「極悪がんぼ」まとめ前編

「極悪がんぼ」まとめ前編
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http://www.fujitv.co.jp/ganbo/index.html
■一話
神崎薫(尾野真千子)は、彼氏・茸本和磨(三浦翔平)が作った借金(慰謝料)を返さなければいけない事になる。しかも和磨は、連絡がつかないのだ。。怖そうな取り立て屋のおじさんと、レストランで待ち合わせ。「彼氏どないした?彼氏に見捨てられたんやな。二百万払えるんかいな?」「・・分割でなんとかします・・」「おいこら!何眠たいこというとるんじゃ?」こうして、薫のがんぼ物語は始まる。

が!絶体絶命のピンチの薫を救ったのは、これまたド派手なスーツを着たイカツイ男ふたりだった。そのふたりのうちの金髪の男は、怖そうな雰囲気とは裏腹に、とても紳士的で話し方もやさしかった。薫のとなりに、薫よりも若くおとなしそうな女子を座らせてから、アタッシェケースを広げた。薫の他に借金の取り立てにあっていた女子、もうひとりをこのファミレスでセッティングしていたようだ。「安心せい、わしはあんたらを助けるためにきたんじゃ。この金を貸しちゃろう、これであの人らに金を払おうてしまいんさい。この金を渡して、誓約書を返してもらえりゃ、あの人達とは手がきれるで」薫も、その女子・矢敷聡美(夏菜)も、それぞれ二百万の借金をしていたわけで。。金髪は、四百万の金を立て替えて、薫達を怖いおじさん達から守ってくれたわけなのだが・・。
「それで・・あなたにお借りした二百万はどうすればいいのでしょうか?」「じゃ、うちの事務所で返済方法をいっしょに考えようかの?」金髪・金子千秋(三浦友和)は笑顔で言った。。

事件屋。金子と夏目大作(竹内力)は、薫と聡美の借金を肩代わりした。といっても、取りハン(五割)と取りナナ(新規は七割)分はきっちり差し引いて。。もともと薫と聡美は、返済能力は皆無なので、全額じゃなくても返ってくれば、借金取りからしてみれば御の字なのだ。そして、薫と聡美に仕事を紹介して、きっちり二百万づつ返してもらえば、金子達は最低でも差額分は儲かるという仕組み。
ようするに事件屋とは、人様の事件に介入して取りもち、自分達も利益を得るという輩のことなのだ。。

「住み込みのコンパニオンの仕事があってのう?これが短期間で一番稼げるんじゃないかと思うての?」「・・これ、乳首見えてますよね?」チラシを見せられた薫は焦って言う。「夏はどっこも薄着じゃけえ」夏目が体をゆすりながらドスをきかせた。。「言うとくが、やるやらんは、あんたらの自由じゃ。わしらは好意で稼げる仕事を紹介してるだけじゃけえ」「・・・」「この仕事なら二百万くらい三か月で返せるけえ。はよ借金返して人生やり直すのも手じゃと思うがの~」
聡美は、実は自己破産していて、かなり状況はやばかった。ので、薫と違い、極楽島温泉の仕事に乗り気になる。「こういう仕事を紹介すること自体、犯罪になるんじゃないんですか!?」薫は最後の抵抗をみせる。「・・お互い、警察沙汰になるのだけは避けたいもんじゃ。まあ、あんたらは、それ以上に、金の作り方を知らんかったちゅう重い罪を犯しとるがのう。無能とは、罪じゃけえな?ま、明日の18時までに答えをだしんさい」

このままでは、極楽島行き決定のふたりだったが!はたまた救世主が現れる。。それは、金子と夏目と同じ「小清水経営コンサルタント」の所員・冬月啓(椎名桔平)だった。イケメンの彼は、やさしくふたりに仕事を提案する。「極楽島に行かなくても仕事はあります。まあ見てください」それは、偽装結婚だった。。

