「スプラウト」まとめ後編

「スプラウト」まとめ後編
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http://www.ntv.co.jp/sprout/
■八話
(・・もしかして俺、実紅のことが・・)部活から帰宅してくると、家の門の隅でキスをしている池之内実紅と片桐隼人がいて、ボーゼンとする楢橋草平。しかも隼人がこっちに来たので、慌てて隠れる。。(どうしたんだ?俺・・俺にはみゆきがいる・・実紅には隼人がいて・・)家に入ると実紅がいて、屈託のない笑顔でおかえりと言ってきた。(なのに俺・・実紅のことが・・)

実紅のお父さんとお母さんはふたりで仲良く一泊熱海旅行をすることになった。。留守を頼むよ。と草平に託すお父さん。いやいや、草平は信用できる男だけど、実紅のお父さんは、年頃の娘がいる割に、なんかゆるいよな(苦笑)実紅が家の庭や門で、男と抱き合ったりキスしたりしてるの、知るよしもなし!(笑)
タッキーさんはルリカのイベントでやはりいなくなり、清佳は彼氏と別荘へ。。というわけで一晩、草平と実紅はふたりきりになる状況に。。

だから草平は、実紅を安心させるために同じサッカー部のタケルとアラタを呼んだ。広い庭で仲良くリフティングでボールを回しながら世間話している草平達サッカー野郎を尻目に、実紅は階段に腰を下ろして電話をしていた。もちろん隼人に。。どうやら女友達はそれぞれ都合が悪くてこれないらしい。「隼人は?これない?」「いく。」「ほんと!?」「バイト終わったらいくよ。」「じゃあ待ってる。バイトがんばってね。」ニコッと笑う実紅の視線の下に、玄関から入ってきた草平が目に入った。階段を下りて、「ねえ、隼人も来るって。」実紅の笑顔に、草平の顔はなぜか引きつる。(・・・あれ?)「そうなんだ。」「うん。草平が呼ぶと思ったのに。」草平の笑顔は引きつったまま。(なんで・・俺、隼人を呼ばなかったんだろう・・?)で、女子が自分ひとりだと気づいた実紅は、小澤みゆきを呼ぶことを草平に提案した。ハッとする草平は、やはりどこかピントがあってない。。草平、受難の時である(苦笑)

みゆきはニコニコしてアイスをたくさん持ってきて登場。やっぱり可愛いしなんか女子力がある。。みゆきは、実紅の部屋に上がりベランダに出る。となりの部屋に通じるベランダの間にはすだれがかけてあった。草平の部屋に続いているのだろう。みゆきはベランダから景色を眺めて、「毎日草ちゃんが見ているのと同じ景色。・・毎日同じ景色を見ているんだもんね・・。」「えっ~!?」部屋から実紅のバカ声(笑)が聞こえたので、「ううん。なんでもない。」

実紅とアラタとタケルは、夜御飯の買い出しへ。で、戻ってくると、隼人の弟でサッカー小僧の航がいっしょに混ざっていた。。またコロッケ屋で遭遇したらしい。隼人が実紅の家へ来た頃には、すっかり場の空気に収まりきっている航がいて、隼人も苦笑する。隼人と実紅はいっしょに二階へ上がっていった。それを見上げて、なんか影のある草平。その草平を横目で見るみゆき。でも草平と目が合い笑顔を作るのだ。もうみゆきは、かなり前から草平の心の変化に気づいている。女の感に、所詮男は到底かなわないのだ?(汗)

「今日はおまえと同じ部屋かと思ったのに。」実紅の部屋をちょっと見て、実紅にささやく隼人。実紅は硬直して、目をキョロキョロ。しばらくしてから、「いや、ああ?あの、その、今日は!みんないるし・・。」「冗談だよ。」実紅の肩に手をやってさりげなく立ち去る隼人。隼人は余裕あるねえ(笑)

