「モテキ」まとめ後編

「モテキ」まとめ後編
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http://www.tv-tokyo.co.jp/moteki/
■七話
あれから満島ひかりと、ちょっといい感じが続いている森山未來。カメラアシスタントの満島は、撮影があるからと約束して遊びに行く日はなかなか決められないが、それでもメールでのやりとりは頻繁にしていた。だが、そうこうして一ヶ月経過・・。なんか待ちぼうけぎみの状況に、少し焦りを覚え始めていた森山。しかし!満島から突然の電話。(会える会えるぞ!)だが・・実家から送られてきたというナシを渡されただけだった・・。満島はこれから撮影仲間とキャンプに行くことになってしまったという。「あ、でも森山君と遊びにいく約束忘れてないから。」照れくさそうに笑い、撮影仲間の車に戻っていく満島。車に戻ると、男達にからかわれながら頭を小突かれている。「彼氏じゃないですよ~。」照れながら満島がそう言っているのが聞こえた。そんな満島を見送りながら、森山はまた、自信がなくなってしまっていた。なんとなくさびしさ倍増気分の森山は、同郷の厳しくもよき理解者・菊池凜子に夜中だというのにメールしてしまう。菊池は怒鳴りながらも森山に電話で言ってくれるのだ。「おまえさあ、グジグジ言ってねえでダメなら次行けよ。ひかりちゃんが他の男と遊んでくやしいなら、おまえも他の女と遊べばいいじゃん?森山、トラウマ消したきゃ自分でそれいじくるしかねんだから。じゃなきゃおまえ、一生変われねえぞ!」「・・・。」

森山はあれからなぜか、フリーの編集者・リリーフランキーから連絡がくることが多くなっていた。漫画家のDJイベントがあるという。「どうせ暇だから来いよ。紹介したいヤツもいるし。」森山はそのイベントに野波麻帆を誘ってみることにした。

「しばらく連絡くれなかった割に憶えていてくれたんだ?えっと、森山君だっけ?」覗き込むように笑顔を向けてくる野波。ひさびさに会った野波は超キレイだった。(こんなに綺麗だったっけ!?)ドキドキが隠せない森山。そういえば前もふたりでDJイベントに行った。だが、張り切りすぎて自分自身がDJ卓に突っ込んでしまい怪我をしてしまったのだ。それ以来連絡が来なかったし、していなかった。その一年前は、派遣先の会社で野波がいて、たまたまロックフェスティバルの話で意気投合し、野波の仲間達といっしょにフェスに行った。手を握ってきたり色々やさしくされて、自分に気があるのか?と思いきや、彼氏と喧嘩中だったらしく、あとでフェスに来ていた彼氏と仲直りしてしまった?所を目撃してしまい、たまらず逃げてしまったんだっけ・・。でもともかく。野波は会えばすごくやさしいのだ。だが、イマイチ気持ちがわからない。(俺の事どう思ってるんだろ?)

中谷美紀の曲が流れる会場で、いきなり後ろから野波の肩を掴んで登場するリリー。「なんだ?彼女連れてきたんだ?」笑顔でリリーが出迎える。が、あいかわらず女癖悪そうだな。。リリーは自己紹介を野波として、野波も気さくに挨拶を返す。紹介したいやつを探しにいくとリリーは、森山と野波の前から一旦姿を消した。
で。野波は会場に流れる曲に体を揺らせながら考えていた。(あ~あ。やっと連絡してきて、なんだよこれ。ふたりきりじゃねえのかよ?友達とか紹介されてそんなところから始めるの、超めんどくさいんだけど。ひさびさに連絡きて、すごいうれしかったけど、やっぱこいつゼンゼン変わってないな、基本受身だわ。ルックスは結構好みなのになあ・・。つーか私のことどう思ってるんだろ?)

リリーがふたりの元に戻ってきて紹介してきた人間とは、オム先生こと小野坂オム。小柄で、おっさんで、風采はまったくいけてない。だが、行けキャバクラ中学生!!を連載中の売れっ子漫画家だった。森山が漫画好きだった事を知っていてこのDJイベントに呼んだリリー。どうやら、わけあって元気のないオムを元気づけようと、リリーなりに心配して森山なんかと会わせ刺激を与えようとしていたらしい。そこにたまたま野波もいたので、リリーはますます煽る。「ならさ、仕事場遊びに行きなよ。」

日曜日。森山と野波はオム先生の仕事場に遊びにいくことになった。リリーも同じマンションなので、ふたりを出迎える。オムが最近スランプぎみだということ、アシスタント達ともうまくいかず彼らは辞めてしまったこと、ふさぎこんでしまっているオムを元気づけてやって欲しい。とリリー。オムの仕事場に入るとそこはゴミ屋敷のように滅茶苦茶で、オム自身は丁度ヒステリックに雄叫びを上げている最中だった・・。リリーが必死に慰めにはいる。森山はさすがに引いた、また出直そうと思っていたら、野波がオムに話しかけ、一生懸命元気づけ始めたのだ・・。こうして、オムと野波の出会いは始まってしまった。

超おいしいカレーを作って男達を満足させ、台所で片付け物をしている野波のもとに、森山がやってきた。「洗いものは俺がやるよ。今日一番働いたんだしさ。休んでなよ。」森山の気遣いに微笑む野波。しかし、その笑顔は一瞬にして途絶えた。「コーヒー入れてさ、オム先生と話してきなよ。オム先生、野波さんのこと気に入ってるっぽいからさ。野波さんも仲良くなりたいでしょ?」(えっ?なにそれ?私がオム先生目当てできたと思ってるの!?)先生が才能があって、お金も持ってるからって、そういう目で私を見ているの?・・しかも丁度森山の携帯にメールがあり、その写メには満島のキャンプでの楽しそうな画像が送られてきていた。思わずニヤけてそれを見ている森山を、画像と共に見比べてしまう野波。「・・・へえ~。かわいいね。彼女?」「・・!ちっ違うよ。」森山のあわてぶりに思わず顔が凍る。

