クロコーチ九話&東京バンドワゴン九話感想

■クロコーチ九話
黒河内(長瀬智也)は、どこかの工事中ビルに椅子に縛られたままでも余裕の表情で、高橋(森本レオ)に逆に聞き返していた。少年Sには仲間がいたんですよね?ジョニー?ジョー?「その人の口も、あなたが封じちゃったんですか?」「そんなことを聞いて、どうするんですか?」高橋は笑いながら返す。「いや、それを知りたがっていた人がいて、それを受け継いじゃった僕がいて、聞かないと終われないんですよ。あなたはなぜ?三億円を強奪したんですか?単に金目当てだったって、だけですか?」「・・じゃあ、私もはっきり言いましょうね?」高橋は、黒トランクカバンが開いている机の傍に再び近づき、それを黒河内のほうに向けた。トランクの中はPCがあり、そのディスプレイに、何かのパスワードを入力する画面が映しだされている。「これは、沢渡(渡部篤郎)さんの暴走を防ぐために奪ったんです。またひとり、殺されたようですね・・」そう、越後検事は自殺に偽装されて殺害されていた。

青酸カリウムを飲んで自殺・・。「争った形跡はありませんし、事務官の話によると、検事は沢渡さんを釈放してしまったことに、ひどく責任を感じてしまっていたそうですから、まず自殺で間違いないでしょうね」牛井課長(小市慢太郎)が清家(剛力彩芽)に言う。「・・沢渡さんに殺されたのかもしれません・・」清家のうめきに、牛井の目がぎらつく。「あっいえ・・」「清家さん。ちょっとよろしいですか?」牛井は笑顔で清家を別室に促した。清家は単刀直入に聞かれる。<黒河内と内密に追ってるヤマ>のことを。牛井の目は厳しく、有無を言わさない。「その・・三億円事件です・・」

高橋は、黒河内に言った。沢渡さんはこの金を使ってよからぬことをたくらんでいると。「ああ。例の計画ね」黒河内のうなづきに、「さすがにそれは知りませんよね?」と高橋は笑う。「あ、はい。でも、そのパソコンだけじゃ、三百五十億円のゲンナマを引き出せないことは知ってますけどね~。それで僕を拉致したんでしょ?」高橋は黒河内に、沢渡からこのパスワードを聞き出してほしいと言った。「あの人を止めるには、会の資金源を断つのが一番ですからね」「そうなんですかね~?沢渡を落としたいなら、ご自分のことを世間に公表すればいいじゃないですか~?三億円の歴史を知ってる、生き証人なんだから?僕もずっと知りたかったんですよ?あなたの歴史を」「・・それは、できません。警察への信頼が損なわれてしまいますから・・」「・・わかりました。じゃあ、暗証番号を聞きだしたら、全部話してもらうという取引は?」黒河内の問いに、笑顔の高橋。これにて、取引成立。黒河内は、沢渡に会いに首都綜合警備保障へ。。真実をしりたいから、必ず奪ってみせますよと挑発する。「待っててくださいよ?」

清家からすべてを聞く牛井。都市伝説みたいだな・・と苦笑する。トップは沢渡、その拠点は首都綜合警備保障。殺害された杉も桜吹雪会のメンバーだった、だから首都綜合警備保障を家宅捜索できればと頼む清家。「いや、それはちょっと・・この間もいったように、あそこは警察の天下り先ですし、警視庁の管轄ですから、確証がないかぎり踏み込めないんです」「確証・・?」
「・・しかし・・ずいぶん調べましたね」牛井の目は笑っていた・・。

