「ブラッディマンディ」まとめ後編

「ブラッディマンディ」まとめ後編
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http://www.tbs.co.jp/bloody-monday/
#8
理不尽ないいがかりで警察から追われることになってしまった藤丸。それを助けてくれかくまってくれた高校の新聞部の仲間達。だが、その中のひとり、立川英が突然鼻血を出し吐血する!もしかしたら!!<ブラッディXに感染しているのか?>藤丸は驚愕し呆然となる。そこへ、誰にもわからなかったはずの学校の一室に銃を持った男ふたりが侵入してきた。藤丸達に銃を向け、「ひさしぶり。ファルコン。」ニヤリと笑う、そいつらはテロリストだった。テロ達には藤丸の動向などすべてお見通しだったということになる・・。
別の教室に連れてこられた藤丸達は、そこにあるディスプレイに写る男を見て確信した。<J>、やはりテロ達の仕業、ブラッディXは立川だけじゃなく九条、あおい、真子、そして自分も感染している事実を知る藤丸。あおいと真子は、以前ファーストフード店で会った端正なインテリ青年がテロの人間だったことにショックを受けていた。
その頃、サードアイ本部では宗方瞳が数学者との接点を話し始める。論文を見て、彼なら新薬の塩基配列を解けるのではないかと思った。そして二日前、知人を通してその彼にめぐり会えた。新しい論文ができたので読んで欲しいとその<神埼潤>に渡されたのが、発信機が仕込まれていたメモリースティックだった。そのあと、あなた達サードアイがやってきてそのまま行動、現在に至ると説明する宗方瞳。その知人とは・・<警視庁捜査一課の・・>
「なんのためにこんなことするのよ!!」立川の苦しむ姿に思わず叫ぶあおい。「いい質問だね、足の速いお嬢さん。12秒代は出せたかな?今回僕はある方程式を作った。サードアイの人達とファルコンにはこの問題が解けるでしょうか?ちゃんと考えればきちんと証明できる問題だ。」画面の神埼は楽しそうだ。
サードアイ本部にテロ側からの要求が入る。((藤丸含む5人を監禁している、彼らはすでにブラッディXに感染している。要求を呑むなら5人分の抗ウィルス剤を届けて差し上げましょう。))マヤは愉快そうに要求を伝えている。苦虫を噛み潰したような表情の霧島。((要求は神島紫門の釈放))その頃、神島の獄中のある拘置所では、空調システムがダウンしていた。テロ側のハッカー・ブルーバードの汚名返上である。何かが、すでに始まっているのだ・・。
「ほんとすまない・・。」藤丸は横たわる立川の傍でわびていた。自分を助けたばかりにこんなことになってしまって・・。「・・すぎたことなんて・・どうでもいいですよ。それよりこれからどうするか考えましょ。」ニコリと笑う立川に思わず口を押させ泣くのをこらえる藤丸。そこへ藤丸のPCを持ってテロリスト二人が入ってきた。電波という電波はすべて遮断しているのを知ってる上でわざとPCを渡しているのだ。藤丸に無力感を味あわせようというのだろう。早速藤丸はPCを立ち上げるが、もちろん何もできない・・。
現サードアイ司令官・鎌田は、好都合だとテロの要求を笑う。幸い我々が5人分の抗ウィルス剤を持っていることをテロ側は知らない、優先的にテロを包囲殲滅できるという筋書きだ。この作戦の実行中は抗ウィルス剤の投与は必要ない。その言葉に反論する霧島。すでに感染している人質は刻一刻と症状が進行しているのだから。「兵隊でない少年の力を頼ったのはどこの組織だ!?それに、そういう発言は一番大切な人の命を救ってから言いなさい。」鎌田の言葉にうつむくしかない霧島・・。
むやみに外に出たら関係ない人間まで感染する。そして、テロふたりに見張られているのだからその前に撃ち殺されるだろう・・。テロふたりはすでに抗ウィルス剤を飲んでいて感染していないし、自分らにもいずれ立川と同じ症状が出てくる・・しかもハッキングおろか通信も携帯も通じない・・。絶対的負の状況の中で藤丸は絶望していた。が、あることを思い出したようだ!「くそ、バッテリまで消耗してきた。」藤丸はくやしそうにうめくが。
サードアイ情報分析班・澤北美姫のパソコンにメールが突然届く。それを霧島とかおるに見せる。「電力線通信です。コンセントを使って、ネットに繋げたようです。」電線に流れている電源とインターネット周波数は違うので同時にデータを流すことは可能。おそらくファルコンは学校周辺で電力線通信をやっている人間からもれ伝わったデータに侵入しネットに侵入したと思われます。と説明する美姫。藤丸からのメール内容は、テロ二人に拘束されてること、一名がすでに発症して病状が重いことだった。霧島は独断で抗ウィルス剤を藤丸達に渡すことを決意し、かおるも美姫もそれに賛同する。かおるは鎌田に<パフォーマンスでも人質達の感染が本物かどうかたしかめることは必要だ>と提案する。そして・・サードアイ側はテロの要求を飲み、取引を始めた。同時に霧島達の人質を助ける作戦も密かに進行する。すべては、もうすぐ始まる・・。
藤丸達の教室に、防護服を着たサードアイのふたりが入ってくる。銃を突きつけられ滅多な動きはとれないが、採血するだけと説明し藤丸達を検査していく。藤丸はそのふたりがかおると宗方瞳だとわかっていた。そして、これは抗ウィルス剤を仕込んだボールペンを教室に残していく偽の検査だということも!返信メールで作戦の詳細を知っていた藤丸は事がすむまでジッとしていた。そしてふたりがテロ達に誘導され教室を出て行こうとする。もちろんその5色ボールペンは机の上に忘れていって置いてある。突然真子が机に手をついて立ち上がった。ボールペンが机を転がり、床に落ちる!その音にテロ達も気づいてしまった。「おい、忘れもんだ。」防護服の宗方に律儀に返すテロ・・。扉は無情にも閉まり、抗ウィルス剤は藤丸達には届かない・・!