みんなでたこ焼きパーティも盛り上がる夜御飯だったが、アラタとタケルと航は、見たいサッカーのTVのために、実はセレブなアラタの家の大画面TVで試聴会をするということで帰ることになった。。
隼人は、玄関前でタケルに航のことよろしく。と頼むが、タケルはふたりきりのチャンスだと思い、切り出した。「あのさ片桐?おまえ池之内とマジで付き合ってるんだよな?」「ああ?」「ならもう、ああいう事すんなよな?」タケルは照れた感じで続ける。「バス停で見たんだよ俺ら。おまえと小澤。誰も傷つけんなよな?」「・・ああ。」実はタケルはみゆきの事が好きなのだ。でも同じ仲間の草平の彼女で、しかも隼人に抱きつく所も目撃してしまう。色々複雑だろうに、それは口に出さず、周りのことを考えている。なかなかな男じゃん!
隼人は、実紅と付き合う前はいろんな女子と適当に付き合っていた?ので、抱き合う所をはたから見れば、みゆきもそのうちのひとりだったのか?と思うだろう。でもあの時実際は、みゆきが突然隼人に抱きついただけで、隼人自身は何もしていないのだ。

夜。実紅のベットに隣いい?とみゆき。ふたりは仲良く並んで寝ながら女子トークを始めた。「実紅ちゃんは隼人君が始めての彼氏だよね?」「うん。だからちょっと浮かれちゃってるかもしれない。みゆきちゃんは草平が何人目?」「3人かな。」「やっぱりモテモテだ。」「そんなことないよ。でも、こんなに好きになったのは、草ちゃんが始めて。。」みゆきは自分のことが嫌いだったけど、草平が好きと言ってくれる自分はすごい、自分のことを好きになれた。と嬉しそうに話す。実紅も、今までモテなかったし、女子として見られてなかったりだったけど、隼人といる自分は女の子なんだなあ、女の子っていいなあって。。「わかる。」「ほんと?」ふたりの女子は同意しまくっていた。。ほ~(笑)
ちなみに隼人も草平に漏らしていた。今まで集団で遊んだりとかなかったし、好きな子ができて、彼女になってくれて・・ちょっと怖くなった。「なんていうか・・。」「怖くなんてないよ。いいんだよそれで。」草平は必要以上な<大の字>で寝ながら、隼人を励まし、上から目線かよ!(笑)でも、(俺はみゆきを・・隼人を裏切らない。・・俺にはみゆきがいる!)で、起きると、隣の布団の隼人はいなかった。

朝。隼人は、みゆきと並んで庭に座っていた。「・・あのさ。もう、ああいうのなしな?」「・・うん。ごめんね。あの時、私、どうかしてた。隼人君にあんなことして。」!?後ろに気配を感じた時にはもう遅かった。草平がキョトンとした顔で立っていたのだ。「なんの話してんの・・?」うろたえる隼人とみゆき。「ほんとなの!?」実紅も反対側の影から、呆然と姿を現していたのだ・・。実紅の目は怒っていた。「・・ああ。」隼人は思わず同意してしまった!なぜ??しかもみゆきも血迷ったのか、言ってしまうのだ!「ごめんなさい・・私、隼人君のことが好きだったの・・。」「・・・!」「!?・・」それぞれに気まずい沈黙が流れた・・。草平の顔が一段と引きつる・・。

なんなんだ!?早朝からなんだ!?ほぼ誤解なのに、ここまで話が大きくこじれるのか!?しかも、主人公が、実紅から草平にシフトしてないか?(笑)


■九話
「ごめんなさい・・私、隼人君のことが好きだったの・・。」小澤みゆきの突然の言葉に、その場にいた楢橋草平、池之内実紅、片桐隼人はそれぞれ硬直し、気まずい雰囲気が流れた・・。
一体どういうことなのか?で、みんな応接間の部屋に移動して、みゆき裁判開始(笑)
中学二年の時、隼人に告白したが、振られたことがあったと・・。でも、草平に告白された時にはもう、草平のことで心はいっぱいだったと話すみゆき。でもあの日、なぜだか草ちゃんがいなくなりそうで・・不安で・・。目をうるうるさせて信じて!と訴えかけるみゆき。草平は笑った。「みゆき。正直に話してくれてありがとな。」場の空気は打ち解けて、そんな笑顔の草平をジッと眺める実紅。そんな実紅をみつめる隼人。どうにか誤解は解けて、みんなの仲はいつもどうりで済みそうだ。そして、草平は心の中で繰り返していた。(俺はみゆきと一緒にいる。そう決めたんだ)