内容は、聡美と偽装結婚して名義を変更した男が、カードローンであちこちから金を引き出す。そして、離婚届を出す。そのあと、今度は薫と偽装結婚して、薫が大金をローンし男に渡す。また離婚し、薫は自己破産する。これで、その男と、薫と聡美の借金は消える。はしょってるが大体こんな感じ。。名前変えて金借りまくって、最終的に自己破産してチャラにするという悪技。。

うまく事は運んでいたのだが!その男の携帯が鳴る。「今はどがいなみよじに代わっとるんかの?小清水経営コンサルのものじゃ。あんたのためにひとつ、忠告したろう思うてのう。公正証書原本不実記載罪ちゅう罪。ま、早い話、偽造結婚は立派な犯罪じゃってことじゃ。わしがポリにちくったら、あんた、人生終わるで」男はビビり、薫達から姿を消したのだった・・。そう、金子に邪魔されたのだ。

ということで、聡美は極楽島へ・・。薫は、たまたま男が引きだした合計二百万を持っていたため、極楽島行きは助かる。「人生なんてそがいなもんじゃ」と金子に言われ、「人間、誰も自分が一番可愛いけえのう」とも付け加えられた。金子の言葉に言い返せない薫・・。

ここで普通の日常に戻れば、薫のがんぼ物語は始まらなかった。しかし!薫は極楽島に行ってしまった聡美を助けにいく!しかも金子に協力を頼むのだ。金子は、ひとり助けるのに100万かかると言う。薫は、聡美に必ず払わせる、「もしそれができなかったら、私が払います!」

金子らが、どうせできないだろうと、たかをくくっている間、薫は極楽島に渡り、聡美と海に飛び込んで、漁船で港まで戻ってきたという荒技をやってのけた!金子らも業界の義理などともう言ってられない、薫を逃がすのを手伝う。逃走している車とそっくりの車を走らせて撹乱し、冬月の知り合いの不良刑事・伊集院保(オダギリジョー)にでばってもらって退散させた。

ちなみに。冬月に紹介され、偽装結婚した男だが。
開発計画がある土地にしがみついて離れなかったので、それをどかせるためにわざと借金を返せる方法と促して犯罪に手を染めさせ、それをゆすりネタに使って土地から追い出すという冬月の作戦だったのだ。冬月は薫達を助けるためではなく、かませ犬に使っただけ。。冬月に仕事を頼んだのは、小清水元(小林薫)で、「小清水経営コンサルタント」の所長。所員の皆は恐ろしがっている・・。

薫は、こんな連中だが一瞬で大金を作る術を知ってるここの人間になりたい!と懇願するのだ。それには理由がある。
聡美は、結局薫から逃げた。聡美はギャンブル依存症で、薫に娘がいると言っていたがそれもまんまと嘘だった。薫には、聡美を助けるために金子に作った借金200万(自分も救出されたので合計200万)だけが残ってしまった。薫は一発逆転のために、金子らと同じになりたいと、稼ぎ方を教えてほしいと願ったのだ。

そこへ、たまに顔出すくらいの所長・小清水がたまたま事務所に入ってきた。ここのシステムを教えてあげなさいと金子に促す。「・・・うちはの、給料なんかない。それぞれが自分の甲斐性で食いぶちを稼いで、そこから所長に年、二千万の看板料を払うておるんじゃ。これがわしらの必死の証じゃ、死ぬ気で生きるとはこういうことじゃ!」唖然とする薫・・。「お嬢さん、それにサインして貰えませんか?」小清水がペンをかざす。ものすごい威圧感だ。「二百万の借金でひーひー言うとるおまえに、こがいな大金しょえるんか?」金子がとどめを刺す。「・・・」だが、薫はサインした!一同騒然。「おまえ、かたにはめられるで?」おとなしそうな雰囲気の所員、抜道琢己(板尾創路)がうれしそうに笑う。「かたにはめられるのはこれが最後よ。これからはきっちりかたにはめたるわ!」