清家は、行方不明になっていた黒河内から連絡があり、驚きと嬉しさで会いにいく。清家は、黒河内が行方不明になってしまったので、思わず牛井課長に全部話してしまいましたと謝った。「ええ!しゃべっちゃったの?いいよ!どうせ証拠がないから平気だろうし」黒河内は、3億円は今じゃ350億にもなっていて、その金をマネーロンダリングで増やしていたのが綾川、そして自分が桜吹雪会に入ったことを言った。「は??」「ということで、3億円の捜査はこれにて終了。お疲れ様でした」「また、いつもの冗談ですよね?」黒河内はマジだと返す。いまさら3億円のことを表ざたにして誰が得をするのか?知れば知るほど人が死に、清家も自分の父親が殺されたことを知らないほうが幸せだったのでは?「・・私は捜査を続けます!」黒河内は、清家に顔を近づけた。「やめとけよ!闇は闇のままでいいんだよ。45年間、それで秩序が保たれてきたんだから」「でも・・前に言いましたよね?誰が善で誰が悪か?それは自分で判断するしかない」「だ・か・ら!自分で判断したの」
黒河内の信念はそんなものだったのか?彼といっしょに捜査していくうちに知った、葉月トモという存在。それは、もういいの・・?

だが。黒河内は携帯メールで清家にある画像を送った。捜査するなよと言いながら。。
それは、杉が受付嬢と揉み合っている画像だった。受付嬢の手のひらにはナイフが刺さっている画像もある。社長の加賀の姿も写っていた。これは、首都綜合警備保障内での出来事だ!
杉の遺体からは杉以外の血痕も見つかっていた。この画像のひとつを見るかぎり、この受付嬢のものだろう。決定的になりうる証拠である。どういうこと!?

清家達が、捜査会議をしている最中に、綾川が失踪したという情報が入った。シャバに出てきたばかりである。。
実は、綾川は、沢渡にマネーロンダリングから手を引きたいと告げて殺されかかった。高宮がそれを阻止して、黒河内が綾川を沢渡から逃がしたのだ。
綾川から、金の流れのデータを入手する黒河内。暗証番号ではなかったが、沢渡が何をしようとしているのか大筋わかる。
これは黒河内のシナリオだったのかもしれない。

黒河内は、清家を呼び出し、沢渡と高橋の内紛を利用して、真相を突き止めようとしていることを教えた。3億円事件を立証するには、<金と証言の両方が必要>なのだ。だから高橋。「で、取り巻きの加賀達が邪魔だから、捕まえてもらおうと思って、写真を送ったの」「・・写真は役にたったのですが・・それでもあの警備会社に立ち入るのは難しいみたいです」「なら立ち入らなきゃいいじゃん」黒河内は不敵に笑う。

そして。加賀と受付嬢は、黒河内の部屋を監視カメラで見ている最中に、牛井と清家によって捕まった。。例の隠し監視カメラを統括しているワゴン車にいるところを、いっぺんに捕まったのだ。直接捕まえてしまえば、わざわざ首都綜合警備保障に押し入る必要はない。。しかも、自分が監視されていたことですら攻撃の手段に変えてしまった黒河内。
綾川、高橋、加賀は、沢渡の元からいなくなり、高橋の取り巻きさえ排除した黒河内。もう、3億円事件の真相は、遅かれ早かれ暴かれることになるだろう。。

高橋は加賀が捕まったことを知り、黒河内と会う。黒河内は、沢渡が、民間軍事会社に投資して、海外から兵隊を呼びよせて、自作自演で軍需産業を活発化させて金を大きく増やすことをたくらんでいることを知ったことを告げる。さすがにそれはやりすぎだと、高橋はそれを止めようとしているんですね?と。「そのとうりです・・」「ああ、でも、加賀が取り調べで、あなたのことも、しゃべっちゃうかもしれませんけど?もう終わりですね?どうします?警察いって加賀を殺しますか?人に告白されるまえに、自分から話したらどうですか?よ~くお考えください」「・・失礼します」高橋は去った。

その頃。加賀は取り調べを牛井から受けていた。が、任意同行ということで逃れようとしている。しかし、牛井の目は加賀をするどく射抜いていたのだ。「誰の指示で殺したんですか?よ~く考えてお答えください。誰の指示か、よ~く考えてお答えください」恐怖で震えあがる加賀・・。

夕刻。富田ジョージの墓の前で、高橋は、黒河内に声をかけられた。広い墓場群には二人のほかに誰もいない。寒々しい気配に、夕日がふたりをオレンジに照らしていた。
その墓の人物、富田ジョージにそそのかされて、犯行におよんだのか?と。「・・彼は手伝ってくれただけですよ」「それ、認めたってことですよね?やっぱり少年Sには、仲間がいたんですね。45年前、少年Sは何をみたんですか?」

