「ブラッディマンディ」まとめ前編

「ブラッディマンディ」まとめ前編
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http://www.tbs.co.jp/bloody-monday/
#1
高木藤丸はモバイルPCのキーボードをものすごいスピードで叩いている。それは父親・高木竜之介に頼まれた仕事。実は藤丸は天才的ハッカーの才能があり、ロシア軍用施設のコンピューターにハッキングしているのだ。警察庁の秘密部隊「サードアイ」は、諜報員が残した暗号の解析のため、ファルコンと呼ばれる藤丸にこの仕事を依頼した。だが、サードアイの課長・沖田射殺の現場にいた竜之介は嫌疑をかけられ、息子である藤丸にブラッディマンディという言葉と、自分はいつでも藤丸と藤丸の妹・遥の味方だという言葉を残し逃走してしまう事になる・・。
サードアイから、竜之介に頼まれたロシアへのハッキングをやめるよう言われる藤丸。竜之介にも失踪直前、もう危険だからやめろと言われていたのだが・・。止めない藤丸。テロの手がかりと聞いていて途中で止めるわけにはいかないし、何より父親失踪の手がかりになるかもしれない。だが、止めない藤丸に次々と危険な事が身に降りかかる。何より妹がさらわれてしまった!遥は腎臓病を患い、週三回の透析治療を受けている身。サードアイのメンバー・宝生小百合の警護も役に立たず、小百合は、左手の甲に大きな蝶の刺青がある男にライフルで胸を撃たれてしまった・・。防弾チョッキのおかげで命はおとなさなかったのだが・・。
妹を助けたくば、城南電力中央管理局の管理パスワードをハッキングしろと脅され、やむなしにハッキングに成功する藤丸。妹は無事助け出せたが、あきらかにテロを行おうとする組織からの脅迫に愕然とする藤丸。すでに藤丸の周りにはテロ組織の目が常に光っているのだ・・。そして藤丸のハッカー技術にも目をつけ、利用された・・。
ウイルステロと断定しているサードアイは電力供給の場所と、そのロシアで使用されたウイルスの特性から、ある場所をこれから起こるウイルステロの現場と特定。そこはあるショッピングモールだった。その場所で大量殺戮が行われる!!
もし密閉された空間でウィルスがまかれ、電力が落ち空調も止まれば、そこはウイルスが感染するのに絶好の環境・・。サードアイは至急そこに向かい、対策を練る。藤丸はサードアイに一言。テロ組織にパスワードを教えたが、同時に檻もしかけておいたと。テロ組織のハッカーはその檻の中で右往左往しメインコードにはアクセスできないはず。藤丸は妹の命が危ない緊迫した状況で、見事ハッキングに成功し、なおかつ、敵に罠をわからないようにしかけるという芸当を行っていたのだ!藤丸の優秀さに舌を巻くサードアイのメンバー達。だが、このおかげで時間がかせげるはずだ。なんとしてもこのテロを防がなければならない。藤丸もそのショッピングモールに向かう。
イベントが行われているそこはたくさんの観光客で賑わっていたが、その裏でサードアイのメンバーが影でテロを防ごうと網を張る。だが、突然電源が落ち会場は真っ暗に。「停電しねえってあのガキ!してんじゃねえかよ!」サードアイ現場捜査官チーフ・加納生馬は舌打ちする。予備電源はついたが・・城南変電所はテロ組織によって直接襲撃に合っていたのだ。ハッキングでうまくいかなかったため直接襲ったのだろう。そこにもサードアイの特殊部隊がいたはずなのだが、あの手に蝶の刺青ある男の強さにまったく手がだせずに襲われてしまった・・。
風船の束が突然浮遊し、その下についた装置から大量の煙が巻かれる!結局テロ行為を防ぐことはできなかったのだ・・。建物は即刻封鎖。ひとりでも表に出たら射殺も辞さないという命令がくだされ、ショッピングモールはたくさんの機動隊によって包囲される。「俺のせいです・・。俺のせいでこの人達・・。」「おまえのせいじゃねえよ。奴ら直接変電所襲って停電引き起こしたんだ。おまえが何をしようが関係なかったって事さ。おまえも俺も、あと数時間の命だ・・。」うなだれる藤丸に加納は肩に手をやり諭すように言う。この建物からでれば射殺してでも止められる、その人間が感染源になって東京中がウイルスの被害に合わないためだ・・。「それが、何かを守るってことだ・・。」加納の言葉に愕然とする藤丸。
だが・・科学斑の調査で、建物に巻かれた煙はウィルスではなかったことが判明した。まずは危機は去ったが、テロ組織の優秀さに後手にまわざるえないサードアイ。今回のは単なる予行練習だったのだろう・・。

#2
藤丸がロシアからハッキングした重要なファイルは、ビデオファイルだった。ロシアの教会でウイルステロにあい人々が苦しみ死んでいく映像。それをサードアイにハッキングして消せと脅される藤丸。結局サードアイに提供した情報を自分の手で消すことになる藤丸。再び妹が人質に取られて爆弾をくくりつけられていたのだ・・。サードアイの情報分析官チーフ・霧島悟郎はコンピュータの電源を落とす命令を下すが、その前に藤丸のハッキングは成功。そのあとにむなしく本部の電源が落ちる・・。
妹の爆弾は小百合の勇気ある行動で止められストップするが・・。この藤丸にさせたハッキング自体は単なる藤丸の能力テストだろう。テロ側は常に藤丸の動向を監視しているようだ・・。テロ側にもハッカーはいる。が、藤丸ほどの能力はないのだ。テロ側は藤丸の能力を欲しているのだ。
ひとりの女性に小包が送りつけられる。それを開けた女性は少量の煙を浴びた。それと同時期にサードアイにもテロ側から連絡が入った。ひとりの人間にウィルスを送りつけたと!ご丁寧にその人間の住所まで教えてくれ電話は切れる。その女性を確保するサードアイ。だが、すでにその女性はウイルスに感染してしまっていた・・。ついに初めてのブラッティXの犠牲者がでてしまったのだ・・。
その頃藤丸は学校で新聞部の仲間達になぐさめられるが、危険に巻き込みたくないと本当のことは打ち明けられない。新聞部の部長で幼馴染の九条音弥には本当の事を打ち明けていた藤丸は、バックアップを取ってあったあのビデオファイルを九条に見せる。去年のクリスマス、ロシアでウイルステロが起こった・・。と説明する藤丸。その言葉と映像を見て驚愕する九条。「これと同じことがもうすぐ起きようとしている・・。」そう言い、このデータを消去するよう脅されたと九条に説明する藤丸は、このデータに何か重要な手がかりがあるのでは?と首をかしげる。九条はその映像で不信な点に気づいた。サングラスをかけた女性がどこか場違い!?画像処理で鮮明にすると、今学校にいる最近着任した美人教師・折原マヤに似ているではないか!?