■二話
威勢よく啖呵きったものの、他の所員のように金の作り方がわからない薫は、とりあえず金子の雑用をやっていた。どうやら夜逃げの手助けらしい。というより、夜逃げする男が金を借りている銀行の女からの頼まれごと。銀行は金が返せなくなった男からきっちり金をとりたいので、事件屋の金子に依頼してきたのだ。
夜逃げするまえに、塾をやるという名目で、物をたくさんリースレンタルしていたので、それをあちこちで高く売って金に変えれば大金は作れるという手筈。だが、それは計画倒産という犯罪なわけ。。それを警察沙汰にしないために、金子は言葉巧みに債権者達からも債権を3%で買うのだ。どうせ金は戻ってこないとうなだれていた債権者達は、0よりは全然マシと債権を金子に売る。こうして、すべてうまくいくと思っていたのだが・・。

薫は、事務所の一階にあるスナック「まやかし」に顔をだした。ここの若いママ・真矢樫キリコ(仲里依紗)はカード偽装や情報入手のプロ。。キリコが新しく雇った腕のいいコックバイトを見て驚愕する薫。それは借金作って逃げた元カレ・和磨だった!思わずぶん殴る薫だったが。。和磨は、今後何気に薫にヒントをくれる存在で、助けてくれたりするんだよね。縁とはわからんもんだね。

薫は、冬月に2000万の看板料を立て替えてもらっていて、利子10%、利息だけで毎月200万・・。あまりにむごいのだが。。じゃあ、お金の作り方教えてくださいと冬月に聞いたら、「じゃあ、一回だけ教えてやる。金は目の前にあるじゃないか?」「・・・?」

今、倉庫に眠っている、金子がこれから売る予定の物を横取りして売ったら、すぐに薫がやったとばれる。だが、和磨がヒントをくれたのだ。他の奴がパクったことにすれば?窃盗にあったとか、警察の手入れが入ったとか、さらに金髪を訴えるようにしむければ薫ちゃんがやったという矛先はぼやける。。

薫は、悪徳弁護士・豊臣嫌太郎(宮藤官九郎)に、強制執行手続きを早めてもらうよう頼む。「通常25万円でやってますけども、4倍の速さでやるので×4で100万円」とちゃっかりしてる豊臣。。「ただ問題は、その債権者が乗ってくるかだね?」と教えてくれた。
しかし、薫は勝算があったのだ。印刷屋だけ債権を金子に売らなかった。彼を説得し、裁判ざたにする。執行官が立ち入り、差し押さえた物はもう手がだせない。差し押さえがくる前夜に薫と和磨はトラックで物を運び、それを売って金に変えた、700万!差し押さえられた物は高級車一台のみ。それは薫が、印刷屋のために残してあげたものだったのです。印刷屋の損した分をなんとかしてあげたかったのだ。

ちなみに薫は、冬月に今月分の利息200万、豊臣に100万はらっても、手元に400万残る。。

結局最後金子には、薫と和磨が横取りしたとばれてしまうのだった。。高級腕時計を和磨が売らずに持っていて足がつく。。
それでも金子は、薫に貸しの200万だけ貰って、借用書と200万は薫に戻すのだ。「金稼いで、おまけに人助けまでして、ええ気分じゃったろう?だがのう!それも今日かぎりじゃ!」金子はものすごい形相で薫を睨んだ。。横取りしたのがばれて、これですんだのだから、むしろ金子は優しいんだけどねえ。。


■三話
団地にひとり居座ってる会社員の男・飛騨が邪魔で、不動産屋の男が金子に頼みにきた。都市開発に邪魔なわけ。。飛騨は建設会社の若手エリートで、妻も政治家の娘だが地味。そんな奴が居座る理由はようするに、粘るだけ粘って、立ち退き料を引き上げようとしているというのだ。。
「そんな男は、仕事でコケさせるのが一番じゃ」お茶を飲みながら抜道が楽しそうに言う。金子は提案した。そんなエリートが地味な妻ひとりで満足してるはずがないと。ようするに、薫にハニートラップをしかけろと言うのだ。「それじゃ極楽島といっしょじゃない!?みとれよ!ひとりで結果だせばええんでしょ!?」

