「クロコーチ」まとめ前編

「クロコーチ」まとめ前編
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■東大卒の清家真代(剛力彩芽)は、県会議員・郷田の愛人マンションで起きた、殺人事件を担当する。おっとりしたショートカットの女子が、殺害現場に現れたもんだから、思い切り浮いている。だが、その記憶力は化け物並みなのだ。そして、キャリア組でもある。警部補だ。

部屋からは郷田と愛人がいっしょに写っているプリクラが発見されたようだ。ああやっぱり厄介なことになった・・と顔をしかめる刑事達。郷田につながっている沢渡知事が出てくるか・・と。
そこへ厄介な奴が現場へやってきた。捜査二課の警部補・黒河内圭太(長瀬智也)。選挙違反や知能犯を捜査する部署のこの男は、「あじゃぱ~。リナちゃん死んじゃったかあ」とうなだれてみせた。大柄で髪は短く刈っているが、端正な顔立ちをしていて見栄えがいい。あちこち現場をかき回し始めたが、「あちゃー!ホシはまんまと現ナマを~」と、隠し金庫を簡単に見つけ出して中が空なことを言った。「黒河内さんはその裏金を探しにきた?」清家が言うと、「正解~。まあでもこれで、強盗の仕業であることは間違いありませんね」黒河内は裏金のことを聞きだすために昨日からずっと郷田といっしょだったと言う。そして、郷田とその部屋を出るその時はまだ、リナちゃんは元気だったと。「朝までということは犯行不可能・・」清家のつぶやきに、「あれ?僕、郷田先生のアリバイ作っちゃった?じゃあリナちゃん殺したの、誰なんでしょうね?」黒河内の不敵な笑顔に、場は沈黙してしまった。

アカマツリナ殺害捜査は強盗の件で進められるが、郷田本人は現在行方不明なのだ。そして清家は、黒河内と捜査を組まされることになった。実は黒河内は警察内部からも疑われている。ようするに、清家は黒河内の内偵役につかされたのだ。
いっしょに郷田探しをしているが、乗っている車は超高級車で、会う人すべて政治家がらみの人間ばかりだった。助手席に座りながら清家は黒河内からある説明を受ける。県警は県知事に掌握されているのが現状なんだと。「県警は県知事のもちものってこと」その県知事選の最有力候補が沢渡一成知事(渡部篤郎)だという。二課は今、その選挙選の違反捜査でバタバタなのだ。

清家は、黒河内が会っていた政治家絡みの人間から、実は賄賂をもらっている事実を知り、問い詰めた。やはり黒河内は怪しすぎる!
「やめとけよ!これが賄賂だって、政治家が罪を素直に認めると思ってるのか?」「・・・」「アカマツリナ殺した犯人教えますから、今のチャラね」
清家が連れてこられたのは、ホテルの一室。そこに<郷田>が縛られて椅子に座らされていた。黒河内は窓の景色を見ながら不敵に笑っている。「郷田さんがやっぱり犯人・・」「正解~」黒河内は清家を指差したのだ。

なぜ黒河内が郷田を監禁していたのか?その真相を聞く清家。郷田の用心棒として潜りこんで裏金探しをしていた黒河内。そしてその郷田は、浮気された怒りで思わずリナを殺害してしまったので、用心棒である黒河内に助けを求めた。黒河内としては完全に郷田の弱みを握るチャンスができたわけ。現場偽造で強盗の仕業だとみせかけたのは黒河内本人だった。しかしなぜ、黒河内は、郷田を監禁してまで何を聞き出そうとしているのか?

黒河内は過去の未解決事件を清家に教えた。清家の記憶データにその事件はインプットされている。ウェブデザイナーの男とその妻、娘が一家惨殺された事件。拳銃で殺害されているのにもかかわらず、誰も知らず、物取りでもなく、結局通り魔の犯行として迷宮入りした事件。黒河内が言うには、そのウェブデザイナーは沢渡のホームページを作っていたことがある。ただ、その時沢渡の重要なデータを見てしまったのだろうと。その男は会社のデータを盗み見てパクられている経歴があった。
そして黒河内は女子高生の写真を清家に見せる。その女子高生は、ある大物政治家といっしょにいたという。そして、絞殺で殺害されてゴミ処理場で全裸で発見されていた、それも未解決事件・・。大物政治家とは沢渡だった・・。
当時8年前、郷田ともうひとり橋本は、沢渡の秘書をしていた。必ずこのふたつの殺しに関わっているという。

「つまり黒河内さんは、郷田さんの犯行を隠ぺいして、郷田さんからふたつの未解決事件の真相を聞き出そうとした」「・・ま、リナちゃんが郷田先生に殴り殺されたのは残念だったけど、事件を一件あげるより、まとめて三件あげちゃったほうがお得でしょう・・過去に沢渡は四人も殺してるわけだし。まあ、それだけじゃないんだけどね・・」

「これは県警総出で捜査にあたるべき事案だとわかりました」清家は電話しようとするが、黒河内に止められた。「わかってないじゃん!知事と県警は上下関係があって、だから、表向きは仲間でも、その中に敵が紛れ込んでいるのかもしれないでしょ?そういう話、お父さんから聞いてません?」「聞いてません」「ま、いいや。どの道、現職の知事にワッパかけられる警官はいませんからね、だ・か・ら!そのための郷田先生なの。あの人にすべて話してもらって、沢渡を知事の椅子から引きずり降ろす、そうすれば逮捕できちゃうでしょ?わかったなら、僕を信じてもう少し黙っててよ?自分で確かめてみな?」

捜査会議では、なにやらきな臭い雰囲気がよどんでいた。郷田が怪しいとまで捜査でまとまったはずなのに、やはり黒河内の事を信じてアカマツリナの浮気相手の線で捜査しようという流れに。清家は眉をしかめる。他の刑事達も納得しかねる顔のものもいた。目があちこちを探る。やはり・・黒河内の言っていたことは本当のようだ。<仲間内に敵がいる>

だが!リナの愛人は<黒河内自身>だったという証拠が出てきて、しかも、郷田は例のホテルの一室で<首つり自殺>を図っていたのだ・・。無茶苦茶。なぜこうなる!?混乱する清家。

