げてくれただけで啓太の総理としての役目は終わった。これ以上総理をやらせても政治の素人、いずれ失速する。だから降りてもらう。それを聞かされた理香は再三神林に啓太のがんばりを伝えてきたのだが・・取り合ってもらえなかった。再度聞いてもらいに神林のもとへ訪れたのだ。が、「小野田グループが解散した。大臣に罷免をちらつかせてまで閣議決定させたあの補正予算が国会で否決されるとなると、朝倉総理の責任問題になるのは当然だな。さて、次は総理が自ら退陣する理由を考えなければな。」神林はそう言い、嫌らしい笑みを浮かべる。そこへ・・。
啓太が入ってきた。神林といっしょに理香がいることに戸惑いの表情を浮かべる啓太。だが、「神林先生にお聞きしたいことがあります!」「小児科医療対策を潰したのはあんたか?そう言いたいんだろ?」キッと睨む啓太に、「朝倉君。君はもう用済みだ。」驚く啓太をよそに、部屋を出て行く神林。
・・啓太は理香に、全部知っていたんですか!?と聞くが。返答に困る理香・・。自分は神林を説得していた。けど、政治家になりたい願望から啓太のもとを去ろうとする気持ちもあったのだろう・・神林の命に背くことは得策ではないのだから・・。たとえ秘書官を辞めろと言われたこと自体が、啓太の精神的支柱を折る神林の作戦だったとしても・・。そして、啓太が追い詰められていくことは前から十分に予測できたことだ・・。返答できない理香に、悲しみと怒りの表情を浮かべる啓太。そして・・、入院していた男の子が亡くなった報が啓太の耳に届く・・。
自分がいままでしてきた事は?信じていたものは?結局何もできていなかったじゃないか!?啓太は男泣きに泣く。誰もいない部屋で・・。そして姿を消してしまった・・。

#8
朝倉啓太総理は姿を消した・・。韮沢やひかる、SPの壇原までその事実に大慌て。SPの目を盗んで姿をくらますなんて前代未聞と話合っているが、この連中の目を盗むのは簡単なんじゃ・・。だが以外と落ち着いている韮沢、そして、やっぱりそこに居合わす理香。その理香の携帯に啓太の母親から電話が入る。啓太は実家に里帰りしていたのだ・・。
信じていた神林に敵対行為を受け、自分の法案は握りつぶされた・・。そして、最大の信頼を寄せていた理香までそういう動きがあったことを知りながら自分の元から去った。そして神林の秘書に戻った・・。啓太は心身疲労し家で休息をとっていたが、台所で振り返るともう、理香が来ている!スッ飛んできたんだ(笑)
こんな形で総理を辞めないで欲しい・・。その理香の言葉に、「美山さん言ってること矛盾してません?」啓太はふてくされている。理香もそんな啓太になんて言っていいのかわからない。だが啓太の母親は、政界は敵対する関係になってもしょうがない世界。それよりも、息子をそういう関係になっても心配してくれる理香の気持ちがなによりうれしいと礼を言うのだ。
TVでは神林が記者会見している。「自分は力のかぎり総理をサポートしたが、補正予算案は通らなかった。」そうふてぶてしく語っている。総理批判も政界で出てきている様子がTV画面に写っているのをぼんやりと眺めている啓太。そんな啓太の背中を寂しそうに見つめる理香。啓太に声をかけるが、啓太はその瞬間!永田町に帰ると。母親の用意してくれていた弁当を持ってふたりは出発。まだ啓太はその志を捨ててはいなかったのだ!
