「クロコーチ」まとめ後編

「クロコーチ」まとめ後編
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■「どうなんですか?あなたなんですよね?45年前、自殺を偽装して捜査対象からはずされた通称少年Sは?」二ッと笑う黒河内(長瀬智也)。「あなたでいいんですよね?」目を見開いたが、また高橋(森本レオ)は笑った。「ハハハ。違いますよ。彼は45年前に自殺しているじゃありませんか?」「三億円のゲンナマは今どこにあるんですか?」「どこにもありませんよ、そんな大金。私は三億円なんて持ってませんし。隠しても探してもいません」「でもあなたがいる桜吹雪会の発端は、三億円事件なんですよね」「あまりヘタなことをおっしゃらないほうがよいと思いますよ?今の時代、どこで誰がみているのか、わかりませんからねえ。私も、あなた方も・・」高橋は背を向け去っていく。「本当は知ってんでしょ?三億円のありか?じゃあ他当たるしかないか!」ピタリと歩みを止め、振りかえる高橋。その顔は笑っていなかった。が、また背をむけ歩き出す。その後ろ姿を見ながらうめく黒河内。「あるんだよなあ、他に入口が。三億円の入口がねえ・・」その言葉に、無言で黒河内を見つめる清家(剛力彩芽)。

黒河内は、まだ生きている警察OBを当たることにしたのだ。45年前なら十分に生きている可能性はある。黒河内は清家に、警察官だったお父さんのことを改めて聞く。しかし、三億円を捜査していることも知らなかったし、どんな人達が上司で、どんな人が仲間だったのかなども、まるで知らなかった。ただ、明日は父の命日で、有休で墓参りに行くという。「あ、そう」ニヤッと笑う黒河内。

黒河内は、清家の父親の命日に来ていたひとりの男に目をつける。彼は老人だったが、まだぜんぜん現役だという風体で、警察関係のボランティアのような仕事をしているということだった。彼もまた警察OBなのだ。この遠藤という男から三億円への入口を探ろうと考える。

「ま、色々報告しないとね・・。本当のことを知りたかった人がいて、でも知ることができなかった人がいて、そういう想いを知っちゃってる僕らがいるわけでしょ。あなたのお父さんも、糞を綺麗に拭きとれないまま、あの世に行っちゃった感じなんじゃないの?ついでにお父さんのことも聞いてみたら?何か知ってるかもよ?ささ、リサーチリサーチ」
清家を追いたてて、遠藤から情報を引き出させようとする黒河内。
越後検事(板尾創路)にも、電話をして脅しをかけていた。「・・でもそんなことをしたらあなた、一生飼い殺しにされちゃうんじゃないんですか?隠ぺい検事として」黒河内の仕込みは着々と構築されていく。。

遠藤の事務所を尋ねた清家。遠藤は、懐かしむように昔を話し、よき仲間だった亡き同僚の娘に、親切丁寧に対応してくれた。三億円事件の捜査を、自分も清家の父親もしていたが、ついに捜査は打ち切りになった。あの当時、みんな宿題を抱えて事件捜査をやむなく終わらせたことを話してくれた。ふと、清家は小さな額に入った写真に目を留めた。写っている四人の警察官の名前を教えてもらえませんか?と尋ねる清家。右から、遠藤、金井、山路、城尾だという。自分を残してもう亡くなっていると遠藤は言った。「そうですか・・」

清家は黒河内にとりあえず報告。いっしょに写っていた城尾という警察官は元公安の人でした。「・・他の人の名前は?」「元捜一の山路さんと金井さんという方です」「・・いや、それビンゴだよ!それ遠藤さんの名前入れて、目をパタパタしてみなよ?なんか見えてくるんじゃない?」清家はしばらく考えてみた。どういうこと?名前を並べて、組み合わせてみたりする。そして!驚愕の事実。。遠山金城・・遠山の金さん・・桜吹雪!「入口みーっけ」黒河内は携帯の向こうで眼光するどく笑った。今の若者、知らないでしょうが(笑)

夜。清家は、自宅で今調べていることを整理していた。「・・桜吹雪会を作ったのは遠藤さん達・・」父を殺したのも遠藤さん・・?ピュン!ッガ!清家がハッとすると、ガシャン!明らかに外から銃弾が部屋に撃ち込まれたようだ。清家は恐怖で机の下に隠れ、黒河内に携帯をかける!しかし、黒河内は携帯を切ったのだ。。実は黒河内も、殺し屋に狙われている真っ最中だったのである(笑)

黒河内のいる部屋に黒づくめの男が赤外線スコープをつけて侵入し、寝ているであろうベットに容赦なく銃弾を撃ち込んだ!隠れ家の病院も、すでにかぎつけられていたのである。
が!殺し屋の足元に敷いてあったシーツがザッと引かれ、殺し屋は転倒!ベットの下に隠れていた黒河内が警棒を掴んで乗りかかる!「確保~!!」満面の笑み。。そろそろ殺しに来るって予想ずみだったのだな。

黒河内は、桜吹雪会からの殺し屋がくるのを待っていた。生け捕りにするために。そいつに新聞を見せて脅しをかける。自分が死んだらこの記事が出ることになっている、そしてらあんたの顔は新聞に載るし、同時に、<桜吹雪会のことも表沙汰>になると!「俺の暗殺を中止するよう高橋に言え!」
これで、黒河内と清家に殺し屋の手が伸びることはなくなったようだ。ある程度の全貌を掴んでいるからこそ打てる手を、黒河内は次々と打っていく。