でも清家は、独自で黒河内と接触を図り、事の一部始終を知る。少なくても郷田は、黒河内の説得で死ぬ前までに告発文を書いてくれていたのだ。沢渡を追いつめるだけの真相を書いて。
女子高生を性交中に殺害してしまった沢渡。その女子高生の裸体などが写っている画像を見てしまったウェブデザイナーを、秘書である郷田らが人を雇って殺害。そして、郷田の別荘に隠してあった拳銃のありかも。
「絶対郷田先生が持ってると思ってたんだよな。いざという時、沢渡から身を守る保険になるでしょ?さて、誰の指紋が出てくるか?」別荘にいくとズバリ、その時の拳銃も発見できた!ある意味快進撃の黒河内と清家のふたり。。

が!ショットガンを持った殺し屋が別荘にやってくる!驚く黒河内。黒河内は清家を逃がすよう言い、逃げる清家に、殺し屋ふたりが銃口を向ける!と、背後から黒河内が一瞬にして銃弾を二連射ぶっ放した。振りむいたふたりの眉間に直撃し、殺し屋はふたりいっぺんに倒れる。見事な射撃能力。「しまったあ。証拠の指紋の上に、自分の指紋を付けてしまった。ま、いいか。証拠は手に入れたことだし。」襲ってきた殺し屋は警察の人間だった・・二人とも精悍な顔をした刑事だった、清家もよく知ってる人間・・。「ね?僕なんて真面目なほうでしょ?」不敵に笑う黒河内。

黒河内は、沢渡に会いに行った。<生きてます>と。。手に入れた証拠を見せる、告発文と拳銃。「これでもまだ、知事選に出馬されますか?だからあんたはもう、終わりなんだよ!」それを聞いても、端正な顔に笑みを浮かべ続ける沢渡。彼は県知事の前は警察官だった。その笑み中にも、事件の中に身を置き続けた修羅場をくぐってきた独特の風格がある。そして黒河内は、過去最大の未解決事件、三億円事件を話題にした。「あれ、警察が未解決にしちゃったんでしたっけ?」不敵に笑う黒河内。笑みを浮かべ続ける沢渡。
だが。沢渡は県知事選をついに降り、警察に連行された。

清家はあとで黒河内に言う。すべて、あなたの思い通りだったのでは?と。郷田の裏金を探していたのではなく、初めから沢渡を仕留めるために動いていた。裏金情報を手に入れるためにリナと接触したのではなく、郷田を嫉妬させて殺害させ、弱み握るためにリナに接触したのでは?と。
「正解~。といいたいところだけど、まさか郷田がリナちゃんを殺すとは思わなかった。郷田が手を上げるところを捕まえて、ゆすろうと思っただけ」
しかし。死んだ殺し屋の警察官ふたりは、休暇届けがでていて、黒河内が埋めていた。。そしてもうひとつ、自殺した郷田は、保険に拳銃を持っていたほどの用心深さだったのだ。なぜ自殺をしてしまったのか・・?
色々な疑惑が拭えない清家に、<三億円事件>を引き合いにだして目指すところは同じだという黒河内。「誰が善で誰が悪か、自分で判断するしかないの」


■沢渡は取り調べ室でも落ち着いていた。温和な笑みを浮かべている。それとは対照的に、郷田と共に過去、沢渡の秘書をしていた橋本は、取り調べを受けながら興奮して怒鳴りまくっていた。「私はやっていない!」「先生がそれでは、この遺書を書いた郷田先生も浮かばれないんじゃないですか?」刑事の言葉にさらに顔が険しくなる橋本。「・・しゃべれば、きっと殺される!郷田と同じ運命だ!」と言い、胸を押さえて倒れてしまった。沢渡の拘留期間は限られている。橋本が口を割らなければ、いずれ沢渡は釈放なのだ・・。

その頃。県警には怪文書が送られていた。<郷田は自殺ではなく黒河内に殺された>という内容。と同時に、郷田の首つり自殺した締め跡に不自然さが発見されていたのだ。

で。「えー。それでまた僕が疑われてるの?」豪華中華料理を食いながら、清家に言う黒河内。清家がここまで会いにきたのだ。自殺に見せかけて殺せるテクなんてもってないと笑う黒河内。「実はね、ここだけの話、ビップご用達の、殺しを請け負う人間が、県内に潜伏している噂があるんですよ。表向きは全部、首つり自殺」「・・現場からは、DNAがわかるものは検出されなかったのでしょうか?」おっとりとした感じがあいかわらずな清家だが、言うことは的確だった。「それがまったくの皆無。まあプロなら、全身の体毛を剃るくらいなことはするでしょう。ああ、ひょっとして、郷田をやったのもそいつだったりして。まてよ?郷田が沢渡の指示で殺されたのなら、橋本先生も危なくなるなあ」「あのお・・橋本さんは体調を崩されて、自宅療養になりました」「あちゃ~」頭をかく黒河内だった。
そして。橋本は首つり自殺をした。その妻、息子そろって首を吊ったのだ・・。

捜査会議では、橋本の首つりは殺人の可能性がでてきたということ。郷田も同じ手口で、ようするに、すべて同一犯の仕業だという可能性があるということ。同じ時期、警察官を装った怪しい人物が目撃されていること。捜査指揮をとる堂島本部長(風間杜夫)は、まず不審人物を探して欲しいと会議を締めくくった。

清家は、黒河内の元へ再び足を運ぶ。彼はマッサージサロンにいた。政治家達から貰っている賄賂で、贅沢三昧しているのか。警察官を装った不審人物とは?むしろ警察官そのものなのでは?清家の目は厳しく黒河内に向けられていた。そこで黒河内はある未解決事件を三件教える。すべて首つり自殺でかたづけられた事件・・それは清家の頭のデータベースにもあった事件だった。そのすべてに不審な警察官が現場近くで目撃されていたという。「犯人はなぜ警察官の格好をしているのでしょうか?」「さあね。そんな簡単に情報は渡せないよ?だってみんな俺の事、疑っているんでしょう?」黒河内は捜査一課の情報と交換することを提案した。もちろん清家は応じない。
だが!清家の携帯に送られた画像は、ショットガンを持った殺し屋ふたりが来た時に恐怖で清家が漏らしてしまった時のものだったのだ。。すかさず黒河内を見ると、その目はすわっていて清家を見ている。有無を言わせない威圧だった。「・・関内の公園で、堀と名乗る警察官を名乗る不審人物が目撃されたそうです」「漏らしたねえ」黒河内は満面の笑み。
そして。堀という警察のコスプレをした面妖な男は、ある人物からのメールでそこはヤバいから離れろと指示を受けていた。

