「CHANGE」最終回
「CHANGE」最終回
官邸医の月岡瑠美子が記者会見で朝倉啓太総理の病状を説明する。啓太は極度の過労とストレスで倒れてしまったのだ。今は絶対安静・・。韮沢は啓太が倒れる直前、何を言おうとしていたのか理香に問う。総理は辞任する覚悟を決めていたと理香。おまえそれでいいのか!?韮沢は言うのだが・・。
啓太は目を覚ました。そして・・「腹へった!」啓太は食欲旺盛。どうやら体はゆっくり眠ったことで回復に向かっているようだ。だが、今の状態では臨時で総理大臣の代理を立てなければならない。第一候補の神林はすでに官房長官を辞任している。あとの候補も大堂商事疑惑で賄賂を貰っていた、誰になっても国民は納得しない。そこで啓太は生方を総理代理に立てることに。
生方は総理の仕事を熱意を持ってこなす。が、膨大な数の書類ひとつひとつに目を通してから署名していたこと、現場に顔を出しに行くこと、それを手を抜かずやっていた啓太の真摯さに驚きを隠せない。桃坂以下官僚達も、当たり前のように啓太流のやり方に染まっている。「寝る時間を削っても無理ですよ・・。」啓太のすごさに感服する生方であった。
休養中の啓太のもとに神林がやってきた。さぐるような目つきで啓太に話しかける。「総理、あなた辞任なさるおつもりですか?もったいない。もし私が次の政権を担うとしたら、ぜひ入閣していただきたい。」啓太はそれを断る。それでは責任をとったことにならないと。「あなたらしい・・。どうぞお大事に。」神林は部屋をでていく。あいかわらず含みのある男、神林。もちろん啓太も警戒した表情を終始しているが、神林は彼なりの孤独な戦いをしているのではないか・・。そして神林はTVレポーターの質問に総理は辞任の決意をしているということを話す。これにより啓太の次の行動は、またもや神林に先手を取られ選択肢が減ってしまうことになるのだ・・。だが、啓太は辞任すると決めている。
啓太は総理に復帰し、生方は啓太を温かく出迎える。そして、自分はもう総理はごめんだと。啓太の総理としての仕事ぶりを褒めてのことだ。「本当におやめになるおつもりですか?」「はい・・。」「残念です。実に残念です・・。」
あと一週間、総理としてできる仕事はないか?どれもこれもやりたいことはあるのだが、とても一週間でできるものはない。そこで、官邸連絡会議にでるお茶、誰も飲んでないのでやめましょう!と。だが・・簡単にやめにできると思えばそうではなかった。なぜやめなければならないのか?いままでやってきたことには意味がある!そう主張する官邸内。そういうことは上に言ってくれと結局話はなかなか進まない。だが、啓太はこの問題もやると決めたからには妥協しなかった。たかだかお茶でも税金を使ってることにはかわらない。我々が率先的に小さなことに目を向けなければ地方自治体も世の中も動かないですよ?長年やってきたから正しい、それは説明になってません。自分はこの問題を考えてから自分で水筒を持ってきている、これがなかなかいけるんです。「・・・本当におやめになるんですか・・。」いつしか啓太はまた人の気持ちを動かしていたのだ。しかし、啓太の総理としての仕事も、これで幕を閉じる・・。
小野田が啓太のもとを訪れた。啓太の父親の事を話しはじめる小野田。彼と啓太の父親・誠は、共に大堂商事の賄賂を受け取ってしまった。そんな父親を啓太はまだ許していないかもしれない。だが、小野田は朝倉誠をすばらしい政治家だった語る。誠が亡くなったあの飛行機事故、あれは観光なんかじゃなかった。夢実現のための視察だったと。そして、大堂商事疑惑の責任を取って辞任することは実にあなたらしい清々しい選択だ。「しかし、いかにも政治家的な考え方といえる。あなたのよさは、政治の素人だったことですよ。」
啓太は理香にふたつのお願いをする。ひとつはみんなの前で今の自分の気持ちを伝える場を作ってもらうこと。もうひとつは、みんなに気持ちを伝えてから言うそうだ。理香は承諾する。そして、TV放送で国民に訴える啓太のTV演説が始まった。