廊下を歩きながらかおるがテロリストに質問。「ねえ、こんなことをして逃げられると思う?」そう言い、突然抵抗し始めた!その隙に廊下にある新聞受けの新聞にボールペンを挿す宗方。かおるは銃を突きつけられ抵抗をやめる。が、ボールペンを残していく咄嗟の作戦には成功するふたり。しかし、ボールペンは新聞の中に沈み込んでしまう・・。
あおいが立川のために保険室に毛布をとりにいくことをテロに訴え、あおいと共に教室を出て行くテロリスト。もうひとりは防護服のサードアイを引き連れてからまだ戻ってこない。「チャンスじゃないか?」九条が言う。藤丸は教室を飛び出した!
藤丸は廊下にある新聞受けにある新聞をかたっぱしから漁る。が、深く沈んでしまったボールペンはなかなか見つからない。そこへテロリストが戻ってきてしまった!「そこで何をしている!?」銃を突きつけ藤丸をけん制するテロリスト。見つからないはずだ、ボールペンはそのテロリストがすでに回収してしまっていたのだから。かおるの抵抗にあいながらも宗方の動きを見ていたということになる。なかなかどうしてテロリスト達は優秀な人間が多い・・。
サードアイ側とテロ側の取引は進む。藤丸達の状況を確認した鎌田は拘置所にテロ達を招きいれた。それをモニターで確認しているサードアイ、そして神崎達テロリスト。マヤ達数名が抗ウィルス剤を持って拘置所に入る。その頃、学校では九条、あおいがついに発症し始めてしまう!点滴処置もないままの状態では、立川をはじめ九条もあおいもそう長くはもたないだろう、進行はどんどん進んでいく・・。
藤丸は神崎の出した問題の答えに行き着いていた。それは2年前、藤丸がハッキングで偶然手にしたある教団のテロ行為。それを父親の所属するサードアイに伝え、テロは未然に防がれた。そして神島は獄中の人となる。「君は我々の希望を、我々の神を奪ったんだ。」神崎はモニター越しに言う。「この問題を作っちゃったのは君だ。そしてこの問題は君への罰でもある。ファルコンの下るべき罰のとばっちりを受けたみなさん、ごめんね。でもよ~くわかったよ。そこにいる人達も君にとって守りたい相手なんだね。でもおかしい、人を愛すれば愛するほど人は弱くなる。そんな奴いらない。」
その時、真子が油断しているテロリストを突き飛ばした!同時に九条がそのテロリストに馬乗りになり銃を奪う。あおいがボールペンを拾い、藤丸ももうひとりのテロリストに掴みかかった。藤丸を突き飛ばして銃を構えるテロリスト。が、九条に銃を突きつけられ抵抗できない!九条はしこたま銃弾を撒き散らし、藤丸は立川を背負って教室を脱出!皆も教室を飛び出した。ある教室にたどり着き、立川に抗ウィルス剤を飲まそうとする藤丸。が、立川はすでに息絶えていた・・。
朝日が教室に差し込む。不思議とあれからテロリストふたりは追ってこない。真子は立川が秘密にしていたフォトアルバムを見つけた。「芸術作品はプロのカメラマンになってから金をとってみせるって・・。」藤丸がつぶやく。それを開いたみんな。「別に芸術じゃないよこれ・・。」そこに写っていたのは写真部のみんなの姿。顔のアップ、何気ない表情、笑う顔、ひとりひとりをまんべんなく撮っていたのだ。「新聞部の記録ったって、自分が写ってないじゃねえかよ・・。俺達ばっか撮ってんじゃねえよ・・。」藤丸達は号泣するしかなかった・・。
その頃、拘置所ではすでにサードアイの武装部隊が隠れて配置していた。神島の釈放の段取りがすみしだい包囲し結局はサードアイ側が勝利する手はず。鎌田は作戦の成功を疑っていなかった。が!突然看守達が苦しみ始める。というよりすでに随分前からむせていた・・。そう、すでにこの拘置所にもブラッディXが撒かれていたのだ!空調もハッキングされ操作されている・・。看守の隙をつきマヤ達が銃を奪い発砲、またたくまに看守や警官は打ち抜かれた。両手に持った銃を離し、振り向いたマヤ。「お待たせいたしました、導師様。まいりましょう。」先手を打っているのは常にテロリスト達・・。
その頃、遥の護衛に来ていた加納はある事実を突き止める。ここにきていた刑事が怪しいとにらみ携帯電波の特定をさせていた。この刑事は以前藤丸に悪態をついた刑事の相棒。そして神島と接触したテロの仲間であった。遥の護衛と称し、ずっと高木宅をうろついていたのだが、宗方の証言でテロ側の人間だと発覚したのだろう。ようやく見つけ、霧島と共にそいつの車に乗り込む加納。遥の携帯には高木竜之介からのメールが依然として届いていた。<月曜がすぎるまで絶対に外にでるな>その意味を問いただそうとするが、その偽刑事は高笑いし、加納に銃を向ける!