オム先生の部屋から帰宅する森山と野波。ふたりが歩く歩道は、すっかり日が暮れて夜になっていた。だが・・まったく口を聞こうとしない野波に森山はなぜ?とグルグル頭を悩ましていたのだ。思わず言ってしまう。「あのさ・・さっきのメールだけど。違うから、彼女とかじゃないから。」「・・はあ?私があのメールの子にジェラってるとでも思ってるの?は?馬鹿じゃないの?」「・・はは。なら別にいいんだけど。」顔を引きつらせて前を歩く森山に突然、膝蹴りを後ろから喰らわす野波。「いっ!イッテ」さらに膝蹴りを喰らわす、何度も何度も。「イッ!痛!何?えっ?イッた!」「勝手に自己完結しないでよ!だから!彼女じゃないの人。だっ誰なの?あれ。」「だから・・まあ、友達。」「好きなんだ?今は友達でも好きだから彼女にしたいんでしょ?」「だから!違えし。別に好きな人とかいねえし。俺、だれかを好きになるような資格ねえし。オム先生みたいに金も才能もねえし。だからってその上になんの努力もしてこなかったし・・。」「・・・。」だが。そのあと野波は手を繋いできたのだ。明日からまた仕事だ嫌だな~とか言ってるよ。帰り際。「次・・いつにする?じゃあ次・・ふたりきりだからね。」バイバイと手を振る野波。かわいすぎる。。が、なんでこんな展開なってんの??森山困惑!わかりづらい女だわ~(苦笑)

しかし。ふたりきりの約束は果たされなかった。ふたりの約束の日にオム先生の家に行くことになってしまった野波。オム先生は野波のことを気に入ってしまい、漫画にそっくりのキャラクターまで登場させてしまう始末。バイト代は払うから、週末料理とか掃除とかして欲しいらしい。お金を貯めたかったら丁度いいとは言ったものの、森山が自分との約束よりオムの所に行かせる決断をしたことにがっくりくる野波。そりゃ、かわいそうだ・・。

その日。グタグタ寝ていた森山に満島から電話がかかってくる。「あれ?寝てた。おみやげを持ってこうかと思って・・森山君家に。なんかね・・会いたかったよ森山君に。」そこで気付く。そう、森山にはちゃんといたのだ満島ひかりが・・。後ろめたさで無表情な森山。「もしもし?森山君?」「・・・ひかりちゃん。俺・・。」


■八話
森山未來が満島ひかりを連れてきた場所は、オム先生の仕事場のマンションだった。そこには当然野波麻帆もいる。森山的にはこうすることが自分の気持ちを両立できるベターな選択だったに違いない。要するに選べないのだな。。野波的には、別の女連れてきてどういうこと!?って感じだろうし、満島的には、まさかオム先生の家政婦だと思っていた野波が森山の知り合いだとは思ってもいまい・・。
それでも女同士は仲良く会話が弾んでいた。だが、野波はチクチク森山をいじめていた。しかもかなり素っ気無い。食事中も机の下でことあるごとに森山を足でこづいていた(苦笑)
だが・・。食事のおすそわけを同じマンションに住んでいるリリーフランキーに届けに行った野波のことを森山が心配したことで、ひとつのアクションが起きるのだ。

リリーの部屋の前に行くと、思ったとおりリリーに手を握られていた野波。なんか口説かれてるっっぽいぞ。「何やってんの?」だが、ふたりは楽しそうな会話をしばらくやめなかった。「・・・。」森山は無言で引き返す。で、慌てて野波も森山のあとを追った。「ちょっと待ってよ。森山君どうしたの?」「・・野波さんさあ。前から思ってたんだけど、男にいい顔しすぎなんじゃないの?あんまりやさしくしないでよ、色んな人に!」「何キレてんの!?私だってね、今日の森山君の態度すっげえむかついてるんだけど!」「・・じゃあさ。ずっと聞きたいことあったんだけど・・野波さん俺のこと好きなの?」野波は困った顔をしたが、「・・絶対言いたくない・・。」森山はその野波の態度に、かわいいと感じながら、ついにキスをした。マンションの階段で濃厚な長いキス!!おいおい・・やりたい放題じゃねえか森山君よ。

が。突然体を引き離された。「ひかりちゃんとはどうなってるの?」「えっと・・友達以上恋人未満・・?」「あんた馬鹿じゃないの?!ひかりちゃんあなたのこと絶対好きだよ。なんでわかんないの?私だって振り回されてるじゃん?ぜんぜんわかんないよ!」それが引き金になり、野波は次々と森山を説教し始めた。森山は頭がグルグル回り始める。(逃げろ!逃げるんだ!殺されるぞ!撤収!)「すいませんでした。」森山は無表情で帰宅することを選択した。森山の心に扉が閉る。そして彼は帰った。野波的には、一度突き放してから反動で一気に引き込みたかったのだ・・。でも、彼には逆効果だったらしい。思わず涙がこぼれてしまう・・。たしかに色々わかりずらい女なんだ・・。

