「Mother」まとめ

「Mother」まとめ
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http://www.ntv.co.jp/mother/
■あの子役の女の子は、どんだけ演技がうまいんだ!というのがもっとも強い印象。でも、第一話だけでひとつの映画のような出来になっていたような作り、よくできてましたね。白夜行を思い出してしまった。あの一話の映画のような作りは今でもすごかったなと思い出します。

<虐待を受けている教え子がいる>その事実がわかったひとりの女性教師が、その女の子を自分の子供として愛情を持って誘拐して逃亡します。と、文章にすれば簡単に終わるんですが、とても丁寧に子供の心理描写を扱っていて、少しづつ少しづつ主人公の松雪泰子がその女の子のことを気になっていく様が伝わってきました。女の子は海で死んだという偽装でとりあえず逃亡することに成功。ただひとつ、ジャーナリストの山本耕史に駅でみられているのが不安要素。この男が味方となるか敵となるか!?ですかね・・。

虐待を受けていても母親をかばい続けた怜南(芦田愛菜)の気持ちがとてもつらく、実際そういう風なんだろうな・・と考えさせられました。この女の子、特上カバチの三話ででてきてた子ですね。しかし、上手すぎる。
虐待している彼氏にべったりで、自分も時に虐待をしてしまう母親役に尾野真千子。この女優さん最近推していまして・・この役はショックでした(苦笑)松雪が母親役で誘拐するのが尾野さんでよかったのに。。と思いました(笑)外事警察の時の尾野さんもいいんですけど、「火の魚」の時の演技にはど肝を抜かれましたね。松雪泰子も今回、とても淡々とクールでいい感じに演じてますけど。
この逃避行はどこに向かうのか・・?


■虐待を受けていた怜南(芦田愛菜)を助けたかった奈緒(松雪泰子)は、ふたりで逃亡という道を選ぶ。
だが松雪、いきなり目を離した隙にバックを盗まれて、逃走資金がかぎりなく細くなっちゃうし。逃亡先に選んだ昔自分がいた施設は、もう閉鎖されたようなもんで里親だったおばちゃんもなんかぼけてるし。なんか空回りしているのだ(苦笑)
一応本人同意だとはいえ誘拐しているわけだし、世間は海難事故が原因で愛奈は行方知れずになっているわけで、警察にも助けは求められない。

そんな中。愛奈だけが一番冷静だった。さびれた施設跡にいつまでもいられないと言う松雪に、自分は残るから先生だけ行ってと言う愛奈。おばちゃんと自分がここに残るということは、いずれ役所の人間に見つかるということ。だが、松雪の心の迷いを見抜いていた愛奈の心使いが、この少女の賢さを物語る。少なくても自分は虐待場所から抜け出すことができたのだ、一応の目的は叶えられたわけで、恩人の松雪を助けられるタイミングは今だと思ったのかもしれない。この子供の洞察力は虐待を受けていたからこそ培われたものなのか。

結局。松雪と愛奈はふたりでまた逃げることになります。ぼけていたと思っていたおばちゃんは、実はちゃんと理解していたのかもしれない。ふたりをそれとなく逃がすのです。

ふたりの逃走劇はまだ始まったばかり。そして、松雪自身がやはり本当の親に捨てられた過去を持つ人間だった。その実の母親も登場してくるし、山本耕史はやはりふたりの逃走劇に迫ってきそう。なかなか内面的にも進行的にも目の離せない展開になりそうな予感です。


■松雪泰子と芦田愛菜のふたりのあとをこっそりつけてくるひとりの女性。その人は松雪の実の母親・田中裕子だった。愛菜に偶然を装って話しかけたり、鉄棒いっしょにやったりして、いつのまにか愛菜とは仲良くなっていたこの田中(苦笑)。
偶然、町で松雪の姿を見かけてあとをつけて、その娘の子供と仲良くなりたかったのだろうね、孫にあたるわけだから。だが、松雪はその田中に捨てられた過去を持っていて、母親の顔も覚えていないのだ・・。それで孫に近づくなんて、田中裕子、虫がよすぎねえか(泣)