「これほどの殺人ウイルスを持ち込まれるなんて、一体何してたんだ!?」ウイルス学者・敷村壮介は叫ぶ。となりにはサードアイの現場捜査官・南海かおるがいる。ふたりはブラッディXの感染者が刻一刻と具合が悪くなるのを見守り続けているのだ・・。ただ、死んでいくのを見ていることしかできない無力感でかおるも敷村も憔悴しきっている。しかも、この感染者の女性は自分の病状が尋常でないことで錯乱し、打たれた注射針を看護士のひとりに刺してしまったのだ!感染者はこれで二名・・。思わぬ事態に隔離室は騒然となる。
その頃、藤丸は去年のクリスマスイブ何をしていたのか?とマヤ先生に質問していた。最近仲がよくなっていた先生を疑うのは気が引けるが、たしかめないわけにはいかない・・。藤丸はDVDをひとりさびしく借りて見ていたというマヤからその会員証を借り、その情報でビデオ店の履歴をハッキング!だが、たしかにマヤは去年のクリスマスイブ、DVDを借りていたようだ・・。監視ビデオにも写っている。マヤの疑いは勘違いだったと九条に携帯で話すが、「待て!藤丸。それはアリバイでも何でもないぞ!」九条が電話越しで声を荒げた。
藤丸と九条はマヤの自宅を訪問。変なこと質問したお詫びにとふたりはマヤに食事をご馳走すると笑う。ルックスがいいふたりの年下の男に、しょうがないわね的な笑顔を見せ支度するマヤ。だが、マヤが着替え終わる頃には妹の具合が悪くなった。と藤丸は帰宅。九条とふたりで食事に向かうことに。藤丸はもちろん、浴室に隠れていて無人になったマヤ宅を調べ始めた!
マヤのPCにはやはりテロに関係している情報があったようだ。データをUSBメモリに転送している最中に九条から電話が。マヤがそっちに向かっている!マヤが戻ってくると、マンションドアの前に白々しく藤丸が立っている。ふたりは部屋に入るがマヤはPCにメモリスティックが差し込んであることに気づいていた・・。藤丸はわざとらしく九条に、<先生といっしょにいる、悪いな~。>と電話していたが、突然マヤに銃口を突きつけられた!マヤは始めから藤丸の監視として学校に侵入していたテロ側のスパイ。九条が藤丸に教えたクリスマスの事、それは、ロシアのクリスマスは一月七日だという事だった・・。「その日は教会に行ってわ・・。」銃口が冷たく光る。「せっかくやさしくしてあげたのに馬鹿ね・・。」その頃、第一の感染者の女性は息絶えていた・・。

#3
マヤの銃口が藤丸に向けられる。そこへ!突然マヤがのけぞり吹き飛んだ。マヤの後ろには開け放たれていた窓。その向こうにはビルの屋上から望遠鏡で覗き込む加納の姿があった。サードアイの狙撃斑がマヤを撃ったのだ。藤丸は九条に電話をかける振りをして実はサードアイに電話をかけていた。そして切った振りをしてそのまま通話状態にし、マヤがスパイである証拠をサードアイに知らせていたのだ!
駆けつけた九条がサードアイに連行されるマヤを見る。藤丸にうすら笑いを見せ車に乗せられるマヤ。藤丸もそのままサードアイ本部に連行されることになった・・。
敷村はかおるに説明していた。看護士の方のウィルスは現在進行をストップしていて発病していないと。「発症しないのは彼女の体質のせいではない・・。おそらく彼女が感染したあとに行った何かが発病を防いでいるんだ。それさえわかれば・・。」その敷村の携帯が鳴る。その相手は失踪していた藤丸の父親・竜之介だった。親友である敷村に連絡をとって何か情報を欲している竜之介。「俺ははめられたんだ・・。」前に沖田から渡されたファイルを欲しがっている竜之介は、敷村から内密にそれを受け取る。だが、その後、敷村は何者かによって連れ去れてしまった。いっしょにいたかおるは連行しようとする男に格闘術で止めようとするが逆にやれてしまう!その男はまたしても手に蝶の刺青がある男だった!