ここからの木村拓哉がすごかった!!約20分、画面に向かって語り続けた。それが朝倉啓太としての演技なのか、木村拓哉としての政治の感想なのか、どちらでもかまわない。きっとどちらともだと感じた。しかし、あの長さは台本があってもすべては覚えることは困難だろう、スジが決まっていてあとはアドリブで語り続けたのではないか?音楽のJAZZ演奏でも、延々とメロディをその場の即興でやるというアドリブ機会があるが。ともかく、これをやってのけたキムタクに拍手してしまった。
自分は政治の世界に入る前は教師をしていた。正直、政治の世界には興味がなかった。どこか身近に感じることができなかったから。でも、まさか自分が国会議員になって自分にも何かできることがあるんじゃないかという気持ちがあることに気づいた。しかし、政治の世界は疑問に感じることばかりだった・・。会議もお互いの主張だけ言い続けて何も決まらないことがたくさんあった。議員は政党や派閥に所属しているから、先輩議員が白黒を裏返せば次の日から間逆の主張をする議員もいる・・。自分はますます政治がわからなくなった。そんな時、自分が総裁選に出馬する機会を得て総理になった。自分は国民のみなさんと同じ目線で奔走してきたつもりでしたが、結果的に裏切ることになってしまった・・。大堂商事疑惑は内閣だけじゃなく政界すべてを含む大不祥事です。僕はあらためてみなさんに謝ります。本当に申し訳ありませんでした。だが、これだけは言わせてください。政治に希望を感じることもたくさんあったんです。どうか知ってください!権力にいっさい執着せず熱意と使命感に燃えて働く政治家がいるってことを。官僚といわれる人達の中に必死に国民のために働く人がいるってことを・・。自分は総理を辞任します。しかし、それだけでは今回の責任をとったことにはならないと感じている。疑惑の政治家はまだ国会に残っているのだから。よって衆議院を解散し、もう一度国民のみなさんに議員を始めから選び直してもらいたいんです。みなさんは本当の政治家を選ぶ権利と義務があります。あなたの一票はこの世の中を変える一票になる。この衆議院解散は、朝倉内閣の実績を問うものではなく、子供達に希望ある未来を用意するための解散です!最後まで聞いてくれたみなさん、心より感謝します。ありがとうございました。
TV演説が終わった啓太に理香やひかる、壇原、官僚のみんなが拍手で迎える。すばらしい言葉と決断だと。そこへ、神林がやってきた・・。
「君は私から学びたいと言っていたが、何か学べたのかね?」「・・神林先生には本当に感謝しています、大堂商事疑惑のこと。先生のおかげで政界のウミを出すことができました。」めがねをはずし、啓太ににじりよる神林。一瞬たじろく啓太だが、すぐにまっすぐに神林を見つめる。「選挙の検討を祈るよ。本会議場で会おう。」そして去り際、「がんばりなさい。」と理香に声をかけて立ち去った。神林・・。たしかに啓太を利用しようと企んだ、政友党支持率回復のために。そして実際、内閣は自分の思いどうりになったはずだ。自分のしかけた爆弾で現に解散までさせたのだから。でも、啓太は神林の予想をはるかに上回る実力を秘めて動いた。それだけが神林の誤算。野心があったとも思うし、いやらしい敵役でもあった神林だが!自分は神林の目的が政界のウミを出すきっかけをつかみたかった事が第一だったと思いたい。
すべてが終わり啓太は理香にもうひとつのお願いをする。「僕のそばにいて欲しい。ずっとです。」「私の夢は今叶いました・・。」ふたりは手をつなぐ。理香はいつからか政治家になる夢より、啓太のそばにいることが一番に変わっていたのだ。そして選挙となれば韮沢の出番!血がたぎっている。国民の前で演説しようとする啓太の前にはたくさんの人々が拍手で啓太を出迎える。朝倉啓太の政治家人生はまだまだ始まったばかりなのだ。。