ふたりは東京に戻ってきた。そして、「では私はここで・・。私はあの方に育てていただいたんです。短い間でしたけど、ありがとうございました・・。」理香は神林の下へ帰ると言い、歩きだす。「美山さん!!僕はっ!!」その後ろ姿をたまらず叫んで呼び止める啓太。だが・・その後の言葉が出てこない。色々伝えたいことあるはずなのに・・。「ありがとうございました。」その言葉に理香も丁寧に頭を下げ、そしてまた背を向け歩きだす。啓太はその姿を見送りながら一筋の涙を流すのだ・・。
「神林ほど計算高く、権力欲にまみれた男はいない。」我々のグループを潰したのは神林だと言う小野田。「これは戦争です!」小野田の言葉に、「総理の座を守るか明け渡すか、そのどちらかしかない。」生方も真剣に啓太に言って聞かせる。総理をお飾りにして自分の内閣を作ったつもりだったが、総理が自分の政治を始めたので潰しにかかった。大量の金をばら撒いて・・。ともかく、神林を官房長官から罷免すべきだ!とふたりは忠告。もっともな意見なのだが、そうなると政界内の啓太の支持率は低くなるだろう・・。信用をなくすことに繋がるからだ。だが、このまま神林を野放しにしていることはあまりにも危険すぎる。
小野田、生方は支持者集めに奔走することになる。小野田は神林に電話して脅しをかけることまでするのだ。「あんたは子供扱いしているかもしれないが、朝倉総理に敵対するよりは協力した方が神林先生のためだよ。今ならまだ間に合う。」「まだ間に合うだと?」さすがの神林も苦い顔をするほかない。実は!政界内での啓太の信用は多少落ちているのだが、国民達の支持率は依然、格段に高いまま。啓太派にするか?神林派にするか?両天秤にかけている政治家達にとって、それは思案のしどころなのだ。そして一時的についた神林の味方は所詮、買収された連中だ。理香も今の神林の立場は危ういと感じている。啓太と敵対してもいいことはないと。理香は今まで傍にいて、朝倉啓太の力を一番に知っているのだから・・。
そして、啓太は神林と会う。~青二才の朝倉が私を罷免する~冗談にもならん!!心の底でそう笑っていた神林。だが、自分と会って啓太が発した言葉は、「僕と先生がこれからもいっしょにやっていくには、どうしたらいいんでしょうか?」自分が人のために働くチャンスをくれた恩人に、罷免なんて考えられない。総理という立場になれたのも神林先生の推薦があったればこそだと。まだまだ自分は先生から学ばなければいけないことがたくさんあります。場所ははからずも地域と密着しているボーリング大会。そこで啓太は頭を下げ、真摯に神林にお願いするのだ。啓太の言葉を聞いていくうち、神林の顔はしだいに穏やかになっていく。「本当だ・・。あなたはいままでの政治家とはまるで違う。わかりました。これからも総理をサポートさせていただきます。」その神林の言葉に本当にうれしそうな顔を見せる理香。場内は暖かい拍手と報道陣のカメラフラッシュで満たされた。
「朝倉啓太・・。大勢の目の前で頭を下げ、私から学びたいという。大した男だ。」あとで理香にそう話す神林。理香にしてみれば二人の和解がふたり以上にうれしかったに違いないのだ。だが、後日記者会見で神林は驚くべき発言をする。「総理に呼ばれ、官房長官の職を罷免されました。総理が独裁者になられてしまったことは非常に残念ではありますが・・。」永田町に激震が走る!厳しい眼差しで首をかしげざるおえない啓太・・。
「あの言葉は何だったんですか!?先生?」理香は神林に問う。「敵の前で本音をみせるような愚かしい事を私がすると思うか?」「私が政治家を志して財務省を辞めたのは、先生に出会ったからです・・。」「それがどうした?」自分が尊敬していた神林という立派な政治家は、実は存在などしていなかった・・。この国の政治を変えるのは神林ではない・・。理香は絶望し神林の元を去る・・。「好きにすればいい・・。ご苦労様。」そして理香は啓太の元へ。
「一分間だけ・・。」啓太の胸で泣き出す理香に、やさしく泣かせてあげる啓太。「もう一度いっしょに働いてもらえませんか?もう一度いっしょに!」啓太の言葉で、理香とのコンビは復活した。どこまでも敵対行為を見せる神林に立ち向かうのに最高の味方が戻ってきてくれた。だが、神林は啓太の父親の汚職事件に関するディスクを持っている・・。これをどういう形で使ってくるのだろうか!?戦いはこれからなのだ・・。

#9
神林が官房長官を辞めた。朝倉総理に罷免させられたと記者会見する神林。だが本当は、神林を罷免にするどころか協力要請したばかりだった啓太。それでも神林はあくまで啓太と敵対する道を選ぶ。その真意を測りかねる啓太・・。この神林の会見で朝倉啓太の国民支持率はあからさまに下がる。これが狙いだとしたら神林の戦術は成功したわけだが・・。