だが。これで遠藤が桜吹雪会の人間で、彼がその入口の張本人だったという裏付けになってしまった・・。遠藤自身は清家まで命を狙わせるのは不本意だったようだが。沢渡(渡部篤郎)を問いただす遠藤。「・・私たちにも警察官としての誇りがあるはずだ」面会室のガラス越しに微笑みを浮かべる沢渡。「・・私は、守っているだけですよ。城尾さんに言われてことを守っているだけです・・」

遠藤の携帯が鳴った。メンバーから、会の脱退したいというメールだった。遠藤は指定された駐車場にいく。すると、現れたのは黒河内と清家だった。「はじめまして。県警二課の黒河内です」「・・・」黒河内を襲った警官の携帯で呼び出された遠藤。もう、自分が桜吹雪会の人間だと証明したも同じだった。「父は・・そのことを知っていたんでしょうか?父を殺したのは遠藤さんなんですか!?」「・・・」遠藤は苦い表情で黙っている。「それは無理なんじゃない?簡単に認めちゃったら、清家さんも殺されちゃうかもしれないですからねえ?彼女が知れば身が危なくなるんじゃないかとか、沢渡がどう動くとか、彼女を守りたい気持ちはわかりますけど、黙っていたら何も解決しないじゃないですか?三億円事件みたいに」「・・私はお父さんの件には関わっていない。でも・・申し訳ないと思っている」遠藤は清家を見て言った。「認めたねえ!」黒河内は笑った。「ではそもそも、あなた方はなぜあの事件を隠ぺいしたんですか?」黒河内は聞く。「やっぱり犯人が、警察官の息子だったからですか?」「・・当時の日本の状況を知っているかね?革命分子との内戦の時代だ。そんな時代に、世間を騒がせていた三億円事件の犯人が、警察官の息子だと知れたらどうなる?治安は乱れ、日本は混乱してしまう」「つまり、体裁をつくろうために、臭いものにふたをしたってことですか?」「そうだ」「彼女のお父さんはその後も捜査をしていて、真相に近づいたから殺されたんですね?」「・・そう聞いているが、犯人は知らない」「でも三億円の犯人はご存じじゃないですか?警察官の息子っていえば、ひとりしかいませんよね?」「犯人のことは公安の城尾が取り仕切っていた」「犯人の新しい名前は、高橋秀男。警視庁庶務係の高橋さんじゃないですか?」「・・そうだよ」「で。肝心の三億円はどうしたんですか?」「事件が起きたあと我々に城尾が提案したんだ・・」「つまりあの三億円は警察の裏金になった。桜吹雪会は、その裏金を管理運営するために作られたんですね?」「そうだよ・・当時は、悪は悪でも、それは善だとみんな信じてた」遠藤の絞り出すような言葉に、黒河内は投げかけた。でも今は、その善も形が変わってしまったのでは?自分も清家も殺されそうになり、沢渡に関わった人間はみんな死んだ。「あなた方の秩序って、もう実は、崩れかけてるんじゃないですか?というか、桜吹雪会は最悪の方向に動き出してるんじゃないですか?」「・・・」「それを止める方法が、ひとつだけありますよね?」黒河内は一本指を立てる。「・・三億円ですか」「今はもっと増えてるんでしょ?いくらくらいになってるんですか?」「それを知ってどうするんですか?公にするつもりですか?」「それを決める前に、まず確かめさえてくれませんか?沢渡達に気づかれる前に」「・・わかりました」

清家は、さっきの会話をちゃっかりボイスレコーダーに録音していた黒河内の周到さに驚く。「貴重な証言でしょ?いざという時のためにね」「黒河内さんは、三億円どうするつもりですか?」「まあ今は内戦の時代じゃないけど、公にしたら警察の信頼は地に落ちるよね~。それはいいことじゃないんだろうけどねえ~?清家さんはどう思うの?」「私は・・今すぐには答えられません」清家にもわからない。「まあ、遠藤さんも、45年間答えを探してたんだからねえ」
だが!遠藤は飛び降り、死んだ。部屋の資料もすべてなくなっていた・・。「あちゃ~入口なくなっちゃったじゃん・・」黒河内は愕然とする。

事務所からファイルがなくなっていたということは、自殺ではない?清家は黒河内に問うが、いまさら死んだ人間を45年前の罪でさらしものにする必要はないと。そして、遠藤の証言で沢渡の三億円の関与を究明すべきとの案にも、まだ三億円を手に入れてないと却下される。清家には、黒河内の狙いが読めなかった・・。

黒河内は沢渡と面会する。ガラス越しの沢渡はあいかわらず端正で、余裕の笑みを浮かべていた。「やっぱりまだあったんですねえ?三億円」「それ、遠藤さんがしゃべったという証拠はありますか?」黒河内は親指を立ててナイスを作り、録音していたことを言う。沢渡は笑顔で頷いた。「そう」「遠藤さんて、本当は殺されたんじゃないですか?どなたかの指示で。だって~遠藤さんが死んだら、これからは沢渡先生の天下じゃないですか~。桜吹雪会の創設者四人とも死んじゃったんですから~」「すべてあなたの計画どうりになったんじゃないですか?あなたは清家警部補を使って遠藤さんを揺さぶり、自殺、もしくは殺されるよう仕向けたんですよね?交渉の窓口を、私一本に絞るために」黒河内は腕を組んで沢渡を睨む。そして頭をかいて笑った。「まいったな~。ま、僕はどっちでもよかったんです。三億円のありかさえ聞ければね?」「あの子とも、そういう関係だったんですか?」沢渡は笑顔で言った。黒河内の目がマジになる。「やっぱり、あなたが殺したんですか?」黒河内は立ち上がり、面会ガラスに紙面をバンと押し付けた。再鑑定書だった。あの拳銃と沢渡の指紋は不一致という結果が書かれている。沢渡の欲しかったもの。だが、沢渡の顔からは笑みが消えていた。そう、これを黒河内が持っているということは、越後は黒河内の手に落ちた証拠であるのだ。「ほんとは死んでもここから出したくないんですけど、三億円のありかを教えてくれたら、僕が出して差し上げますよ。だから、越後検事はあなたではなく、僕の支配下にあるってこと。三億円はどこにあるんですか?」「・・・」「三億円はどこにあるんですか?」「・・それは、桜吹雪会に入ったら、教えてあげます」ニヤッと笑う沢渡に、さすがの黒河内も困惑した。そして、拘置所をあとにする。