松雪はふたりで逃亡の道を選んだものの、お金は盗まれるし、あてにしていた大学の先生はもう辞めていて、働き口の算段がつかなくなる。とりあえず里親の高畑淳子からお金を借りてビジネスホテルに宿をとるふたり。高畑がバリバリのキャリアウーマンで頼りになる存在だったのが松雪には心強いだろうけど、だからこそ頼りきれないのかも知れない・・自分はもらわれた子だったから・・。

松雪は仕事を探したり、これからのこと色々準備などで、愛菜をひとりにする機会が増える。そこへますます愛菜に近寄ってくる田中。そして・・愛菜は風邪を引いてしまうのだ。だから愛菜は思わず電話をかけた、田中裕子に。田中は愛菜の異変を察して家で介抱をしてあげた。そしてもちろん、松雪が迎えに来るわけで。ここで実母子同士の対面が実現するわけだ。松雪の方は実母とはわかってない・・。愛菜は別室で寝ていた。

愛菜が自分に風邪だと言えなかったのは・・無理させちゃってるから。自分が駄目だから・・と松雪は自分を責めていたのだ。実家を頼ったら?と田中は言うが、それはどういうつもりで言っているのか(苦笑)松雪は、自分は里子なんだと田中に話しはじめた。
自分は5歳の時に母親に捨てられた・・誕生日もわからない、母親の顔も・・。誕生日がわからないというのは、生きてる実感が沸かないものです・・と。まさか目の前にいる相手がその自分を捨てた母親だと知りもしないで、最後に母親と遊園地に行ったことなどをベラベラと低いテンションで話しまくる松雪。。田中が他人の振りで相槌を打つ姿が痛々しいが・・同情はできないね。事情があったのだろうし、そうするしかなかったのかもしれないけど・・親のそういう身勝手は・・。自分も家庭の事情には振り回されて苦労しているので・・。まあ、田中裕子目線にはなれないかな。
しかし・・松雪のこのシーンの語りは、静かなんだけど染み渡るように深々として響きました(泣)

「会いたいって思うことある?」「・・無償の愛ってどう思います?」田中の問いに、逆に聞き返す松雪。松雪は幼い子供が親に向ける愛情が無償の愛だと言う。だから親も絶対にその手を離しちゃいけなかった・・「それを裏切った人には・・会いたいとは思いません。」「・・・そうね・・そうよね。」田中は実家の母親があなたを心配していると言い部屋をでる。そして洗面所で嗚咽をもらすのだ・・。

松雪と愛菜は自分の元を去っていった。田中は偶然新聞記事を見て何かを感じる。それは海難事故の記事・・。そして仲良くなった時に話した愛菜の言葉の断片・・。もしかして、あの子(松雪)の子が!?
そして・・なぜだかこの海難事故に不審をつのらせ取材を続ける山本耕史。真相がこの男にばれるのも時間の問題か!?しかし・・愛菜の実母の動きがないね、飲んだくれてるだけか?尾野さん・・(泣)まあ死んだと思ってるわけだしね。


■里親である高畑淳子の実家にとりあえず身を置くことにした松雪泰子と芦田愛菜。高畑は頼ってくれることを喜び、いきなり子供がいた事実に驚いたものの言及はせず愛菜のことも孫としてやさしく接する。かりそめでも安住の地にたどり着いたと思いきや、それはあまりにも早く打ち破られることになる。

ついに雑誌記者である山本耕史に見つかってしまった。しかも・・愛菜だけに会い質問攻めにして揺さぶりをかけてきた!一体こいつ、何が目的なのか!?愛菜は頭がよい子なのでその場を切り抜けるが、ひとりになるとさすがに泣き出してしまう。偶然道であった田中裕子に抱きつくが・・これは偶然ではない。色々調べてすべてを知った田中は、松雪と愛菜のふたりを助けようと味方になる決心をしたのだ!松雪は自分が昔捨てた娘なのだから・・。

高畑のところへいつまでもいられない松雪。愛菜の学校転入手続きをしたがらないことや色々小さなことで疑問に思われる・・。まさか人の子供を娘として、いっしょにいるとは考えてもみないだろう。
だが、田中はすべてを知った上で味方になると松雪に告げた。逃亡を続けるんじゃなくてどこか居場所を作るべきだと。