~ごめん、キスしてるの見た。私の事もういいから。勝手にやってください。大嫌いです。死んでください~・・満島からのメールで心臓を打ち抜かれる森山。何やってんだこいつ。いっぺんに失ったじゃん(泣)道端で倒れ大泣きする森山・・。泣きやがれ~(苦笑)

一ヶ月後。オム先生のマネージャーをやっていた野波はオムからプロポーズをされる。野波がオムの元にやってきてからすべてが好転して動き始めた。オムは野波のおかげで漫画を描く楽しさを取り戻したのだ。「僕といっしょに生きてくれないかな?結婚して欲しい。」その頃、森山は部屋でダラダラと日々を無駄に過ごしていたのだ・・。なにやってんだ(泣)


■九話
菊池凛子は東京に出てきていた。目的は森山未來に会いにきた・・そのためだけである。森山は、ことあるごとに菊池にくだらない弱気虫で愚痴をこぼし、そのたびに菊池に叱咤激励されてきた。だが、その男からの連絡がぷっつりと途絶え、メールさえ返さなくなる。さすがの菊池も心配して、森山のアパートを尋ねてきたのである。そう、森山が野波麻帆と満島ひかりの両方からダブルで振られて?からすでに、一ヶ月も経過していたのだ・・。

菊池の心配どうり森山は部屋に篭りっきりだった。その部屋はゴミが溢れるまさにゴミ屋敷・・。派遣で働いていたはずだが、契約更新の時期でどうなったのか?仕事も辞めて、食べては寝て、食べては寝てを繰り返していたという森山。(どうせ女に振られでもしたんだろう?)菊池は森山から話を聞く。まったくそのとおりだった。しかも、よく聞けば何もかも中途半端な顛末ではないか?連絡が来ないって、こっちからもしてねえんだろ?「・・・大丈夫だよ森山。野波麻帆もひかりちゃんも、おまえみたいな器の小せえ男のこと、本気で愛していなかったはずだから!彼女達、もう気付き始めてるよ、あれ?なんで私、あの男のこと気になってたんだろうってさ。」「・・・。」それを聞き、さすがに怒りの表情を浮かべる森山。だが菊池はヒョウヒョウと続ける。「なんか色々けしかけて悪かったな。おまえは一生この豚小屋でくすぶってろ!」「・・てめえ女だからって!」ついに森山はキレた。だが、菊池は森山が女に手をあげるような男ではないと知っている。と!そこへ森山の携帯が鳴った。相手は小野坂オム。あの<キャバ中>を描いている売れっ子漫画家である。オムは早々に用件だけ言ってきた。<野波にプロポーズしてOKをもらった。もう、野波と連絡とることは辞めて欲しい。野波も森山のようなクズと二度と会いたくないと言ってる>電話は切れた。「!?・・・?」すかさず菊池に相談しようとする森山に、手を掲げストップをかける菊池。「森山、自分で決めろ。おまが自分で決めろ。」森山は頭を巡らし考える。と、その瞬間走りだしていた!その森山の出ていったゴミ溜め部屋で、うれしそうな笑みを浮かべる菊池。森山はきっと、勝負をつけに行ったのだろうから・・。

森山はとにかくなんとかしたくて走って走って走った。着いたらいつのまにか野波の自宅マンション前だった。。で、携帯を鳴らすと、とりあえず野波は電話にでてくれたが、家の前まで来ていることを告げると、風呂上りのガウンぽい格好で野波がベランダに出てきた。「うわ。引くんだけど・・。」汗だくで湯気が体中から立ち上っている森山が、こっちを見上げて苦笑いしていた。「つーかなんでうちの前までいるわけ?」「いや、はは。話がしたいんだけど。」「いやです。森山君と話すことはもう何にもありません。」携帯を切り、部屋に戻ってカーテンを閉じる野波。うわ・・もうだめじゃねえ??(泣)だがしかし。野波はラフな格好に着替えて出てきてくれたのだ。だが・・。

「話って何?」全身拒絶オーラを発している野波の気迫に負けそうになる。(でも今回は逃げない!)「すごく野波さんと話がしたくて。でも電話で話すって感じでもなくて。」「でもこんな時間に失礼ですよね。」「・・あ。いや・・。」「なに?早くしてくんない?」「あ、うん・・。お、おめでとう。」こともあろうに、いや、あまりの野波の拒絶オーラに!とんでもないことを口走る森山。オムから結婚することを聞いて、それで自分はもう野波に未練はないとか、ちゃんと振られにきたとか言ってしまったのだ。もうキレるしかない野波!

森山をいつかのように、今度は蹴りではなくビンタを何発も何発も食らわした。「なによそれ!?どこまで私を悪者にしたいの??そんなに自己否定大好きだったら、とっとと死んでよ、馬鹿あ!!」泣きながら叫ぶ野波。こんな泣かせるためにここまで走ってきたわけじゃないのに(泣)森山!しっかりすんるんだああ!