官邸医の月岡瑠美子が記者会見で朝倉啓太総理の病状を説明する。啓太は極度の過労とストレスで倒れてしまったのだ。今は絶対安静・・。韮沢は啓太が倒れる直前、何を言おうとしていたのか理香に問う。総理は辞任する覚悟を決めていたと理香。おまえそれでいいのか!?韮沢は言うのだが・・。
啓太は目を覚ました。そして・・「腹へった!」啓太は食欲旺盛。どうやら体はゆっくり眠ったことで回復に向かっているようだ。だが、今の状態では臨時で総理大臣の代理を立てなければならない。第一候補の神林はすでに官房長官を辞任している。あとの候補も大堂商事疑惑で賄賂を貰っていた、誰になっても国民は納得しない。そこで啓太は生方を総理代理に立てることに。
生方は総理の仕事を熱意を持ってこなす。が、膨大な数の書類ひとつひとつに目を通してから署名していたこと、現場に顔を出しに行くこと、それを手を抜かずやっていた啓太の真摯さに驚きを隠せない。桃坂以下官僚達も、当たり前のように啓太流のやり方に染まっている。「寝る時間を削っても無理ですよ・・。」啓太のすごさに感服する生方であった。
休養中の啓太のもとに神林がやってきた。さぐるような目つきで啓太に話しかける。「総理、あなた辞任なさるおつもりですか?もったいない。もし私が次の政権を担うとしたら、ぜひ入閣していただきたい。」啓太はそれを断る。それでは責任をとったことにならないと。「あなたらしい・・。どうぞお大事に。」神林は部屋をでていく。あいかわらず含みのある男、神林。もちろん啓太も警戒した表情を終始しているが、神林は彼なりの孤独な戦いをしているのではないか・・。そして神林はTVレポーターの質問に総理は辞任の決意をしているということを話す。これにより啓太の次の行動は、またもや神林に先手を取られ選択肢が減ってしまうことになるのだ・・。だが、啓太は辞任すると決めている。
啓太は総理に復帰し、生方は啓太を温かく出迎える。そして、自分はもう総理はごめんだと。啓太の総理としての仕事ぶりを褒めてのことだ。「本当におやめになるおつもりですか?」「はい・・。」「残念です。実に残念です・・。」
あと一週間、総理としてできる仕事はないか?どれもこれもやりたいことはあるのだが、とても一週間でできるものはない。そこで、官邸連絡会議にでるお茶、誰も飲んでないのでやめましょう!と。だが・・簡単にやめにできると思えばそうではなかった。なぜやめなければならないのか?いままでやってきたことには意味がある!そう主張する官邸内。そういうことは上に言ってくれと結局話はなかなか進まない。だが、啓太はこの問題もやると決めたからには妥協しなかった。たかだかお茶でも税金を使ってることにはかわらない。我々が率先的に小さなことに目を向けなければ地方自治体も世の中も動かないですよ?長年やってきたから正しい、それは説明になってません。自分はこの問題を考えてから自分で水筒を持ってきている、これがなかなかいけるんです。「・・・本当におやめになるんですか・・。」いつしか啓太はまた人の気持ちを動かしていたのだ。しかし、啓太の総理としての仕事も、これで幕を閉じる・・。
小野田が啓太のもとを訪れた。啓太の父親の事を話しはじめる小野田。彼と啓太の父親・誠は、共に大堂商事の賄賂を受け取ってしまった。そんな父親を啓太はまだ許していないかもしれない。だが、小野田は朝倉誠をすばらしい政治家だった語る。誠が亡くなったあの飛行機事故、あれは観光なんかじゃなかった。夢実現のための視察だったと。そして、大堂商事疑惑の責任を取って辞任することは実にあなたらしい清々しい選択だ。「しかし、いかにも政治家的な考え方といえる。あなたのよさは、政治の素人だったことですよ。」
啓太は理香にふたつのお願いをする。ひとつはみんなの前で今の自分の気持ちを伝える場を作ってもらうこと。もうひとつは、みんなに気持ちを伝えてから言うそうだ。理香は承諾する。そして、TV放送で国民に訴える啓太のTV演説が始まった。