「導師様が帰ってくるよ、<K>。」神崎は笑う・・。

#9
神島を連れて悠然とマヤ達は拘置所内を歩く。すでにここにブラッディXが撒かれていて、警察官達はすでに感染、抵抗など何もないのだ。「突入中止!」鎌田はいったん包囲部隊を引かせ、防護服を着た第一小隊を向かわせる。だが、鎌田が指揮する部屋に霧島が入ってくる。「第一小隊を加納さんの応援に回してください!」加納と霧島は、テロの仲間の偽刑事の携帯から情報を入手し、神島らの逃走ルートを把握したのだろう、加納は先に向かったという!
応援が駆けつけるのにはまだ時間がかかる。テロ達を物陰から監視している加納はしびれをきらし、ひとり銃を構え前にでた!「はい。ストップ。」加納は後ろから逆に銃を向けられる・・。「導師様をお迎えにきてよかったよ。今度どこかに隠れる時は、後ろもよく見てね。」神崎がそのテロのとなりから現れていた。加納は捕まり手錠をかけられ柱にくくりつけられる。そしてマヤのキス。だがそれはこの場合、ウィルス感染を意味する行為・・。「愛想ないのね?人生最後のキスなのに。」
藤丸達に頭を下げる霧島。立川の死は、心臓発作による突然死と家族に伝えるという・・。ウィルスとは言えないのだ、混乱はすぐ伝わってしまう。「・・どうしてすぐ助けにきてくれなかったんですか?なんで英が死ななくちゃいけなかったんですか?」あおいが泣きながら霧島を問い詰める。「やめろあおい。霧島さんも婚約者をウィルスで亡くしてる・・」藤丸の言葉にハッとするあおい。「こんなこと絶対に許されちゃいけない。」九条も言うのだ・・。
その頃、無事アジトまでたどり着いた神島達。「みんなごくろうだった。感謝するぞJ。Kは?」低い声でしゃべる神島に、「ご心配いりません。お父様。」とうすく笑い返す神崎。導師が帰ってきたことで、いよいよテロリスト達の作戦は本格化することになる。
九条は祖父である彰彦に言わずにはいられない。法務大臣である彰彦が早々に神島釈放を決断していれば、立川英は死なずにすんだ。「ふたりめですよ・・。母さんに続いて英で二人目です。あなたは俺の大事な人を奪った・・。」
サードアイ本部では今回の襲撃事件のあらましを振り返り、会議していた。藤丸達の学校と拘置所は下水道で繋がっており、そこからブラッディXを撒かれた。空調はハッキングされ遠隔操作、加納に射殺されたイバ刑事が事前に神島の独房に侵入した際、仕掛けを施してもいたという。そしてやはりボールペンに仕込んだ抗ウィルス剤を神島に事前に飲ませていたということになる。「敵は最初から拘置所でウィルステロを実行する計画だったんです。」霧島が言う。高木竜之介が娘あてに送ったメールでは敵の狙いは明日、月曜になにかを起こすつもりだ。サードアイ側もこれだけは絶対に阻止しなければならない!
「明日は祝祭だ。また多くの命が失われることになるが、恐れることはない。再生のためのすべての罪は、私が背負う。」黒の服に着替え、仁王立ちでテロ達に演説する神島。それを真剣に聞いているテロ達。運命の月曜日。テロ達はブラッディXで大量殺人を行うつもりなのだ!