そこへ。高橋が立って待ち伏せしていたのだ。「なにかいい話でも聞けましたか?」黒河内は逆に聞く。「どうしてあなたは生きていたんですか?城尾という大人達に利用されたんですか?じゃあなんで、その警察に身をおいているんですか?」「お返事、お待ちしてます」高橋は背を向けた。「少年S!!」高橋の歩みが止まり、黒河内に振りむいた。その顔は目を細め、笑っていない。「おまえ、どういう人生だったんだよ!?」「・・黒河内さんは、今の日本、どうお思いですか?45年前、少年Sは何を、みたんでしょうかねえ?」高橋は去る。
「・・認めたねえ」黒河内は不敵に笑った。


■警察官、警察遺族への恩給は少ない・・。警察官のために作られた桜吹雪会。だったはずだが・・現在の桜吹雪会は、その理念も理想も、どこか形が変わってしまっていた。
そして、その資金3億円は、桜吹雪会の創設者のひとり、城尾によって、資金運営され、現在は莫大な大金に変貌していると黒河内(長瀬智也)は睨んでいた。

シャバで真面目に働いている元赤刃組の高宮を、再び協力者にして黒河内は、首都綜合警備保障という警備会社に乗りこむため、車をビル傍につけた。が!黒河内の目に、ひとりの男が飛び込んだ。車の中で、不敵な笑みを浮かべる。「おや?おやおや~。。」

その男・杉は、首都綜合警備保障の受付嬢に、遠藤について話があると、取り次いでもらうよう頼むが、断られ、周りの警備員によって囲まれた。
杉は、受付嬢をナイフで人質にとり、社長を呼べ!と立ち回る。出てきた社長は、まだ若い風貌の端正な男で、加賀といった。「困りますね」「どうして会おうとしなかったんですか!?やっぱり・・遠藤さんは、あなたに殺されたんじゃないんですか?」「・・井出君、いいね?マニュアルどうりに」加賀がそう言うと、はがい絞めされていた受付嬢が、突然杉のナイフを素手で握り、自分のてのひらに突き刺した!動けなくなった杉はその瞬間受付嬢に転がされて、警備員達に取り押さえられる!加賀は冷めた視線を杉に送り、「では、あとはよろしくお願いします」と凶悪な受付嬢に言って社長室に戻った。会社にいた数人の一般客ギャラリーが唖然とする中で、驚くべき現場を見ていた黒河内と高宮。「やっぱり大変なことが起っちゃったね~。あそこだな~三億円~」ひとり楽しそうな黒河内。

清家(剛力彩芽)は、自宅に銃弾を撃ち込んだ狙撃手から、なんと!携帯に電話があり震えあがっていたが、その電話内容は、遠藤は自殺ではなく殺害されたのか?という質問だった。狙撃手もまた、自分自身の身の上も、薄氷を履むが如しだということを悟ったのだろうか・・?

そして後日。管轄内でむごたらしい男性死体が発見された。その男は元警察官でSAT出身だった。清家の自宅に撃ち込まれた銃弾も、SATが扱うライフルの銃弾だった。そう、その死体の男は杉だった・・。

清家は黒河内と話す。清家は、杉が遠藤の自殺を疑っているような口ぶりだった、遠藤さんは桜吹雪会に殺されたんですよね?と聞いてみる。が、「前、郷田はどうやって殺された?」質問には答えず、黒河内は質問を返す。清家は自殺にみせかけて殺されたと答えた。橋本は?薬師寺さんは?あなたのお父さんは?すべて見せかけて殺された・・。「じゃあ今回は?」「あからさまな猟奇殺人です」「大正解~。つまり、今回から、流れが変わったよね~?」黒河内はどこで突き止めたのか、杉の現住所を極秘で教え、猟奇殺人の犯人をあげたかったら、杉の<表の顔>を洗ってみなよ?といい不敵な笑顔で去る。「俺はゴールで待ってるよ」

高宮は、今は一見カタギになった赤刃組に乗り込んだ。今の組長(表向きは社長)青松と対面する。まだ若さが残るオールバックにメガネの、いかにもヤクザだというギラついた男だった。
「親父を殺した三下!ここの者なんだってな?」高宮はタンカを切る!昔いた場所は、警察に身を売って見せかけのカタギになり、先代まで手にかけたのが、まさかの身内だと黒河内に聞いて、黙っていられない!「・・まあ、音楽でも聴いて、気を落ち着かせてください」「ふざけるなよ!青松!」「聞かれてんだよ、この部屋」大音響の中で青松は高宮に言う。赤刃も結局のところ、監視されていたのだ・・。
高宮は予定どうり、黒河内のいるホテルへ青松を連れていく。

黒河内は、赤刃の売上は桜吹雪会に流れているのは知っている。その窓口になっている会社の名の裏をとりたいのだ。青松をプチ拷問攻めにして白状させる。。<首都綜合警備保障>
そして。清家が杉の自宅から洗った結果、杉は首都綜合警備保障に勤めていたことがわかる。その警備会社が表の顔だったのだ。「はーい、三億円の出口確定~」