チーム朝倉の面々は今後の対策を話し合う。だが、神林の会見を否定する会見を行ったところで、啓太の評判がよくなるわけではないという結論に。どちらにしても、官房長官とうまくいっていなかったということを露呈してしまうことになるからだ。そしてなぜ!?内閣を自ら去るような真似をしたのか?という疑問に。神林は何かを企んでいると。そんな中、空いた官房長官のポストに韮沢が納まるという珍事が。色々大変な状況な朝倉内閣だが、以外にも落込みムードではないのであった。それでもがんばっていきましょう!的な前向き姿勢がここにはある。
理香は官邸医の月岡瑠美子に呼ばれた。官邸で働く女同士世間話でもという軽いノリかと思えば、啓太の健康診断の結果があまりよくないと留美子。理香はそれを聞き、啓太の体を心配するが啓太は火山の噴火でキャベツ農家の人達が困っているのを見過ごせない。必要以上に動き回る・・。
週刊誌に「大堂商事疑惑」の記事が大々的に出た。これは18年も前の賄賂の事件だ。啓太の父親もこの賄賂を受け取った疑惑がある・・。啓太は出馬した時にこの父親の不祥事を謝ってはいるが・・。この記事が出たことによってうやむやになっていた過去の疑惑が表面化することになったわけだ。朝倉内閣のほとんどの閣僚達もこの賄賂を受け取った可能性がある。それはすなわち内閣存亡の危機を表していた・・。「爆弾をしかけたんですよ!いつでも自分の手にあるボタンで爆発させられる!」生方は激怒していた。内閣の人選は神林自ら行った。この情報をリークしたのももちろん神林。「すでに内閣の外にいる人間には火の粉は降りかからない・・。」小野田は啓太にそう言いながらもどこかその表情を曇らせている・・。
そのころ神林は同等の大物政治家と料亭で酒を飲んでいた。ずいぶん用意周到だと皮肉られる。これで朝倉内閣の株は急落し、神林の株は上がるわけだ。だが、「大堂商事疑惑はいかんなあ。」と釘をさされるのだ。この疑惑にかかわった議員全員が政友党の人間。罠をかけるのはいい。が、自分達政党の首を絞めることになりかねないことをするな。ということだろう。「そんなこと言われても私には関係ありませんよ。」「総理になるためにはなり振りかまっていられないか?神林君?」「私が次の総裁候補になったとしても、それはまったくの偶然ですよ。」そう言って席を立ってしまう神林。ひとり廊下を歩く神林の表情には、どこか鋭い決意のようなものが漂っている・・。
閣僚達がもしこの賄賂を受け取っていたことが本当ならば辞任していただきますと啓太。「18年も前の疑惑ですよ!?」生方の問いかけに、「しかたありません・・。」生方はこの決断が啓太自身の立場を危うくすることを重々承知して心配しているのだ。集まってもらった閣僚達は、ここにいる全員潔白です。と啓太に宣言する。それを信じる!と記者会見で発表する啓太。そしてこの内閣の人選は自分が決めたと口外する。それをTVで見て薄笑いする神林。
大堂商事疑惑で振り回される朝倉内閣だが、キャベツ農園の人達を援助することはきちんとこなす。百坂や郡司達官僚達の協力。理香の援護。ひかるが最初にこの問題を発見した。そして韮沢も官房長官として会見を開いている。キャベツを現地に行って食べるパフォーマンスは人気取りじゃないのか?という記者の質問にも、「たとえそうだとしても何が悪い!総理が食べて見せたことによってすべてが都内のスーパーに出荷されたんです。あなたの奥さんももしかしたらお買いになったのでは?夕べの食卓にキャベツの千切りは出ませんでしたか?」チーム朝倉は完全に見事なチームワークでまとまりつつあった。
啓太は理香に言う。自分は理香との出会いを運命だと感じてると。最近いつも美山さんと初めて会った日のことを思い出している、美山さんはどう思っているのか?理香は、「総理との出会いは当たり前だったんです。」と答えるが、その表情は困惑している。妙に顔と顔が接近している。ジッと見つめてくる啓太に理香は・・。というところへ韮沢とひかるが帰ってきちゃったよ!(笑)
週刊誌に再び大堂商事疑惑の記事が。小野田がそのターゲットにされている!まさか小野田先生に限って・・というところに小野田から連絡が入り、啓太は小野田に会いにいった。
「あの記事は事実です・・。私は善人顔して総理を味方していたんですからねえ・・。」小野田は言う。あの金は私服を肥やすために受け取ったわけではない。あの金は党の資金になった。総理の父上も同じです。しかし・・不正を行ったのは事実。おそらく閣僚達も嘘をついている・・。「・・それを知ってしまった以上僕はあなたをこのままにしておくわけにはいきません・・。」その啓太の表情は苦渋に満ちていた・・。