<つり橋を渡る間は危険を分かち合うために心が通い合っていると勘違いをする>あなたはそうではないの?田中の質問に、自分は今は母親になりたいと思っていると告げた松雪。それを聞いて、田中は愛菜を学校に通わせるため、特例事項を適用させることによって戸籍などを隠して届けを出せる案を松雪に教えた。
虐待をする父親から逃げているという演技をするため、松雪は自分の顔を傷つけることをいとわなかった。それは娘・愛菜に対する本気の愛情の表れだったのかもしれない。松雪と愛菜は、田中の家で暮らすことになる。
田中のやさしさに救われる自分。だがどこか不自然でもあった、なぜ赤の他人がここまでやさしく、しかも共犯者にまでなってくれるのか・・?その答えはいっしょに暮らしていれば記憶の片隅から蘇って来るだろう。松雪は記憶の断片から少しづつ田中の影を思い出し始めていた・・。

そして。ついに松雪の前にも山本が姿を現した!自分も虐待を受けていた子供は取材でたくさん見てきた。この子達を救うには親元から連れ去るしかない、そう思ったことは自分もあると。それを実行したあなたはえらいと。
だが・・!警察に言わないかわりに一千万円用意しろと脅しをかけてきたのだ・・。高畑からちょっと言って貸してもらってくればいいと笑う山本。なんだよ~結局こいつ悪者じゃん(泣)


■「そんなもので、そんなお金で母親になったつもり!お金なんかで・・あなたがこの子にした罪が消えると思ってるの!そんなもので、あたしとこの子の30年を壊さないで!」田中裕子は捨てた娘のために通帳を作っていた。ずっと・・積み立てていたのだ。それほどの額ではない、だが、まとまったお金だった。田中は、困っていそうな松雪に使ってもらいたかった。だが・・松雪はいくら山本から多額の金を請求されているとしても、そのお金を受け取るわけにはいかないのだ・・。偶然そのことを知った高畑淳子(里親)は激怒と悲哀で田中を罵倒した・・。

「もういいの・・知らない人だから・・。」松雪の言葉に、ようやくぐったりと場は静かになった。しかし、高畑(里親)の悲痛の叫びは、田中裕子の心を打ちのめし、松雪の心に激しい動揺をもたらした・・。
松雪泰子の実母である田中裕子は、松雪にとにかくなにかしてあげたかった。もちろん芦田愛菜のことも好きだったろう、だがその今更の無償の愛は、松雪にとって困惑以外のなにものにもならないのだ。そう、今更なのだ・・。

だがその今更で再確認できることもある。松雪と高畑は静かに話をしていた。高畑が施設から松雪を引き取る時のことを。高畑の親になることへの決意と、松雪への愛情、その今までの30年間。それを聞いた松雪本人の気持ちは、もう溶けていた。松雪と高畑の親子の絆は深まったのである。

「一千万用意してくれ。」そう脅しをかけた雑誌記者・山本耕史。その一千万は、自分が過去に気にかけていた少年の親が提示した、その少年の値段だった・・。
その少年はあきらかに虐待を受けていた。その子にとって、いつも自分を気にかけてくれていた山本はヒーローだった。だがその少年は、ヒーローである山本にさえ親のことを悪く言うことはない。そして・・虐待を受け続け死んだ。

山本は愛菜と松雪をためしたのだ。このふたりが選んだ選択に、ふたり自身がどれほどの覚悟があったのか?それを知るために。<虐待する親元から子を引き離す>それがどんなに困難なことか・・その選択は山本自身が思い描いた理想でもあった。彼は少なくても、松雪と愛菜の痛みを理解してくれる人間だったのだ。

高畑の家で安らかな生活が始まる。愛菜は学校に通い始め、松雪は清掃の仕事に。そこには普通の日常があった。そこへひとつの電話が鳴る。たまたまとったのが愛菜だったために、運命は過酷な方向へと進路を変えた。「ママ・・。」電話口の向こう側の声を聞き、さすがに明晰な愛菜も動揺してしまったのだ。言ってはならない言葉を発し、そして我に返って受話器を置く。だが・・愛菜の実母・尾野真千子にとってはその一言で死んだはずの娘だとわかっただろう。そう、生きていたのだ・・学校の担任だった女の実家で・・。