だが。ここで警察がストーカー通報を受けてやってきた。どうやら森山を連行しようとしているらしい。さすがに野波もこれにはびっくり。森山は恋人だと警官に告げ、ふたりはマンションへと入っていく。今回ばかりはこの警察が森山の窮地を救ったことになる。さあ、まだチャンスはあるぜ。

野波の部屋に入るふたり。ビール缶が置いてあり、タバコを吸う野波。「同じ職場だったとき吸ってたよ?ほんとう、私のこと見てなかったんだね森山君。」「・・あのさ。本当に結婚するの?」「・・・。」野波は立ってビールを冷蔵庫からふたつ出し、ひとつを森山に渡す。「するよお結婚。ぜっんぜんする。」色っぽくベットに腰かける野波は、プライベートでもオムと合うと言い、毎日セックスもしてるしそっちの相性もすごくいいと。「・・・。」無表情で黙るしかない森山に、「だからさあ。森山君とは友達として、仲良くしていこうよ?乾杯。」「・・友達?」「うん。友達。」満面の笑みを浮かべる野波。さっきまでの拒絶オーラはどこへいったのか?そもそもこの展開は何なのか?友達・・。そういうカテゴリーを視野にいれてなかった森山は、ビールを口元にやりながら考えていた。(じゃあもう恋愛対象として野波を見てはいけないけど、友達だから部屋にあげてくれて、こんなくつろいだ表情、格好を見せてくれるんだ・・。これはこれでありかもな)ふたりの空気はいつのまにか穏やかで楽しい雰囲気に包まれていた。馬鹿話に花が咲いている。野波はいつのまにかベットに横になっていた。なんかエロい。。「ねえ?私が思い切って声かけたの覚えてる?いっしょにフェスに行ったとき、私この人のこと好きになりかけてるなあって。まあでも・・彼氏ともうまくいってなかったしね。二股とかもしたことあるけど、そんなの・・。」「・・野波さん?」「・・・。」「寝ちゃったの?」森山はベットを覗き込むように近づいた。クルッと振り向いた野波の表情はなんとも言えず、しかし森山をジッと見つめていた。(友達?・・もうわかんねえよ!)キスするふたり。部屋の電気が消えた。それを外から見て悔しそうにしている男が!オム!警察に通報したのもオム。彼は胸騒ぎがして森山とほぼ同時に野波マンションに来ていたのだ。だが・・森山が部屋に上げられ電気が消える。オム・・無残。森山のことを恋敵だと執着していたのが逆に仇になってしまったようだ。。

むさぶるような激しいキス。「ねえ。ちょっと待って。ごめん・・やっぱりできない。」吐息まじりに森山をどけようとする野波。「結婚するから?」「ううん。結婚は・・嘘なんだ。まだちゃんと返事してないから。」「じゃあ。」森山はまた野波に覆いかぶさり、激しく唇を求めた。手は胸をまさぐっている。「あっ、ねえ?ちょっと・・やめっ」いや、もうやめられねえでしょ。つーか俺のブログ18禁にするのやめてください森山君。

しかし!非情に残念なことに野波の電話が鳴ってしまった。どうしようもない、森山は止めるしかなかった。もう!なんの電話!(苦笑)野波が出るとリリーフランキーからだったようだ。どうやらオムがネームの途中で行方不明らしい。今回はドラマ化告知巻頭カラーで原稿は落とせないと野波も驚愕。しかたなく森山もいっしょにオム捜索を手伝うことになる。おいおい(苦笑)

で。オムは見つかり流れでいっしょにそのまま作業を手伝う森山。まさに、サブアシスタント状態だ。。漫画の締め切り前はまさに戦場。だが、みんなのがんばりのおかげで作業は無事完成を向かえ、締め切りに間に合った。森山は作業の合間に垣間見ていた、オムの鬼気迫る情熱を。まったく風采のあがらない挙動不審なおっさんだが、たしかにこの男は玄人の漫画家なのだ。

徹夜明けの午前中。野波と森山はベランダでふたりになった。「ごめんね。手伝ってもらっちゃって。ちゃんとギャラ払うから。」「いいよ。大ファンの漫画に関われただけでこっちがお礼言いたいくらいだよ。」眩しそうに目を細めながら森山は続けた。「でも。本当すごかったよ。オム先生が漫画描くとこ。マジで感動した。俺にはこれしかないっていうのがあってさ。俺にはないもんな・・。」「森山君。」タバコ片手に、やさしく森山を覗き込む野波。「男の人ってさ、何かに打ち込んでいる姿に女が惚れるって思いがちじゃん?全然そんなことないからね。まず好きになって、その人が何かに打ち込む姿を見て、もっと好きになるの。だからさ、これからそういう所見せてよ?」笑顔に、笑顔で素直にうんと頷く森山。「じゃあこのあとどうする?昨日の続きする?」野波の言葉に、「でも。いいの?」「うん。じゃあちょっと片付けちゃおうか?」そう、わかりづらくて少々強気に意地っ張り。でも、やさしくて、実はよく気がつくいい女なのだ!これで、ハッピーエンドですよ。。
と思いきや、なぜここでギックリ腰。で、なぜ片付けてる雑誌モデルに松本莉緒が載っている!?このギックリ腰は松本の呪いか!?次回。再び松本莉緒登場!まだまだ話は落ち着かないのね・・(苦笑)そういえば満島ひかりはどうなったんでしょう?


■十話
森山未來のぎっくり腰は、実は椎間板ヘルニアだった。荷物を片付けている最中に、あの人生で一番好きだった女・松本莉緒が読者モデルとして載っているファッション誌を偶然見てしまった。動揺が頭を巡り巡った森山は、へんな体勢で雑誌の束を持ちながら、拍子に腰をやってしまったという・・。それで、働けないし、金もないし、家賃とか払えないわけで、飯も介護してもらえないとまともに食えない状況になってしまったわけで、森山は実家に帰ることにしたのだ・・。バイトと派遣を繰り返して、別に何かやった!ってこと、何にもないけど。こんな形で東京を離れることになるなんて・・なんかなさけなくなってしまう森山。

だがしかし。今の森山は何かが違っていた。そう、野波麻帆の存在だ。「待ってるから。早く帰ってきてね・・。」そう言って、やさしくキスしてくる野波。こんな体だからまだセックスはしてないが、ご飯買ってきてくれたり、部屋の引越しの荷物まとめてくれたりして。もう、最高じゃん!松本莉緒のことなんて、もう忘れていいんだって!

