「家族のうた」まとめ

「家族のうた」まとめ
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http://www.fujitv.co.jp/kazokunouta/index.html
under cloudというバンドで一躍大人気を博し、だが今は、誰からも忘れ去られてしまった男・オダギリジョー扮する早川正義。この男の元に、自分の血の繋がった娘だという小学生の女の子とその弟が家に転がりこんでくる。弟のほうは実は血は繋がっていないのだが・・。そんなこと関係なくいっしょに住むことに。。しかも、中学生の女の子と謎のじいさんまで追加で転がりこんでくるのだ。この女の子も実の娘だという。。
小学生の女の子・みつき、その弟のりく、中学生の女の子・こころ、その付き添い人の謎のじいさん・ヒデじい。
正義は幼い頃に父親が出て行って、それから母親が育ててくれるも、その母親も早くして亡くなったという背景がある。ひとりで生きてきた男に突然の家族ができた。
ともかく、無茶苦茶な男だが一本筋が通っている主人公が子供達と織り成す物語。


■超売れっ子バンドマンだったオダギリジョーだが、現在はほぼ仕事なしでマネージャー・ユースケサンタマリアの必死の献身により、どうにか給料をもらっていた。が、事務所の新体制でぼちぼち昔のきねづかは通用しなくなり解雇目前に。。
そんな時。昔女にモテまくっていた頃にできてしまっていたらしい子供が、突然訪ねてきて・・自分たちは居場所がないから「いっしょに住んで!」と。。もちろん引き取るつもりなんてないし逃げ回るのだが・・。
子供も子供で色々事情がありホロっとさせられる。そんな事実を知ったオダギリは、ロッカー魂で子供達に言うのだ。「やりたいようにやりゃいいんだよ!生きたいように生きりゃいいんだよ!」「だったらそう言えよ!?我慢なんかしてると心が腐るんだよ!」

この主人公、周りが助けてくれているおかげでなんとか「ロックに免じて許して。」とか言っても生きていけてるが。正直無茶苦茶だ(笑)でも、自分のポリシーは絶対に曲げない信念と、音楽の情熱は本物。そこが魅力で、ユースケもついつい面倒みちゃうんだろうなあ。。

なんとかローカル動物園のCM曲をゲットできて(ユースケのおかげ)次に繋げた?オダギリだが、この成功はこころの作った曲をアレンジしたもので、助けられちゃったね(苦笑)こころは曲とか口ずさんだりしてはピアニカと共にそれを録音したりしているのだ。オダギリの才能を継いでいる。。

一話ではみつきとりく、二話ではこころとヒデじいが家族に加わる。引き取るつもりなんてサラサラないんだけど、いつのまにか居座られてしまうので、なんか見てて楽しい。。
みんなそれぞれに事情がある、大人にも子供にも。このドラマに出てくる子供達は実際普通よりも境遇は大変で・・。
みつきとりくの父親(りくの実父)は早くに亡くなり、そしてまた母親が亡くなって、親戚に預けられるが、そこでりくはちょっとしたDVを受け続け、みつきはりくを助けるために、オダギリの元へいく決心をする。
こころの母親は母親ひとりでこころを育てていたが、男に走るとたびたび育児放棄に。さびしそうにしていた所をヒデじいと出会い、ふたりで実の父親だと聞いていたオダギリの所へやってきた。
でも、このドラマは暗くない。応援ソング的なドラマです。いいですね。


■解雇寸前のロックスター・オダギリジョーは、動物園のテーマソングを作って以来、仕事らしいものは特になく(しかも動物園の時の作曲は実は中学生の娘が。。オダギリはアレンジしただけ。。まあ、ロックなイメージだけでは動物園のイメージに合わなかったわけ。。)また、唯一のラジオ番組ではボソボソとクセのあるトークを繰り広げながら、自分の曲を度々発表していた。。