青松の証言で、三億円はマネーロンダリング(不正資金を口座から口座へ移動させて収益源を隠ぺい)で、相当膨れ上がっているという。その額、<300億あると!>そして、「それだけの大金なら、マネーロンダリングに手をかしている人間がほかにもいるんじゃない?」「・・はい、少し前に殺しで捕まった、綾川って男もです・・」「しんのすけが・・」高宮が唸る。だが、黒河内は薄々知っていたようだ。。
だいたいのスジは繋がったと確信した黒河内は、桜吹雪会の現トップ、沢渡(渡部篤郎)に会いにいく。

清家は清家で、首都綜合警備保障に杉が勤めていたことが判明したので、足取り捜査のために、あたるべきですと上司に進言していた。が、牛井一課長(小市慢太郎)はやんわりと言う。その警備会社は警察の天下り先だと。ミスター公安と呼ばれた城尾というお方が作った会社だと教えてくれる。背景に納得した清家。牛井は、清家を厳しい視線で見つめる・・。清家は結局、上から動きを止められた。

黒河内が拘置所にいる沢渡に会いにいくと、すでにその目的を知っている風に話し始める沢渡。<首都綜合警備保障のトップ・加賀より上の人間が誰なのか?>を話さず、城尾がどういう経緯で金を増やしていったのかを、こと細かに黒河内に話すのだ。浅間山荘、ロッキード・・有名事件に関わっていた三億円の事実。<今は350億に膨れ上がっている>と。「そのくらいまでは、彼女から聞いてたんでしょ?」黒河内の目が険しくなった。「聞いてたんでしょ?」笑顔で言う沢渡。黒河内もニヤッと返す。「・・で、警備会社ごと、その金をあなたがごっそり受け継いだんですね?桜吹雪会が、身内まで殺すようになったのは、金がおおきくなったせい?それとも、あなたがトップになったから?」ま、それは置いといてという感じで、あの金を開ける鍵はどこにあるんですか?と話題をふる。「まさか、檻の中に持ってきちゃってるんですか?」沢渡は笑い、一枚の書面をガラス越しに見せた。それは再鑑定書だった・・。「あじゃぱ~。越後検事負けちゃいましたか~」「鍵をどうやって、私から奪うつもりですか?」余裕の沢渡。「考えときますよ。次は外で、お待ちしてます!」黒河内は笑った。

清家は、首都綜合警備保障の社長・加賀に会いにいく。もちろん、黒河内と打ち合わせをして。上から止められていたが、黒河内との作戦で、乗り込んだのだ。
清家は加賀に、カマをかけた。<杉は、前神奈川県知事の沢渡という人物から声をかけられ、この警備会社に入った>と。。だから捜査協力のため、杉の資料をもっとあらってくださいと頼む。清家の出番はこれでオーケー(笑)

あとは黒河内の出番だった。駐車場に停めてある車の中で待っていると、加賀が黒いトランクを持って駐車場にやってきた。「はいきた~!何持ってるの?もしかして鍵?裏切っちゃったのかな~?」楽しそうな黒河内。。加賀が車に乗り込み発進したので、黒河内も車を発進して追いかけようとする。そこへ!目の前に女性が飛び込んできた!すかさず急ブレーキ!「いや、ぶつかってないでしょ・・」車から出ると、倒れているのは、いつか見た受付の女だった。抱き起こそうとすると、女は腕を出し、スタンガンを黒河内の首筋へ!たまらず痺れた黒河内は気絶!この受付の女、今までで最強キャラなんじゃ(笑)

その頃。沢渡も、綾川も不起訴で釈放されていた。そして、越後は殺害されていたのだ。自殺を装って・・。
だが。沢渡が首都綜合警備保障の社長室にある金庫を開けると、黒いトランクはなくなっていた。「・・なにか、おかしいですねえ。秩序が乱れはじめましたね・・」

建設中のビルの一角で、黒河内は椅子に縛られている状態で目を覚ました。目に前には、黒いトランクが開いた状態で、そして、その机の横に、笑顔の高橋(森本レオ)が立っていた。黒河内は悟った。その黒いトランクが350億円の鍵だと。そして・・「やっぱこうなっちゃったか~。もともとの三億円を、あなたが取り返したってことですか?つまり、最初の入口と出口はいっしょになった。一番最初に手に入れたのはあなた、一番最後に手に入れたのもあなた。少年S!いや元、沢村秀人さん」高橋は笑顔だった。「せっかくですから、全部お話しましょうか?私の歴史も含めて、全部?あなたが私達の仲間に加わってくださるのでしたら、お話しますよ」「いいですね~仲間に入りますよ。だって、45年前も本当は仲間がいたんでしょう?三億円の強奪には、仲間がいた!」黒河内は笑った。

秘書が思わず強すぎて縛られちゃったけど、黒河内の揺さぶり作戦は、一応成功したってことなんだろう。。


■黒河内(長瀬智也)は、どこかの工事中ビルに椅子に縛られたままでも余裕の表情で、高橋(森本レオ)に逆に聞き返していた。少年Sには仲間がいたんですよね?ジョニー?ジョー?「その人の口も、あなたが封じちゃったんですか?」「そんなことを聞いて、どうするんですか?」高橋は笑いながら返す。「いや、それを知りたがっていた人がいて、それを受け継いじゃった僕がいて、聞かないと終われないんですよ。あなたはなぜ?三億円を強奪したんですか?単に金目当てだったって、だけですか?」「・・じゃあ、私もはっきり言いましょうね?」高橋は、黒トランクカバンが開いている机の傍に再び近づき、それを黒河内のほうに向けた。トランクの中はPCがあり、そのディスプレイに、何かのパスワードを入力する画面が映しだされている。「これは、沢渡(渡部篤郎)さんの暴走を防ぐために奪ったんです。またひとり、殺されたようですね・・」そう、越後検事は自殺に偽装されて殺害されていた。