その頃。ウィルスに感染した加納は霧島に頼みごとをしていた。別れた妻についていった娘が来月誕生日なんだよ、代わりにプレゼントを渡してあげてくれないか?だが、加納は立川が飲むはずだった抗ウィルス剤を投与され実はもう大丈夫だったのだ。「もったいねえだろ馬鹿・・。」復活した加納は、自分達が守れなかった立川のことを詫び、自分は彼のために戦うと藤丸に頭を下げる。藤丸は妹・遥とも和解できた。「お兄ちゃんのやってること絶対正しいよ。」遥の笑顔に癒される藤丸。藤丸は、このテロとの戦いに終止符を打つため、自ら何かを心に決めたようだ。サードアイの対策会議に顔を出し言う。「俺にもやらしてください。俺も戦いたいんです!」
マヤが歩いていると神埼が待っていた。「ふたりきりになれるのをまってたよ。Kから聞いたんだ。ファルコンが生きてる・・。」ウィルスに感染した彼が助かったということは、サードアイ側に抗ウィルス剤があったということになる。「マヤさあ。抗ウィルス剤はすべて回収したって言ってたよね?あれなんだったの?」神崎の問いに不敵な笑顔を向けるマヤ。「彼らどうやって手にいれたんだろうね?」笑って言う神崎に、マヤは一言も口を発さず立ち去った。神崎は携帯をかける。「ああKかい。僕だよ。マヤには忠告しておいたよ。だから安心して、すべてうまくいくよ。」
最後の月曜。テロ達が都心各地に散っていき、それぞれがブラッディXを持っているのだろう、それを散布すればどうなるか・・。しかしその頃、サードアイ本部では藤丸がものすごいスピードでPCのキーボードをたたいていた。その画面には各地に散ったテロ達の居場所をサーチしているような赤い印が何箇所も表示されていた。現在藤丸が使っている高性能モバイルPCは、折原マヤが依然藤丸にあげたもの。マヤが教師になりすまして藤丸に近づいた際、藤丸のPCをわざと壊してこのPCをプレゼントした。このPCはキーボードを使ってどんな通信をしたのか記憶される仕組みになっていた。それはテロ側に自動送信される。要するに、テロ側のハッカー・ブルーバードは藤丸ほどの能力はない。ので、藤丸の能力を応用、盗み自分達が使おうとしていたというわけだ。藤丸はそれに気づき、逆にテロの情報を盗むことに成功した。同時に自分の作ったプログラムを流し、自分が情報を盗んでいることを悟られないようにする。その間に今回敵最大の作戦を一網打尽にするという筋書きだ。テロ側は藤丸ひとりにしてやられたということになる!次々と各地に散っていたテロ達がサードアイに逮捕されていく。<情報は時にどんな武器よりも強力な武器になる>テロ側もそれを十分にわかっていたから藤丸の能力を欲していた。だが、今完全にそれを逆手に取られ、テロ達はその作戦の失敗どころか崩壊の危機を迎えていた。テロ達は民間人になりすまし街に潜伏していたので武装も大して持ってなく、しかも人数を分散していた。各所で次々と捕まっていく・・。
「ああ、Kかい?作戦は失敗した。ファルコンにやられたよ・・。」神崎は歩きながら電話する。そして神崎はある場所に向かうのだ。
作戦は成功した!すべてが終わり藤丸が家に帰宅する。玄関先で遥と誰かの楽しそうな声がした。リビングに入ると、遥と神崎潤!なぜ!?遥を別室にやり神崎はしゃべり始めた。「さすがファルコンだ。君は見事に僕の方程式を崩してくれた。この仮を返すべく僕はここにやってきた。君の方程式を崩してあげるよ。サードアイに連絡する前にさ、知りたくないかい?九条音弥のこと。君の大切な友達と僕の関係だよ・・。僕らは血が繋がった兄弟なんだ。」!!その言葉に驚愕する藤丸。
誰もいないテロ本部にひとり目を閉じじっとしている神島。すべては失敗に終わった・・。「導師様。」マヤだ。「・・多くのものが捕まる中、どうしてお前は助かった?」神島の問いに、「Kのご指示があったもので。Kは今こそ宝石箱を開ける時だと。」「・・異論はない。さあ、準備にとりかかれ。」神島は立ち上がり言う。「その前に、やらねばならぬことがあります。」マヤは銃を向け神島を撃つ!

#10
「知りたくないかい?九条音弥のこと。君の大切な友達と僕の関係だよ・・。僕らは血が繋がった兄弟なんだ。」!!藤丸は驚愕する。幼馴染で親友の九条がなぜ?!テロのリーダー格の男と繋がりがあるんだ!?「本当はね、僕も教える気はさらさらなかったんだよ。こんな、誰も得をしないような真実わさ。でもわかったろ?真実を知れば知るほど、現実が崩壊していくんだ。友達まで失っちゃって大変だ、守りたいものがいっぱいあるってさ。」神崎は冷ややかに独り言のように言っている。藤丸の予想以上の能力に、自分が陣頭指揮を執っていたテロ組織は事実上崩壊した。一杯藤丸に食わせてやらなければ気がすまなかったのだろう。神崎は気が済んだのか高木宅をでていこうとするが、藤丸は機敏に動き、神崎を壁に押しつける!このままこいつを逃がすわけにはいかない!が、神崎は遥にウィルスを注射したとハッタリをかまし、その場をなんなく逃れた。少数になってしまったであろうテロ組織は潜伏しているのだろうが、まず教祖である神島の行方を捜さなくてはならない。色々問題は山積みだ。組織の復活はありえるのだろうか・・?