そんなオダギリに、マネージャーを懲りずに続けてくれているユースケサンタマリアがまた仕事を持ってきてくれた。今度は楽曲配信レーベルでの曲配信。ダウンロード数が多ければ、CD発売も視野にあるという、おいしい話だった!
で、オダギリは子供達3人とじいさんに振り回されながらも、実は真面目に曲作りに励む。そして、結構よさげな曲が出来上がったのだった。

が、りくが学校の合唱の練習に参加しないと、オダギリが保護者として学校に呼び出される。「そんなくだらないことで呼び出すなよ!」とオダギリご立腹。。だが、そんな普通の大人とは違う対応に、逆にりくはオダギリに信頼をよせるのだ。
りくは、歌の練習で音程をはずして笑われて以来、練習に参加するのが怖くなってしまったのだった・・。

「おまえはミジンコの中のミジンコだな。ミジンコキング!」オダギリはりくにそう言う。逆にりくは返した。「じゃあ今この公園で歌ってみてよ!」と。
<大事な時以外は逃げてよし>と言っていたオダギリだが、りくにみせてやる。「歌ってのはなあ。うまさじゃねえんだよ。自分が納得できればなあ、それが最高になるんだよ!それがロックなんだよ。」
公園でギター練習していた奴のギターをもぎとり、かき鳴らして歌いだす。いつしか公園はオダギリの歌で盛り上がっていたのだ。りくはその姿を見ていた。

そんなオダギリの作った曲も、配信レーベルのほうでアレンジを流行りのダンス系に勝手変えられてしまっていた。ロックの欠片もない。<最初のままでは売れない>一曲目は売れるためにこれで配信させて欲しい・・と頼まれるが、オダギリはもちろん了承するわけもなかった。
一曲目だけ我慢する・・そうすればまたチャンスが巡ってくるのだ。でも、その一曲さえ曲げられないオダギリ。彼はまたチャンスを棒に振った。それをどう思うかは人の自由。だが彼の生き様は、りくの合唱本番をバッチリ決めさせることに成功した。


■ストーンズのチケットを手に入れたいオダギリジョーだったが、金がないのでマネージャーのユースケサンタマリアから借りようとする。怒られるオダギリ(苦笑)そんな時、ヒデじいが町内会の祭りのテーマソングとライブを引き受けるように言ってきた。ヒデじいは勝手にオダギリの家に居座っているが何気に地域密着していたのだ(笑)オダギリはそのギャラでチケットを入手しようとその話を引き受ける。

好きなように作っていいという話でノリノリのかっこいいロック曲を作ったオダギリだが。豆腐屋のリリーさんに作り直して欲しいと言われてしまったのだ。
いい出来だと自負していたオダギリはふざけんな!とばかり作り直すつもりなんてないが、リリーさんは曲が気にいらなかったのではない、町内会のみんなの事が曲にイメージされていないことが残念だったのだ。今の状態ではオダギリしかイメージできないと・・。「誰のために作ったの?」でも、オダギリは譲れない。「この曲は完璧なんだよ!」

その頃。みつきは、好きな男の子ができて色々悩んでいた。恋の相談?で中学生のお姉ちゃん・こころとも少し距離が縮まる。。でも、オダギリの演奏会中に恋のおまじないの紙が客席に落ちてしまい、みつきは本人に自分の気持ちがばれてしまった。しかも相手はうれしくなさそう(泣)みつきはみんなに八つ当たりしてしまって演奏会も途中で中止。。これはこれでオダギリも可哀想・・。

みつきはあとでオダギリにも謝るが。その時オダギリは言った。「いいよ別に。俺はダメになったんじゃねえよ。あの豆腐屋のばあさんがムカついたから自分の意思でやめたんだよ。お前はなんなんだよ?相手の気持ちで自分の気持ち決めんのか?俺ならな、何があっても自分の気持ちなんて変えねえよ。だからおまえはミジンコがんもなんだよ。」