薫は飛騨の身辺を探るが、思っていた以上の愛妻家だということ以外わからなかった。。飛騨に好感さえ抱いていた。
しかし、夏目はゴミ出し袋を回収し、そこからシュレッダーにかけたセレブ女の名刺をたくさん発見した。
キリコも言う。「愛妻家なら、あんなおんぼろ団地に嫁さんを平気に住まわせんじゃろう?あいつにとって嫁さんは単なる金づるじゃ。奥さんの親父さんが、もうすぐ議員を引退するらしいんじゃ。あいつには、次の金づるが必要なんじゃ。いてこますんは簡単じゃ思うけどの?」

で。キリコの手助けで結局しとやかセレブに化けた薫。セレブパーティに参加し、ハニートラップをしかける事になったわけだが。。ホテルで飛騨のカバンの中を探っていた薫は、飛騨に見つかり、怒られるどころか、<暴力>を散々に振るわれてしまうのだった!飛騨はDV野郎だったのだ。カメラを持って張り込んでいた和磨の機転で薫は助かったが・・。薫は、飛騨に対しひどい憎しみを覚え、同時に奥さんに同情する。彼女も日々DVを受けていたことがわかったからだ。

「ただニャンニャン写真をとりゃええんじゃ!どんだけ使えんのじゃ!」と金子から怒られ、デジカメで撮ったカバンの中身も、免許証など関係ないものばかり。。実は金子と夏目は、飛騨が土地開発入札で談合しているネタを仕入れていたのだが、証拠の入札資料を手に入れる術がなかなかないのだった。

ハッと薫は思いだした。資料は郵送して欲しいと電話していた飛騨。薫は、デジカメで撮った免許証を元に、キリコに偽の免許証を作ってもらい、細工をして留守扱いにした郵送物を、郵便局に取りにいき見事受け取れた!ので、飛騨は談合入札に失敗して会社で最果ての倉庫番に左遷させられた。。ざまーみろ。。
 
依頼にきた不動産屋は、立ち退き料を払わずにすんだと上機嫌で謝礼を払っていった。400万のうち二百万は金子と夏目、あとの二百万は薫に渡す金子。「おまえが飛騨をかたにはめたのは、間違いないんじゃからのう。頭をつかってな。」ただ付け加える。「余計なことはしないほうがええぞ?また変な同情をしてるんじゃろう?」「私はあなたみたいな事件屋になりたくないんです・・」

薫が出て行ったあと、他の建設会社の男がやってきて大金を謝礼に置いていった。実は金子、和磨から入札資料を受け取って知り合いの建設会社に資料を売っていたのだ。。そこの会社は入札に成功して大仕事を手に入れたわけね。。薫に渡した二百万は、これに比べればはした金だったというオチ。金子が素直に渡したわけだ。。

薫は、飛騨の妻を助けにいった。が!逆に主人と別れろと脅迫されたと訴えられて、警察につかまってしまうのだった。。だからお節介は辞めろと金子に言われたでしょうに・・。


■四話
薫が捕まったことは、小清水コンサルタントの看板に傷がつくことになる。しかたなく金子は動いて、飛騨の嫁を黙らせて、豊臣の力を借りて、薫を釈放させた。薫は、金子にまた250万の借金を作るはめに・・。。

で、夏目のあとについていき、仕事を手伝うことになったわけだが。。そこで夏目が情に厚い所を付け込まれて、だまされた所を見てしまうのだ。で、和磨も巻き込み、夏目のヤマをなんとかしようと動く。

途中から金子も手を貸してくれて、見事相手をかたにはめたのだが。。夏目は、報酬の1500万の大金を(そのうちの100万くらいは金子が手間賃として貰っていたが)内緒で薫にゆずったのだ!「今回のことはおのれが描いた絵じゃき。ばれたらゆるさんけえのう」超優しい夏目。。