みゆきを送ってきて家まで帰ってきた草平。だが、玄関前で立ち尽くしてしまう。表情も暗い。「おかえり!」実紅が後ろから肩をたたいてくれて、振り向いた草平は笑顔を見せる。だが、熱海のお土産も、清佳の軽井沢のお土産も、タッキーさんのルリカのストラップも早々に、ひとりで部屋にきりあげてしまった。あきらかに元気がない。清佳は言う。「タッキーが変なお土産あげるからだよ~。」「えっ!?」

部屋で寝転がってる草平の耳に、窓を叩く音。実紅だ!ベランダのすだれをまくって、草平の側へやってきたのだ。。これを草平がやったら、単なる不法侵入だ(笑)
手を振る実紅は満面の笑顔。開けると、「星、綺麗だよ。」ふたりはベランダで椅子を並べて満天の星空を眺めながら話し始める。麦茶も装備!いいなあ、こういうシチュエーション。。
実紅は草平が無理に笑っているのでそれが気になっていた。ようするに、励ましてあげたかったのだ。親友のことを昔好きだった自分の彼女・・。ちょっとだけ複雑な状況だったから、励ましたい。それは実紅の天真爛漫な優しさだった。実紅と色々話しているうち元気になってきた草平。実紅の笑顔を眩しそうに眺めて、(俺にはみゆきがいる)
草平の本当の悩みは・・実紅の想像できない事だった。

サッカー部の練習の終わり。草平はマネージャーの早瀬遥に呼び止められる。「池之内さん!?片桐君と付き合い始めたんだよね?計算かな?草平君に嫉妬させるための?」ちょっとからかうような笑顔で草平に言う遥。だが、返ってきた言葉は、遥を驚かせるものだった。「あいつはそんな事する奴じゃないっスよ。それに先輩、勘違いしてますよ?あいつは、俺のことなんか別に。」「・・・。」遥はなにか感じただろう?草平の変化に・・。

その頃。実紅は、女友達らと隼人のバイトしている喫茶店に客として侵入(笑)手を振る実紅達に、隼人も嬉しそうだ。。
他の女客から、かっこいい~と評判の声を聞く実紅達。「嫉妬しないの?」と聞かれると実紅は、「ぜんぜん!」「自信あるんだ。」でも、「楢橋君の時は相当嫉妬してたよ?」と突っ込まれる。。あの時は片思いだったし、彼女という人がいたから・・「もうザワッとかイラッとかしたくないよ。自分のこと嫌いになるもん。」「でも、好きだったらしちゃうもんじゃないの?嫉妬って。」という会話に、<聞き耳>をたてて、ちょっとふてくされてる隼人。(自分じゃ嫉妬してくれないのかよ?)って感じですか。。聞き耳立てんなよ(笑)「でも、そんなことないんじゃないかな?だって私、隼人ことちゃんと好きだもん!」「羨ましい!」実紅のノロケは、厨房に入ってしまった隼人には届かなかった。。

あれから草平はみゆきとデートを頻繁に繰り返していたようだ。練習が終われば真っ直ぐにみゆきの元へ。映画の帰りに、なぜパンフレットをふたつ買ったのか聞かれた草平は、実紅の分だと言ってしまった。隼人と観に行ったけどパンフも欲しかったと言ってたのを思い出したのだ。だが!みゆきの表情はだんだん曇ってくる。
「草ちゃん遠くなった。前は離れてても近くにいたのに・・今は近くにいても草ちゃんが遠いよ。・・実紅ちゃんの所に下宿してからだよ。」「・・俺どうすればいいんだよ?みゆきが不安がらないように、電話もメールも、会う時間だって・・。」「私のためなんだ?草ちゃんがそうしたいからじゃないんだね?」「・・・。」「もういいよ。電話もメールもデートもいらないから!草ちゃんずるいよ!今日、ずっと私のことだけ考えてくれてた!?私だけ見ててくれた?全部で私のこと好きって言える?私は言えるよ?私は、私だけを好きでいてくれる草ちゃんが好き!だから、今の草ちゃんは好きじゃない!」行ってしまうみゆきを、追いかけれない草平・・。
このあと。実はみゆきからの電話がせっかくあったのに、でれなかった草平。航と実紅と会って、サッカーを始めてしまい、携帯を芝生に置いてしまっていたのだ。
そして。草平と実紅の楽しそうな姿を遠目で見て、少し表情が曇る隼人もいた・・。