みつきは祭りの告白イベントで勇気を出して男の子に告白した。そして、その恋は終わった・・。が、その一部始終を見ていたオダギリの表情も何かくるものがあったようだ。

「あんた、自分の殻破れなかったね?みつきちゃんはあんたのおかげで殻破った。あんたが守ってきたものってなんだったの?」ヒデじいに言われ、祭りを去っていくオダギリ。でも、その背中を見てユースケも言う。<あいつは子供たちが来てから俺の知らない顔するようになった。>
今回もよかったなあ。。


■ついに資金的に厳しくなってきて、多数あるうちのギターや、愛車まで売るはめになってしまったオダギリジョー。子供たち(中学生の女の子こころ、小学生の女の子みつき、小学生の男の子りく)やヒデじいさんが転がりこんできたから余計生計が苦しくなってんだよ!と息巻くが、実は、ヒデじいの少ない年金貯金で最近はやりくりしていたという現実をユースケサンタマリアが教えてくれる。。子供たちもあきれ顔。「お金もない。」「仕事もない。」「曲も売れない。」「ないないずくしだ。」

ユースケは他のアーティストのマネージャーも兼任しているため、その分若手マネージャー・アッシーがオダギリの面倒をみることに。が、このアッシーが結構やってくれるのだ。配信サイトのかっこいいデザインとか、全国区の日本放送でのラジオ出演ゲットとか。。「ちょっとダイナマイトだね。」全国区ラジオはマジで喜ぶオダギリ。配信されてる曲の宣伝に大いになる。

が。そのラジオ番組は<スクスク子育てQ&A>みたいな(笑)パパさんタレントとしてリスナーの質問に答える番組だった。「ガキの話なんかロックじゃねえんだよ!」ブチギレて、番組途中でブース飛び出していくオダギリ。またすっぽかしかよ(泣)
こんな形で曲を流してもらうのが納得できないのだ。けど、その一本気な所がこの主人公の魅力でもある。

オダギリがふてくされて飲んでいるいつもの店で、こころが友達達を連れて入ってきた。が、態度が不衛生なオダギリに、女の子達ぶーぶー。。こころは自分の父親だとばれないように、みんなを急いで店から追い立てるが・・。結局親友になった子・ナナミにあとでばれてしまうのだ。で、そんなこんなで、こころは親友と喧嘩してしまう。

「いつもニコニコって。いつも家ではブスっとしてるだろ?嫌われるのビビってるだけだろ?そんな友達な、最初からいないのとおんなじなんだよ。」「・・そうだよ。怖いよ。わかってるけど、本当の自分を出せないの。嫌われるのが怖いの。なくしたくないの・・。正義にはないの?わかっててもできないこと?」「・・・。」しかめ面で店を出て行くオダギリ。

オダギリは追っかけてきたユースケから色々また言われた。<音楽以外での小さなこだわりはいかげん捨てろよ!>そして、ヒデじいさんからも。<あんたのおかげで子供たちは前進してるよ>「けどあんたは、子供たちに偉そうに言う割に、同じ所をグルグル回ってるようにオレには思えるんだ?」「・・・勝手に言ってろよ・・」

そして。実はこころの親友ナナミは、意地悪な子だったことが判明!
オダギリは笑う。「小さいな。おまえ。こんな奴の目気にしてたのか、ミジンコ?おまえだってわかってんだろ?本当の自分はブスっとしてて図々しくて、人の目を気にしながら生きるような窮屈な生き方できないって。俺にはな、言いたいこと言ってるミジンコブスなほうが、よっぽどマシなんだよ。まあ・・わかってても、あれなこともあるだろうけど・・」そんな事言うオダギリに、こころは驚愕して目を見開く。
「なにこの人最悪!自分の娘に向かってミジンコとかブスとか。それでも父親!?私のお父さんなら絶対こんなことしない!」ナナミの叫びに、オダギリは間髪入れず返した。「そうだよ!こういう父親だっているんだよ。」そのオダギリの言葉に、さらに目を丸くするこころ。そして言った。「ごめんナナミ。たしかに最低だけど、ミジンコな父親よりダイナマイトでロックなほうがマシだよ。私・・無理してた。でもナナミとは友達でいたい・・。」ナナミはこころの気持ちは受け取らず、怒って帰ってしまう。けど、本当の友達になれそうな子が、こころにはちゃんとあとでできるのだ。。