薫はスーツを買い、気分一新で明日を望むのだった。
今回の件で、小清水の看板に傷がついたことの巻き返しに奔走した夏目と金子。小清水のじいさんがどれだけ恐ろしいのかが伺える。2000万の看板料は伊達じゃないわけね。
しかしその頃。大阪から強敵がすでにやってきていたのだが。。


■五話
鬼切虎子(室井滋)が、小清水のヤマを荒らし回っていた。取りハン、取りナナの相場を、安値の取りサンでいいと、すごい売り込み。金子達は顧客から文句をいわれたり苦情を入れられ、どんどん客から信用をうしないつつあった。どうやら大阪からきた事件屋らしい。小清水の顧客情報が、なぜか鬼切にダダ漏れなのだ・・。

そんな時。薫に手形絡みの仕事が舞い込んだ。手形の金がどうやら用意できないと睨んだ受取人が、振出人から手形の金を回収して欲しいという内容。1000万の手形だが、このまま不渡りになったら一銭もとれんことになる。回収にいくと、その男のコンサルタントは着物姿の大阪女・鬼切だった!

薫が息巻く中、意外にも鬼切はやさしく薫に接して、「うちらで平和的に解決しませんか?女同士の約束や」と、薫を穏便に帰らせた。が!「あのカス女!事務所もろともかたにはめたるわ!」薫の背中を睨み付ける。。

事務所に戻ると、鬼切の話題で持ちきり。薫が手形の件でしくじったら、小清水の看板はガタ落ちなので、持ってる手形を薫から渡してもらおうとする小清水コンサルの所員達。でも、思ったとおり渡さないのだね。。

で、次の日やっぱり鬼切にしらをきられる薫。8%なら買うたると突っ返された。
事務所に帰れば、手形をよこせ!とみんなに言われる。もう散々な薫・・。
しかも、鬼切に手を焼いてるのに、金子達はそれぞれまったく協力し合うという態度をみせなかった。薫は呆れた。余計に腹が立ってくる。「手形を金に変えてくればええんでしょ?ひとりでやったるわ!!女にだって、面子はあるんじゃけえ!」薫は啖呵を切って事務所を飛び出した。

イライラしている薫に、和磨は言った。「どうせ潰されるんだったらさ、その会社も潰しちゃえばいいじゃん?だって悔しいじゃん?このままだと大阪の事件屋にも勝てないし、手形もまっ黒焦げなんでしょ?」「・・・!」薫は何か思いついたようだ。。

薫は、金子の裏帳簿を手土産に、鬼切の事務所に行き、雇ってください!と土下座しに行った。鬼切は了承し、薫は8%で手形を返すことを約束する。だが!
薫は銀行に着くと、手形を銀行の窓口に持っていって決済に出してしまった。。これで薫は、金を回収することはできなくなったが、振出人のコンサルをしていた鬼切の面子も潰れることになる。手形は未払い、不渡りとなり振出人は倒産になるからだ。。「あんた騙したんか!?」「これは、ぼんくらちゃんの面子じゃ!」

だが。。決済に出した手形はコピーしたもので偽物だったのだ。あまりのことに意味がわからない薫。大笑いする鬼切だったが。

実は!本物の手形は、金子が出していたのだ。正確には、鬼切の息子が。。
金子は鬼切の息子のお店で大量注文をし、本物の手形で買い物をした。それを息子が代金に変えるために銀行に出してごわさん。。鬼切は自分の顧客を、自分の息子が破滅させたという情けない結果に追い込まれてしまったわけ。これにて鬼切は、業界でその力を失う。しかも夏目に資料や書類を大量に盗まれ、冬月が手を回した不良刑事・伊集院保(オダギリジョー)によってガサ入れが入り、逮捕までされてしまった。鬼退治、完結!!完全勝利。。