そして。みゆきは・・行方不明になった・・。

おいおいおい、、家にも帰ってないのかよ!?(泣)隼人もどうした??次回急展開!?


■十話
楢橋草平は走りに走った。自転車を漕ぎ、いけない場所は自転車を捨てて・・。同じサッカー部のアラタとタケルにも声をかけて、いっしょに探してもらう。でも、見つからない・・。小澤みゆきが行方不明になった・・。家で連絡を待つ池之内実紅も不安そう。片桐隼人にも電話をして、みゆきの不明を伝えた。みゆきは親しい友達や親にも行き先を伝えていなかったようだ。「みゆきちゃんどうしちゃったんだろう・・。草平は喧嘩したって言ってたけど。」「・・・。」「隼人?」「・・ん?ああ。」

アラタが草平に聞く。「ふたりの思い出の場所とかは?」ふと、草平は思いついた。神社!?全速力で駆けつけると、<いた!>草平はみゆきを抱きしめる。「よかった・・。何やってたんだよ!?」みゆきは少し呆けた表情で、「草ちゃんを待ってた。見つけてくれないかな?って。でも、見つけてくれた。」みゆきは笑う。草平は心の底から安堵した。

タケルからみゆきが見つかったことの連絡が入り、実紅は、隼人のバイトしている喫茶店に顔を出した。「見つかったって!」「そうか。よかった。何か飲んでくよな?」「うん。」実紅は席に座るなり言った。「草平、ホッとしてるだろうなあ。」「・・実紅が心配してたのは草平なんだ?」「ちっ違うよ?」「実紅、おまえさあ!」「・・なに?」隼人の怒った?様子に少し戸惑う。「・・・。」「隼人?」

草平とみゆきの初デートは神社だったようだ。。草平がみゆきに告白してOKをもらい、草平は神社でお礼のお参りをしたかったらしい。。あの時と同じように並んでお参りする草平とみゆき。だが今、みゆきはあの時のお願いを取り消してもらっていたと草平に言った。
「草ちゃん。別れよう?」「・・・待てよ!」「もう決めたの。」「勝手に先行くなよ!?俺らふたりの事だろ!?俺、また好きになってもらえるように頑張るから!」「頑張らなくていいよ。私、草ちゃんに無理して欲しくない。」「無理したって、俺はみゆきと続けていきたいんだよ!」「私が嫌なの!だってそんなの、本当の草ちゃんじゃないからだよ!」「・・みゆき。」「私の事、裏切りたくなくて、自分の気持ち、なかったことにしようとしてるんでしょ?本当の気持ちはもう、ここにはないのに・・。」「・・・。」「バカだよ。馬鹿みたい。でも、そういう草ちゃんが好きだった。」「・・・。」「私、草ちゃんがいなくちゃ、生きていけないって思ってた。でも私、自分の足で立ててる。だから、もう大丈夫。草ちゃん?今私、困ってないよ?」みゆきは笑った。「私達の時間・・無駄じゃなかったよね?」「・・ああ。」「よかった。」「みゆき・・ごめんな。」ポロッと涙が伝うみゆき。うう・・貰い泣きしそうだ(泣)ふたりは笑ってバイバイ・・。