サードアイではひとまずテロ最大級の作戦を阻止(ほとんど藤丸の能力のおかげ。。)、しかも壊滅まで追い込んだことに安堵感が漂う。鎌田はひとまず結果を報告するため指揮権を離れ、霧島が再びサードアイを指揮することになった。テロ組織のリーダー<J>神崎と教祖の神島は依然潜伏しているはず、捕獲したテロメンバー達も信仰心で口を割ることはしない。リーダーの神島と神埼を捕らえるまでは安心はできないのだ。
だが、ここでサードアイにとっておもいもかけない転機が訪れる。折原マヤが投降してきたのだ。ブラッディXと抗ウィルス剤の入ったアシュターケースをたずさえて!一体どういうことなのだろうか!?テロ組織の幹部だった人間がテロ最大の切り札まで持ち出し投降してくるなどありえるのか?が、マヤは藤丸を連れてこなければ理由は話せないと言う。藤丸はサードアイ本部に呼ばれた。
「やっときてくれたのね?」藤丸がマヤのいる部屋にはいってきてマヤが不敵に笑う。実はウィルスの他にマヤはもうひとつの手土産をサードアイに用意していた。それは、神島教祖の死の事実。マヤの言う場所に、たしかに神島の遺体があったのだ。「てめえ何考えてやがる?」敵であったはずのマヤのあまりに大きすぎる手柄に信用できない加納。もちろん霧島達も同じだった。自分は今回の作戦に金で雇われていただけ、ちょっとまずいことになったからここに逃げてきた、自分の身を守ってもらうかわりに、「教えてあげる。組織が次に何をしようとしてるのか。」
藤丸に直接言わないとサードアイ側でもみ消される可能性があるとマヤは藤丸にしゃべり始めた。「あなたのお父さんがお友達の安斉真子を誘拐した。」「親父が安斉を?」「テロリスト達が、高木竜之介に与えた無線機の周波数を教えるわ。だからすぐに追って。」真子が偶然知ってしまった、<J>の奥に隠れているもうひとりの人物<K>の正体。そう言うマヤの言葉に反応する藤丸。「Jのきょうだい。教祖が捕らえられバラバラになった教団をJとKのきょうだいが束ねていた。表向きのリーダーはJに見えるけど、教祖の後継者ではない。本当の後継者はJの奥に隠れていた<K>。高木君?知りたくない?Kというのは高木君の同級生、安斉真子はKの正体を知ってしまった、だから口封じのために消されちゃうの、無益な殺生はよくないわ。」怪しい笑みを浮かべ、藤丸を挑発するマヤ・・。
「何か知ってるのか!?」あとで藤丸に確認する霧島。藤丸は<J>神崎に、九条が兄弟であることを聞かされたことをしぶしぶ教える。が、藤丸は声を荒げて否定もするのだ。が、「ずっと疑問に思っていた・・。立川英が学校内において、いつどうやってウィルスに感染したのか・・?」霧島は言わざるおえない。「違いますよ・・。そんなはずない!!」藤丸は叫ぶ。しかし、その後のサードアイの調べで九条音弥の死亡した母親は、神島の教団にいた事実がわかる。その子供の九条・・。たしかにテロと繋がりがあっても不思議ではない・・。しかもその母親は、2年前の教団テロ未遂の直後に自殺していたのだ。九条は母親の敵をとるためにテロ組織に加わわり、サードアイと戦っていたのだろうか?・・九条はサードアイに呼ばれ尋問されることになった・・。それは九条にとっても藤丸にとってもつらいことに他ならない。
九条は母親が教団にいたことは認めたが、「それは自分が生まれる依然にやめたって・・」。突然呼び出され、まるで自分が犯罪者扱い、俺とJが兄弟!?顔をしかめる九条。・・本当に何も知らないのか?だが・・。霧島の疑惑は藤丸にも伝わる。そして・・藤丸自身もかすかに九条を疑ってしまうのだった。それを敏感に感じ取る九条。「おまえ俺のこと信じてないんだな・・。」
その頃、高木竜之介の居場所を突き止めたサードアイは加納を向かわせていた。が!やはり寸での所で感づかれ逃げられる。実は、竜之介が真子を射殺しようとする寸前での出来事だったのだ。そして、キャッチできていた電波も途絶えてしまう・・。
「おかえりマヤ。」隠れアジトに戻ってきたマヤに笑顔をみせる神埼。しかし、残りのテロメンバーから一斉に銃口を突きつけられていた。当然だろう。「僕のプランに背き、ウィルスもまかずに今までどこで何してたんだい?もう罰を与えなきゃいけないねえ?」「Kが監禁されています。もうひとつご報告せねばならないことが。」あらためてマヤの方を向き、「なんだい?」神崎は笑う。「導師様が何者かによって殺害されました。」!その言葉に神崎の顔は真顔になる。マヤに銃口を向けていたテロ達の表情にも動揺が走った。「すでにサードアイがその遺体を回収しています。セキュリティコードを教えます。サードアイをハッキングしてください。」!神崎はブルーバードにハッキングを開始させた。
マヤは霧島と取引をした。玉手箱がまだテロ側にあることを教え、その実態を知っているのはJとKだけ。自分が再びテロ達と接触し、高木竜之介の居場所をつきとめ、同時に内部からテロを崩壊させると。<玉手箱はウィルスなどとはくらべものにならないほど脅威的なもの。ブラッディマンディ>サードアイがむやみに動くと逆に危ない。・・霧島は今のままでは状況を打破できないと睨み、マヤを再び野に放ってしまったようだ・・。これがどうでるか、マヤは信用できるのだろうか?
ブルーバードがサードアイのハッキングに成功した。たしかに神島の死亡記録が手に入る。だが、その死亡記録には続きがあった!((殺害したのはJ神崎潤の可能性がある))「もしかして君の仕業かな?」モニターを見ながらつぶやくように言う神崎。サードアイ側にも偽データにまんまとテロが食いついたことが確認された。マヤはたしかにテロを内部崩壊させるように動いてくれている。「導師様を殺したのはJ。それをみんなに教えようと思って来たの。あなた達はだまされてるのよ」マヤが言ったとたん、マヤを囲んでいた銃口は降ろされた。<高木竜之介もマヤも、Kに雇われていたもの同士>ふと神埼は思い返す。僕の方程式を狂わせたのは・・「そうか。サードアイとグルになったんだ?いや、Kか?・・まあいい、いずれにせよ僕のプランからだいぶズレが生じた。」マヤを睨みながら言う神崎は体を仲間達に向け、「みんな僕を信じるも信じないもすべて自由だ。動揺している暇はない。僕らにはKがいるんだ!Kの意思なら僕は従う。宝石箱を開けよう。それがKの意思なら。」だが、神崎の顔はいつもの余裕に満ちた表情とは違い、厳しいものになっていた・・。宝石箱とは!?