堂島本部長は捜査報告を受けていた。堀のアパートを探るとすでに本人はいなかったが、郷田を吊ったであろうロープという有力な<証拠>がでてきた。しかも、彼はある日、警官から職務質問を受けた時があって、その時に県警の刑事に電話で助けを求めていたというのだ。

黒河内の前を、清家が電話をしながらスタスタ歩いていた。なにやら深刻に話している。今の場所を説明しているようだ。気がつくと県警一階ロビー。クルッと振りむく清家は、キリッと黒河内を見据えた。「堀という不審人物とお知り合いなんですよね?」気がつくと大勢の刑事が黒河内に四方から近づいていた。「あちゃ~」連行される黒河内。だが。すれ違いざまに清家に言う。「清家ちゃん。法則を探して」「法則?」

捜査会議では、堀というのは偽名だろうということ。郷田を<自殺に見せかけて殺害>したのは確実だろうということ。そして、清家が発見した<法則>は、この首つり殺人はもっと前から8年前から起きていて、一定の法則があることがわかった。三年ごとに事件現場が変わっているのだ。国家公務員の転勤は三年周期、キャリア組に被疑者がいる・・?
「・・では。念のため内部調査にかけてみましょう・・。みなさんは堀と名乗る被疑者の捜査に当たってください」堂島の声で会議は終わった。

清家は黒河内がいる取調室に向かう。黒河内は清家がたどり着いた法則の資料を見て喜んでいる。よくこれがわかったと。清家はピンときていた。黒河内は自作自演で怪文書を出し、わざと捕まったのだ。郷田も橋本も殺害されたのだから、当然、黒河内も危ない。だから身の安全のためにわざと警察に捕まった。「大正解~」黒河内は両手で清家を指差した。
「実はね、堀と繋がっていたのは、あいつが犯人という確証を得るため。それにもっと知りたいことがあったから」「もっと知りたいこととは?」「まあ、清家さんも色々知っちゃったから、あいつが捕まるまで用心したほうがいいよ。殺人犯て、捕まえる時が一番危険だって言うしね」

その頃。潜伏している堀は、ある人物からの殺人依頼メールに狂喜していた。<やっとあの人が認めてくれた!>「がんばるからね」その携帯に送られた画像は、清家だった・・。

そして。不覚にも清家は、警察官の巡回で、自宅マンションの部屋の扉を開けてしまっていた!堀は制服コスプレを脱ぎながら清家に近づいていき、全裸になった瞬間飛びかかった。ロープを首に瞬時に巻きつけ、そのまま背中に清家を仰向けに乗せ、ロープを引く。こうすることで清家は、自分の体重でもがけばもがくほど首にロープが食い込むのだ!「警察なのに弱ええ!僕のほうがよっぽど警察らしいよ!」そこへ!黒河内が立っていた。「なんで兄貴が!?ハメたの?」驚愕する堀は黒河内に飛びかかる。黒河内は容赦なく警棒を腹にぶち込んだ!現行犯逮捕。堀は捕まり、黒河内は沢渡に<トドメを刺す駒>を手にいれたのだ。

署に連行された堀を見た堂島本部長は言った。「・・できそこないの殺し屋といったところか。こんな姿をみたらさぞかし親は嘆くでしょうなあ」堀はワナワナと怒りに体を震わせ、突然黒河内から体を振りほどいて、傍にいた警官から拳銃を奪いとり、清家に向け発砲した!が!倒れたのは自称・堀のほうだったのだ・・。堂島本部長が拳銃で堀を撃った。「やむおえなかった」堂島は顔を歪め、堀は白目をむいている。「被疑者死亡・・」黒河内は愕然とした。堂島が顔を上げると、黒河内が厳しい顔でこちらを見ている。そして、笑みを浮かべた。「やる~」堂島に指を刺す。そして清家の傍にいく黒河内。「でもまだ終わってませんよ。機は熟しちゃった」ハッ?とする清家。

黒河内と清家は、ある人物が帰宅の途につくのを外で待っていた。やってきたのは堂島本部長。「なんですか?ふたりして一体」「あの被疑者って、本部長のご子息ですよね?」「え?」黒河内は全部知っていたのだ。父親と同じ警察官を志すも挫折し、引きこもり、そして父親とは不仲に。それでも認めてほしかった父親の存在。だから気づいて欲しくて、殺人を繰り返した。そして堀は、最後に堂島ではなく清家を撃とうとした。それは父親からの初めての任務を、全うしようとしたからではないのか?「もうジ・エンドですよ?」

堂島は、郷田と橋本が死んだ時に、息子から直接電話を受けていたのだ。だから、息子が殺人を犯したと知っていて、それを黙認した。そして、法則と称して息子の殺人を暴いていきそうな清家を、自分自ら、息子に殺人依頼したのだ・・。
そして。堂島が守りたかったのは息子ではなく、「県警本部長の椅子。だから、息子さんとの関係がばれる前に、清家さんを殺そうとしたの。策に溺れたな?堂島本部長!」「・・私を逮捕するのか?」そこで黒河内は本題に入る。郷田と橋本の殺人依頼を、息子さんにしていたのは<沢渡>ですよね?と。。「それを証明してくださいよ~」笑顔で迫る。
だが!清家が本部に電話をいれそうなので、慌てて止める黒河内。これは三億円事件の真相に一歩近づくところで、あなたのお父さんのことにも関係があると説明する。「私の父に関わること?」ドン!と音がして振りむくと、堂島は飛び降り自殺を図った。また死んだのだ。「これも!あなたの作戦どうりですか!?」泣きながら清家が叫ぶ。「いや、沢渡の作戦どうりだな。これ・・」
沢渡は、拘留期間がすぎ釈放された。「怪物・・野に放たれたか」薬師寺監察官(大地康雄)がうめく。黒河内もうなっていた。「殺されちゃうかもな。俺」