そして。高畑と妹達にもこの電話のせいでばれる、<自分の子供じゃない子といっしょにいた事実>が。
「今すぐここをでていきます・・。」松雪は家族に迷惑がかかることを恐れ、「母親を馬鹿にするのもいいかげんにしなさい!あなた一体何をしたの!?」高畑は母親という責任を軽んじているような娘に、そして自分に事情を何も説明しなかった娘に腹をたてた。「・・あの子は・・私の子じゃありません・・。あの子は私が誘拐してきた教え子です・・。」松雪の言葉に家族は呆然となる・・。

この様子をすべて理解できてしまう子が愛菜なのだ。自分がいるからみんなが迷惑する・・だから出て行く愛菜。松雪に残された手紙は、自分と母親になってくれた松雪との逃避行の場面場面すべてが記憶されていたもの、そして感謝の気持ちでいっぱいだった・・。松雪は急いで探しに行く。そしてふたりはまた会うことができた。たまらず松雪の胸に飛び込む愛菜を、誰が責めることができるだろう・・。

たとえ虐待から守るためという正当性があっても、どんなに愛菜が松雪のことを慕っていても・・真実を知った高畑は、松雪に親子の絶縁状に判を押させた。縁を切ることで他の姉妹達を守るためだ。母親だからこそ非情になって守るべきものを守る決断をした。これも本当なのだろう・・。そのやりとりをずっとランドセルをしょったまま部屋の隅で見守る愛菜・・硬直してしまっているのだ・・。すべてが終わり、ふたりは出て行く。

行き場がないふたり。そんなふたりの前にまたもや姿を現す田中裕子。田中は貪欲といってもいいほどふたりのことを気にかけるのだ。「わたしが守ります。あなた達はわたしが守ります。」遅すぎるわが子への愛情は、松雪と愛菜を救うことになるのか?


■松雪泰子は里親である高畑淳子と書類上で縁を切る。松雪からしてみれば、この方が家族達に迷惑をかけずにすむと考え、高畑からしてみれば、断腸の想いで他の子供達にもしもの時被害が及ばないように計らったまで。それは、はたから見れば誘拐と写る行為を、松雪自身が犯しているに他ならないからだ・・。だから松雪は、逃避行という行為をひたすら続けるしかない。お母さんと呼んでくれる芦田愛菜を連れて・・。

田中裕子はそんな松雪の前に現れて、「あなた達を助けたい!」と懇願する。松雪は自分を捨てた実母がこんな形で自分に今更関わる事に不快感をあらわにする。だが、田中はそんなこともすべて知った上で協力することを強く望むのだ。「ひとりよりふたりのほうがいいの。うちはあったほうがいいの。」
3人の生活は予想以上に穏やかに続いた。愛菜が田中になついていたこともあるが、松雪も少しずつ実母の田中に対し、心を許していく自分に驚く。3人で遊園地に出かけた。愛菜を挟んで楽しそうに振舞う田中は、どこから見ても本物のおばあちゃんだと思えるだろう。松雪のちょっと苦い表情に、「そう。ずるいの。」と笑う田中。そして、愛菜からの手作りネックレスをもらい思わず泣き出す・・。「こういうこと、もうないとおもってたから・・。」

松雪は不思議だった。田中といっしょにいればいるほど、なぜこの人が自分を幼い頃捨てたのかわからない・・。守ることと逃げることは違う。(子供を守ることは普通の日常を与えてあげること)・・田中の教えてくれたことに、田中の本当の心根に気付いた松雪は、気持ちを正直に言う。「・・あなたとの関係をもう少し近くにしたい。だからひとつだけ教えてください。どうして・・私を捨てたんですか?」