青酸カリウムを飲んで自殺・・。「争った形跡はありませんし、事務官の話によると、検事は沢渡さんを釈放してしまったことに、ひどく責任を感じてしまっていたそうですから、まず自殺で間違いないでしょうね」牛井課長(小市慢太郎)が清家(剛力彩芽)に言う。「・・沢渡さんに殺されたのかもしれません・・」清家のうめきに、牛井の目がぎらつく。「あっいえ・・」「清家さん。ちょっとよろしいですか?」牛井は笑顔で清家を別室に促した。清家は単刀直入に聞かれる。<黒河内と内密に追ってるヤマ>のことを。牛井の目は厳しく、有無を言わさない。「その・・三億円事件です・・」

高橋は、黒河内に言った。沢渡さんはこの金を使ってよからぬことをたくらんでいると。「ああ。例の計画ね」黒河内のうなづきに、「さすがにそれは知りませんよね?」と高橋は笑う。「あ、はい。でも、そのパソコンだけじゃ、三百五十億円のゲンナマを引き出せないことは知ってますけどね~。それで僕を拉致したんでしょ?」高橋は黒河内に、沢渡からこのパスワードを聞き出してほしいと言った。「あの人を止めるには、会の資金源を断つのが一番ですからね」「そうなんですかね~?沢渡を落としたいなら、ご自分のことを世間に公表すればいいじゃないですか~?三億円の歴史を知ってる、生き証人なんだから?僕もずっと知りたかったんですよ?あなたの歴史を」「・・それは、できません。警察への信頼が損なわれてしまいますから・・」「・・わかりました。じゃあ、暗証番号を聞きだしたら、全部話してもらうという取引は?」黒河内の問いに、笑顔の高橋。これにて、取引成立。黒河内は、沢渡に会いに首都綜合警備保障へ。。真実をしりたいから、必ず奪ってみせますよと挑発する。「待っててくださいよ?」

清家からすべてを聞く牛井。都市伝説みたいだな・・と苦笑する。トップは沢渡、その拠点は首都綜合警備保障。殺害された杉も桜吹雪会のメンバーだった、だから首都綜合警備保障を家宅捜索できればと頼む清家。「いや、それはちょっと・・この間もいったように、あそこは警察の天下り先ですし、警視庁の管轄ですから、確証がないかぎり踏み込めないんです」「確証・・?」
「・・しかし・・ずいぶん調べましたね」牛井の目は笑っていた・・。

清家は、行方不明になっていた黒河内から連絡があり、驚きと嬉しさで会いにいく。清家は、黒河内が行方不明になってしまったので、思わず牛井課長に全部話してしまいましたと謝った。「ええ!しゃべっちゃったの?いいよ!どうせ証拠がないから平気だろうし」黒河内は、3億円は今じゃ350億にもなっていて、その金をマネーロンダリングで増やしていたのが綾川、そして自分が桜吹雪会に入ったことを言った。「は??」「ということで、3億円の捜査はこれにて終了。お疲れ様でした」「また、いつもの冗談ですよね?」黒河内はマジだと返す。いまさら3億円のことを表ざたにして誰が得をするのか?知れば知るほど人が死に、清家も自分の父親が殺されたことを知らないほうが幸せだったのでは?「・・私は捜査を続けます!」黒河内は、清家に顔を近づけた。「やめとけよ!闇は闇のままでいいんだよ。45年間、それで秩序が保たれてきたんだから」「でも・・前に言いましたよね?誰が善で誰が悪か?それは自分で判断するしかない」「だ・か・ら!自分で判断したの」
黒河内の信念はそんなものだったのか?彼といっしょに捜査していくうちに知った、葉月トモという存在。それは、もういいの・・?

だが。黒河内は携帯メールで清家にある画像を送った。捜査するなよと言いながら。。
それは、杉が受付嬢と揉み合っている画像だった。受付嬢の手のひらにはナイフが刺さっている画像もある。社長の加賀の姿も写っていた。これは、首都綜合警備保障内での出来事だ!
杉の遺体からは杉以外の血痕も見つかっていた。この画像のひとつを見るかぎり、この受付嬢のものだろう。決定的になりうる証拠である。どういうこと!?

清家達が、捜査会議をしている最中に、綾川が失踪したという情報が入った。シャバに出てきたばかりである。。
実は、綾川は、沢渡にマネーロンダリングから手を引きたいと告げて殺されかかった。高宮がそれを阻止して、黒河内が綾川を沢渡から逃がしたのだ。
綾川から、金の流れのデータを入手する黒河内。暗証番号ではなかったが、沢渡が何をしようとしているのか大筋わかる。
これは黒河内のシナリオだったのかもしれない。

黒河内は、清家を呼び出し、沢渡と高橋の内紛を利用して、真相を突き止めようとしていることを教えた。3億円事件を立証するには、<金と証言の両方が必要>なのだ。だから高橋。「で、取り巻きの加賀達が邪魔だから、捕まえてもらおうと思って、写真を送ったの」「・・写真は役にたったのですが・・それでもあの警備会社に立ち入るのは難しいみたいです」「なら立ち入らなきゃいいじゃん」黒河内は不敵に笑う。