で、オダギリは流れとはいえ父親です!宣言をしてしまった。。その事実に子供たちもヒデじいもうれしそうだった。で、みんなで銭湯に行き楽しいひととき。
がその帰り道、こころの母親がオダギリ達を見ていた。「こころ・・?」
次回、ちょっと泣けそうな気配だなあ(泣)


■早川正義ことオダギリジョーの家の呼び鈴を鳴らしたのは、中学生の女の子・こころの母親・倫子だった。若くて綺麗。だが、男に騙されてはそれでも男に依存し、その度にこころをないがしろにしてきた。そんな背景があり、こころはオダギリの家に転がり込むことになった。こころの事を気遣っていたヒデじいもいっしょに。ヒデじいは公園でさびしそうにしていたこころを見つけて、それから友達になったのだ。

「こころを引き取りに来たの。こころが今日までお世話になりました。」突然の事にオダギリ達は唖然。しかも、オダギリは本当の父親ではないと言う。「・・今すごいこと言ったよね?」ニヤけるオダギリ。だがヒデじいは倫子の前に出て言った。「あんたがしたことって簡単に許されることじゃないよ?こころちゃんがどれだけ傷ついたかわかってるの?」倫子は反省しているようで、これからは償っていきます・・とこころを連れて帰った。子供達・みつき、りくも、ヒデじいも、今生の別れじゃないんだから・・としぶしぶ見送る。だが、気になるのは、こころの表情が硬いことだった・・。オダギリはギターのチューニングを始めてしまって別れも素っ気ない。「他人が口出すことじゃないだろ。」

後日。ユースケサンタマリアが今度持ってきてくれた仕事は、ギターの教則本をプロデュースすること。子供が弾けるように曲のセレクト、テクニックをコメントする。「営業方針を変えたんだ。今後おまえはお父さんロッカーとして売っていく。」ユースケもオダギリの父親宣言に感動したらしい。。小さなこだわりなんてもういいじゃないか?「小さい事言うな正義!ダイナマイトに生きろ!」りくにもそう言われてしまう。オダギリも根負け。。

で。こころ、みつき、りくを教えるオダギリという図式で写真撮影も行う。オダギリは教えるという柄ではなく滅茶苦茶だったが、子供たちは楽しそう、なにより、ひさしぶりにみんなでワイワイできたこころは、なにより楽しそうだった。
だが・・。こころはこのあともうギター練習には参加しないとオダギリに言う。母親の倫子はまた不安定になっていたようだ・・。「母さんほっとけないから・・。私は大丈夫、前より強くなったから。正義の家でみんなとすごして、温かい気持ちになった。ひとりじゃないって思えた。今度は私がひとりじゃないって教えてあげる。こんな親でもあたしの母さんだから。」満面の笑みのこころ。「・・痩せ我慢ならやめとけよ?」オダギリはこころをアパートまで送り、しぶしぶ帰った。

ヒデじいはオダギリを飲みに誘った。カウンターで二人並んで座り、酒を飲む。ヒデじいはオダギリのこころに対する素っ気なさが気にいらないのだ。だがオダギリは言う。「・・あいつの気持ちだってあるだろうが?俺にはなんとなくわかるんだよ。俺も親が二人ともいなくなったあと、誰にも頼ってたまるかって思ったよ。ひとりでやってやるって。他人に何がわかるんだって思うよ。」「・・・。」ヒデじいは沈黙のあと、自分も実はあんたくらいの息子がいたことがあった・・と語りだした。でも失ってみて、どれだけ大切なものを手放したかと後悔してもしきれないと言い、オダギリに向き直った。「正義!こころちゃん手離しちゃだめだぞ。あの子はあんたじゃなきゃだめなんだから!こんな父親もいるんだぞって、私あの言葉、ちゃんとこの耳に残ってるから。」