あおいに呼び出された藤丸はPCを作動させキーボードを高速に叩いていた。あおいが真子に電話をしていたが、さっきやっと繋がった。だが、コールばかりで電話にはでないという。それは竜之介の目を盗み必死でとった真子の非常手段、無音になっている電源の点いた携帯。竜之介はまだ気づいていなかった。藤丸はその電波を拾い場所を特定、あおいと共に誰もいない礼拝堂に向かう。
藤丸が駆けつけた時、まさに竜之介が真子を射殺する寸前だった。またしても射殺を邪魔される竜之介。「来るな!藤丸!それ以上近づくな、藤丸!!」竜之介は叫ぶ。「親父!これ以上誰も傷つけるな!安斉は俺の大事な友達なんだよ!!」バキュン!!その時!銃弾が竜之介の腕を打ち抜いた!腕を押さえ竜之介が振り返ると、礼拝堂二階からマヤが銃口を向けている。外で待たされていたあおいも気絶しているのかすでに倒れていた・・。
藤丸は竜之介の肩を掴み、「もう自首してくれ・・。」「・・違うんだ藤丸・・。逃げろ。」その言葉に振り向くと、真子が竜之介の銃を拾い、それを藤丸に向けていた・・。そして!容赦なく引き金を引く!咄嗟に藤丸を突き飛ばし、撃たれたのは竜之介だった。胸から血が流れている・・。「どういうことだよ安斉!?」「お友達が呼んでますよ?」その声に反応する藤丸。マヤが冷酷な顔をして見下ろしていた・・。「K。」驚愕した眼差しでそのKを見る藤丸!その瞳には同級生で新聞部のはずだった安斉真子の冷めた顔が写っていた・・。

最終回
藤丸を突き飛ばし代わりに銃弾を受けたのは、藤丸の父・高木竜之介だった・・。「どういうことだよ!?安斉!!」無表情な安斉真子。そして藤丸の脇を平然とすり抜けていく。同じ高校の友達、同じ新聞部の女子だったはずじゃなかったのか!?だが、真子にかまっている時間は藤丸にはなかった。父親が撃たれて瀕死の状態、そこへ、加納達サードアイの特殊部隊が到着した。SDカードを加納に託す竜之介。「ブラッディマンディのすべてがこの中に・・時間が・・ない、絶対!止めろ・・。」藤丸はただそれを見ていることしかできない・・。父親の真意はどこにあったのか・・?やはり竜之介はテロ側に潜伏し、その情報をかき集めようとしていたのだ。敵の本当の狙いはウィルステロではない。中性子爆弾!それが宝石箱の正体。その全容を知っているのはJとKのふたり、そしてKが鍵を握っていた。竜之介はKを連れ出し、宝石箱の詳細をぎりぎりまで掴もうとしていたのだろう。が、逆に今は生死をさまよう結果となってしまった・・。
すでに真子、マヤの姿はなく、そのままどこかに逃走、潜伏してしまったようだ。おそらくマヤは竜之介が逆スパイだと承知していたのだろう、Kを連れ去られたままではすべてが失敗に終わる。そこでマヤはサードアイに投降する振りをして藤丸に竜之介の居場所を探らせたと思われる。思惑は当たり、藤丸はKの居場所を探し当てたというわけだ。そして、<K>である真子は宝石箱を開ける。中性子爆弾のタイムリミットはカウントダウンを始めた!
宗方の協力で、ロシアの教会でウイルステロにあい人々が苦しみ死んでいく映像のファイルを再検証していたサードアイ。その映像は中性子爆弾の被害だったようだ。最初はウィルステロの被害とばかり思っていたが、一斉に教会の人々が発症している自体が?だった。テロは切り札である中性子爆弾のことを勘ぐられたくないので、以前藤丸に、サードアイにあるこのファイルを消せと要求してきた。もし、この中性子爆弾が都心で爆発すれば、一瞬にして東京中は死の町となる。爆発は最小で放射線のみで人を殺す殺傷兵器・・。
発見したテロアジトに突入した加納達。だが、やはりもぬけの殻。そこにはわざとらしくカウントダウンを刻むPCが置いてあった。4:28:31秒!死ぬ気で爆弾を探す加納達だが、もちろんそこにあるはずもない。あと4時間で爆発する!?