ここからの木村拓哉がすごかった!!約20分、画面に向かって語り続けた。それが朝倉啓太としての演技なのか、木村拓哉としての政治の感想なのか、どちらでもかまわない。きっとどちらともだと感じた。しかし、あの長さは台本があってもすべては覚えることは困難だろう、スジが決まっていてあとはアドリブで語り続けたのではないか?音楽のJAZZ演奏でも、延々とメロディをその場の即興でやるというアドリブ機会があるが。ともかく、これをやってのけたキムタクに拍手してしまった。
自分は政治の世界に入る前は教師をしていた。正直、政治の世界には興味がなかった。どこか身近に感じることができなかったから。でも、まさか自分が国会議員になって自分にも何かできることがあるんじゃないかという気持ちがあることに気づいた。しかし、政治の世界は疑問に感じることばかりだった・・。会議もお互いの主張だけ言い続けて何も決まらないことがたくさんあった。議員は政党や派閥に所属しているから、先輩議員が白黒を裏返せば次の日から間逆の主張をする議員もいる・・。自分はますます政治がわからなくなった。そんな時、自分が総裁選に出馬する機会を得て総理になった。自分は国民のみなさんと同じ目線で奔走してきたつもりでしたが、結果的に裏切ることになってしまった・・。大堂商事疑惑は内閣だけじゃなく政界すべてを含む大不祥事です。僕はあらためてみなさんに謝ります。本当に申し訳ありませんでした。だが、これだけは言わせてください。政治に希望を感じることもたくさんあったんです。どうか知ってください!権力にいっさい執着せず熱意と使命感に燃えて働く政治家がいるってことを。官僚といわれる人達の中に必死に国民のために働く人がいるってことを・・。自分は総理を辞任します。しかし、それだけでは今回の責任をとったことにはならないと感じている。疑惑の政治家はまだ国会に残っているのだから。よって衆議院を解散し、もう一度国民のみなさんに議員を始めから選び直してもらいたいんです。みなさんは本当の政治家を選ぶ権利と義務があります。あなたの一票はこの世の中を変える一票になる。この衆議院解散は、朝倉内閣の実績を問うものではなく、子供達に希望ある未来を用意するための解散です!最後まで聞いてくれたみなさん、心より感謝します。ありがとうございました。
TV演説が終わった啓太に理香やひかる、壇原、官僚のみんなが拍手で迎える。すばらしい言葉と決断だと。そこへ、神林がやってきた・・。
「君は私から学びたいと言っていたが、何か学べたのかね?」「・・神林先生には本当に感謝しています、大堂商事疑惑のこと。先生のおかげで政界のウミを出すことができました。」めがねをはずし、啓太ににじりよる神林。一瞬たじろく啓太だが、すぐにまっすぐに神林を見つめる。「選挙の検討を祈るよ。本会議場で会おう。」そして去り際、「がんばりなさい。」と理香に声をかけて立ち去った。神林・・。たしかに啓太を利用しようと企んだ、政友党支持率回復のために。そして実際、内閣は自分の思いどうりになったはずだ。自分のしかけた爆弾で現に解散までさせたのだから。でも、啓太は神林の予想をはるかに上回る実力を秘めて動いた。それだけが神林の誤算。野心があったとも思うし、いやらしい敵役でもあった神林だが!自分は神林の目的が政界のウミを出すきっかけをつかみたかった事が第一だったと思いたい。
すべてが終わり啓太は理香にもうひとつのお願いをする。「僕のそばにいて欲しい。ずっとです。」「私の夢は今叶いました・・。」ふたりは手をつなぐ。理香はいつからか政治家になる夢より、啓太のそばにいることが一番に変わっていたのだ。そして選挙となれば韮沢の出番!血がたぎっている。国民の前で演説しようとする啓太の前にはたくさんの人々が拍手で啓太を出迎える。朝倉啓太の政治家人生はまだまだ始まったばかりなのだ。。
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