そして。加賀と受付嬢は、黒河内の部屋を監視カメラで見ている最中に、牛井と清家によって捕まった。。例の隠し監視カメラを統括しているワゴン車にいるところを、いっぺんに捕まったのだ。直接捕まえてしまえば、わざわざ首都綜合警備保障に押し入る必要はない。。しかも、自分が監視されていたことですら攻撃の手段に変えてしまった黒河内。
綾川、高橋、加賀は、沢渡の元からいなくなり、高橋の取り巻きさえ排除した黒河内。もう、3億円事件の真相は、遅かれ早かれ暴かれることになるだろう。。

高橋は加賀が捕まったことを知り、黒河内と会う。黒河内は、沢渡が、民間軍事会社に投資して、海外から兵隊を呼びよせて、自作自演で軍需産業を活発化させて金を大きく増やすことをたくらんでいることを知ったことを告げる。さすがにそれはやりすぎだと、高橋はそれを止めようとしているんですね?と。「そのとうりです・・」「ああ、でも、加賀が取り調べで、あなたのことも、しゃべっちゃうかもしれませんけど?もう終わりですね?どうします?警察いって加賀を殺しますか?人に告白されるまえに、自分から話したらどうですか?よ~くお考えください」「・・失礼します」高橋は去った。

その頃。加賀は取り調べを牛井から受けていた。が、任意同行ということで逃れようとしている。しかし、牛井の目は加賀をするどく射抜いていたのだ。「誰の指示で殺したんですか?よ~く考えてお答えください。誰の指示か、よ~く考えてお答えください」恐怖で震えあがる加賀・・。

夕刻。富田ジョージの墓の前で、高橋は、黒河内に声をかけられた。広い墓場群には二人のほかに誰もいない。寒々しい気配に、夕日がふたりをオレンジに照らしていた。
その墓の人物、富田ジョージにそそのかされて、犯行におよんだのか?と。「・・彼は手伝ってくれただけですよ」「それ、認めたってことですよね?やっぱり少年Sには、仲間がいたんですね。45年前、少年Sは何をみたんですか?」

「・・私の夢は、警察官になることだったんですよ。ですが、当時、学生運動がさかんでして、警察でも太刀打ちできないことを、目の当たりにしたんですよ・・」警察官の息子だった高橋、いや、沢村秀人は、そんな現状を憂いていたのだ。知り合った富田ジョージの所属する立川グループという暴走族は、ダイナマイトにみせかけた発煙筒で、スーパーを襲ったりしていた。このことをヒントに沢村は、3億円強奪を思いついたのだ。
「つまり、3億円事件を起こした目的は、金じゃなくて、警察に一石を投じたかった?」「それをきっかけにして、警察が体制の見直しをしてくれるんじゃないか?そう、思ったんです・・」ジョージはこの話をすると、心よく手伝ってくれた。準備をするには、ひとりじゃできなかったから・・。入念なる準備に次ぐ準備。「いけないことだとわかっていましたが、あの頃が一番輝いていました。これをきっかけに、警察の体制を見なおさせるんだ、善なんだとね・・」だが!この事は、公安の城尾にすでにマークされていたのだ・・。
そして、3億円は、警察の裏資金として確保され、世間から未解決として末梢された。沢村も自殺として、高橋として生まれ変わらせられた・・。「私に断る自由はありませんでした」「富田ジョージさんはどうなったんですか?」「・・事件依頼一度も会ってません。待ち合わせ場所に、私、行きませんでしたから・・」「45年前、あなたが見たものって、警察の裏の顔だったんですね」正義だけじゃない、狡猾でしたたかな部分。

その後、高橋は、公安のコネであちこち勤めていたのだ。「どうりで捕まらないわけですね~?」「ずっーと捕まっていましたよ。日本という檻の中で、飼われるしかなかったんです」「あなたの人生は、警察の裏の歴史そのものってことですか?だからって、殺しに手を染めちゃだめでしょ?」「それは、あの人がトップになってからです」高橋の顔が厳しくなる。「沢渡一成ですか。なぜ、いままであの人にしたがってきたんですか?」「・・昔、城尾さんが約束してくれたんですよ。桜吹雪会を、いつか必ず国の正式な捜査機関として表舞台へ出すと」「そうはなっていませんけどね~」黒河内の言葉に高橋は笑った。「そうなるはずだったんですよ?あなたが邪魔しなければ。」「沢渡を逮捕したことですか?」「はい。あの人は今年、会のために国政に打ってでる予定だったんですよ。それが逮捕され、国政の道を閉ざされてから、何かが崩れてきたんです」「まあ、僕の狙いどうりなんですけどね~。そのパソコン、どうしますか?」「・・沢渡さんを、止められますか?」「そこは、警察ですから」高橋は黒いトランクを黒河内に託す。そこへ、警察車がサイレンを鳴らしてやってきた。パトカーから降りてきたのは、牛井と清家。「あなた、本当に信用できない人ですね~。でも・・」高橋がささやいた言葉?に目を見開く黒河内。

黒河内は沢渡のいる事務所にやってきた。黒トランクを持って。「今はもう、桜吹雪会のあなたと、僕のふたりきり。山分け、雲隠れ」ニヤッと笑う黒河内。「御苦労さまでした」沢渡も笑う・・。