中学からの腐れ縁親友・新井浩文が東京を去る前夜に、自宅に招いて送別会を開いてくれた。なんだかんだで色々気使ってくれる新井。自分は女のことでウダウダやってて新井は綺麗な人と結婚して、ちょっと敬遠したこともあったけど、よく考えてみればこんないいやつはいない。
で。この集まりには基本、満島ひかりもいつも参加しているのだが。「あ、そうだ。森山君。ひかりちゃんが体、お大事にってさ。」誰かがそう教えてくれた。満島ひかりはカメラアシスタントをやりながらカメラマンデビューしたらしい。チラシとか撮っているようだ。仕事に燃えて、色々吹っ切れたと言っていたそう。(そーか。ひかりちゃん・・えらいなあ)えっ!?森山、あんな形(野波とキスしていたところを見られた)で怒らせておいて、感想それだけ??ちょっといくらなんでも薄情じゃねえ??(泣)

「そういえば森山。松本さん、子供産んだって聞いた?」新井の言葉に、思わず飲んでたビールを吹いてしまう森山。「何??結婚!?」いや、どうやら松本姉のほうだったようだ(苦笑)でも、森山にとって初体験の人。。で・・やはり松本のことがどんどん気になってしまうのだ。野波だっているし、もう好きじゃない!って思ってる傍からメールしちゃってるよ・・最後にもう一度って(泣)が。メールは返ってこなかった。そして・・次の日になる。森山は引っ越す。

がらんどうになった東京での我が家。小さな部屋だったが、こうして眺めていると色々思い出す。そうだ・・松本莉緒もこの部屋に来たんだっけ・・。松本とのことが走馬灯のように思い出された。飲み屋で飲んだこと。ふたりでデートみたいな感じの楽しいひととき。そしてキスしたこと・・。(あれ?俺まだ松本莉緒のこと好きなのか?って引きずってんのか??)動揺を隠し切れない森山。まあね、男は大抵、特に嫌いになったり忘れたりしないんだな。の割りに、森山のひかりちゃんに対する態度がいまいち薄情すぎる気すんだけど。。野波のことも今スッパリ忘れてるんじゃねえの??(笑)で、そこで電話が鳴る。相手は・・松本からだった!

「未來君・・?」ちょっと窺うような声色だったが、たしかに松本だった。「莉緒ちゃん?」「ごめんねメール返信しなくて。昨日からずっと寝ててさ。」「ああっうん。大丈夫。ごめんね逆に。」「うん。で~、なに?」「えっ?」「えっと~、なに?」「・・・。」森山は唐突な電話で頭が真っ白になっていたのだ。で、何話していいかわからない。というか、どう話を進めていいか・・。読者モデルで載っているのを見たことを告げる。「すごいね。」「ああ!あれ見たんだ?うん。なんか声かけられて。えっ?それだけ?」<それだけ?>と聞いてきた松本に、腹が立ってきた森山。(なんだこの女!俺の気持ち知ってて、そう言ってくるのかよ?)「・・あのさあ!莉緒ちゃんて彼氏とかいるの?」「あはは。何?急におっきな声で。彼氏?いないよ~ぜんぜん。」「・・ああ、そうなんだ。」「ああ、でも好きな人ならいるよ。」「だれ?(俺?)」「未來君の知らない人だよ。なんかひさびさに恋してるって感じかな~。未來君は?恋してる?」(・・この無神経ビッチが!俺がまだおまえのこと好きなら、どうするつもりなんだよ!)「・・あのさ・・俺、ずっと莉緒ちゃんのこと引きずってたんだよね。でも、それ言うと迷惑かなって思ってずっと我慢してたんだけど。つーか俺の気持ちわかってるよね?それでよくそんなこと言えるよね?やっぱ無理だわ!俺、利緒ちゃんのこと無理だわ。うん、だからこれっきりで、連絡とかしないから。バイバイ!」「・・・・うん。バイバイ。」は?・・なんだこの結末!?(笑)だが。。森山は東京リベンジに燃えるのだった・・。。こんな終わり方納得できねえ!って感じですか(笑)ある意味よかったじゃん。。

一ヶ月後。毎日7000歩のウォーキングで見事ヘルニアを克服した森山。根性を見せたが、実家暮らしのダラダラ感が居心地よすぎて東京に帰れないでいた。しかも、野波がオム先生の原稿でのデジタル背景の加工をたまに回してくれていた。一枚平均3000円・・ニートには十分すぎるギャラだ。。野波が自分に気を使ってくれているのが痛いほどわかる。(本当に俺のこと好きなのかな?こんなタイミングだから可哀想で別れを切り出せないでいるんじゃないのかな?)と、また自己否定の悪い癖が始まりましたなあ・・(苦笑)
ここのところ毎日、父母と団欒で飯食ってる森山。その団欒の脇のテレビで、何気なくやっていたニュースに、高校の先輩・桜子が殺されたニュースが映っていたのだ。(!?桜子先輩!?・・俺が始めて告白した相手で振られた女。でも・・副会長でみんなの人気者で・・なんで・・殺されちゃうんだよ?)