しかし。裏でアルバイトを金子に頼まれ、元カノの部屋から本物の手形を盗み出していた和磨。まさに、腐れ外道というあだ名で呼ばれてもしかたない。。でも憎めないキャラだから助かってるのね。。手形をあっという間に偽造してしまうキリコも、相変わらずすごい。。

だが・・。鬼切を裏でけしかけていたのは、小清水のじいさんその人だったのだ・・。「今回の件はあなた方に軍配が上がりましたねえ。わたしは、強いものが好きでねえ。でも、彼女には失望しました。彼女はこの業界で生きていけないでしょう」じいさん、怖し・・。


■六話
事件屋として少しづつ稼げるようになったきた神崎薫(尾野真千子)。しかし、初めの初期設定が悪すぎて、常に返済に追われていた。。看板料の立て替えだけで、利子10%の月200万だもんな・・。。
その冬月啓(椎名桔平)から催促の電話がかかってくる。金の計算をしている最中だっただけに、頭をかかえる薫。しぶしぶ冬月に会いにいくと、いきなり株券を渡された。「・・?」「どうせ払えないんだろ?それを手伝えば100万やる。今月分の支払いにあてろ。家畜は生かさず殺さずというのが、金融の鉄則だ」「・・家畜って。わかりましたよ。ここから二千万円取りたてればいいんですよね?」「取りたてるのは金じゃない、会社だ。会社を乗っ取るんだよ、その株券を使って」「・・・?」

冬月は仕事で、投遣警備保障の社長から、2000万の取り立てをしていた。投遣は、警備の仕事の他に、投資をして失敗し、一度不渡りを出している。大物筋から太いパイプがあって仕事は寝てても入ってくるから来月まで待てと言われても、冬月としては引き下がれない。そこで、株券を担保に貰ってきたというわけ。それを薫にゆずって、株主総会を開いて社長を追い落とせということなのだ。「しくじったら、かたにはめるぞ」冬月が冷徹に言った。
薫に渡したのは全体株の30%。合法的に会社を乗っ取るには51%必要。足りない21%は冬月が集めるという。薫の役目は、株主総会を開いて社長をクビにすることだ。

薫が事務所に戻ると、暗く重い空気が。。小清水所長の監査処分待ちの所員達。
金子千秋(三浦友和)は、薫が裏帳簿を表に出してしまったおかげで、裁判所の強制執行手続き沙汰になったりしたことが発覚しなんやかんや。夏目大作(竹内力)は、情につけこまれて看板を傷つけたことなど色々。ともかく所長の怒りにふれそうなことがある・・。

そんな空気だったが、株のことをそれとなくみんなに聞いてみると、「おどれもちいとは稼ぐようになったか知らんけど、株で会社を乗っ取るには、何億もいるんやど?」夏目が言った。「借金を担保に預かることだってあるでしょ?」「アホか?担保で預かっただけじゃ、自分のもんにならんじゃろがい」夏目がすぐ突っ込む。そこへ、抜道琢己(板尾創路)が教えてくれた。「株券はな、善意の、つまり、なんの事情も知らん第三者にゆずりゃ担保もくそもなく、ゆずられたそいつの物になるんじゃ」「・・・!」冬月が自分でやらず、薫にゆずるという工程を踏んだ理由が、薫にもようやく理解できた。「儲け話やったら俺にも噛ましてーやー?」抜道が興味深々で言う。気がつくと、金子も夏目も、たまたま出前できていた茸本和磨(三浦翔平)も、ジッと薫を見ている。「ほんとにただの勉強ですって・・」

が!薫がいざ動くと、冬月自らその会社から手を引け!と連絡が入った。どういうことなの!?と薫は当然いぶかしがるが・・。
実は、投遣警備保障のバックには警察が絡んでいたのだ!冬月を昔はめて、警察の世界から追い落とした男・犬神が絡んでいた・・。現在は県警ナンバー2の大物。
不良刑事・伊集院保(オダギリジョー)が、情報を集めて冬月に教える。道路警備などの仕事を、行政指導で優先的に犬神の作った架空会社に通す。その架空会社はその下の警備会社に仕事を丸投げして、仲介マージンを抜く。その裏金は政治進出するための献金として使用、犬神は夜な夜な政治家達と接触しているらしい。