■どしゃぶりの雨が降り注ぐ日。黒河内は沢渡の別荘に立てこもっていた。別荘は機動隊と刑事達に取り囲まれている。黒河内は、刑事ふたりを射殺した容疑がかけられているのだ。絶体絶命に追いつめられていた黒河内。
清家は、黒河内を説得したいと別荘に入っていく。薬師寺監察官も現場へやってきた。別荘を険しい顔で見つめている。

黒河内はここまでの顛末を清家に説明した。黒河内は身の危険を感じ、沢渡の元に謝罪に行ったのだった(笑)
死んだふたりの刑事が、8年前の殺しをやったという<証拠を仕込み>、DNA鑑定でも、鑑識の友達に頼んで<細工>をつけてもらう。。で、「三億円事件も二度と口にしません!」「・・君が裏切らない証に、保険をつけて貰いましょうか?」沢渡は、笑顔を絶やさず涼しく言った。「君が殺した、後藤と島はどこへ埋めたの?」「いやあ・・」「どこに埋めたの?」黒河内は恐怖でしゃべってしまったのだ・・。

黒河内は、後藤と島の自宅に女子高生殺害とウェブデザイナー一家殺害の証拠を仕込んだあとに、沢渡に裏切られ通報された。よって警察は、過去の事件を沢渡は黒ではなく白だった?と思い始め、ウェブデザイナー一家を射殺した同じ銃で後藤と島が殺害されていることから、その拳銃を持っているかもしれない黒河内に、8年前の事件まで嫌疑がかかってしまっていた。最悪。。

清家は、沢渡の別荘にその拳銃を隠せば、黒河内の活路が開けるから立てこもっていたと判断した。
その時、雨が上がった。

出てきた黒河内は、清家を盾にして拳銃を突きつけていた。そこへ薬師寺監察官がひとり近づいていく。薬師寺はわかっていたようだ。持ってるそんな空砲では何もできないと。。黒河内に、後藤と島の遺体近くから拳銃が見つかったと教えた。そして、黒河内は連行される。「ここから一発逆転できたら、すごいと思わない?」清家に不敵な笑みを見せ、黒河内は刑事達に押させられて連れていかれた。
黒河内は、自分が殺害して埋めた死体の傍に拳銃を埋めたのだろうか?刑事達にも疑惑が渦巻く。

後日。捜査会議で発表された拳銃についていた指紋は、<沢渡のもの>だった!驚く刑事達。清家も目をむいた。(一発逆転・・)

薬師寺監察官は元鑑識の人間であった。要するに、黒河内と薬師寺は結託していたのである。証拠品に細工をしてしまうという徹底的で絶大的な力。黒河内と薬師寺は、巨悪を倒すという志で繋がっていたのだ。清家もその事実を知り愕然とする・・。別荘に立てこもったのは、雨がやんで拳銃が発見されるまでの時間稼ぎだった。そして、遺体の傍で拳銃が見つかれば、黒河内から遺体を埋めた場所を聞いたという沢渡の証言も、嘘にすることにできるのだ。。

再び拘留される沢渡に、黒河内は声をかけた。「あれ?また読書の季節ですか?沢渡先生」「全部鑑識の友達がやったの?」「今度はちゃんとしゃべってくださいね?8年前も、45年前のことも」笑顔で黒河内を見つめ、沢渡は言った。「ここからは、慎重にね」「・・・」

清家は、黒河内と薬師寺から清家の父親について聞かされる。警察官だった彼は強盗に刺され死んだとされるが、そんな事実はないということなのだ。清家の父親は、三億円事件の金の行方を追っていた・・。
「ということは、私の父は沢渡さんに殺された・・。」「いや、正確には<沢渡達>にだ。黒河内、渡したいものがある」三億円事件に関する重要な資料を、自分はもう時間切れだと黒河内に渡す決心をした薬師寺。自分の代では仕留められなかった事件を黒河内に託す。
だが・・その資料を渡す前に、薬師寺は殺害されてしまうのだった・・。資料も奪われた。<桜吹雪会>とは・・。


■衆議院議員・伊地知伝助の公設秘書・浅沼兼次が、伊地知自身の後援会事務所の屋上から飛び降りた。清家(剛力彩芽)達、捜査一課布袋班も、現場に立ち会う。浅沼は死亡。死因は飛び降り自殺の線が濃厚。実は<伊地知氏公設秘書に事情聴取>という政治資金虚偽記載の疑いをかけられていた。伊地知本人は、選挙の票集めに苦心しての自殺だろうと証言しているようだが。

そこへ、現場検証中のロープを越えて、取り乱した一人の男が乱入してきた。「息子は自殺じゃない!離せよ!息子は伊地知に殺されたんだよ!」眉をしかめる清家。「息子は夕べ、伊地知を告発すると電話で言ってきたんだよ!自殺なんて絶対にありえん!」「告発・・」清家はうめいた。現場へ行けと警察に言われてここに来たという、感じの悪い刑事に。「それは・・黒河内さんですね・・」裏金が書いてある手帳を手に入れたと言っていた息子、あと桜がなんとかとか・・という浅沼の父親の言葉に、ピンとくる清家。それは前に黒河内さんが言っていた・・桜吹雪会?