その頃、マヤは尋問を受ける。だが、電気ショックによる最新の機器を使っての自白法でもなかなか情報を吐かない・・。
敷村が連れ出された。かおるは大ダメージで入院。「あ~あ!やつらにやられっぱなしだ。」と加納がぼやく中、霧島は監視ビデオの解析を急がせる。そして写った現場にはセキュリティの厳重な扉のパスワードを入力している竜之介の姿と、扉を開ける竜之介の脇を通るあの蝶刺青の男の姿が!やはり高木竜之介はテロ側のスパイだった!?このことは藤丸には伏せておくことを厳命するサードアイ。加納は、マヤの尋問を強引でもいいから急がせろ!と語気を荒げ、小百合には藤丸に余計な情を挟むなよと念を押す。加納は事態の展開にあせりを覚えているのだ・・。
加納の殺す気で責める尋問要求で、ようやく口を開いたマヤ。アジトに案内するが藤丸を同席することを要求してきた。藤丸は拒否せず防弾チョッキを着込み車に乗り込む。「奴(マヤ)がなにを言おうと信用するなよ。」加納の言葉にうなずく藤丸。
その頃、新聞部の朝田あおいは、同じく新聞部の安斎真子にファーストフード店で不満気に愚痴っていた。色仕掛け女教師がいなくなったのはいいけど、藤丸も九条も何か隠している。おまけに今日の100m走は13秒ぎりぎりできれなかった、12秒代だしたかったのに・・。そんな時、ひとりの男が偶然にもあおいにぶつかってしまって、3人で席に座ることに。13秒なんて僕より全然速いと笑うその青年は、なかなか端正な顔立ちだが突然、紙に数式を書き出し13秒が12秒999と同じであるという事をあおいに説明した。なんか励まされたと笑顔になるあおい。以前大学で数学を教えていたという神崎が立ち去ったその背中に、「かっこいい~。あの人。」とあおい。。
マヤ、藤丸、小百合、加納が後部に乗り込んでアジトに向かう車の中。マヤが藤丸を幻惑する言葉を投げかける。あなたのお父さんは自分達の仲間だから。これから合わせてあげる。「うそだ・・。」「うそじゃない。ふたりに聞いてみれば?今から行くところでね、あなたを待ってるのよ。」「黙れ!」「そうだ。もうひとついいこと教えてあげる。このふたりのうちひとりが私の仲間よ。」不敵に笑うマヤ。「騙されちゃだめよ!」小百合も語気を強める。しかし・・藤丸は混乱していた。しかもトンネルの薄暗い中に差し掛かった所で、運転していた工藤明が、さっきからつけられてます!と叫ぶ。「あの青い車?」小百合がバックミラーで確認する。本部の霧島の指示で工藤は尾行を巻こうと地下駐車場に車を進めた。咄嗟に他の(用意してあった?)車に後部の人間は乗り換え、工藤だけが元の車を走らせ、青い車はそれを追う。どうやら尾行は巻いたようだが・・。
「変だと思いませんか?なぜ奴らは俺達があの車に乗っていたってわかったんでしょうか?」「・・だからこの中にスパイがいるって言ったじゃない。」マヤの言葉に、「そんなのさっきの青い車捕まえてみせればわかるんだよ。」と加納。「・・加納さん。今なんて言いました?」「なんだよ?」「・・いえ何も・・」藤丸はPCをいじりはじめ、小百合にメールを送っていた。怪訝そうに加納に睨まれるも、その内容は霧島達にも送っていた。<加納はスパイ>!!尾行していた青い車は結局乗り換えに気づき逃走してしまったようだ・・。
アジトについた一同。「ずいぶん辺鄙な場所だな。」加納が言う。そして「俺が見てくる。」仲間を呼びにいくのでは?と言うマヤに心理戦を使う気か?と加納が渋い顔で答えた。「随分察しがいいんですね?」小百合の言葉に、「随分棘があるじゃねえか?」と笑う加納。結局、小百合がマヤを手錠でくくりつけ、加納と小百合ふたりでアジトに潜入することに。もうすぐ突入斑がやってくるその前に様子を見に行こうとするふたり。が、加納は小百合に銃口を突然向けた!「銃を捨てろ!宝生!」小百合は銃を藤丸に投げ、「銃をスパイに向けて!」と叫ぶ。拾った藤丸は・・小百合に向けた。「どうして・・?」「さっきのメール。縦に読むとあなたが犯人だとわかるようになってるんです。」さっきの加納さんの言葉で確信した、あのトンネルの薄暗いネオンの中で青い車だと断定できたのは不自然だ・・。藤丸は小百合に言う。観念したかに見えた小百合だったが!マヤが加納を後ろから襲い、形成が崩れた。転がった加納の銃は小百合が拾い、加納に銃口を突きつける!「宝生を撃て!」加納は藤丸に叫んだ!その時、銃声がして加納が倒れこむ!

#4
小百合は容赦なく加納を撃った!倒れこむ加納。震える銃口を小百合に向ける藤丸だが、手錠など始めからすぐ外れるようにしてもらっていたマヤが言葉巧みに藤丸に近づき、その銃を奪う。防弾チョッキを小百合に外され、メモリスティックを取上げられた藤丸は、サードアイに連絡させられる。やはりスパイは加納の方で、小百合は現在逃走したマヤを追いかけている・・。と。その後連絡が取れなくなった霧島は状況を不信がるが・・。
その現場では今度はマヤと小百合が銃口を向けあっていた。どうやら小百合はマヤの始末も任務に入っていたらしい。だが、そのマヤに小百合は腕を打ち抜かれてしまった!「よかったじゃない?これでまたスパイとして元の場所に戻れるじゃない?お互い、がんばって生きていきましょうね。」 マヤは不敵に笑い姿を消した。そしてよろめきながら立ち上がった小百合は、藤丸を銃で撃ち抜く!!