田中は、松雪と愛菜は戸籍が必要だと静かに話しだした。<今は学校には通えても・・いづれ行き詰る。自分はそれを用意できる人を紹介できる。自分は昔刑務所にいたことがあるから、だからこの世界にも自分は通じている・・。自分は警察に追われてどうしようもなくて、あなたを手放すしかなかった・・。>自分の刑期を告げ自分の罪をそれとなく教える田中・・多分殺人だったのだ・・。田中は松雪に裏戸籍を取得する道を強く進める。それをしないかぎりいづれ必ず道は閉ざされるから。「これはあなたにとって二度目の犯罪になるわ。またさらに道をはずれることになるわ。・・どうする?」「・・どうしてでしょう・・。あなたに育てられたわけじゃないのに。結局あなたと同じ道を歩いている。道のない道を・・。」

芦田愛菜の実母・尾野真千子は、学校に電話をかけて担任だった松雪の実家の番号を知った。そして掛ける。出たのは・・愛菜だったのだ!海難事故で死んだわけではなかった。娘は生きている!

虐待していた事実を地元の警察に疑われていた尾野。だから・・すぐに動くことができない。それでも彼女は室蘭から東京に出てきて、取材を続けていた山本耕史と接触する。山本はいつものように尾野にカマをかけた。「あなたどうしたいんですか?どうして東京に来たんですか?虐待の事実を通報されるのが怖かった?違いますか?どっち道邪魔だったし、あげちゃえばいいじゃない?」
だが、山本は取材を続けているうちにもうひとつの事実に気付く。尾野は始めから子供を虐待するような、されているのを見て見ぬ振りするような、そんな母親ではなかったということを・・。

やさしそうな優男と結婚した尾野。女の子の赤ちゃんを授かり幸せな日々。だが、旦那は早々に亡くなった。それでも弱音を吐かず毎日懸命に働いて、子育てもした。幼い子供は予想外のことで泣き駄々をこねる。それでも尾野は子育てをおろそかにすることはなかった。同級生がおしゃれして会を開いてくれても、自分は作業着で仕事だった。たまに出かけようとすれば、娘は具合が悪いとお腹を押さえる。別に愛菜が憎いわけじゃない・・娘を可愛く思わないわけじゃない、ちゃんと愛している。なのに、たったひとりで毎日がんばってる自分を、一体誰が見ていてくれるの!?少しずつ少しずつ荒んで乾ききっていく心。それは・・時折だが、娘に対する態度にもでてしまっていた。そんな時、ひとりの男が自分に目を向けてくれるようになった。その男は愛菜に時折よからぬ態度をとる。不安になるが・・愛菜のことが原因で別れたくなかった・・。孤独だった自分がようやく幸せを味わえるようになったのだから・・。それでも何かがずれていく毎日に涙が止まらない・・。

尾野真千子のよさがこの過去シーンで発揮されてうれしかったですね。微妙な心理がジワジワ出ていて、ようやく母親役でよかったあ~と思える迫真の回でした。
そして。尾野は愛菜の居場所を突き止め、田中と松雪を振り切り、愛菜と対面します。だが・・愛菜の言葉は、尾野の期待していた言葉とは違っていた・・いや、予想以上だったのだろう。「好きでも嫌いでもないよ。もうママじゃないからね・・。」さすがに打ちのめされて尾野は田中の家を飛び出して行く。松雪に抱きしめられた愛菜はうめき声ともいえる嗚咽を漏らして泣き続けた・・。

尾野はこの後、松雪と話す。だが・・今更、愛菜を自分の元へ連れ戻せるわけがなかった。自分はその愛菜に存在を否定されたのだ。室蘭に帰った尾野を待っていたのは警察、海難事故で死体が上がらなかったことが不審に繋がり、再び虐待が疑われ始めたのだ・・。
そして。松雪は心に誓う。<自分が本当に母親になる>と。しかし、尾野はついに警察に言うのだった。「誘拐されたんです・・!」


■伊豆へ来ていた松雪泰子と芦田愛菜、そして田中裕子。新しい戸籍を入手するための旅だったが、そこには確かな安らぎがあった。ここでずっと家族3人で暮らそうと喜ぶ愛菜の言葉に、笑みを浮かべる松雪と田中。だが・・警察はもう動き始めていた。愛菜の実母である尾野真千子が誘拐されたと警察に通報。もう少し伊豆に向かうのが遅かったら・・というタイミングだったのだ。そして・・告訴状も警察に出されていた。山本耕史もそれを出さないように尾野説得に室蘭に向かったのだが・・一歩遅かった。「嫌いだからですよ。あの女が。」尾野の言葉に山本は呆然とする。