藤丸は東京を離れろと言われるが、逆に自分がその爆弾を止めると言い出した。藤丸はあおいに東京を離れろと言い残す・・。だが、あおいもここまで事件にかかわった以上、もう逃げるつもりはないようだ。友達が死んで、もうひとりの友達はテロの主犯・・。日常的な日々がいつのまにか失せてしまったその事実に、あおいも呆然としている・・。それでも、「逃げてくれ・・。」藤丸はあおいに言うのだった。
工藤がしきりに置き去りにしてあったPCからハッキングをおこなっているが、キャンセルをくらいしかめ面。が、そこへいきなり別画面がモニターに表示される!ファルコン!藤丸がアクセスし、ハッキングを始めたのだ。順調にアクセスを進める藤丸だったが・・やはりそこから爆弾のタイマーに到達することは不可能だった。テロがそこから切り札にたどれるものをわざわざ残していくはずがない。
サードアイ側では、風の向きなどを想定し、一番被害が拡大するであろう爆弾設置場所を特定していた。合計3箇所。そこを手分けして部隊を派遣させる。「なんとしても食い止めるぞ!」霧島の号令で気合が入るサードアイ。が、街中では悠然とマヤ達が爆弾設置を終えていた・・。が、サードアイの足が予想を以上に速い!竜之介の情報のせいだろう。このままだと東京脱出手段を変更せなばならないテロ側。「誰かさんが二重スパイの存在にまったく気づかなかったから、こんなことになった。」視線を<J>神崎潤に向けシャラっと言うマヤに、無言でマヤを見つめる神埼。いたずらしてみつかった子供のような顔をしている。(それはこっちの台詞だよ)そう思っているのかも知れない神崎。もし、マヤが独断で動きまわらなければ、自分の指示に忠実なら、とっくに自分の方程式は成立していた。もっとも、それはひとりでひっかき回せるほどマヤが優秀だということも意味するのだが。「どうするJ。」真子の問いに、「心配いらないよ、K。方程式は必ず成立させてみせるから。」
藤丸の携帯が鳴る。それは神崎からだった。九条を誘拐した!?レストランで神崎と落ち合うしかない藤丸。「さすが。本当に来たんだ。」「音弥はどこに!?」「もちろん無事だよ。それより君にとっても耳寄りな話がある。」ふたりは窓際の席に向かいあって腰をおろした。「ブラッディマンディは中止にする。」!?「なに!」藤丸の声は思わず小声になって聞き返してしまった。「Kは自分の父親である神島紫門を殺した。そして今や自らが導師様になった、マヤにそそのかされたんだけどね。ファルコンを筆頭に君のお父さんも、み~んな勝手な真似しちゃうから僕の方程式にズレがでてきた。僕もよくよく運がない。だから・・ブラッディマンディは中止だ。」ストローでメロンソーダをかき回す神崎。「でもね、ひとつだけ問題がある。それは宝石箱がまもなく爆発しちゃうってこと。それを君に止めてもらいたい。鍵を握るのは、Kだけが持っている発信機だ。それをハッキングすれば爆破を止めることもできるし爆弾のありかを探り当てることもできる。」「お前は知らないのか?爆弾のありかを。」藤丸の問いに、ニヤ~と笑い椅子の背もたれによっかかる神埼。「うん。」しかめ面の藤丸に、「信用するもしないも君の自由だけど、こんなチャンスふいにするの?崩された方程式を無理やり成立させるなんて、僕のプライドが許さなくてさ、だから手伝ってよ?Kやマヤが考えているしょうもない方程式を崩すためにさ。君にしかできないんだよファルコン。」
藤丸は協力することにしたようだ。神崎に渡されたワインレッドのノートPCでハッキングを開始する藤丸。その姿を外に止めてあった車に戻ってきた神崎が見て微笑む。となりには九条がいた。「ファルコンは君の窮地に飛び込んだ。いい友達を持ったもんだ・・。大違いだね、母親が同じってだけでそれ以外何の関係もない僕らとは。」笑っているが、どこかさびしいそうな神崎。「俺は・・おまえとは違う。」九条のうめきでまた笑う神崎。九条を祖父・法務大臣、彰彦の元に送らせて、自分はもうひとつの車に乗り込む。そこにはハッカー・ブルーバードがいた!