伊地知のアリバイは後援会の人たちの証言で証明されていて、浅沼は検視結果で自殺の方向でまとまったと牛井一課長(小市慢太郎)から聞く清家。「自殺の方向・・では、浅沼さんの遺留品は?」「ああ、お父さんの言っていた裏金の手帳のことですか?でも手帳など、持っていなかったそうですよ?それより清家さん。黒河内さんとのコンビは解消していいそうですよ」「え?」
黒河内は、伊地知の圧力で、留置管理課に移動が内示されてしまっていた。捜査できなくなってしまったというわけ。。どうやら黒河内は伊地知の所へ行き色々挑発してしまったらしいのだ。。

で。清家は黒河内に会い話をする。黒河内は、これから死ぬ人間が父親にあんな電話をするはずがない事、悲鳴を上げながら飛び降り自殺するのも変だという。清家もすべて心当たりがあった。そのとうりだ。だから、もっとよく調べてみてと頼まれれば納得するのだ。

調べてみれば、実は鑑識の結果では、屋上の手すりに指紋はなかったというのだ。いつもつけていたはずのメガネも死体にはなかった。周辺からもみつかっていない。また、何かの力が働いているのか・・。
清家は死体現場よりもちょっと離れたゴミ置き場から、メガネを自力で見つけ、<ふたりがかりくらいで無理やり屋上から突き落とされたのでは?>と仮定する。メガネもその時、死体場所よりもさらに遠くに放りだされて落下したのではないか?と。「ただ、大人ひとりをそんな簡単に投げ飛ばせるでしょうか・・?」黒河内は携帯の向こうで笑った。「さあ?じゃあその調子でがんばって」

そして。黒河内は懲りずにまた、伊地知の所へ行くのだ。地下駐車場で待ち伏せして近づいていく。伊地知の傍には、ガタイのいい屈強な男がふたりもボディガードしていた。「伊地知先生。あの、なんとか柿崎部長にいって移動を撤回してもらえないでしょうか?浅沼殺しは黙っておきますんで」ニヤッと笑う。「なんの話だ?」伊地知は黒河内の前に出た。余裕たっぷりの表情だった。「いえ、ただお二人とも、大人ひとりを簡単にビルの屋上から投げちゃいそうなタフガイだな~と思いまして」ボディガードを見て笑いながら言う黒河内も負けてない。「帰りたまえ」「先生とはいい関係が築けるかと思ったんですが、残念です」黒河内はそのまま黒革の手帳のこともカマをかけてみる。実はずっと伊地知を張っていて、それらしい手帳を自分自身に身につけていることをすでに知っているのだ。伊地知は浅沼の一件で、自分自身で持ってるのが一番安全と踏んだのだ。「黒革の手帳には裏金の他にも書かれてることがあるんじゃないですか?たとえば、桜吹雪会のこと?」「・・捜査もできない奴が何を言っている」「ま、浅沼殺しで留置所入る時は、黒革の手帳持ってきてくださいよ。ハンコ押す係やってると思いますから」ニヤッと笑い立ち去る黒河内。

そのあと。伊地知は拘置所にいる沢渡(渡部篤郎)に会いにいっていた。それを張っていて掴んだ黒河内。「はい。黒革の手帳に桜吹雪の記載ほぼ決定~。あとは頼むよ~清家ちゃぁん」ニヤッと笑う。

清家は黙々と伊地知の資料を調べていた。そこへ牛井課長から電話が鳴る。すぐに戻ってきてくださいとのことで、携帯片手にその部屋を出る清家。扉を開けると、牛井本人が携帯を持ちながら一瞬睨みつけるような視線で立っていた。そして、すぐにいつのも笑顔。「何を探ってらっしゃるんですか?」なぜか言葉が出てこない清家。「伊地知先生を疑ってらっしゃるようですけど、それは浅沼さんのお父さんの証言からですか?」「・・はい」「その話は信ぴょう性にかけるんじゃないでしょうか?死んだ浅沼さんは、伊地知先生の不正の件を、名前も知らない人から教えてもらったと聞きましたよ?なんでも感じの悪い男だったとか?」「感じの悪い?・・」

清家はまたもや知る。黒河内は、嫌疑がかけられていた浅沼に、<このまま忠義で捕まるのはいいけど、伊地知はもっとあくどいことしてますよ?>と炊きつけていたのだ。
会ったときに問いただすと、黒河内は、危険がともなうと忠告はしていたと言う。清家は伊地知の裏金を探っていたが、上に止められたと伝えた。「企業名は?」「覚えています」「あ、そう。じゃあこれあげる。明日伊地知先生の政治資金パーティがあるからいってみたら?面白いものが見られるかもしれないよ」

パーティ会場は、政治家達が集まり盛況だった。伊地知のスピーチが始まるとステージに拍手が集まるが、ピエロが突如乱入し、伊地知をはがいじめにして包丁を首筋に突きつけた!ピエロは黒河内となら話をすると言い、なぜか会場にすでにいた(笑)黒河内は、ピエロと交渉するために、二課への復帰を許してもらう。。

で、ここからはピエロと黒河内の独壇場となる。黒河内がなぜこんなことをしたのか?と尋ねれば、ピエロは、息子の死と伊地知の罪を言い、それを警察が隠ぺいしたからだ!と返す。ようするに、これは黒河内と浅沼の父親との芝居なのだ。。
証拠は手帳だと父親が言うので、黒河内はその手帳を伊地知の懐から父親自身に奪わせ、それを清家に渡すよう言う。「あの、黒革の手帳の中身を確認して貰えますか?」清家が父親から受け取る。「まあまあ、先生の無実を証明するためですから」と会場に向けマイクで言う黒河内。。
で、手帳に書かれていた企業名と数字、それを見て清家は、前に裏金を調べていた時に記憶した企業名と一致することを確認するのだ。
「先生を救うつもりが、浅沼さん殺しの動機を見つけちゃったかもしれませんねえ」ということを公衆の面前でやってのけたのだった。。ちなみに、ボディガードのふたりは、黒河内がひとりずつおびき出して倒してしまっていた(笑)
黒革の手帳は警察組織の手に渡る前に中を確認することができたわけで。「これは黒河内さんのシナリオですね・・」清家は冷めた視線で言うしかない。

が。手帳の中身は、桜吹雪会の書いてあった部分であろう所は、ページが破られていたのだ。悔しがる黒河内。これは、よく知ってるあの人物がごっそり持っていったのだろう・・と清家に言う。・・沢渡一成!