「・・私の夢は、警察官になることだったんですよ。ですが、当時、学生運動がさかんでして、警察でも太刀打ちできないことを、目の当たりにしたんですよ・・」警察官の息子だった高橋、いや、沢村秀人は、そんな現状を憂いていたのだ。知り合った富田ジョージの所属する立川グループという暴走族は、ダイナマイトにみせかけた発煙筒で、スーパーを襲ったりしていた。このことをヒントに沢村は、3億円強奪を思いついたのだ。
「つまり、3億円事件を起こした目的は、金じゃなくて、警察に一石を投じたかった?」「それをきっかけにして、警察が体制の見直しをしてくれるんじゃないか?そう、思ったんです・・」ジョージはこの話をすると、心よく手伝ってくれた。準備をするには、ひとりじゃできなかったから・・。入念なる準備に次ぐ準備。「いけないことだとわかっていましたが、あの頃が一番輝いていました。これをきっかけに、警察の体制を見なおさせるんだ、善なんだとね・・」だが!この事は、公安の城尾にすでにマークされていたのだ・・。
そして、3億円は、警察の裏資金として確保され、世間から未解決として末梢された。沢村も自殺として、高橋として生まれ変わらせられた・・。「私に断る自由はありませんでした」「富田ジョージさんはどうなったんですか?」「・・事件依頼一度も会ってません。待ち合わせ場所に、私、行きませんでしたから・・」「45年前、あなたが見たものって、警察の裏の顔だったんですね」正義だけじゃない、狡猾でしたたかな部分。

その後、高橋は、公安のコネであちこち勤めていたのだ。「どうりで捕まらないわけですね~?」「ずっーと捕まっていましたよ。日本という檻の中で、飼われるしかなかったんです」「あなたの人生は、警察の裏の歴史そのものってことですか?だからって、殺しに手を染めちゃだめでしょ?」「それは、あの人がトップになってからです」高橋の顔が厳しくなる。「沢渡一成ですか。なぜ、いままであの人にしたがってきたんですか?」「・・昔、城尾さんが約束してくれたんですよ。桜吹雪会を、いつか必ず国の正式な捜査機関として表舞台へ出すと」「そうはなっていませんけどね~」黒河内の言葉に高橋は笑った。「そうなるはずだったんですよ?あなたが邪魔しなければ。」「沢渡を逮捕したことですか?」「はい。あの人は今年、会のために国政に打ってでる予定だったんですよ。それが逮捕され、国政の道を閉ざされてから、何かが崩れてきたんです」「まあ、僕の狙いどうりなんですけどね~。そのパソコン、どうしますか?」「・・沢渡さんを、止められますか?」「そこは、警察ですから」高橋は黒いトランクを黒河内に託す。そこへ、警察車がサイレンを鳴らしてやってきた。パトカーから降りてきたのは、牛井と清家。「あなた、本当に信用できない人ですね~。でも・・」高橋がささやいた言葉?に目を見開く黒河内。

黒河内は沢渡のいる事務所にやってきた。黒トランクを持って。「今はもう、桜吹雪会のあなたと、僕のふたりきり。山分け、雲隠れ」ニヤッと笑う黒河内。「御苦労さまでした」沢渡も笑う・・。

その頃。警察車から悠然と降りる高橋。車には牛井と清家が気絶していた。スタンガンを所持し、高橋は、笑顔で歩いていく・・。


■東京バンドワゴン九話
前回もよかったが、今回もよかった。或る意味、リーガルハイの岡田将生の理想をちゃんと体現しているのが、このドラマに出てくる玉置浩二の我南人。ウィンウィンは少しは見習って(笑)
人情物語なんて、だいたい似たりよったり。だけど、このドラマはそれでもちゃんと、それを丁寧にやってるよね。だからいいんだと思う。
最後のシーンもなんともいえないねえ。治そうよ(泣)楽器があるじゃないか。

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