桜子の葬式に顔を出す。陰気な顔をするしかない森山。だが・・高校の時の女達は集まって笑っていた。学生時代、桜子はやりマンで、今度も男絡みで殺害されたって話だ。(は?何?なんだって?)しかも・・新井ともやってたって話してるぞ?この女達。(え?新井?あいつと俺は・・高校まで童貞で?え?何話してるのこいつら?)
そこへ。東京から桜子の葬式に?田舎に帰ってきてた新井が森山の目の前に現れた。

葬式場の誰もいない喫煙用テントで、新井と森山は座る。「マジびっくりしたわ。」渋い顔で新井はタバコに火を点けて言った。「知り合いが誰かに殺されるとかあんだな?ひでえよな。」「・・・。」色々頭の中で考え事していた森山はふと、新井がいつもより元気ないことに気づく。(顔色悪いなこいつ?)「つーかさ?新井?どうした?なんか顔色悪いっていうか、やつれたっていうか。」「・・森山のわりにはするどいじゃん?」苦笑いしてこっちを向く新井。「俺、離婚するかもしれねえ。いやずっともめててさ・・。」煙を吐く。「えっ?だっておまえさ。俺の送別会の時、仲よさそう・・。」「あの時もうぐちゃぐちゃで。みんなの手前ああしてただけ。」「え?なんで?」森山も苦笑いして聞くしかない。「・・俺の浮気?」「・・は?お前、馬鹿じゃねえの?はあ?あんな美人の嫁つかまえといて最低じゃん?狂ってるよ?」「森山にはわからねえよ!森山にはわからねえよ・・。」新井は立ち去った。(わからねえのはこっちだよ?つーか桜子先輩ともやってたって?俺の事ずっと騙してたのかよ!?)

家に戻ってから。今は実家に帰っているという新井の奥さんに電話する森山。詳細を聞きたかった。でもきかなきゃよかったのだ・・。新井はひとりどころじゃなく、あらゆる知り合った女と浮気し放題だったという・・。その中になんと!松本莉緒の名があったのだ・・。愕然とする森山・・。(俺の人生最大の敵は・・親友の新井だった・・。)これは・・森山が、野波がいるのにもかかわらず、松本のことをふっきれなかった罰なのか?それとも人生においてケリをつけなくちゃいけない宿命だったのか?とんでもない状況になってきたな・・。


■十一話
森山未來はひとりずっと悶々と悩み続けていた。いや、悩みというよりはただ混乱していただけなのかも知れない・・。中学時代からの腐れ縁親友・新井浩文が、自分の初恋だった女・桜子と人生で一番好きだった女・松本莉緒、両方と関係があった・・?(俺は新井にずっと騙されてたのか??あいつは俺が、ふたりのこと好きなの知っていたはずなのに!?)しかも新井は、あちこらこちらの女と浮気し放題なのがばれて、妻から離婚話を持ち出されていたのだ・・。(あんな仲よさそうだったのに!?)今まで見てきたもの、いや、そうだと思っていたものが壊れはじめていたのだ。

このモヤモヤを解消するには、新井に直接会って話をつけるしかない!!だがもう夜遅い・・。あまりの森山のドタバタぶりに、さすがに父親と母親もしかめ面だ。ついに、父親の怒りが爆発した。「うるさい!いい年こいてフラフラブラブラしやがって!そんな体力あるんだったらな、早く仕事みつけて働け!30にもなって何やってんだ!おまえは!?」森山、すかさず部屋に戻る。。ベットに倒れこみ、頭を抱えていたところへ、メールが入った。なんと、相手は話したいと思っていた新井だった。<何度も電話したけどでないからメールにした。明日2時に会おう、話がある>そんな内容。新井も自分と話したがっているのか?とりあえず、目的が同じだったら明日でもいいか?ということになるね。拍子抜けする森山だったのだが・・。

その頃。あるホテルの一室では、新井と松本莉緒がいっしょにいた。ベットに寝そべりはしゃぐ松本。それを少し冷めた表情で見ながら携帯を閉じる新井。そう、新井は桜子の通夜あとに、松本とひっそりと会っていたのだ!・・・どんな男だよ(涙)
しかし。少々誤解があった。新井と松本は、本当にただの友達同士の関係だった。ふたりは、森山が知らない所で随分前から友達としての仲を深めていっていたのだ。

偶然、別別の飲み会だったが同じ店で再会した新井と松本は親交を深める。だが新井は森山が松本にマジ惚れしていることを知っていたため、もちろん手を出すことはしなかった。松本もそんな新井に気を許していく。松本が2年ぶりに森山に連絡をしてきたのも、実は新井の助言だった。「あいつ、あんたのトラウマで女を全然信用できなくなってんだよ。あんたのこと理解不能な女の化け物だと思ってんだよ。だからもう一回会って、ただの女友達として接してさ、変に期待もたせねえで。あ!あんた、酒飲むんじゃねえよ。」「了解。」松本も友達として接する男の友情話に乗るのは悪い気がしなかったのだろう。なにより、いままで友達だった男達とはことごとく関係してしまい、今は男友達は誰もいなかったのだから。。そして松本は森山と連絡をとる。

で、なにがどうなったのかは。。森山はマジ告白するチャンスを得て、激しいキスをして、ホテルにまでいって未遂に終わって・・(苦笑)ぜんぜん新井の言うこときいてないじゃん(泣)余計トラウマあたえちゃってるし。たたなかったし、一時森山のことEDにさせちゃってるし・・(苦笑)で。松本は、新井と森山が偶然同じ田舎に帰っているこの時とばかりに、自らもこっちにやってきたのだ。自分が森山と話をして、もし森山を納得させられなくても、新井がいればなんとかしてくれるだろうとふんだのだ。だから新井と松本がふたりいっしょにいるのもその段取りのため。新井はたしかに浮気し放題のとんでもない奴だったが、少なくても森山との友情は守っていたのだ。