ギターをかき鳴らして練習しているオダギリの元に突然携帯が鳴る。こころからだった。「正義?・・楽譜ありがと。・・・。」「ああ。・・何黙ってんだよ。用がないなら切るぞ?」「・・ある。・・正義がくれた楽譜、難しくできない。もっと簡単なの教えて。」こころの声は元気がなく、たまに鼻をすすっていた。「甘えたこと言ってんなよ?弾けるまでやりゃいいんだよ。ギターにも失礼だろ?やれるまでやるんだよ。」「・・鬼。・・じゃあ、できるまで聴いてよ。」こころはミニアンプに携帯を置いて、弾きはじめた。出だしはいい感じでコードを鳴らしていたが、しだいに乱れて何度もつっかえていた。「・・聴いてた?」「聴いてたよ。下手くそ。」「・・少しは褒めてくれたっていいでしょ?」「俺もその曲練習してた時さ、同じ所で何回も間違えたよ。」「え?」「おまえ、俺と似てんな。」「・・なんでそんなこと言うの。・・似てるわけないじゃん!他人なんだよ!?」「何ムキになってんだよ?」「・・正義のせいだよ?正義が悪いんだよ。ずっとひとりで平気だったのに・・。もう無理だよ、正義・・。」電話は切れた。
オダギリはギターを置く。(無理ってなんだよ・・?)オダギリは部屋を飛び出して、なぜだか知らないが、いつのまにか走っていた。

オダギリは勢いよく倫子とこころのアパートのドアを空ける!部屋では、こころと倫子が言い争っていた。所詮、倫子はさびしい時だけこころに傍にいて欲しいだけなのだ・・。その倫子は、オダギリを見ていった。「なんでうちの子に関わるのよ!そんなに欲しかったあげる!もういらない!正義のせいでこの子変わったのよ!?私のこころ返してよ!」オダギリはキレた!「ミジンコは黙ってろよ!!こいつはものじゃないだろ!?こいつがどんな想いであんたといたのか、知ってんのかよ!?あんたみたいなミジンコでもな、母親だって言ったんだよ!温かい気持ち教えてあげたいって。こいつはな!サイコーにロックなんだよ!他人の俺でもわかることが、なんで母親のおまえにわかんねえんだよ!!」

いつの間に駆けつけていたヒデじい、みつきとりく。「帰ろう?こころちゃん?」ヒデじいがやさしく言った。「いっしょに帰ろう。」「こころちゃん。」みつきもりくも言う。こころはオダギリをジッと見た。オダギリは意を決してこころの腕を掴んだ。ドアを出て行く。「こころ・・?」膝をガックリと落とす倫子。ヒデじいがそんな倫子に言った。「まだチャンスあっからな?母親に戻りたいなら自分変えなくちゃ。」

オダギリも帰り道にこころに言う。「おまえと母親終わったわけじゃねえよ。」「ありがと。」子供達とワイワイして前を歩く四人の姿に、ヒデじいはうれしそうに笑っていた。
泣きすぎた(苦笑)こころちゃんの間がうますぎて、ますます泣けた。ヒデじいもよかったね。次回はヒデじいの話。


■ヒデじいの貯金も底を尽きかけ、年金でやりくりすることにも限界がある。。早川正義ことオダギリジョーはあいかわらず仕事らしいものもなく、家庭財政は切迫していた(笑)子供達からも散々にからかわれている。「あのな!浮き沈みがあって当たり前なんだよ。それがロックなんだよ!?」「沈みっぱなしだけど?」「浮上する気配もないし。」「ロックって大変だよね。」
そのタイミングでマネージャー・ユースケサンタマリアからの電話が鳴った。3年続けていたローカルFM、毎週土曜早朝からのパーソナリティの契約も切れることになったと。。事務所の社長はすでにオダギリには期待していないので、唯一のレギュラーが切れれば即解雇するつもりだ、とユースケは言った。「なんとか続ける方法を考えるぞ!」ユースケはオダギリ以上に真剣だが・・ユースケは他のアーティストも相当かけもち担当しているので大変そう(汗)むしろオダギリに構うこと自体が、事務所的にはすでに、イレギュラーなのだ。。