小野田は幹事長を解任される。それが啓太の出した決断。そして議員を辞める小野田。「私はこの世界に長く居すぎました。政治家としてけじめをつけたい。それが辞職の理由です・・。」記者にそう言い小野田は官邸を去っていった。「終わったな。」神林の不敵な笑みがこぼれる。
啓太の部屋に理香が書類を届けに入ってきた。啓太は理香に話し始めた。自分はいつも自信たっぷりな態度の父親が苦手だった。でもそれは虚勢だったのかも知れない・・。自分は総理大臣ですから、内閣が不祥事を起こしたのにこのままこの椅子にとどまり続けるわけにはいきませんよね・・。「みんなを政治で失望させるような真似はしたくないです。僕は責任を取ります。いままで僕のことを支えてくれてありがとう。僕はあなたのことを絶対に忘れません。僕の人生を変えた人だから。」その言葉に理香は言う。自分は総理に嘘をついていたと。自分もいつも総理と会った日のことを思い出している・・。「お疲れ様でした。総理・・。」ふたりは固い握手を交わした。
予算委員会。今は一議員に戻った神林が朝倉啓太総理に質問する。小野田先生も不正が真実であった。他の閣僚達はどうなのか?。「責任を持って答えていただきたい。」その問いに啓太は立ち上がり応対する。「・・今回のことでまた政治は信頼を失ってしまった。その責任は間違いなく僕にもあります。そのことをまず国民の皆様に謝りたい。本当にもうしわけございませんでした。僕は、僕は責任をとります。僕は・・。」だが、突然倒れてしまった啓太!・・。仲間のみんなが啓太に駆け寄る。もちろん理香も・・。神林の表情も啓太を案じているように見えたが・・。

最終回
官邸医の月岡瑠美子が記者会見で朝倉啓太総理の病状を説明する。啓太は極度の過労とストレスで倒れてしまったのだ。今は絶対安静・・。韮沢は啓太が倒れる直前、何を言おうとしていたのか理香に問う。総理は辞任する覚悟を決めていたと理香。おまえそれでいいのか!?韮沢は言うのだが・・。
啓太は目を覚ました。「腹へった!」啓太は食欲旺盛・・。どうやら体はゆっくり眠ったことで回復に向かっているようだ。だが、今の状態では臨時で総理大臣の代理を立てなければならない。第一候補の神林はすでに官房長官を辞任している。あとの候補も大堂商事疑惑で賄賂を貰っていた、誰になっても国民は納得しない。そこで啓太は生方を総理代理に立てることに。
生方は総理の仕事を熱意を持ってこなす。が、膨大な数の書類ひとつひとつに目を通してから署名していたこと、現場に顔を出しに行くこと、それを手を抜かずやっていた啓太の真摯さに驚きを隠せない。百坂以下官僚達も、当たり前のように啓太流のやり方に染まっている。「寝る時間を削っても無理ですよ・・。」啓太のすごさに感服する生方であった。
休養中の啓太のもとに神林がやってくる。さぐるような目つきで啓太に話しかけた。「総理、あなた辞任なさるおつもりですか?もったいない。もし私が次の政権を担うとしたら、ぜひ入閣していただきたい。」啓太はそれを断る。それでは責任をとったことにならないと。「あなたらしい・・。どうぞお大事に。」神林は部屋をでていく。あいかわらず含みのある男、神林。もちろん啓太も警戒した表情を終始しているが、神林は彼なりの孤独な戦いをしているのではないか?・・。そして神林は、TVレポーターの質問に総理は辞任の決意をしているということを話す。これにより啓太の次の行動は、またもや神林に先手を取られ選択肢が減ってしまうことになるのだ・・。だが、啓太は辞任すると決めている。
啓太は総理に復帰し、生方は啓太を温かく出迎える。そして、自分はもう総理はごめんだと。啓太の総理としての仕事ぶりを褒めてのことだ。「本当におやめになるおつもりですか?」「はい・・。」「残念です。実に残念です・・。」
あと一週間、総理としてできる仕事はないか?どれもこれもやりたいことはあるのだが、とても一週間でできるものはない。そこで、官邸連絡会議にでるお茶、誰も飲んでないのでやめましょう!と。だが・・簡単にやめにできると思えばそうではなかった。なぜやめなければならないのか?いままでやってきたことには意味がある!そう主張する官邸内。そういうことは上に言ってくれと結局話はなかなか進まない。だが、啓太はこの問題もやると決めたからには妥協しなかった。たかだかお茶でも税金を使ってることにはかわりない。我々が率先的に小さなことに目を向けなければ地方自治体も世の中も動かないですよ?長年やってきたから正しい、それは説明になってません。自分はこの問題を考えてから自分で水筒を持ってきている、これがなかなかいけるんです。「・・・本当におやめになるんですか・・。」いつしか啓太はまた人の気持ちを動かしていたのだ。しかし、啓太の総理としての仕事も、これで幕を閉じる・・。