サードアイ課員・中川沙織は地下空調システムの異変に気づき自ら足を運んだが、そこに小型の爆弾のようなものがあるのに気づく!事態の異変に霧島に連絡する沙織。霧島はダクトを通じてウィルスをばら撒かれると直感し、空調をすべて止めてすぐそこから脱出する支持を出した。沙織はすべての空調を止めに入るが、爆弾のタイマーはゼロになり煙が噴出、沙織はボタンを押し、シャッターを下ろした・・。「これで、いいんですよね?霧島さん・・。」モニターに写る沙織の姿を見て呆然と立ちすくむ霧島・・。沙織は霧島の婚約者なのだ・・。そして過去のビデオカメラからその場に爆弾を仕込むひとりの女。それは宝生小百合!「スパイは宝生だ!繰り返す!宝生は敵だ!!」霧島は怒声を上げるしかなかった・・。
宝生小百合。彼女は結局最後はサードアイに取り囲まれる。「もう・・戻る場所なんてどこにもないの・・。」兄の無実の罪でこの国に復讐心を持った小百合はテロに参加した。<この国は一度滅びる必要がある!!>その想いでスパイとして行動してきた小百合、だが、最後には進退窮まり自らの頭を銃で撃ちぬいた・・。
もし、小百合が藤丸の妹・遥の元へ、奪ったはずのメモリスティックを返しに行かなければ・・加納から奪った銃が殺傷能力のないショック性の弾丸(この銃で撃たれた加納と藤丸は生きていた)と知っていて撃っていなければ・・。人としての情がなければ、小百合は自らの作戦の不手際を露呈することはなかったかも知れない・・。メモリスティックに入っていたデータはテロ組織の情報ではなく、藤丸が妹のために作っていたゲームのデータだったのだ。それをPCで遊びながら、自分を護衛してくれていた小百合を思い出し、本当に悪い人だったのかな?と藤丸に問う遥。「・・そうだ。人の命を無差別に奪う狂ったテロリストだ・・。」藤丸は悲しそうにつぶやく・・。
遥の傍にいて、今度の騒動に巻き込まれたあおいは藤丸に、「どうして黙ってたのよ・・。」と泣きながら心配してくれた。九条も、「無事でよかった・・。」と改めて藤丸の無事を喜ぶ。ひとまず最大の危機は去ったかに見える。だが、霧島の婚約者である沙織はブラッディXに確実に感染したことが確認される・・。怒りに燃える霧島は、テロは藤丸と必ず接触してくるはずだ!と睨み、藤丸をわざと泳がせる作戦に出た。そして藤丸は再びマヤと接触することになる。
藤丸は車に連行され、どこかの賑やかなバーに連れていかれた。そこで待っていたのはテロのリーダーと呼ばれる男<J>神崎潤。「どうもこんにちわ。高木藤丸君。いや、それとも伝説のハッカーファルコンと呼んだ方がいいかな?」その男は、以前あおいに数式を書いて100mの事をなぐさめた男だった!

#5
テロリストは藤丸のハッカーとしての能力を欲している。<藤丸に必ず接触を図るはずだ>と睨んだ霧島は、藤丸を泳がせる。そしてやはりテロ側は接触を図ってきた。マヤが藤丸をテロのリーダーである<J>神崎潤の元に連れて行く。しかしマヤに肝心の携帯とPCの電源は切られ、藤丸からの発信機はサードアイ本部からサーチできなくなってしまっていた・・。テロ側はすべてお見通しなのである。
「驚くよね?テロリストの指揮者がこんなところに姿見せちゃ。でも、おめでとう。僕は本物だ。」神崎はバー風レストランの一角の席に座り、藤丸を真向かいに座らせる。そしてうれしそうに話しかけ始めた。マヤは少し離れた席に座り、ニヤニヤと笑みを浮かべている。<君の父親はすでにこちら側にいる>君もこちら側に。と藤丸の協力をうながす神崎。「テロは必ず成功するよ。僕の計算に狂いはない。」敷村教授を誘拐できたのも君の父親の協力のおかげだと楽しそうに話す神崎。「ものすごい力を持った教授だよ。」「どうして・・」藤丸は父親が寝返っていたという事実に驚愕せずにいられない・・。「・・おまえらの目的はなんなんだ?」「神になること。すごく簡単な数学だよ。君はまだ解き方を知らないだけさ。」「・・覚悟するのはあんたらの方だ。賭けは俺達の勝ち、あんたらもう終わりだ。」「俺達?」神崎は不敵な笑いを込めて聞き返す。
その頃、すでに加納や、怪我から復帰したかおる達特殊部隊がそのレストランを包囲していた。あちらこちらにサードアイの変装した人間がレストランにいつの間にか忍び込んでいる。とっくの前から藤丸の行方はサーチできていたのだ。
「ねえ?なんでここがサードアイにばれちゃったの?最後に教えて欲しいな。」「携帯が切られたのは、俺があんたらと接触したという合図だった。それから、パソコンの電源が切断されるまでの間、サードアイではカードの電波といっしょに動いている携帯を特定した。つまり、折原先生の携帯を。」それを聞きしかめ面をするマヤ。「なるほど。すっきりした。ご丁寧な説明ありがとう。思ってたとうり子供だと思ったら痛い目に会う。」と神埼は余裕の表情で言い、霧島に電話しろ。と藤丸に交渉を持ちかける。今、逃がしてくれるならウィルスから助かる方法を教える、敷村を誘拐したのは自分達だから。と。藤丸は霧島に神崎の要求を伝える。婚約者が本部を守るのと引き換えにウィルスに感染してしまったことを知っている上での交渉、神崎の薄ら笑いは伊達ではないのだ・・。
「まもなく我々は突入する。自分の身は自分で守るように。」霧島は冷静に藤丸に伝え、携帯を切った。「残念。交渉失敗。」神崎がぼそっと言いそして、「君は不思議に思わないの?どうしてこんな人が多い場所で僕が君に会ったのか?」ウィルスの入っているだろう小さな瓶を楽しそうに懐から出す神崎。「僕達はテロリストなんだよ。」突然レストランの客の数人が鼻血を出して倒れこんだ!と同時にレストラン中はパニックに陥る。逃げようとする客をしりめに潜び込んでいたテロリスト達が扉を塞ぐ。同時に客になりすましていたテロがサードアイの変装した捜査官達に銃口を向けけん制。この場所にはテロリスト達が同じく扮装して潜り込んでいたわけだ!