「・・・私のこと好きになる人って基本的に苦手なの。」だが!ふざけてしなだれかかってきて、そう言う松本に、冷めた目で言ってしまう新井。「やっぱあんた似てるわ。森山の初恋の桜子って人に。」(頼むから学習してくれ森山。このタイプは本気にしたら負けだぞ)新井と松本はそのまま・・やってしまった。新井・・これから森山に会うんだよね?会って何を話すってーのよ(泣)ぎこちなくも、昼過ぎに森山と新井は会った。

ふたりは昔よく遊んだ木の上に上る。なんでも正直に話して欲しい。そういう気持ちで森山が提案したのだ。だから新井は正直に話した。「・・・そんで、さっきまで莉緒ちゃんとやってた。」「・・・う~、Uuuん。」とりあえず唸るしかないよな、森山としては。。そもそも新井は今朝になってから森山と会うための目的が180度違っちゃってるわけだからね(苦笑)懺悔するつもりなんてなかったのにさ。。で結局、桜子先輩ともしていた新井。真相は、東京にでてきてから再会し、一応付き合う形をとっていたのだが・・状況はセフレ状態。で、桜子はやはり他にも何人も付き合っている男がいたという。嫌だったけど、なかなかその状況から抜け出せなかったのだ。「そこで俺の人生・・ネジ飛んだって感じで。色んな女とやりまくった。結婚してもそのまま変われないで女に流されて生きてんだよ・・。すまん・・。」「・・何あやまってんだよ!」木から不恰好に飛び降りる森山。

「どうとかこうとかもう!ねえんだよ!おまえは俺の初恋の人と、人生で一番好きだった女と両方とやったんだよ!それをすまんとか言われてもよ!俺、俺それ許せるほど心広くねえもん!」「つーかよ!いい年こいて初恋の人だとか一番好きだった女とか!?ほざいてんじゃねえよ?俺らいくつだよ!?30だぞ30!いいかげんよ!モラトリアム卒業する年だろうが。色々引きずって、漫画とか音楽とかネットとかに逃げ込んで!ろくに働きもしない奴によ、そんなこと言われたくねえんだよ!!」新井の怒声に森山は走り出して逃げ出した。。

新井が追いかけると森山は、向こうから日傘をさして優雅にやってくる松本に驚き、新井と松本に挟み撃ちになる状況で立ち往生していた。「なんであそこに莉緒ちゃんがいんだよ!?」「莉緒ちゃんだっておまえのこと後悔してんだよ!ちゃんと話してこいよ!」暴れる森山を必死に抑えようとする新井。で。。ふたりはそのまま橋の上から川に落下した(笑)

ふたりはなんとか川から上がり脱出。「何やってんの~!ほんとふたり、仲いいね~!」橋の上から手を振る松本。誰のせいでこんなことしてんのか、まったくわかってない女・松本利緒。だがそんな女を見上げながらふたりの男は苦笑いしていた。「森山、おまえが今何考えてるか・・わかるわ。」「そうか・・。さすがだな新井。」じゃあ、次回最終回。ちゃんと松本と話してケリをつけろよ。。いや、いままでの出会いとモテキに決着を。


■最終回
松本莉緒が、自分の田舎に突然現れた。何の前触れもなく、自分の目の前に。衝撃な事実と現実も、ついでに自分に突きつけてだが・・。何を考えているのか?何を思って生きているのか?一体誰が好きなのか?この人生で一番好きだった女は、常に森山未來にとって謎の存在でしかないのだ。
「・・おまえ莉緒ちゃん連れて帰れよ。」「うち今、離婚のことで親戚とか集まってごちゃごちゃなんだよ!?」そう言う新井。実は、離婚の騒動で事情説明のために田舎に戻ってきていたのが、本当の理由だったのだ。。もちろん、松本を連れて帰れるわけがない。で結局、松本莉緒は、森山の家に来ることになった。

「・・つーかさ。はっきりいって俺、色々色々、莉緒ちゃんのこと許せないまんまだから・・。」「あー。わかってるよ。今日東京帰るから安心してよ。」憎めない、すべてわかってるような笑顔を向ける松本。その明るさは時として空気読めない、達悪い方向にも向かうが、逆に回りの雰囲気を呑む力も持っていた。しかも、美人である。森山の両親があっという間に虜にされてしまうのもしょうがないことだった。地酒まで出してきて松本との会話に花を咲かせる両親。そんな光景を見ながら顔を引きつらせるしかない森山だった・・。(こいつは小悪魔だ、いや悪魔だ)何をしにここまで来ているのか?そもそもなんで東京からこっちに来ているのか?そんな理由は森山は知らない。本当は、森山と友達としてちゃんと接するために来ているのだ。でもそれを頼んだ親友の新井とも関係しちゃう部分ももっている松本。森山が松本を好きでも、どこか信用できなくて好きになりきれない理由・・その感じ方はあながち間違ってはいないのだ。

悶々として忘れていた?そこへ野波麻帆から<会いたいよう>と甘えたメールが(苦笑)だいたい他の女に気とられすぎなんじゃあ森山。。体直したんだから、さっさと東京戻って野波に会いに行けばよかったんだよね。
実は、野波にもちょっと気になる男が目の前に現れてしまったのだ。今度オム先生の担当になった男編集者。どうやら野波の心をくすぐる服装やルックスだったらしい。野波はバンドのTシャツ着ている男に弱いんだな。。早くケリ着けて帰れよ~(笑)やばいよ!