オダギリはふて腐れながら、自室でギターをかき鳴らし曲を作っていた。そこへ子供達が便箋を持って部屋に入ってくる。便箋は受け取り拒絶判が押してあり、<こういう真似は二度とやめてもらいたい>と裏には書いてある。拒絶オーラ全開だった。オダギリはピンとくる。これはヒデじいが出した手紙だと。

ヒデじいがオダギリの父親じゃなかったんだね(苦笑)オダギリの家に行こうか迷っていたヒデじいが、偶然こころちゃんと友達になって、オダギリの家に踏み込むきっかけになった経緯かと思っていたんだけど。。
「ああ・・。やっぱりつっかえされたか・・。」ヒデじいはひきつった顔をし、そのあとにみんなに説明。自分はひどい父親だったんだ・・と。
仲間と始めた事業にのめり込んで、家にも帰らず、それで稼いだ金で夜通し遊んでた、最終的に友達に騙されたと気づいた時にはもう遅い、大変な額の借金を背負い、家族を捨てた・・。
でもオダギリを見てて色々勇気をもらって、ようやくこの手紙を出すことができたんだと。「息子は私を恨んでる・・。それが現実だ。」さみしい笑みを浮かべるヒデじいに、なにかしてあげたいと話合う子供たち。

自室でタバコをふかしてしたオダギリに、ヒデじいが入ってきて尋ねた。「あんた・・自分を捨てた父親に会ってみてえか?」「・・・まあ、会いたいとは思わないね。そんな身勝手な父親。まあただ、聞いてみたい気はするよ?どういう気持ちで子供捨てたんだって?それ以外に道はなかったのかって。」「・・・。」

ユースケの献身的な心遣いで、ローカルFMの話はなんとかもう一度チャンスをもらったオダギリ。が、今までのような好き勝手番組はできない。それでもその話を呑んだのは、ユースケが何度も頭を下げていたからだ。
でもユースケはただでさえ多忙、それに付け加えてオダギリの件で相当に神経を使っていたのだろう・・ついに大事なプレゼン時間を間違えて大穴を開けてしまった(泣)事務所的にも大事態で、ユースケの立場は危ういものに。しかもユースケは過労で倒れてしまった・・。

オダギリは見舞いに行く。というより、病室に牛丼を買って持って行って、自分で食べ始めた(苦笑)あちこちで頭下げてるからストレス溜まってたんだろ?と。だが、ユースケは返す。「おまえのために頭下げることが、俺にとってのロックってやつだ。」うれしくて笑うオダギリ。でも、ユースケは必要以上にオダギリに入れ込む行為自体が問題視され、マネージャー職を外される危機に陥っていたのだ。こんなことでは今後も今のようなミスを起こす可能性は大いにあると。
オダギリは直談判しに行き、ユースケのことを頼む。が、聞き入れられない。オダギリは自分が事務所を辞め、ユースケを守るのだ・・。
自分を信じてやりたいことをつらぬいてきたオダギリ。誰かのためになんて、やりたいことを曲げているようで理解できなかった。でも、それは曲げてるんじゃない、誰かのために想いをつらぬいてるんだと。それも最高にロックなんだと。気づいたのだ。

その頃。ヒデじいは勇気を出して息子に会いにいった。でも一歩が進めない・・。引き返そうとする。そこへ、こころ、みつき、りくが来てくれていた。ヒデじいがいつも自分達の傍にいてくれたように。そして。オダギリもヒデじいの傍にいってやれと言ってくれていたのだ。
ヒデじいは再び勇気を出して歩き出した。息子と、その奥さんと、小さい息子がいる、いちご農園に入っていく。
ヒデじいは自分の間違いだったという気持ちを、なんとか精一杯伝えた。「・・俺に父親はいない。二度と来ないでくれ。」ヒデじいは泣いて泣いて、去っていったその息子夫婦の背中に、深く深く頭を下げ続けた。

オダギリは事務所を辞め、最後のラジオ番組も亡き母親とユースケに感謝の言葉を伝え、ストーンズを流し、ユースケからの携帯も出ない。
帰ってくれば、子供達が<自分のため>に作った歌の練習をしていた。きっとこころ作曲だろう。ヒデじいも笑っている。その曲名は「正義のうた」。オダギリはうれしかった。
次回で最終回かよ!?