帰ってきた草平の空元気ぶりが、妙に気になったタッキーは、縁側に座っている草平の隣に腰を下ろした。草平を元気づけようと。リアルルリカと失恋したことを、タッキーは見抜いていた。
「俺・・みゆきのこと大好きだったんスよ。あいつ・・俺が辛い時、何にも聞かないで傍にいてくれたのに。なのに、俺は何にもできなくて・・。最後、あんな想いさせて。約束したのに。嘘じゃなかった!俺はずっと変わらないって、思ってたのに・・。」「・・草平君。人は変化しないと、前に進めないよ?変わるためには傷ついたり、人を傷つけたり、その傷を受け入れ、乗り越えていく。それが冒険。つまり、人生なんだよ。・・って僕はルリカから教わったんだ。」タッキーの言葉に、草平は泣きに泣いた。そんなふたりを、実紅は真剣な顔で見つめていた。実紅も泣いてしまう・・。泣いた(笑)

次の日。実紅は草平にやさしい。「私にできること、なんかない?」「たく、盗み聞きしてたのかよ?ありがとな。大丈夫だよ、俺は。」草平は笑顔で返す。だが。その直後にかかってきた草平の携帯は草平の母親からで、「えっ!?帰ってこいって?ここの下宿出ろって事!?」実紅は動揺した。(・・・草平がいなくなる)

いなくなるの?どういうこと?ようやく主役がまた、実紅に戻るのか?(笑)


■十一話
「えっ!?帰ってこいって?ここの下宿出ろって事!?」草平の声に、実紅は動揺した。(・・・草平がいなくなる)電話は、草平の母親かららしい。話し終えた草平に実紅は声をかけた。「ここ・・出て行くの?」「いや、帰ってきて欲しいって言われただけだよ。」「そっか、帰らないよね?」「今言われたばっかだから、ちょっと考えるよ。」ふたりの表情は明るかったが、それはどちらも作り笑いをしてるだけ・・。(草平のいない明日なんて、考えたことなかった)

草平はひさびさに隼人に会う。いや、ふたりで会うのはひさびさだった。報告しなきゃならない事がある。木陰にふたりは腰をおろした。「・・・そうか。別れたのか。」「ああ。」「理由は?」隼人は隼人で気がかりな事があった。隼人の彼女の実紅は、前は草平の事が好きだった。<もしかしたら、今でも・・?>「・・前、話したことあるじゃん?親見てたせいか、ずっととか、永遠とか信じてない。けど、俺は違うと思いたいって。」「ああ。」「ダメだった。やっぱ信じらんないや・・自分も。」「・・・。」「あのさ・・こないだ母さんから電話があったんだよ。実家戻ってこないか?って。母さん・・泣いてたんだよな。俺、みゆきと別れてつくづく思ったんだよ、現実から逃げてばっかだなって。」「・・・。」「・・もっと、向き合わないとな。」「そうかもな。」


アラタとタケルも、草平とみゆきが別れたのは意外だった。アラタは、フリーのみゆきを狙うチャンスじゃん?とタケルを煽っているが、弱みにはつけこまない!と息巻くタケル。。「そんなんだから、彼女できねえんだよ。」
そんな会話を、サッカー部マネージャーの早瀬遥が影で聞いていた。そして、あとで草平を呼び出すのだ。

校内のベンチで腰を下ろす、遥と草平のふたり。「なんスか話って?なんかあったんスか?」「なんかあったのは草平でしょ?見てられないよ・・無理して笑ってるの。」「・・笑ってるほうが楽なんで。今は。」「つらくないの?」「平気っス。」「草平・・」遥は草平に顔を近づけ、キス!「好きなの。草平が。」きっか、<ダーリンとマドンナ>作戦開始か!?(笑)
しかし!「すいません。」おじぎして謝る草平。「私じゃだめなの?」「すいません。」草平、立ち去ってしまった・・。吉川友、おつです(泣)遥、今はタイミング悪しでした。。

その頃。実紅もなんだか悩んでいた。女友達に電話する。「なんか・・よくわかんなくなっちゃって。」「「今更!?そうだなあ、好きっていうのは、その人のこと考えるだけでニヤニヤしたり、ザワザワしたり、つまんないことで嫉妬したり、せつなくて泣きたくなったり、自分でもどうにもできない止められない感情って感じ?」
そこへ、実紅のいるベランダから草平が帰ってくるのが見えた。「・・・。」「ただいま!」「・・おかえり!」戸惑った笑顔で答える実紅。そしてその直後、台所で母親から、草平がお母さんの所へ戻ることになったと聞かされるのだ。夏休み中に・・来週に出て行く・・。(草平がいなくなる)部屋に戻って椅子に座る。涙がでてきた。(私の好きは、草平なんだ・・・)