藤丸はこの状況をすぐに看破する。ウィルスは偽者だ!自分を仲間を引き込むための茶番に本物をしかけたら意味がない、そんなことするはずない!「ピンポーン!」神崎はうれしそうに藤丸に笑いかけた。同時に霧島も今のウィルス劇が偽者だと断定、加納達に突入を命じた!特殊部隊がレストランになだれ込み、テロリスト達はすばやく神崎の盾になってサードアイ達と銃を向け合う。一触即発!「一般客がいる。出入り口反対方向に敵を固めろ!いいか?挑発に乗って雑魚は撃つなよ、狙いは黒いコートの男の確保だ!」霧島の号令がレシーバーに入り、加納達に緊張が走る。その時、神崎は周りを守られながら扉に移動した。「そこそこ楽しかったよ。高木藤丸君。たしかに君はハッカーとしては優秀だ。でも、それだけだ。」神崎が捨て台詞を残したあとに扉が開放。一斉に雪崩れ出てきた一般客に混じって、テロリスト達も逃走する。待っていた一台のワゴンに神崎達は乗り込み、手に蝶の刺青の男がマシンガンを乱射してけん制、しこたまぶっ放してワゴンに乗り込んだ。そして混乱に乗じてワゴンはその場を綺麗に走り去る。加納達突入斑はおとりになってひとり残ったテロリストの銃の乱射に手を焼いていたが、加納の射撃で見事討ち取る。だが、最大のチャンスは見事、逃す結果になったサードアイ・・。
「みんなご苦労様。でも、マヤの凡ミスのせいでサードアイに場所特定されちゃいました。顔はばれるは、ひとつ駒失うは、お祭り状態だね。でも、案外あなどれないってことか?人間も。」神崎はアジトに戻りテロリスト達に感想を述べている。その面々の顔ぶれは、かなり年齢の若い連中だ。だがそれぞれに優秀なのだろう。マヤは「ごめんなさいね。」と薄く笑う。
どんな人間だった?霧島はテロのリーダーの人柄について藤丸に質問していた。「楽しんでました・・。狂言テロも銃撃戦も・・。」その頃、その神崎は拉致した敷村に協力するように要請していた。だがもちろん応じるはずもない。ので、容赦なくウィルスを注射する。「は~い!これで絶対逃げられない。」楽しそうに笑う神崎。自分達が持ち込んだウイルスと敷村が知らずの内に完成させていた抗ウィルス剤。このふたつが合わさって初めて神になれる。最強の武器とそれの防御、<両方持つものが最大のカードを手にするのと同じ>ということを神崎は熟知しているのだ。一人目のブラッディX感染者は死亡したが、二人目の感染者の看護士は、敷村が鎮痛剤と称し打った注射で、ウィルスが抑制され今だ発症していない。すでに敷村はウィルスを無効化する抗ウィルス剤を完成させていたことになる。霧島は婚約者である中川沙織を助けられるかも知れないのだ。だが、その敷村はテロの手の内・・。霧島は除除に衰弱していく婚約者に会いにいくこともせず、冷徹に任務遂行を優先させている、感情を押し殺して・・。
藤丸も、九条の推測で神になる方法を理解していた。ウィルスを日本中にばら撒き、抗ウィルス剤をあてがう人間もテロ側が決められるとしたら、それは神の所業他ならない!
そんな時、妹の遥が父親・竜之介と携帯のメールをやり取りしていたことを知る藤丸。やはり父親は敵の手に落ちても家族のことを忘れていたわけではなかった。遥のふりをして父親と接触を図ろうとする藤丸。だが、竜之介は藤丸本人だと気づき姿を消す。しかし!藤丸は父親がその漫画喫茶のパソコンでどこかにアクセスしていたことまでつきとめていた。ハッカーである藤丸にこれくらいのことを調べるのはお手の物。そこは<国立生物化学研究所>
「ということは誘拐された敷村教授や抗ウィルス剤の手がかりがあるかもしれない・・。」九条はうめく。藤丸は九条とあおいと共に生物化学研究所に向かった。サードアイには連絡しないほうが父親のためになるかもしれない。という九条のアドバイスで3人は極秘に足を運ぶ。
その頃、何者かから連絡があった神埼は笑う。「了解。そっか、ファルコンも気づいたんだ。抗ウィルス剤のありかに。勝負だファルコン、どっちが先にたどり着けるかな。競争だ。いよいよ父と息子の感動の再会だね。」・・藤丸達を待っていたのは!?