その頃。警察車から悠然と降りる高橋。車には牛井と清家が気絶していた。スタンガンを所持し、高橋は、笑顔で歩いていく・・。


■黒河内(長瀬智也)は、首都綜合警備保障に赴き、直接、沢渡(渡部篤郎)と取引する。黒トランクを持ち込み、すべてを知り、手に入れたと。。自分の口座番号を教えそこへ入金を要求する。350億の半分175億を振りこんでください(笑)
沢渡は、自分のデスクの上に乗っている、黒トランク内のPCのキーボードをたたき始めた。表情は笑顔である。少なくても、ここまでされたからには黒河内のいうことを聞くしかないのであろうが。どうなのか。。
が、黒河内の携帯が鳴り、清家から、高橋(森本レオ)を逃がしてしまったという連絡が入った。「高橋さんに逃げられましたか?では、取引は不成立ということで」「ちょ、だったらそのパソコン返してくださいよ~」「175億で命を買ったと思えば安い買い物じゃないですか?」沢渡は笑顔で言い、警備員を呼ぶ。「ああ!いいんですかね?僕知ってるんですよ?その金の使い道。海外の軍事会社をアドバイザーに、クーデターみたいなアホなことをやろうとしてるんでしょ?それをきっかけに、桜吹雪会が表に出ていくっていう計画のために使うんですよね~?」「・・高橋さんからそれを?」「だ・か・ら!お金くれないと、ぜーんぶ世間にばらしちゃいますよ?」「やってみたらどうですか?証拠がなければただの妄想です」「・・・」黒河内はコートのポケットに両腕を入れて沢渡を睨み返した。「あなたのアホなクーデター計画も、妄想だとよかったんですけどね。何人殺したら気が済むんですか?あなたの先生は、そんなこと望んでたんですか?」「・・・」「あなたにすべてを託した城尾平蔵さんでしたっけ?あの人が生きてたら、そんな馬鹿げたことはさせなかったんじゃないですか?」「・・・」「あれ?城尾さんて?ほんとに死んでるんですか?」「・・・」「ひょっとして城尾さんは、今もどっかで生きてたりして?」「・・・」「城尾さんが生きてたら、おもしろいことになると思うんですけどね?では、また」「もう、お会いすることはありませんよ」笑顔で返す沢渡の表情に、黒河内は確信する。<城尾は生きている>全部ぶちまけてやるよ!三億円事件。

加賀が証言をひるがえした。杉を殺していないし、首謀者の高橋のこともしらないと。「多分・・加賀は、高橋が逃げたことを知ったから、自述を撤回したんじゃないでしょうか?」清家の言葉に、柿崎刑事部長は返した。「そんわけないだろ?加賀はずっと取調室にいたんだ」「・・実は、警察の中身は、桜」「清家さん」牛井(小市慢太郎)課長が清家の言葉を遮った。会議室には三人しかいないが、滅多なことをいうものではないと牛井が清家に気を使ったのだ。いや、封じたのか。

清家は黒河内に呼び出され、黒河内の作戦を聞く。<沢渡を終わらせる作戦>だが、証拠の高橋も、黒トランクも、今はない状態。。
沢渡は手にした大金でクーデターをたくらみ、用意周到だから明日には国外脱出もするだろうと黒河内は言う。高橋は45年間監視管理されていた、だけど、城尾がもし生きていたら?「だ・か・ら!もし城尾の居場所を突き止めたとして、証言が取れたとしたら、それで沢渡を終わらせられないかなあ」「城尾さんは生きてるんですか?」「まあ。それとは別に、もうひとつあるんだけどね?まだ内緒~」「あの・・何回も聞きますけど、黒河内さんの本当の狙いは、なんなんでしょうか?」「復讐だよ!」その黒河内の声は、ふざけていなかった。

清家は、牛井に相談した。城尾が生きているとして、彼から証言がとれれば、沢渡を逮捕できる証人になると説明した。「残念ですがこれ以上、首都綜合警備保障には関わるなと、上からのお達しがでました。つまり、あの会社の実質的なトップである沢渡さんにも手は出せないということです」「・・もしかして、上と桜吹雪会は繋がっている?」「どこがどう、繋がっているのか。何と何が、いっしょなのか」牛井のうめきに清家が聞く。「善と悪がいっしょだったということでしょうか?」「まあ、私が桜吹雪会だったとしても、清家さんがそれを知らなければ、私は清廉潔白ということになりますからねえ」「・・・」「いやあ。たとえ話ですよ」いつものやさしい牛井の笑顔に、清家は安心した。「ですよね」

その頃。逃げていたはずの高橋と、黒河内は会っていたのだ。。ある録音テープの内容をウォークマンで聞き、喜びの表情の黒河内。このテープ入手を取引に、高橋のために、スタンガンを警察車に突然仕込んだのは黒河内だったのだ。。「これからどうするんですか?」黒河内の問いに、高橋は答える。「色々かんがえたんですが、自由になろうとおもいます。いままでずっーと、捕われていたようなものですから」高橋は警察に自首し、すべてを話すことにするという。少年Sはずっと隠ぺいされて警察内で捕われていたと。「それはつまり、今度こそ本当に、警察に一石を投じるということですか?」「・・ここへくるまで、なんで、45年もかかってしまったんですかねえ・・」「・・あなたが馬鹿だからですよ。あなたの事を昭和の犯罪史の天才とかいう人もいますけど、ただの馬鹿ですよ」「・・正しいと信じた目的のために、悪いことをして、いつのまにか、何が正しいのか、何が悪いのか、わからなくなっています・・」「あの人には、自首することは話したんですか?城尾さんに、会いに行ったんじゃないんですか?」「はい」「彼の今の名前は?」「竹下と名乗っています。行くんですか?」「こっちもケリつけたいんで!」黒河内は去る。その後ろ姿を見て、高橋は空を見た。「馬鹿でしたかあ・・」その顔は、爽やかな笑顔だった。