実紅は隼人と並んで歩いていた。「なに?話って。」隼人の声に、「・・あのさ。あたし・・。」「実紅。」「えっ?」「・・終わりにしよう?俺達。」「・・・。」「そう言いたかったんだろ?」コクッと涙目でうなずく実紅。「わかってたよ、おまえ全部顔にでるからさ。」実紅は笑おうとするけど下を向いてしまって何も言えない。「・・俺は後悔してないんだから。」その言葉に少し笑って、「・・全部、全部隼人だった。好きだって言われたのも、付き合ったのも、デートも、手繋いだのも、全部隼人が始めてだった。」隼人は目をつぶって虚空を仰ぎ、実紅の言葉を噛み締める。せつねえ(泣)「・・隼人で、よかった。」涙目だけど、実紅の精一杯の笑顔に、やっぱり笑顔で答える隼人。ふたりは、別れた。
よくやった隼人、男だ!おまえの弁当食べ攻撃は忘れないぞ。。着ぐるみ的は真似しないけど(笑)

実紅の家で草平の送迎会がささやかに行われた。実紅とその両親、タッキーと清佳が見守る中、草平は立ち上がって挨拶した。「実は俺、ここに逃げてきたんスよね。学校通うの大変ってのは本当だけど、言い訳で。母さん、離婚してからピリピリしてて、一緒にいるのなんか息苦しくなっちゃって。・・ずっとここにいたいって思ってたけど、母さんの寂しそうな声聞いたら、申し訳なくなったというか。ちゃんと向き合わなきゃダメっスよね・・家族なんだから。俺ももっと成長しないと。」
実紅の父親は、無言の笑顔でうなずき、タッキーは感動して泣き出す。清佳がタッキーをからかって場は笑顔が戻った。でもみんな、草平の気持ちにエールを送っていた。

縁側。実紅と草平は並んで麦茶を飲んでいた。ふたりは穏やかな笑顔で会話していた。本当は両想いなふたり。でも、色々ありすぎて、突然すぎて、そういう話はできなかった。
「そうだ・・風鈴返さなきゃね。」「いいよ。来年、また飾ってよ。」「ありがと。じゃあそうする。」(でもそのとき・・草平はいない。全部・・今日でおしまい)実紅は悲しくなってしまって、草平の腕をとって泣き出してしまった・・。(行かないで、行かないでよ)草平も切なげになにもできない・・。草平のいた夏が終わった。

次回最終回!まるで草平が死んでしまうような!怒涛の展開だが、新学期に学校で会えるでしょ?我慢しなさい(笑)


■最終回
草平が、実紅の家の下宿を出て、母親のいる実家に戻ってから、約一年が過ぎていた。実紅はあれから少しだけ髪を伸ばしフアッとさせて、ちょっとだけ大人っぽくなっている。だけど・・草平とはすれ違うと挨拶を交わすくらいで、すごく疎遠に、ただの同級生の関係に、なってしまっていた。隼人とも、みゆきとも。あれから、そんなに話もしていなかった・・。

実紅は仲良しの女友達3人とで校内を歩いていた。「実紅は?まだ彼氏作る気なんないの?」「ん~・・私は、モテないし。」「そんな事言って。まだ忘れられないんじゃないの?運命の人。」「えっ?」「楢橋君だよ。」「楢橋君て、実紅の運命の人だったじゃん?」「・・・。」その時3人は、実紅が入学式の時、具合が悪くなってうずくまってしまったグラウンドへ続く階段の場所を通り過ぎた。そこで、草平が実紅に手を差し伸べてくれた。運命の人だって思った。
グラウンドでは賑やかにサッカー部が練習している。草平はキャプテンに抜擢されたらしい。隼人の弟・航も入学してきてサッカー部に入っている。
「運命の人とはいつか結ばれるって、信じてるんでしょ?」「実紅、永遠の初恋がいいって言ってたじゃん?」実紅はちょっと寂しそうな笑顔になり、そして言った。「違ったんだよ。楢橋は運命の人じゃなかったんだよ。・・・だから、結ばれることはない・・。」「・・・。」