#6
藤丸、九条、あおいは生物化学研究所に足を運んだ。父親・竜之介の痕跡からここに父親、および敷村教授と抗ウィルス剤の手がかりがわかるかもしれない。だが、3人が研究所に着いた頃にはすでにテロリストによってその場所は占拠されていたのだ・・。
ひとりの男の足音が近づいてくる。振り返る藤丸達に、ライフルを発射するは蝶刺青の男だった!それは威嚇だったのだろうが、ゆっくりと藤丸達に近づいてくる。警察に連絡しようとあおいは携帯を出すが、すでにジャミングがかけられていて繋がらない。この建物はすでにテロ側の手に落ちていることを悟った藤丸達は全速力で蝶刺青の男から逃げる。だが、相手は戦闘能力の高いプロだ・・。
その頃、<J>神崎もモニターで藤丸達の動きを見て笑っている。完全に捕捉されている3人。だが、藤丸はモバイルPCを立ち上げ、この建物を掌握する手段に出た!テロ側のハッカーがそれに気づき阻止しようとプログラムを全力で組むが、藤丸のスピードにはかなわない。次々とキャンセルを食らうテロ側ハッカー。電源ごと切らなければ危うくテロ側のコンピュータは完全にハッキングされるところだった。「ぎりぎりセーフ?」神崎の言葉に、電源を抜いた女の子がニコッと笑う。一瞬冷ややかな視線をハッカーに向ける神埼。ハッカーの表情に戦慄が走る、神崎は失敗したものには罰を与えるのだ・・。周りのテロ達も神崎がその場を去ったあとにハッカーを中傷しはじめた・・。怯えるハッカー、もう次はない・・!テロ組織はそれぞれに優秀な人間が集まっているのであろうが仲間意識でつるんでいるのではないのだろう。それだけに怖い集団だ・・。
藤丸は建物の掌握には成功。蝶刺青の男を一室に閉じ込め、監視カメラも手中に収めた。一台のカメラに敷村の姿が映る!何かを探しているようだ。そこに向かう3人。
「ねえ、早くして。Jは次こそ本物のウィルスを撃つわよ?」後ろで監視しているマヤに言われ動きが止まる敷村。「話がある。悪い話じゃない。」敷村は振り返り言う。マヤと取引にでたようだ・・。
藤丸は廊下を走る敷村と出くわす。狼狽する敷村。そこに加納達特殊部隊も現れた。「勝手な真似してんじゃねえよ?」加納は藤丸に銃を向けて言うが、安堵のため息が漏れる藤丸。サードアイも藤丸達の動向をサーチしていたのだろう。これで、敷村の身柄もサードアイ側が取り戻したことになり一件落着とみた。が!
蝶刺青の男が突然現れライフルを乱射!一室から脱出してきたのだ。加納は藤丸や敷村達を先に行かせ、自分と数人は蝶刺青と銃撃戦。だが、蝶刺青はかなりの強敵、ひとりが打ち抜かれた!だが!蝶刺青の男はマヤに撃たれてしまったのだ!?「ごめんなさいね・・。」静まり返った廊下の角を加納がたしかめに行くと、そこには血痕だけ残され蝶刺青の男の姿はなくなっていた・・。
突然、藤丸の前に竜之介が現れた!銃を向けて言う。「敷村。抗ウィルス剤の本当のありかを言うんだよ!」呆然と立ちすくむ敷村。そして・・藤丸。「何やってんだよ!親父?俺達のこと裏切ったのかよ・・。」「おまえはもうかかわるな。俺のことは忘れろ・・」加納達が戻ってきたのを目の端でとらえた竜之介は姿を消すが。あまりのことに絶望する藤丸。親父は本当に敵になってしまったのか!?
敷村が来れば霧島の婚約者である沙織を救うことができる。だが、敷村がたどり着く前に沙織は死亡してしまった・・。藤丸も九条もあおいも、加納にも焦燥感だけが漂う・・。敷村はサードアイ本部に連れてこられ事情を聞かれることになった。霧島が敷村の前に座る。
「奴らは私がすでに抗ウィルス剤を開発していたと誤解していたようで、それを渡せと脅してきた。しかたなく私は抗ウィルス剤なら生物研究所の倉庫に隠してあると嘘をついた。取りに行くふりをして逃げる機会をうががっていた。」テロと接触した敷村にテロのアジトの場所を聞き出す霧島。だが、その場所はすでにもぬけのから・・。霧島の目が冷ややかな視線に変わる。なぜ?テロ側は敷村が抗ウィルス剤を完成させていると誤解したのか?「今回のテロリストはありもしないものをあると誤解するような間抜けではありません。抗ウィルス剤はどこにあるんですか?」サードアイは以前敷村がブラッディXを研究していた時、いっしょに助手をしていた人間を探し当てていた。その助手は敷村が抗ウィルス剤を完成させていたことを知っていたのだ。それに、あの看護士も今だ発病していない。あれは鎮痛剤ではなく本物の抗ウィルス剤だった。ではなぜ?敷村はまだ完成していない風に装っていたのか?「納得できる説明をしていただくとありがたいんですが。」霧島はするどく言う。数ヶ月前、ロシアでブラッディXを裏ルートで探している日本人科学者がいた。「おそらくテロリストにウィルスを手配したのも同一人物だと思われます。敷村教授、あなたですね?」笑いだした敷村。図星だったのだろう・・。もう少し早くこの情報がわかっていれば、沙織も助けられたかもしれない・・。だが時間は取り戻せないのだ。