清家は、黒河内と会い真相を聞く。スタンガンを食らって気絶し、高橋を逃がしてしまった、そもそもの原因は黒河内だったこと。。黒河内は、城尾が生きていることを高橋が教えてくれたからと説明する。。証拠がありそうでない高橋の証言より、ミスター公安の城尾の証言のほうが、沢渡を追いつめることができる。城尾は、桜吹雪会の創設者なのだから。

清家は、生きてるという城尾のいる場所の見当はついていた。赤刃組系列の福祉施設。黒河内と清家は、竹下という偽名の城尾に会いにいった。その部屋へ行くと、いすに座る老人がいる。その顔はまだ精悍そのものだったが、何をしゃべっても、返答はなかった・・。認知症なのだ。
黒河内は高橋から貰ったテープを再生して、城尾に聞かせる。それは、<沢渡が清家の父親を殺害したことを、城尾がとがめて怒鳴りつけている>内容だったのだ。高橋はいざというときのために自分の身を守るため、このやりとりを秘密で録音していたのだ。沢渡の言い訳が自信に満ちて部屋に流れている。(警察が悪を悪というために、悪をよしとして隠ぺいした三億円の時と同じ)女性ジャーナリストも嗅ぎまわっていると、沢渡の声が流れていた・・。「桜吹雪会が初めて殺しをしたのは清家真次、あなたのお父さんだったの。」「・・・」次に狙われ殺されたのは、きっとジャーナリストの葉月トモ。清家は、黒河内の復讐の原因が、この人のためだと知ったのだ。
だが。城尾自身は何も話せない。いや、話さない。ただ、「秩序だ・・秩序なんだ・・」とうめいていた。

結局、城尾から証言をとることはできなかった。でも、高橋からのテープと、城尾の存在と黒河内の存在で、マスコミには十分沢渡を追いつめる要素を提供できると踏んだ黒河内。行こうとすると、清家がその背中を呼びとめた。「そのテープがあれば!沢渡さんを逮捕できますよね!?清家真次殺害容疑で!逮捕できますよね!?」「できんの?熱いねえ」黒河内は笑った。

清家は、捜査会議で大々的にこのテープを聞いてくれればすべてがわかります!と熱弁するが、柿崎や牛井は、清家の言葉を遮る。もう上から関わるなと手が回っているのだ。
そこへ!黒河内が登場した。二課には関係のない話ですと言う牛井に、あなたも桜吹雪会を知っているはずだ!と返す黒河内。
黒河内は、刑事達が座る席に向かって、三億円のことすべての背景と事実を大声でしゃべり始めた。そして、机の上に仁王立ちになる!「シカトするなって言ってんだよ!!沢渡も、城尾も、もともと皆さんの仲間じゃないですか?仲間が間違ったことしたら、止めてあげるのが仲間ってもんじゃないですかね~?ここで無視したら、全員同罪でしょ~?どうしますか?善良な警察官のみなさん!それでも、見て見ぬふりしますか?」一同、場が静まりかえる中で、牛井が、柿崎に言った。「部長。沢渡の逮捕状、取っていただけますか?」「だが・・今すぐには・・」ついに動いた!証拠も、清家の持っているテープが、たしかにあるのだ!
そして。高橋も、警察に自首しに、笑顔でビルの前に立っていた!これで沢渡も本当に終わり。

だが。警察が踏み込むと、沢渡は間一髪、姿をくらましていた・・。

夜。車を走らせる沢渡の目の前に、ひとりの男がライトに照らされていた。思わず笑う沢渡。黒河内が両手を広げて道の真ん中に立っていたのだ。

車を道路端につけて、車から降りる。沢渡は黒河内に近づいた。その懐には拳銃があり、黒河内の腹部に押し当てられる。「・・そういえば8年前、ある女性になんで三億円事件を暴こうとするんだって聞いたんですけど」黒河内が言った。「なぜでしたか?」「あれ?聞かなかったんですか?あの時。人から取ったものは、やっぱり返すべきだからって、言ってましたよ。そんな当たり前なこと言ってました。やっぱり返そうよ?あの金は色んなものにまみれすぎだって!」「明るみにだせば、知らなくていいことまで引っ張りだすことになりますよ?」「それで終わるような警察なら、いらないでしょ?」「私が、終わらせません」「あんたは、俺が終わらせてやるよ!」黒河内はある通知書を見せた。<逮捕状>清家真次殺害容疑。
「すいませんねえ。最後の最後まで、別件逮捕で」沢渡が引き金を引こうとすると、パトカー群の音が響いてきた。「重ねて、すいません。時間稼ぎしちゃってました~。もう終わりだよ!沢渡一成。終わったんだよ!」「・・また、お会いしましょう・・」沢渡は皮肉な笑顔をみせて、パトカーのほうへ歩いていった・・。その背中を、逆光の眩しさでも見つめる黒河内。「くだばれ。怪物」

後日。黒河内が沢渡の面会にいくと、それはできないと断られた。黒河内は悟る。もうここにはいないのだ。「ああ、どこにもか・・」

自首した高橋のことも、世間には一見に公表されない。逮捕すらされていなかったのだ。みんな消えた・・。全部なかったことになったのだ・・。

「お前ら!!隠しすぎなんだよ!!!」

黒河内と清家は、警察ビルを目を細めてみている。そして、牛井と柿崎が、黒トランクと証拠テープを堅牢な倉庫にしまい、微笑んでいた・・。

最後に、黒河内と清家が、国会議事堂傍を歩きながら隠ぺいについて話してるシーンが、印象的。
秘密保護法案で、一般国民に対するというのもそうかもしれないが、内部、身内に対する締め付けが厳しくなるのは必至。これが、監視システムを助長することに、外に外にすべてに繋がらないことを祈ります。

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