だけど。草平は、女友達3人で歩く実紅の姿を、グラウンドからずっと目で追っていたのだ・・。キャプテン、練習してください。。

あくる日。実紅が高校から帰宅すると、見慣れた自転車が止まっていた。(草平!?)庭では両親とタッキーさん、清佳が楽しそうにバーベキューしていたのだ。そこに草平も混じっている!一年前は当たり前の光景だった。タッキーさんが気をきかせて呼んでくれたのだ。
(草平がここにいる。それだけで、こんなに嬉しい)実紅は自然に笑顔になってしまう楽しいひととき。(でも・・)草平は帰ってしまうのだ。

「そこまで送ってく。」「別にいいよ。」「そこまでだから。」「じゃあ、あそこの角まで?」「うん。」ふたりは並んで歩く。ふたりになるなんて、ずっとなかった。(話したいこと、たくさんあるはずなのなのに、言葉がうまく出て来ない)サッカー部のキャプテンになったことをおめでとうと言う実紅。「サンキュー。」あっという間に角についてしまった。草平は自転車を押す手を止めて、「みんな、元気そうで安心した。」「うん。草平も。」「じゃあな。」「うん。」「・・・。」「・・・。」二人とも何か話したいんだけど、言葉がでてこない・・。「・・こういうの、始めてだね?別別の家に帰る感じ?」「そうだな。・・じゃあ、行くな?」「うん。」「じゃあな。」「じゃあね。」草平はついに、自転車で行ってしまった・・。(草平のいた夏には、戻れないんだ)

後日。実紅はみゆきと偶然、帰宅中にすれ違う。ふたりはひさびさに公園のベンチに腰を下ろして話すことになった。「・・実紅ちゃん、まだ草ちゃんのこと好き?」「・・えっ!?」実紅は思わずひきつった笑顔をしてしまった。「私は草平のこと全然好きじゃないよ。」「実紅ちゃん、嘘つくの下手だよね?あの頃、私、実紅ちゃんになりたいって嫉妬してた。でも、今の実紅ちゃんにはなりたくない。だって実紅ちゃん、一年前で止まっちゃってるよね?多分、草ちゃんも。」「・・・。」「いいの?草ちゃんが他の人と付き合っても?」「それは、草平が決めることだし。」作り笑いの実紅にみゆきは言う。「よく言えるよね?そんなこと。私、なんのために草ちゃんと別れたの!?実紅ちゃん!一歩前に踏み出してよ!」「・・・。」「じゃないと、私も終われないじゃない?」「・・・。」実紅は静かに、みゆきにコクッと頷いた。実紅は走り出す!

その頃。まったく同じタイミングで草平は、隼人にぶん殴られていた!(笑)
「さっさと告ればいいだろ!?おまえよ、小澤が、俺が、どんな想いで別れたかわかってんのかよ!!?俺に実紅と別れてよかったって思わせてくれよ?あいつが幸せになってくれないと、そう思えないだろ?」
なんだこの展開は!?隼人とみゆきの立案した作戦なのか?(笑)

実紅は高校まで全力で走ってきて、運命の階段でつまずいた。そこへ、手を差し出すひとりの男が!誰だ!?隼人?いや、楢橋草平だ!!しかも、手を差し出すカメラアングルが、なんかかっこええ!(笑)

実紅は草平の手を握り、立ち上がる。「草平。私・・草平が好き。ずっと、草平が好きだった。」真剣な表情の実紅を、やさしい笑顔で草平は抱き寄せた。「実紅。好きだ。好きだよ、実紅。」ふたりは見つめ合い、「やっと言えた。」とおでこを合わせる。。超ハッピーエンド!!(あたしの運命の人)

ここまで純愛もの一直線ドラマも、なんだかひさびさだったような。よかった。はまりました。。

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