無理な恋愛#8

「無理な恋愛」#8
外を歩いているかえでの携帯が鳴った。立木からの、どうやら食事の誘いらしい。かえではOKの返事を返す。場所は立木さんが決めてくださいと。「よ~し。よくがんばった、えらい!俺!」立木は上機嫌。告ってしまったわけだし、今は誘うしかないね!
あんまりわざとらしく高い店じゃないほうがいいよなあ、大人の男じゃないと入れないって店がいいよな!立木は意気揚々。そういうのは若者はかなわないっすねえ。と返す文平の横から、人間ドックに行ってください、行ってないのは立木さんだけです。と祥子。話の越も折られ、しぶしぶ検査に行く立木だが・・ポリープが見つかってしまったようだ。入院しなくてはいけない・・。はからずも、かえでとデートする日とかぶってしまうのであった・・。
どこに連れてってくれるのか楽しみな男っていいよね。と律子。ところで、龍彦君はどうしてるの?再現ドラマのメイク中、いつものように雑談するかえでと律子。かえでが言うには、最近龍彦はまじめにバイトをみつけ、掃除してご飯も作り、犬のチャッピーの散歩もしてくれるそうだ。しかもしばらくH禁止までしっかり守ってくれているという。それを聞いて律子は、ほう~、なるほど。「ライバルが現れて危機感を持ったんだね。」立木とまともに勝負しても敵わないとかえでの母性をくすぐる作戦にでたと分析する。「こりゃますますおもしろくなってきたねえ!」そこへ・・。
「あのさあ!最近メイク中のおしゃべりの時間がどんどん長くなってきてませんか!?」監督(律子の彼氏)が割り込んできた。だが、「監督!ガールズトークは女の子最大の楽しみなんですよ、わかってないですねえ。それがあるからこの仕切りの悪い現場でもやっていけてるんじゃないですか?」「えっ!?」「まあ、ふたりはガールズでは無いかも知れないけど。でも年をとればとるほどおしゃべりしか楽しみがなくなっちゃうんです。その楽しみを先輩達から奪わないでください。」まどかちゃんは先輩達をかばっているのか!?それともけなしているのか!?監督のこともさりげなく馬鹿にしてる・・。恐るべし天然女・まどか。
まあだけど。この監督も、映画をいつか撮りたいんだ!って夢があって、律子にも前回言いそびれたプロポーズもちゃんとしたりして、なかなかいい所もたくさんあるんだよね。冷めきってる律子ではあったのだけど、改めて監督のことちゃんと見ていこうとしてるみたい。一方「夢」って言葉に何か引っかかる龍彦がいる・・。
一方。立木はかえでに、デート自分から誘っておいて・・。とキャンセルの電話を入れた。だが、入院じゃなく出張だと嘘をついたようだ。何度も丁寧に謝る立木に、かえでも改めて、いい人だなあ。と笑みを浮かべた。立木はせっかくのデートが台無しになって本当に悔しがるんだけど。だが、その病院に龍彦まで入院するはめに。公園のジャングルジムでボッーとしている所へ少年野球のボールが飛んできてジムから落ちたのだ。
龍彦はぜんぜんたいしたことないんだが、かえでに甘える。かえでもそれはそれでうれしそう。かえでに入院してるところを知られたくない立木とは正反対。強がる男と素直に甘えられる男。世の女性はどちらがタイプ?
朝子は文平と食事していた。あいかわらず立木の話ばかりしたがる。かえでとの恋のゆくえをすごく気にしているのだ。文平はさすがに、なんで?と聞くと「私のお父さんだし。」「えっ?じゃあ、立木さんの別れた・・!えっ!!~えっ~!!なんで教えてくれなかったの?」「聞かないから。」
文平は立木に、朝子との事を許してもらいに病院へ。(まだ付き合いはじめ?であいさつするのも変なのかもしれないが)まあまじめなのだ。そこへ、今の父親・圭介も見舞いに来てしまって、朝子の父親ふたりとガチンコしてしまうはめに・・。そしてふたりの父親いっぺんに朝子との事がばれてしまうのであった。。
病院。「前の俺と今の俺、どっちが好き?」龍彦はまじめにかえでに聞く。どちらが嫌いってわけじゃない。とかえでは返すが・・。なにやら考えているような龍彦がいる・・。
立木は病院を抜け出してケンちゃんのロックバーに来ていた。「あんたは健康なの?」「あ、俺?健康だよ。誤解されてんだけどさロックって。不健康だって。ポジティブなもんなんだよロックってのは。この世界を楽しくするための音楽だから。だから健康じゃなきゃだめなの。」芸術やってる奴はガサツだって思われがちだけど、実はマメじゃないとできない。色々細かいから。そういうのばれないように表面にあえて出さないから一般的には誤解されてるって思うんだけど。
ひたすら入院している所をかえでに隠そうとしていた立木。だが、龍彦のお見舞いに通っていたかえでと、ついに鉢合わせしてしまう!・・。びっくりするかえでに、事の顛末を話す立木。君に知られたくなかった・・。せっかく僕はかえでさんに恋をして元気になってたと思っていたのに。若くみられたいし・・。「やっぱり好きな女性には強い男だって思われたいし・・。それで嘘つきました。ごめんなさい。」「・・立木さん。そんな女だと思ってたんですか?だったら最初から嫌いですよ。60才だから立木さんは素敵なんじゃないですか。その病気だって立木さんの生きてきた証でしょ?立木さんは色んな経験をして色んなものみてきたから、弱ってる私に本当に心に染みる言葉かけてくれたし。だから素敵な人なんじゃないですか?胸張ってください!」立木はその言葉にうれし泣きする。うれしいよね。。でも嘘は嫌いです。というかえでは、お詫びに立木さんがいつも行くお店に行きたいと言うのだった。これもうれしい。
ポリープも悪性ではなかったようで。もちろん立木はかえでをケンちゃんの店に連れていく。ケンちゃんはギターを弾き伴奏し、立木は歌う。そんな姿を、小さいながらも雰囲気のあるロックバーで楽しそうに飲むかえで。「かっこいい、かも・・。」ふとかえではもらすのであった。

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