そして。「あなたは終わりでいいんです」拘置所の部屋で笑う沢渡。


■推定死後10年たった白骨化遺体が見つかった。清家(剛力彩芽)は、遺体の傍から凶器に使ったと思われる空のジェラルミンケースも発見されたことから、思わず45年前の3億円事件関係の遺体か?と思ってしまうのだ。。黒河内といっしょに行動するようになり、清家も相当影響を受けているようです。「清家さん。45年て何のことですか?」牛井一課長(小市慢太郎)が尋ねる。「えっ?いえ・・」清家は慌てた。

その頃。横浜地検刑事部長・越後(板尾創路)は沢渡(渡部篤郎)を取り調べしていた。「これからあなたの過去の犯罪について、徹底的に追及していくので、覚悟していてください」越後の言葉にも、温厚な笑顔を浮かべて微かにうなずくだけの沢渡・・。

白骨化死体の身元が割れた。フリージャーナリストの灰谷竜次当時36才。死因は、頭部をジェラルミンケースで殴打されたことによる脳挫傷。灰谷はジャーナリストとはいうものの、スキャンダルをネタに金をゆする、ゆすり屋だった。10年前の失踪直前に5000万円の大金が手に入ると話していたという・・。空のジェラルミンケースにはおそらくその大金が入っていたであろう。なぜならそれは、強奪されたものだと判明したからである。
その事件は、パチンコ店の店の売上金が、車に搬入中に奪われたという。元暴力団の構成員・高宮健太当時27才の犯行で、懲役10年を受け、実は昨日出所したはずなのだが。実はある男が頻繁に高宮に会っているという。その男は・・黒河内だった。。

「また僕、疑われちゃってるんだ?」黒河内はそんな感じだが。。
清家は不機嫌だった。なぜ容疑のかかってる重要参考人の高宮と接触しているのか?「それは勝手に警察が決めつけているだけでしょう?」真犯人を探すのが清家さんのお仕事じゃない?と黒河内は指をさす。

黒河内は、越後とも接触を図っていた。黒河内は今の沢渡の担当、越後検事に是が非でも桜吹雪会の事を問い詰め聞き出して貰わなければいけないのだ。
が、「何も教えできません」「また5000万積んでも?」黒河内は突拍子もないことを越後に言いだした。現在、IT長者で名高い綾川のことを知っていますよね?とカマをかける。あなたがまだ東京地検特捜部にいた10年前に、粉飾決算で追いつめた人ですよね?しかし、なぜか検察は直前に手を引いた。それはあなたが、5000万の賄賂を受け取ったからだと聞いていますが?「身に覚えがありません」「では、高宮が盗んだ5000万がたどり着いた先のゴールはご存じですよね?」「・・・」「出所したんですよ、もと赤刃組の高宮が。」「それについて、私が答える義務はありません」頭を下げ、冷静に去っていく越後。だが、黒河内は手ごたえありとみて笑っていた。

清家は消えた5000万の行き先が越後だという意味がわからない。繋がらないのだ。同じ5000万なのだろうか?「難しく考えないでよ~。ポイントは灰谷が金をゆすってた相手が、誰かってことだけだよ。ま、灰谷を殺った犯人を見つければ、全部繋がるよ」「では、犯人をみつけたとして、黒河内さんは越後さんに何をしかけるつもりですか?」
ニヤッと笑い、桜吹雪会のことを、今沢渡から直接聞き出せるのは越後しかいない事を告げる黒河内。「じゃ、灰谷殺しの犯人早くみつけてね」黒河内は不敵な笑みで去っていった。

沢渡は後日。証拠の拳銃の再鑑定を越後に要請していた。後藤と島刑事、遠山一家殺害に使われたものですと説明する沢渡。
越後は、その要請書を切り裂いた。応じるつもりはないのだ。沢渡は、それでも、笑顔をみせている・・。

捜査で、灰谷がゆすっていた相手がわかった!それは高宮ではなく、綾川だったのである。ネタは綾川が娼婦をレイプする癖があるというものだった。現在、綾川は総理ご用達の機関にまで抜擢されるほど名が通っていた。警察としても、やりにくい相手である。

もうひとつ。高宮と綾川は幼い頃、施設でいっしょだったという過去があった。ここで繋がる、ふたりは幼馴染だったのだ。
高宮は、ゆすられていた施設で弟分だった綾川を守るために、5000万を用立てるため、強奪した。しかし、謎が残る・・そもそも綾川クラスなら、5000万を用意できたはずなのだ・・。
捜査会議は暗礁に乗り上げる。そこで清家はピンと来た。黒河内が言っていた!「粉飾決算・・」

黒河内は高宮と接触を続けていた。高宮は頑なに綾川と会おうとしない。それは綾川を守ることに繋がるのだ。でも、電話もでない綾川に、高宮はたしかめたいことがあるのだ・・。黒河内は高宮の行動に敬意を表している。だが、綾川の本性をわからせなければ、本題に入れないのだ。

そこへ清家から連絡が入る。綾川が犯人ということになったが、確証がないうえに、総理の直々の機関所属で手が出しずらいとう。「そうだろうねえ。で、ゆすりのネタは?」「わかりました」「そう。じゃあ明日」

清家は、携帯の通話を切り廊下へ出る。その後ろ姿を、冷たい目でみている牛井がいた・・。

黒河内は綾川の部屋を押さえ、その現場を高宮に直接みせた!
灰谷が綾川をゆすっていたネタは、暴力団だった高宮との関係の暴露ではなく、綾川自身のレイプ癖だったのだということを。会社が粉飾でピンチだった綾川は、自分で金を用意できず、暴力団と友人だというネタでゆすられていると高宮に言い、情の厚い高宮を利用したのである。高宮は見事5000万を用立ててくれた。そして、綾川は灰谷を殺害し、その5000万は粉飾を見逃してもらうために、越後の手に渡っていたのである。

綾川にボロボロにされて泣く女を介抱する清家。黒河内は綾川を掴み上げる!その手を高宮が止めた。「黒河内さんもういいです・・。こいつに、5000万渡したこと証言しますから・・」「そう!」

で。黒河内は綾川に証言させて、その録音を越後に聞かせる。越後はそれをネタに黒河内に弱みを握られ、沢渡の情報を引き出して、黒河内に教えるという図式が成り立ったのだ。。<沢渡はある犯罪組織に関与してます。その全貌を突きとめてください>
ちなみに。黒河内との取引で、綾川はわざと殺害したんじゃないという証言を繰り返すだけ。揉み合って足をすべらした過失致死ということで、殺人には問えない。。なんじゃそりゃ(苦笑)

越後は、意を決して沢渡を問い詰める!自分にはもう、選択の余地はない。
だが!「すべてお話します」沢渡は事務官を退出させ、ボイスレコーダー、懐にもうひとつあるレコーダーをもいい当て、すべてそれを越後からはずさせた。「あなたが一番知りたいことを。私が関与しているある組織について」越後は驚愕した・・なぜそれを!?しかも自ら?