小野田が啓太のもとを訪れた。啓太の父親の事を話しはじめる小野田。彼と啓太の父親・誠は、共に大堂商事の賄賂を受け取ってしまった。そんな父親を啓太はまだ許していないかもしれない。だが、小野田は朝倉誠をすばらしい政治家だったと語る。誠が亡くなったあの飛行機事故、あれは観光なんかじゃなかった。夢実現のための視察だったと。そして、大堂商事疑惑の責任を取って辞任することは実にあなたらしい清々しい選択だ。「しかし、いかにも政治家的な考え方といえる。あなたのよさは、政治の素人だったことですよ。」
啓太は心を決め、理香にふたつのお願いをする。ひとつはみんなの前で今の自分の気持ちを伝える場を作ってもらうこと。もうひとつは、みんなに気持ちを伝えてから言うそうだ。理香は承諾する。そして、TV放送で国民に訴える啓太のTV演説が始まった。
ここからの木村拓哉がすごかった!!約20分、画面に向かって語り続けた。それが朝倉啓太としての演技なのか、木村拓哉としての政治の感想なのか、きっとどちらともだと感じた。しかし、あの長さは台本があってもすべては覚えることは困難だろう、スジが決まっていてあとはアドリブで語り続けたのではないか?音楽のJAZZ演奏でも、延々とメロディをその場の即興でやるというアドリブ機会があるが。ともかく、これをやってのけたキムタクに拍手してしまった。
自分は政治の世界に入る前は教師をしていた。正直、政治の世界には興味がなかった。どこか身近に感じることができなかったから。でも、まさか自分が国会議員になって自分にも何かできることがあるんじゃないかという気持ちがあることに気づいた。しかし、政治の世界は疑問に感じることばかりだった・・。会議もお互いの主張だけ言い続けて何も決まらないことがたくさんあった。議員は政党や派閥に所属しているから、先輩議員が白黒を裏返せば次の日から間逆の主張をする議員もいる・・。自分はますます政治がわからなくなった。そんな時、自分が総裁選に出馬する機会を得て総理になった。自分は国民のみなさんと同じ目線で奔走してきたつもりでしたが、結果的に裏切ることになってしまった・・。大堂商事疑惑は内閣だけじゃなく政界すべてを含む大不祥事です。僕はあらためてみなさんに謝ります。本当に申し訳ありませんでした。だが、これだけは言わせてください。政治に希望を感じることもたくさんあったんです。どうか知ってください!権力にいっさい執着せず熱意と使命感に燃えて働く政治家がいるってことを。官僚といわれる人達の中に必死に国民のために働く人がいるってことを・・。自分は総理を辞任します。しかし、それだけでは今回の責任をとったことにはならないと感じている。疑惑の政治家はまだ国会に残っているのだから。よって衆議院を解散し、もう一度国民のみなさんに議員を始めから選び直してもらいたいんです。みなさんは本当の政治家を選ぶ権利と義務があります。あなたの一票はこの世の中を変える一票になる。この衆議院解散は、朝倉内閣の実績を問うものではなく、子供達に希望ある未来を用意するための解散です!最後まで聞いてくれたみなさん、心より感謝します。ありがとうございました。
TV演説が終わった啓太に理香やひかる、壇原、官僚のみんなが拍手で迎える。すばらしい言葉と決断だと。そこへ、神林がやってきた・・。
「君は私から学びたいと言っていたが、何か学べたのかね?」「・・神林先生には本当に感謝しています、大堂商事疑惑のこと。先生のおかげで政界のウミを出すことができました。」めがねをはずし、啓太ににじりよる神林。一瞬たじろく啓太だが、すぐにまっすぐに神林を見つめる。神林は笑みを浮かべ、「選挙の検討を祈るよ。本会議場で会おう。」そして去り際、「がんばりなさい。」と理香に声をかけて立ち去った。神林・・。たしかに啓太を利用しようと企んだ、政友党支持率回復のために。そして実際、内閣は自分の思いどうりになったはずだ。自分のしかけた爆弾で現に解散までさせたのだから。でも、啓太は神林の予想をはるかに上回る実力を秘めて動いた。それだけが神林の誤算。野心があったとも思うし、いやらしい敵役でもあった神林!だが、自分は神林の目的が政界のウミを出すきっかけをつかみたかった事が第一だったと思いたい。
すべてが終わり啓太は理香にもうひとつのお願いをする。「僕のそばにいて欲しい。ずっとです。」「私の夢は今叶いました・・。」ふたりは手をつなぐ。理香はいつからか政治家になる夢より、啓太のそばにいることが一番に変わっていたのだ。そして選挙となれば韮沢の出番!血がたぎっている。国民の前で演説しようとする啓太の前にはたくさんの人々が拍手で啓太を出迎える。朝倉啓太の政治家人生はまだまだ始まったばかりなのだ。。

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