戸籍の件で松雪ひとり伊豆の町を歩いていた。静かである町並み。だが、警官が自転車でパトロールしている光景が目立つ。嫌な予感がする松雪。田中に電話をかけるが愛菜がでて、しきりに「お母さん!?」と話したがる。せがむ愛菜に田中が電話を代わり、銀行にどうしても行かなくてはいけないのに、たまたま都合で銀行がまだ開いてないことを告げる松雪。そういう微妙な部分で、見ているこっちもあせる。。
そして・・ついに松雪は私服警官に囲まれて、逃走するが捕まってしまった!泣きながら松雪と別れたくないと叫ぶ愛菜。「あのね・・大人の歯が生えてきたよ。」必死にさっき電話で伝えたかったことを言う愛菜。そんな親子らしい会話を噛み締めながら松雪はパトカーに乗せられていった・・。無念で膝を落とす田中。「おかあさ~ん!」と叫び続ける愛菜。愛菜は・・施設に預けられることになる。
本当の親子の絆がありながら、別れなくてはならない運命だった松雪と愛菜。なんとかしてこのふたりを守りたいと、周りの助力もありここまできたのに~!という部分が切なくて切なくて・・。

実際ここの別れのシーンで物語ラストでいいんじゃないか?と思います。。あとは後日談ですからね。たしかに後日談は必要だけど、それをメインでやっちゃうと余韻が薄れちゃうからなあ。ただ、このドラマではその余韻の回収も重要な要素だったりするんですよね。

(母親になろうとしたことが・・本当に母性を持ってしまったことが罪なんです)
だが・・松雪は執行猶予がついて釈放された。尾野真千子の彼氏の虐待、尾野自身の虐待が警察によって追求されたからだ。逮捕状が突きつけられる。・・なにかの掛け違いで間違えてしまったこの人が、ある意味一番悲劇だったのかも。尾野がもう少し出張ると、後日談も盛り上がっただろうに。

高畑淳子との絆の回復、田中裕子との親子の絆の回復、高畑と田中も仲が修復と、あとは穏やかな場面が続く。そんなうまくいかないんじゃないの~??と斜めに見てしまう所に、愛菜が施設から松雪に内緒で会いきた!うっそ~!!(苦笑)

でもいずれ別れなくちゃいけない松雪と愛菜のふたり。でも愛菜は、田中の最後を看取ることができた。田中は命が残り少ないことを知っていたから、全力で少しでも松雪と愛菜のことを守りたいと尽力していたのだ。
虐待する夫を家ごと焼いて殺人の罪で問われた過去、そのことで娘であった松雪と離れ離れにならなくてはならなくなった。しかし・・その過去には違う事実があったようだ。火をつけたのは田中ではなく娘だった・・?山本の推測に笑って煙に巻く田中。娘との逃亡生活は思い出に残る大事な安らかな思い出。だから、松雪の心情もよくわかっていたのかもしれない。静かに、しあわせに田中は逝った・・。

愛菜が会いに来てくれたことで少しずつ母としてのメッセージを伝えることができた松雪。<愛菜が大人になったら再び必ず会える>それを信じられるのは、自分が田中と再会し和解できたからだ。最後のシーン、愛菜が施設に向かって歩いていく背中が、だんだん小さくなっていくのを見つめる松雪。なかなかじんわりきましたね。
少なくても愛菜は、(愛されている)という、この上ない<宝物>をもらうことができたのだ。
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この記事へのコメント

つばめ
2010年07月15日 13:49
大事なところを見逃しまくりのダメまとめ。

30回見なさい。
ヤスキ
2010年07月16日 04:36
>つばめさんへ
こんばんわ。たしかに、かなりはエピソードはぶいて書きましたね・・(苦笑)それでもひとつの視点として書かせていただきました。

自分の境遇というか背景でしょうか、それと比べるとこのドラマでは色々うまく綺麗に人間関係が修復されていくので、ちょっと斜めに見てしまっている部分もあったかもしれませんね。

でも、個人的に十分考えさせられた内容あるドラマだったと思います。

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