そこまでわかっていても県警ナンバー2が相手ともなるとそう簡単にはいかないのだ。現に冬月は、犬神を追いつめてはめられ、警察を追われた過去がある・・。

それでも薫は、投遣を追いつめようとがんばるのだが、肝心の株は投遣が50%持っていて、親族で固められて崩せそうもなかった。キリコのヒントで、警察のお偉いさんが出てきても、公務員の副業は禁止されているんだから、世間にばらしますよ!と脅すくらいが精いっぱい。しかも、中途半端に挑発したおかげで、小清水の事務所には警察のガサが入る!金子達も慌ててカンカンに怒るのだった・・。「ばかたれが!ポリに目つけられたらわしらやっていけへんちゅうのがわからんのか!?」「なにをしてくれとんじゃボケ!」そして、冬月が薫を叩いた・・。「これは脅しですよ・・おまえが投遣に手をだしたからだ・・」「・・犬神を潰しましょう。やられっぱなしでいいの?これじゃ昔の二の舞なんじゃないの!?」実は薫、所長から呼び出されて、冬月の力になってあげてくださいと頼まれていたのだ。冬月の目の色が変わった。

薫は独自に動き、またキリコ(仲里依紗)に相談する。キリコは冬月に惚れているので、ためになるならと健気に薫にアドバイスをしてくれた。「株券ゆうのは比率の問題なんど?自分の持ち株増やせんなら、相手の減らしゃええんじゃ。あんな、株券の用紙なんてネットで普通に売ってるんで」

再び投遣事務所。薫は、<実印>も完全コピーした、投遣が持っている<番号>の株券も<追加>で持ってきたのだ。。要するに、どれが本物の株券かわからなければ、裁判になっても無効にされるだけよ!?と脅し、投遣の株券を偽装コピーした株券で相殺して、さらに、冬月から譲ってもらった30%の株をもともと持っている薫が優勢となるようにもっていくのだ。。「じゃあかしいわ!人をなめんのもたいがいにせいや!」「人をなめとるんわどっちね!?警察なんかつかって、ようも事務所荒らしてくれたね!?犬神とつるんでること、ばらしちゃろか?そしたらあんた、刑務所行きじゃね!?」「・・・」これにて、投遣は社長をクビにされた。。偽造印まで作れるキリコ最強!

その頃。冬月は犬神を追いつめていた。「表の社会は欺けても、裏の私はすべてお見通しですよ」冬月は政治家秘書からボイスレコーダー録音を預かっていた。そして、手を回して銀行の金の流れを記す明細まで入手していたのだ。とどめに、薫が独自に動いて投遣をクビにし、会社の資料を手に入れたことで、すべての事実が繋がってしまう。犬神は完全に追い込まれ失脚した。
いや、「あんたの幽霊会社は俺が貰う。政治家になるのは定年になってからにしろ。おまえは退官するまで、おれの下で不正を働き続けるんだ」「家畜・・」薫は冬月の恐ろしさを見た・・。

冬月は薫に言った。証拠をリークしても、どこの誰かわからないやつが出所じゃ、もみ消されるだけだと。「いいか?俺達の存在は、表の社会から無視されることで成り立っているんだよ。もっとも俺達の存在理由も、そこにあるんだがな・・」

後日談。投遣警備保障は小清水じいさんの希望で所長預かりとなった。所長は別警備会社からの頼まれごとで、投遣警備保障の実権を握りたかったようだ。冬月は反論もせず所長に投遣を譲る。

薫を炊きつけていた所長・・。冬月はつぶやく。「生かさず殺さずってことなのかもな・・俺達も・・」「・・え?」薫はゾッとするのだった・・。

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