■長年の社宅を出て行くことになる早川正義ことオダギリジョー。こころ、みつき、りく、ヒデじい達も引越し荷造り。でも、楽しそうだ。予算的にはワンルームが限界。。5人だと、どう考えても狭すぎる。曲作るスペース確保できねえな(苦笑)
でも、事務所を辞め、ひとりでやっていくと決めたオダギリは、営業回りをしていたのだ。自分のことを今まで守ってきてくれたマネージャー・ユースケサンタマリアはもう傍にいない。曲のサビアレンジを変えたら曲配信を考えてもいい。と言われて、承諾できないオダギリ。だが、後輩の前座ライブはやると言う。曲に対するこだわりは今までどうりだが、どこか変なプライドはなくなっていたのだ。曲に対してのこだわりを守り続けるのは、自分の個性を守ってきてくれたユースケとの友情のためでもあった。

営業はそんな簡単にうまくいかない。全然うまくいかないが、オダギリはヒデじいの様子が気になっていた。「ウジウジされてると、家がカビつくんだよ。」ヒデじいは息子夫婦がやっている、いちご農園のチラシを眺めているのだ。「わかった悪かった。私はあんたらがいればそれで十分だよ。」「はあ?なんだよそれ。」
で、オダギリはヒデじいに内緒でいちご農園に行ってみた。いちごはすごくうまかった。。それとなくヒデじいの息子に、ヒデじいが自分のところに転がりこんでるので引き取ってくれと言い帰る。「あんたの気持ちもあるだろうけど、俺、あのじいさん嫌いじゃないんだよね。」「・・・。」

引越し先は狭いんだから、ウジウジじじいがいたら息もできねえ!という事で、オダギリはヒデじいに、息子に引き取ってもらえよ!?と言い続けた。。子供達はブーブー。こころはおじいちゃんがいてくれたから私は今ここにいれるんだから!とかばう。でもオダギリはおまえの母親と同じことしてるんだ?家族捨ててるんだよ?このじじいは!と引かない。。「おじいちゃんはお母さんとは違う・・。お母さんは何もわかってない。でもおじいちゃんは後悔してる。お母さんといっしょにしないで!」
だが。みつきは最近見かけていたのだ。こころのお母さん・倫子が、一生懸命働いている姿を・・。りくがみつきを促し、みつきはこの場でそれを言った。「なんで言ってくれなかったの?」「・・だって、言ったら、こころちゃん、またいなくなっちゃうと思って・・。ごめん。」みつきは泣きそうに言う。その肩をオダギリはポンポンと叩いた。

で、こころとオダギリは倫子に会いにいく。倫子は穏やかな表情で、こころに色々伝えていた。近々、紹介された仕事をしに富山に帰るという。ちゃんと自分を変えられたら、こころを呼び寄せるつもりだと・・。
こころはオダギリに聞く。お母さんは変わったと思う?「・・おまえが決めろよ?おまえが母親信じられるかどうかだよ?今までと違うかどうかなんてなあ、母親ずっと見てきたおまえしかわかんねえよ。」