朝市。母親と松本が楽しそうに市場巡りをしながら歩いている後ろを、森山はなんともなくついてきていた。(母親も自分が結婚して、嫁さんとこうするの望んでるのかな・・)ふたりは、うに丼を食べにいくとはしゃいでいる。昔、松本に地元のうに丼の話をしたことがあったが、そのことをどうやら憶えていたようだ。(莉緒ちゃん、憶えてたんだ・・)それからも、しばらく松本は森山家に居候していた。夏祭りにいったり、自転車でデートしたり、釣りをしたり、花火したり・・。森山にとって、あの頃夢に見ていたことが現実になっていた。森山の中に松本の存在を許せる度量がいつのまにかできていたのか?いや、今まで自分の気持ちに応えてくれない女という目線でしか松本のことを見ていなかったのかもしれない・・。あれから新井も電話をしてきて、自分のしたことのけじめをつけに奥さんともう一度話合ってみるという風に言ってきた。目がさめたと。森山と話したことで新井も何かが変わったのか・・。人はひとりのようで実は、知らないうちに人に影響与え、同時に与えられているものなのかもしれない。それがだんだん、漠然と森山にもわかってきているようだった。

満島ひかりと連絡をとってみた。あれから小さいながらも独立してがんばっていると新井は言っていた。自分が色んなことに振り回されている間に・・あんなにひどいこと、自分はひかりちゃんにしたのに・・。「森山君ひさしぶり~。腰大丈夫?」「うん。すごくがんばってるんだってね。」「いや、ねえ?いやいや。まだまだぜんぜんだけど。」「いやあ、すごいよ。ひかりちゃんはさ、ちゃんと自分のやりたいことやっててさ。」「でもなんか、森山君のおかげかも。」「えっ?」「つーかさ。あったじゃん?オム先生のとこで。あんときはマジでショックで超へこんだんだけど。う~んぶっちゃけ好きになりかけてたし森山君のこと。」「・・ああ、うん。」「でも、あれで色々ふっきれたっていうか、私はもう仕事しかねえぞ~みたいな。なんかわかりやすくて恥かしいんだけど。」「そんなことないよ!わかるよ・・。」「・・うん。だから森山君には感謝しているよ。私はもう大丈夫だから・・しばらくは大丈夫。うん、だから、ありがと・・。」(・・なにやってんだろ・・俺)そうだそうだ。なにやってたんだ~(泣)野波だっていいけど、ひかりちゃんだってすごくいい子だったんだよ!ちゃんとよく見てないくせに、あっちにこっちに目移りして。それがあなたのモテキだったんです。。

「莉緒ちゃんにとって俺って、ただなんとなく曲がった道だったんだよね・・。」ちゃんとよく見てみれば、松本莉緒のこともなんとなくだが理解できた森山。両親がいなくて高校もいっていなかった松本。実は色々想像もつかない苦労があったのかもしれない。どことなく刹那的な関係しか築いてこれなかった松本も、もしかしたら森山のように色々悩んでいるひとりの人間なのかも知れない。「私ね、自分の思ってもいない方向に進む人生が好きなの・・。」ポツリと言ってちょっと泣く松本が愛おしくて、森山は松本とキスをした。(でも・・この恋じゃ、この人じゃ何も変われないんだ)
そして・・松本は東京に帰った。そして・・野波から突然の別れを告げる電話!その途中に携帯が壊れる!?そして・・意味がわからないドタバタに紛れて母親が倒れた!!そう、突然やってきたモテキはこうして幕を閉じたのだ・・。

色々弱気になっていた。森山は父親にポツリと言う。こっちで職とかみつけて、こっちに住んで、生きていこうかな?と。「・・そんなの今更期待してねえよ。お父さんもお母さんもなあ、おまえが嫌々生きていくのなんか見たくねえや。好きにしろよ、おまえの人生なんだから。やりたいことあんだったらやれ。ないんだったら探せ。」父親のやさしいエールに森山は背中を押された。そう、菊池凜子にも、このモテキに背中を押され、色々助けられたっけ・・。なにもできなかったけど、それでも人は生きていくのだ。そんなんでも、時には人に何かを与えているのだ。自転車を全力で漕いでいると、菊池が娘と手を繋いで歩いていた。「おお!菊池!俺わかったわ!てか、全然わかんねえよ!てか、俺さモテキなんていらねえわ!」「ばーか。」うれしそうに笑う菊池も、なにかふっきれた森山の姿を感じていたのだ。(俺にはもうモテキなんていらない。今度は!俺が誰かのモテキになるんだ!!)

という(笑)いや、おもしろかったですね。恋愛ものとみせかけて、実は大人達への現代的な悩み相談ドラマだったというね。なんとなく目をつぶって生きている自分の中のトラウマや嫌な部分とか、見たくない部分、そういうところを、この主人公はモテキがきてしまったことで再認識させられるという。しかも人が関わってしまっているから自己完結できないわけ。。まあ、原作を読んでいない自分は、このドラマだけで書かなきゃいけないわけですが。モテキが来ていない時でも実際別にモテてないわけじゃなかった主人公、なのに自分で卑屈になってしまっていて、いざモテりゃ、あちらこちらに目移りしてしまうという(苦笑)結果、彼女ができたのに自ら遠ざけてしまったような結末に。そういう<なんだったの!?>的なラストでよかったなと思いました。。逆にかえせば、まだまだ楽しめるわけですからね(笑)
ピックアップして使っていた曲、途中途中の演出など、ドラマとしてすばらしかった。ただ、一般的な層には、ちょっとカルトすぎたのかな?とも感じましたけど。。

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