「犯罪組織と言うのには少し語弊があります。なぜならその組織とは、警察官、OBによって構成された組織ですから・・」警察はミス、犯罪をしてはならない。それは国家の秩序を乱すもとになる。しかし、人間必ずミスを犯す。じゃあそのミスをどうするか?もみ消すしかない、それらの仕事を秘密裏に行う、「それが桜吹雪会です」「桜・・吹雪?」「ふざけた名前ですよね。私が殺したことになっている後藤と島刑事も、同じ桜吹雪会のメンバーでした」「・・・」「我々は自分達を正当化するつもりは毛頭ありません。ただお話するからには、わかっていただきたいのです。下山事件しかり、帝銀事件しかり、草加次郎事件しかり、すべての未解決事件には未解決である理由があります。それは、国民や国家のために、未解決でなければならなかったからです。犯人が明かされれば、国家の威信が損なわれますから。三億円事件も同じです・・」「三億円事件も・・」あれは警察の身内の犯行だった、だから、犯人はすぐに特定できても公表できなかった。すぐに隠ぺい工作は行われたが、三億円の処分に困る、そこで提案がだされたのだ。

事実を永久に封印、公安、三億円、「三億円の使い道が決まり、桜吹雪会が生まれました。これが会の全貌です」「・・どうして、そんな話を私に・・」沢渡はすべて知っていた。越後が10年前に上司の命令によって粉飾をもみ消し、賄賂を受け取ったことを。「私の要望は以前お伝えしたとおり」「・・証拠品の再鑑定ですか・・」「桜吹雪会のことを知ったあなたは、もう選択の余地はありませんよ」「・・・」「そのかわり、あなたの真実をもみ消すお手伝いをしましょう。問題は、あの刑事ですよね?」ニコリと沢渡は笑顔をみせた。

黒河内は薬師寺監察官の友人だった、警視庁公安部総務課庶務係・高橋(森本レオ)から飲みに誘われ外へ出る。高橋は携帯を切ると、あるワゴン車へ乗り込んだ。そこには捜査員がひとりいて、モニターを見つめている。モニターには黒河内の部屋が写りこんでいた!すでに黒河内は監視されていたのである・・。

外へ出た黒河内が歩道を歩いていると、帽子をかぶった若者風の男が自転車を漕ぎながらやってきた。ハッと目を見開いた時には遅かった。サイレンサー付きで銃声もしない。黒河内は血を流し倒れこんだ・・!「あ、く・・これも・・沢渡なの?・・」


■清家(剛力彩芽)が、病院の廊下の椅子にひとり、深刻な顔で座っている。黒河内(長瀬智也)が撃たれた・・。(やはり、知りすぎたから?・・)「あのう?黒河内さんのご容態は?」ハッとして振り向くと、初老だが、がっしりとした、しかし温和そうな男が立っていた。清家も慌てて立ち上がり「どちら様でしょうか?」「警視庁で庶務係をしております、高橋(森本レオ)と申します。黒河内さんにはプライベートで親しくさせていただいておりまして・・。どうにも心配で。」「それがまだ・・。」その時、手術室から先生がでてきて、財布のおかげで弾丸が致命傷に届かなかったことを言い、命に別状はないと告げた。安心の笑顔を振り返って高橋に見せる清家。「無事でしたか・・」高橋の言葉に、そのニュアンスに、思わず?な清家。「ではまた、あらためてうかがわせていただきます」高橋は病院を去っていった。

滑車のついた病院ベットが、看護師たちに押され、手術室から出てくる。「黒河内さん!」ベットに瀕死で横たわっていたはずの黒河内だが!その顔は目を見開き、不気味な笑顔を見せていたのだ。思わず唖然としてしまう清家。「・・笑った?」

捜査会議では、弾丸の鑑定結果から38口径とわかるが、線条痕からその拳銃が犯罪に使われた経歴はないとのこと。二課からの情報では、黒河内を怨んでいる人間はあまりにも多いため怨恨の線で犯人を絞るのには時間がかかるという。「警官が撃たれたんだぞ!急がしてくれ」
現場付近の聞き込みでは、自転車に乗った不審な男が目撃されていたという所で、犯人が自首してきたのだった!「・・・」清家はいまいち納得がいかない。

病院にいくと、黒河内は清家に笑顔で挨拶するくらいの回復をみせていた。分厚い札束が入った財布のおかげで命が助かったことを伝えると、「冥土の道も金しだいだねぇ~」と不敵に笑う。
自分を撃って自首した犯人が、暴力団赤刃組の構成員で、組の抗争で撃つつもりが人違いで撃ってしまったと供述しているということを清家から聞いた黒河内は、「赤刃組ねえ。撃たれる瞬間、俺と目が合ったのに?」「・・?」「自首したのは多分、本当の動機を隠すため。まあ、俺も煽りすぎたからなあ。越後と沢渡が手を組んじゃったんでしょう。まあ、これでひとつハッキリしたよね」「・・赤刃組と桜吹雪会は繋がっている・・?」「正解~」黒河内は清家を指さした。

黒河内は今回の銃撃で色々な伏線の裏付けが見えてきたようだ。清家に赤羽組方面からつめて情報を集めてもらうように頼む。暴力団に詳しい政治家を教え、当たってもらうことに。黒河内は色々な意味を含めて三億円事件の真相を知りたいと清家に言う。「やはり、三億円事件の犯人は生きてるってことなんでしょうか?」「それは、桜吹雪会の正体がわかれば、はっきりすると思うよ?ま、正体っていえば他にもあるんだけどね・・」