敷村はサードアイとテロリスト、両天秤にかけて取引していたことになる。抗ウィルス剤を提供するのに高額な金額と自分の保護を申し出る敷村。彼は抗ウィルス剤を完成させたが、政府から封印を命じられた。ブラディXというウィルスも封印するよう・・。すべてをなかったことにされたら自分のしてきた研究は一体・・。
「あんた何やってんだ?」藤丸は部屋から出てきた敷村に言わずにいられない。「私は科学者だ。ブラッディXをこの地球上から根絶やしにするのが私の使命だ。そのためにはブラッディXを世に出さないといけないだろう?科学が人類を救うんだ。」「・・あんたなら救えたんだぞ!霧島さんの婚約者だって救えたんだ!ひとりの命を救えないで人類が救えるかよ!?」「君はなんのために生きてる?思い出したよ、君の父親と昔こんな話をした・・。」敷村は連行されていった・・。落ち込んでいる藤丸にかおるが言う。才能を与えられたものには同時に使命が託されるってこと、使命はまっとうするもんだよ。藤丸は自分のハッキングの技術を世界を救うために使う決意を固めたようだ。
霧島は思い出していた。沙織にプロポーズした日のこと。ぎこちない自分に可愛い笑顔を向けてうなずいてくれた沙織。守れなかった・・。泣き崩れる霧島。それを目撃してしまう藤丸。やりきれない。目をそらすしかなかった・・。
「なんのようだ?約束ならまだ早いぞ?」敷村が連行された研究室にはマヤがすでに忍び込んでいたのだ!もちろん護衛していたサードアイの人間には気づかれていない。「ごめんなさい、私気が変わったの。雇い主を出し抜いたこと気づかれそうでね。罰を下せってJの命令なの。」「俺が死ねば抗ウィルス剤は政府に渡るぞ。」「Jが手を打ってるみたい。」「ならば高木の息子に伝えて欲しいことがある。」「残念だけど、それは無理ね。」マヤの表情は無表情だった・・。
敷村は殺されていた。藤丸は自分の技術を使って抗ウィルス剤のありかをつきとめるため敷村のPCのハッキングを申し出る。同席したのは加納、かおる、そして敷村の助手だった宗方瞳。藤丸は暗号化されたデータから違う記号を見つけ出し、それがPCの製造番号だと理解する。それをたどると、父親・竜之介に敷村がプレゼントしたPCだった!自宅にある父親のPCに抗ウィルス剤の手がかりがある!?藤丸達は高木宅へ向かう。

#7
藤丸達一行は高木宅へ向かう。自宅のPCに抗ウィルス剤の手がかりがある!藤丸は父親・竜之介が敷村から渡されたPCに電源を入れる。なるほど、電源を入れなければ誰からもハッキングされない。たしかに敷村は竜之介に自分のすべてを託していたのだ。だが、その竜之介も今はテロ組織といっしょに行動し、敷村自身もサードアイとテロを両天秤にかけ、その報いかテロ側によって殺されてしまった・・。もし、抗ウィルス剤がテロ側より先に入手できれば、これほど重要な手札はない!藤丸はそのPCの隠されたデータを探し当て、ひとつのファイルを開けた。
それは画像データだった。「那須にあるコテージです。小さい頃、よく家族四人で遊びに行ってました。お袋が死んでから行かなくなって、親父が敷村教授に貸すようになってました。」藤丸が思い出しながらつぶやく。ここに行けば手に入る、抗ウィルス剤!
その頃、サードアイ本部に警視庁の人間がやってきていた。テロリストの正体がわかったというのだ。それは、2年前ブラッディXを使いテロを引き起こそうとした宗教団体。それはサードアイ側でも調べている。と霧島が反論する。現在教祖の神島紫門は獄中、主要幹部達も捕まり、残された幹部達も24時間の監視がついて怪しい気配はない・・。「教団自体、もやは存在しない。」霧島の言葉に、「教祖なら怪しい動きをしてますよ。」警視庁側は不敵に言う。獄中の神島は、ブラッディX第一感染者の女性の名前を予言していたというのだ。これが本当なら、教祖と今回のテロとが繋がっている可能性がある。サードアイも神島の獄中の映像を調べ、その行動を解析する。
神島は獄中、誰からも差し入れも手紙もない。基本的に外部との接触はないはずだ。ではどうして?もし、テロとの関係がわかれば、テロ壊滅の糸口には繋がるはずだ。だが、神島は獄中にボッーと無表情で突っ立てるだけで何をするでもない。しかも裸足だ・・。こんな人間がなぜ?と、霧島が映像を見て何かに気づく。「待て。手を拡大してくれ。」垂れ下がった腕、だが、指先だけしきりに動いている・・。「モールス信号!?」その指の動きをさらに解析すると、たしかにモールス信号。裸足になっていたのはその音を自分で確認するため!?「近くに音の出所を作り、そこから神島の独房まで微かな振動音を発すれば外部との連絡は可能だ・・。」テロの本当のリーダーはここにいたのか!?