夜。オダギリはヒデじいに頼み事をした。「いちご買ってきてくれよ?俺、あそこのいちご好きなんだよ。」「またその話?やめようよその話は・・。」「・・あんたが息子と向き合えば、あいつも母親と向き合う気になんだろ?」「・・息子に許してもらおうなんてのは、私のエゴなんだよ?こころちゃんのお母さんだっておんなじだよ?だから、こころちゃんが母親を信じることができなかったなら、無理に帰るべきじゃねえと俺は思うなあ。」「あいつを言い訳にして逃げてんじゃねえよ?」「え?」「拒否されたってなあ、ボコボコにされたってなあ、何度でもいけよ!?しがみつけよ!?それができないのはなあ、息子の恨みを受け止める覚悟ができてないからだろうが?あんたこの先、俺たちを息子の代わりにして自分を慰めながら生きていくつもりかよ?あんたが言ったんだろ?手を離したら後悔するって。後悔してんならもう一回掴みにいけよ!?あんたのためだけじゃないんだよ、見せてやれよ?人は何度でもやり直せるって。」「・・・。」

ヒデじいは勇気を振り絞り、息子の農園に向かった。後ろからオダギリと子供たちもついてきてくれる。いちごハウスの扉を開けた。「また来たのか?二度と来るなっていったよな!?」「・・私はあんたから逃げてたんだよ。あんたに会うのが怖かったんだよ!」息子は持っていたバケツの土をヒデじいに浴びせ、早足でハウスを出て行く。オダギリたちの目の前を、息子とそれを追いかけるヒデじいが目の前を通り過ぎた。「教えてくれ!どういう気持ちで生きてきたのか?これから何年生きていくかわからねえけど、あんたから逃げて生きていくのはつらいんだよ!?」「いい加減にしろよ!あんたが消えて、母さんが必死に俺を育ててくれたよ・・。無理がたたって・・病気になって・・俺がひとりで看取ったよ!俺・・苦しくてよ、頼りたくて、そんときあんた?どこにいたんだよ!?何が父親だよ!?ふざけんじゃねえよ!!」ヒデじいは何度も突き飛ばされ、その度に起き上がり「マサト・・すまなかった。」とあやまり続けた・・。
オダギリも、みつきもりくも、ヒデじいを見ていた。そして・・こころは決めた。自分もお母さんのところへ戻ると。

「ダメになったらまた戻ってくりゃいいよ。迎えに行くくらいはしてやるよ。バラバラになるだけだろ?それですべてが終わっちゃうと思ってんのかよ?終わらねえの、ずっと。」「・・ロックだねえ。」みんなで笑う。
ヒデじいはこれからも果敢に息子に会いにいく。こころは富山に帰っていく・・。でも、これは終わりではないのだ。

ラストはオダギリのライブシーンで占めた。それぞれの今後も、なんとなく流しながら。オダギリは今後も自分のやり方でやっていくだろう。それが音楽だろうが、日常だろうが。この主人公は、本物のロックロールを貫いていく。かっこいいか悪いかだけで世の中は回ってはいないけど、でもかっこいいってのはやっぱ重要だよ。。かっこよかった早川正義!
貫地谷しほりのエピソードとか、トータス松本と大塚寧々、中島健人のエピソードも合間にうまく入って、物語の意味合いをより出していましたね。いいドラマ。けっこう泣いた(笑)

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この記事へのコメント

ほろろ
2012年07月03日 10:38

こんにちは。

読ませていただきました。
いいドラマでしたよね、心にジンとくるものがあって。
出演されている皆さんも、小さなお子さんまでとても素適でした。
でも、この国の多くの人は、あからさまに泣け泣け押し付けてくるもの、いじめ、不幸、殺人などわかり易いものがお好きなよう。
家族のうたは理解されなかったのでしょう。残念です。
ヤスキ
2012年07月03日 15:40
>ほろろさんへ
どうもありがとう。

俺も楽しみなドラマだったんですけど、予定より早く終わってしまって残念でした。

正義のセリフとかガツンときてよかったですよね。ストレートだから単純と思われがちだけど、実は色々わかってる男なんですよね。でも、ポリシーを曲げたくないから気づかないふりしている。なかなかな奴ですよ。そこの部分の葛藤もよかった。いい内容ですよね。

間違いなく自分の中ではベストに入るドラマです。なんかの機会にいろんな人に見て欲しいドラマだって思いました。

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