藤丸の渡されたPCはテロの専用ネットワークに繋がっていた。たしかにこれをつかえば爆弾の発信機にたどり着けるだろう。が!その藤丸のたどった道筋をつけるブルーバードがいた!神崎は藤丸のハッキング能力を逆に利用し、宝石箱を自分の手の内に入れようとしていたのだ。ブルーバードがニヤけながら軽快にキーボードを打っている。ファルコンのあとを容易に追っかけているのだ。それに途中で気づく藤丸。だが、簡単に巻けない。それでもこのハッキングを止めるわけにはいかないのだ、時間はもうそんなに残されていない!自分のたどった道をブルーバードが追っかけてくる、だが!ブルーバードは突然ファルコンを見失った!ハッキングしながら同時にブルーバードの回線を封鎖する藤丸の恐るべき能力!「くっそう!!」ブルーバードの叫びに、悲しそうな顔をする神崎。一発の銃声が街の中に消えていった・・。Jは失敗したものには罰を与えるのだから・・。
サードアイ本部に藤丸からの連絡がはいった。爆弾のタイマーを止めたこと、テロの潜伏先がわかったこと。霧島の表情に安堵の色が浮かぶ。((また、ファルコンがやってくれた!))「ありがとう・・。すぐに妹さんのところに帰るんだ。」それは霧島の精一杯の感謝の言葉だった。残された時間は1:05:35秒・・。
潜伏先に乗り込んだかおる達突入斑。手をあげるテロ達の影に、フードをかぶるようにして座っているKの姿が見える。その時!ふたりのテロの後ろに潜んでいた主格のテロが立ち上がり銃を放った!横にかわし、かおるの銃が火を噴いた。テロは吹き飛ぶ。もうひとり銃を持ったテロに発砲し撃ちのめす!テロの抵抗は終わった。大勢に取り囲まれ、そしてKは、やはり偽者だった・・。
突入斑の報告にJもKもいないことを知った霧島は、藤丸の動きを探るように美姫に頼んだ。そのころ藤丸は<K>安斉真子の元にいたのだ。
誰もいないどこかのビル。前面ガラス張り風の作りのそこは、外の夜景が一望できていた。それを見ながら、「高木君。連絡くれてありがとう。」真子は言う。その真子の背中に問う藤丸。「全部最初から計画どうりだったのか?俺達の学校にいたのも、新聞部でいっしょだったのも、英が死んだのも、俺の親父を撃ったのも・・」「そうよ。」「どうしてだよ!?安斉!」「私は選ばれた存在だから。いわば神になる存在・・。」「・・おまえは神なんかじゃない。ただの人殺しだ。」「やっぱり何もわかってない!腐れきったこの国、この世界を再生するには一度すべてをリセットする必要があるの。この世界もやり直す時がきた・・。」真子は設置してある爆弾の元にゆっくりと歩む。「もしかして私を理解するつもりでここに来た?そんなの無駄。」「爆発はしない。おまえの発信機を通じて爆弾の時限装置は止めさせてもらった。おとなしく自首するんだ・・。」ゴン!真子は銃を藤丸の足元に投げた。「時限装置は関係ないの。爆発は止まらない。私を殺さないと爆発は止まらないの。」真子の脈拍と連動していた中性子爆弾。爆弾の場所を特定はできたが、肝心の時限装置はそういうことになっていたのだ!「嘘だと思うならあと3分待ってみる?私を殺さないと東京が消えるよ?私ひとりの命と一千万の命、どちらを選ぶ?」楽しそうに笑う真子。思わず藤丸は銃を拾い構えてしまった。「そう。高木君が撃てば爆弾は止まる。東京は救われる。だけど高木君も人殺しになる。私のことも、少しは理解できたりして。」時間がない!どうすればいい!?藤丸は銃を構えて真子を見つめる。・・が、せつなそうな顔をして銃を降ろしてしまった。その銃を自分が持ち、藤丸に突きつける真子。「あなたの正義なんて・・そんなもの。」藤丸の目から涙がこぼれた。!!そこに銃弾が真子を打ち抜く。発砲したのは駆けつけた霧島。部隊が霧島の指示で爆弾に近寄る。「・・私が死んで・・悲しい?・・うれしい?」真子は瀕死の状態で藤丸に聞いていた。それはテロとしてではなく、友達としての言葉だったのかもしれない・・。「俺は・・悲しいよ・・。」真子は絶命した・・。そして、中性子爆弾の中身はもぬけの空だった。核物質は抜き取られていたのだ。爆弾は始めから爆発しなかった・・。
藤丸の携帯が鳴った。神埼!「ありがとファルコン。これで僕はいつでも東京を一瞬で終わらせることができる。」笑う神崎。携帯越しに楽しそうなのが伝わってくる。だが、これはしばらく使わないという。「霧島ちゃん達に伝えておいて。あんた達が持っているよりよっぽど安全だってねえ。」「今どこにいる?」「どこにもいない、そしてどこにでもいる。僕は最初から存在しない人間だから。」神崎潤とは、祖父彰彦が、Jを守るために死んだ人間の名前を与えて生かした証。だから本当はこの世に存在していない人間の名だったのだ・・。「おまえは安斉に宝石箱を開けて欲しくないから中身を抜いたんじゃないのか?俺にハッキングさせたのも俺に安斉の居場所を知らせたかったから。」藤丸の問いに、「君はあいかわらずお人よしだね、でもね、最初からわかってたよ。何かを守るものは弱い、だけどね、守りたいものがない人間はどんなに強くても最後には勝てない、世界なんて救えない。勝ったのは君だ。それじゃ、お元気で。」ふと藤丸の目に神崎の姿が写る。黒いコート姿の神埼が一瞬笑ったように見えた。が、藤丸はその後、神崎の姿を見ることはできなかった・・。
神崎はたしかに東京を壊滅しようと企んだ。だが、ウィルステロは抗ウィルス剤を投与すれば命を助けられる。そこが中性子爆弾とは徹底的に違うところだ。神崎の美学にKの計画は反していたのだろう・・。そして・・折原マヤはどこかに姿を消す。またどこかの組織に金で雇われるのか、しばらく身を隠し優雅に暮らすのか?艶やかな女エージェントは空港でどこかに向かう。彼女にとって、このテロの作戦も組織も、金のための仕事にすぎなかったのだった・・。
遥の見舞いに来ていた藤丸。腎臓の移植手術が行われ成功したのだ。「・・お兄ちゃん。今年のクリスマスは・・3人いっしょだね。」遥の言葉に、「ああ。」目を潤ませ部屋をでていく藤丸。父親竜之介の腎臓が遥の体に移植されたのだ。竜之介は死んだ・・。藤丸はビルの屋上で何を思っているのだろう?そこから見える東京の郊外は、何もないように平和そうに見える・・。

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