神島の獄中に捜査の手が入り、警官が立ち入り調べ始める。だが、神島はその巨体を立たせたまま一歩も動かず、その表情も感情が読み取れない・・。だが、そこに事情聴取に来た刑事のひとりも神島と通じている人間だった。あらゆる場所にテロの人間が入り込んでいる!?・・実はこの一連も、わざと警備体制を強化するためのものだったのだ。何かの作戦のために用意周到に準備して実行していくテロ組織。
教祖には10人の子供がいたはずだが、一人は死亡し、その他は監視がついて目だった動きはない。というところで、サードアイにはとんでもない事態が訪れた!死亡した司令官・沖田に代わり、鎌田という男がサードアイを動かすことになったのだ。司令官不在で霧島が指揮を執っていたサードアイだが、その数々の失態に自分が赴任してきたと語る鎌田。だが、この男は高圧的で、霧島おろか他のサードアイメンバーも顔をしかめる。
藤丸達はコテージに到着した。そこの2階はたしかに研究のあとが。敷村の助手だった宗形瞳が、抗ウィルス剤を発見した。この量だと100人分はあるという。思わず笑顔になる藤丸。ついに入手できた。その時!コテージは武装集団によって周りを囲まれていた!加納とかおるの表情に緊張が走る。その武装集団の中心人物らしき姿が窓越しに見えた。黒ジャンバーに黒のハイネック、不敵に笑うのは折原マヤだった。「あのやろう・・。」加納がうめく。藤丸はしきりに外を凝視している。加納はサードアイ本部に応援を通信するが指揮系統が混乱してすぐに応援をだせないと返答された。「どうなってるんだ?いったい。」銃を構えながら愚痴るしかない加納の傍を、赤外線スコープのレーザーが横切る。敵の装備はかなりのもののようだ。無数に這い回る赤い光に、かおるも銃をかまえ覚悟を決めた。
「さあ、行くわよ。」マヤの号令にテロ達が包囲を縮める。が、<待て。状況が変わった。しばらく待機。くりかえすしばらく待機>マヤのレシーバーに<J>神崎からの通信が入る。突然の待機命令に不審がるマヤ。が、部隊は一時行動をストップさせるほかない。
コテージ内では藤丸がモバイルPCを立ち上げしきりにプログラムを組んでいた。敵の装備している無線機が最新式だと判断した藤丸、その通信網をハッキングし、敵のリーダーの声をサンプリングして偽の通信を流していたのだ!「これでしばらく時間が稼げる。」藤丸の言葉にかおるも微笑を浮かべた。マヤが看破し、コテージに強襲したテロ達が足を踏み入れた時には、もうすでに藤丸達は脱出していた!
が、林にたどり着いた時にはテロの銃弾が打ち込まれる。追いついてきたのだ。加納とかおるは目配せし、迎え撃つ。藤丸と宗方はその隙に逃げた。かおるが一人の足を撃ち抜き、加納もテロを仕留めていくが、多勢に無勢、銃弾が襲いかかり、すかさず木立に身を潜める。その木に銃弾が打ち込まれた。それでも互角に渡り合うふたり。が!加納の横にマヤが姿を現し銃を向けた。「よくがんばりました。」不敵に笑うマヤ。結局藤丸達も捕まり、逃走は失敗に終わってしまった・・。
渡された抗ウィルス剤を受け取り、「これで全部?」と念を押すマヤ。だが突然藤丸に銃口を向け、藤丸はポケットから抗ウィルス剤を出す。「本当に油断ならない子ね。」厳しい視線を向けるマヤ。そこにようやく到着したサードアイの応援でテロ達は撤退する。マヤは、宗方の発信機のおかげでここがわかった。と捨て台詞を残す。再び疑心暗鬼に捕らわれるメンバー・・。しかし、希望はまだあった。全部奪われたと思っていた抗ウィルス剤。一瓶だけ耳の後ろに藤丸は隠し持っていたのだ!
「あんたは使命をまっとうした。やるべきことはやった。だからあとはまかせな。」かおるは自宅まで藤丸を送り、そして褒めた。藤丸に感慨の表情が浮かぶ。だが、自宅に帰ってきた藤丸を待っていたのは妹・遥の罵倒だった!「お兄ちゃんも、お父さんももう信じらんない!」さっき家の前ですれ違った刑事が妹に竜之介がテロを手引きしているビデオをみせたのだ。現在のサードアイを指揮する鎌田は、警視庁も動員して高木竜之介の身辺も洗うよう指示したのだろう、そこに情ははさんでいないのだ。遥は父親がテロの人間だったということ、兄がそのことを知ってて黙っていたことにショックを受けたいた・・。藤丸はその刑事を追いかけ、なぜあんなものを見せたのか!?と食ってかかるが、人殺しの家族に情はかけられないと逆に罵倒される。激しい怒りがこみ上げる藤丸。だが、その刑事は遺体で発見される。容疑者に藤丸の名が・・。
藤丸は指名手配され、町をうろつく警官からも逃げなくてはいけない羽目に。しかも保護を申し出てきた霧島の言葉も信用できない。あのビデオを見せたのはサードアイではないのか!?突然!藤丸は腕を捕まれる。振り向くと九条だった。
九条やあおい達、高校の新聞部の仲間達は藤丸をかくまうため一室を用意してくれていた。九条は、「おまえははめられたんだ、おまえの親父さんみたいに。」と理解を示してくれる。高校の一室に藤丸をかくまってくれた仲間達。藤丸は感謝するのであった。だが、立川英が突然鼻血を出し吐血する!あまりのことにあおいも、真子も、九条も驚愕の表情を浮かべ、藤丸は目を疑う。それはブラッディX感染者の病状では!?
宗方瞳の潔白は証明されていた。だが、発信機になっていたメモリースティックはある数学者にもらったという。その人物とは神崎潤。その神崎はテロ達にある作戦の決行を演説していた。もうすぐテロ達の攻撃が始まる!

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