畑山という政治家に会い、赤刃組のことを聞こうとする清家。渋る畑山だったが、以前黒河内に賄賂を渡している証拠をみせると話始めた。こういうときのために、黒河内は色々とアコギな事をしているのかも知れない。。赤刃組は、吹雪ホールディングスという持ち株会社に買収されて色んな産業に進出し、今はほとんどの構成員はカタギになっているという事実。それ以上のことは本当に知らないと言う。だから無事でいられるのだと・・。それ以上知りたければ、先代の組長に会うといい・・と言われた。

その組長に会う清家。もちろん黒河内に言われて手土産のバック持参で。。そこには大金が入っていた。組長は、吹雪ホールディングスの傘下になり表向きはカタギになったが、その裏で、何か事件があるとちゃんと検挙される暴力団の代表になったという。要するに、<警察の成績を上げるための、警察ご用達の暴力団>「そうだ。吹雪ホールディングスとはあんたがいる警察のことだよ。警察は正しい存在であり続けるために、裏で赤刃組を所有し、赤刃組もまた、生き延びるために敵であるはずの警察権力に係合した。それに盾突き、組を追われたのがこの私だ」「誰が善で誰が悪か・・」清家はうめく。
この先代組長は、清家の父親の死についても何か知っているようだった。三億円事件と桜吹雪会のことも。それを聞こうとすると、ヘルパーがきたので、また明日話すと言った。

黒河内いわく、頑固じいさんだと知っていたので、金+被害者の娘が行けば、口を開くのじゃないかと睨んでいたとのこと。。清家はそれを知りげんなりするが、黒河内にちゃんと聞いたことを報告。「吹雪ホールディングスは警察でした。桜吹雪会の発端は三と聞こえましたけど、おそらく三億円事件のことだと思います」「つまり桜吹雪会は、三億円事件がきっかけでできた組織だってことね?」携帯の向こうの黒河内は笑っていた。「はい。もしかしたら、三億円事件は最初から警察が関与していた可能性もあります」「いいねえ、近づいてるねえ。じゃあ次は、歴史を紐解いてみてよ?それがわかれば、少年Sの正体もわかると思うから」

黒河内は、自分の身を守るために清家にだけ病室を変えたことを教えてくれていた。刑事達も血眼になって探したのだが。。居場所はつかめていないようだ。
清家は、そのあとの調べで、赤刃組を検挙しているのは公安ばかりだと知る。赤刃組と公安はセットなのだ。

そんな頃。先代組長がヘルパーに殺害された・・。動機はいかにもという内容だが、到底信じられない清家。つまり、この組長も監視対象だったということだ・・。牛井一課長(小市慢太郎)が清家に聞いてきた。「犯行の少し前までここにいらしたそうですが、どういうご要件で?」「・・それは、黒河内さんの行方を探そうと思い、それで見つかりました。」「どこにいたんですか?」「同じ病院の・・」

黒河内の病室に、警察官の男が近づいていく。明らかに殺害するためだ。すでに黒河内は味方内部からも狙われているため、遅かれ早かれ暗殺される可能性大(泣)
しかし!清家に教えていた新しい病室にもいなかった黒河内。

清家と黒河内は、また違う病院で会っている。黒河内は緊急避難場所をいくつも構築しているのだろう。その網は、清家の思っている以上に凄まじいものなのかもしれない。こうして今、清家の前に、ほぼ怪我も完治した状態で、ヤクザみたいなスーツを着て不敵に目の前に立っているのだから。
「じゃあ行こうか?色んな人を不幸にした人を探しに」黒河内が楽しそうに言った。「葉月トモさんもですよね?」清家の言葉に、一瞬止まる黒河内。「・・それは今いいんじゃない?」それでも清家は黒河内を見据えている。「・・それより、三億円事件の犯人知りたくない?」「それは少年Sのことですか?」

黒河内と清家は、海が目前に迫る倉庫群の埠頭で、高橋と会っていた。すでに夜深く、遠くの陸の明かりや近くの船のライトアップが、チカチカと輝く。
「安静にしてなくてよろしいんですか?」「いやあ、ゆっくり休ませてくれない人達がいるんですよねえ」黒河内の言葉に微笑む高橋。黒河内は、薬師寺さんを殺して僕を狙った人達が誰なのかわかったと続ける。「桜吹雪会という高橋さんのいらっしゃる組織じゃないんですか?」笑って指刺す黒河内。「はあ?」高橋も笑った。僕を撃ったのが赤刃組の人間で、赤刃組と吹雪ホールディングスとの繋がり、そして吹雪ホールディングスが警察内部組織で桜吹雪会と同一であること、赤刃組の犯罪歴を公安が担当していること、つまり、赤刃組を影で動かしているのは公安、高橋さんも公安の人間で、沢渡も公安出身、薬師寺さんを事故死にみせかけて殺したのも桜吹雪会の中にいた公安の人間では?「・・私は何も知りませんよ。そもそも、桜なんとかと、三億円事件とはどんな関係があるんですか?」笑顔の高橋が返した。「警察って不祥事を隠したがるじゃないですか?だからもし、あの犯人が少年Sとして、その父親は現職の警察官だったから、その隠ぺい工作をしたことがきっかけで、桜吹雪会が生まれたんじゃないですかね?だからあの有名なモンタージュ写真も偽物だったんでしょ?犯人は、盗んだ三億の金と引き替えに、命拾いしたのかもなあ。冥土の道も金しだいって事なんですかねえ?生きてるんですよね、犯人は?それとも、もしかしてあの白バイ警官って高橋さんですか?」「・・・」45年前の事件当時、高橋は19才だった。偶然なのか年齢が合う。「どうなんですか?あなたなんですよね?45年前、自殺を偽装して捜査対象からはずされた通称少年Sは?」二ッと笑う黒河内。

<薬師寺殺害>の張本人だと黒河内に追いつめられた高橋。
沢渡(渡部篤郎)の要望である証拠品再鑑定を、なかなか踏み切れない越後(板尾創路)。やはり、黒河内にも弱みを握られているのが原因なのだ。沢渡の指令で実行されたはずの暗殺は失敗に終わり、黒河内は生きて自分を脅してくる。沢渡の存在も恐ろしいが、黒河内の存在もまた越後にとっては恐ろしい・・。

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