「流星の絆」まとめ後編

「流星の絆」まとめ後編
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#7
刑事達に政行が怪しいと思わすにはどうすればいいのか?自分達は政行が容疑者だとわかっていても、警察は何ひとつ手がかりを掴んでいないのだ。柏原・荻村コンビは信用にたる刑事だと再確認した功一は、彼らが政行にたどり着くよう証拠偽装を画策する。
まず、政行の止めていた車の前に時計を落とす。帰ってきた政行は時計を拾い、そしてまた落ちている場所に戻した。車は走っていってしまうが、傍で見ていた功一はそれを手袋で拾い、ビニールに入れ、冷ややかに笑った。そう、これは父親形見の時計に政行の指紋を着けさせる目的。あとはこれが警察の手によって見つかれば、事態はどう転んでも、戸神政行に向かうだろう。
功一はサギに盗難車を用意してもらっていた。どうやら闇ルートで入手したという話だが、功一は深くサギから事情を聞くことはしない。逆に静奈がサギに質問する。「なんでおにいのためにそこまでするの!?あんた、おにいのなんなの!?」「こっちが聞きたいよ~。あたいあんたのなんなのさ?」「俺と泰輔はこれから横浜横須賀に行く!」と功一はサギの質問をかわし、泰輔と共にその盗難車で出かけてしまった。
静奈とサギはふたりで話す。どうやらサギは功一のことが好きらしい。それで協力してくれるのだ。「しいは、二人ともおにいだと思ってる。血が繋がってるとかいないとか、今更どうでもいいよね。」「私にとっては大問題だけどね。妹じゃないなら話は別。これからは徹底的にマークさせてもらう。アクセルだけは渡さない!」「なんなの?アクセルって!おにいが何でアクセルなの!?」
警視庁に移った荻村は盗難車の事件に関わっていた。というより関わりたくない。「こんなの県警の出る幕じゃないでしょ?」ふて腐れる荻村の後ろから所轄の柏原が姿を現す。どうやら、柏原がある事でわざわざ荻村を捜査に駆り出るよう頼んだようだ。「すいませんねえ。お忙しいのに、おはぎさん。ちょっと顔だしてもらっていいですか?おはぎさん。」「やめてくださいよ・・。」申し訳なさそうに荻村は柏原の後ろをついていく。
盗難車から見つかった遺留品は「樽ドル大集合写真集」「アリアケ7周年記念腕時計」「口紅」「ミルクキャラメルの箱」樽ドルって何?と興味を示す荻村だが、それは太っているアイドルのことと説明する柏原。。だが、それよりも、腕時計!!これがあのアリアケの腕時計であれば事件の手がかりに繋がるかも知れない。時効まであと3週間。柏原は荻村に協力を要請。もちろん荻村も目を輝かせる。
ミルクキャラメルの箱からでてきたのは腕時計と口紅。そして樽ドル写真集も封を切られていない、どちらも盗品だろう。問題はどこから盗まれたか?って事だ。ふたりは手分けして捜査することになった。
「見覚えないですねえ・・。」「アリアケって書いてあるだろ?まあそれだけで親父さんのもんだと断定できるわけじゃないんだけどな。」柏原は喫茶店に功一を呼び出して時計を見せていた。「これどっからでてきたんですか?」「聞きたいか?盗難車だよ。」ジーと功一を見つめる柏原。「なんすか・・」嫌そうな功一の態度に、泰輔もここに呼んだと話す柏原。泰輔とはマブダチだと説明し、それを聞いて功一はまた嫌な顔をした。現れた泰輔は、「ああ!親父の時計!?」泰輔は思わず反応してしまう。「やっぱり泰輔の方がいい子だなあ。ちゃんと覚えている。なにより素直。功一はなんだか可愛げないな、だから女の子にモテないんだよ。」「おおきなおせわですよ。見つかったのって、その時計だけですか?いや普通の人にしてみたらそんなの価値もないし。なんかのついでに盗んだのかなって。」「おまえには教えない~。」柏原は去っていった。
功一は泰輔の態度に釘を刺す。いきなり知ってる時計だなんて軽率、しかも自分達は詐欺師で、この件は偽装だ。功一は何が何でも柏原達にたどりついてもらわなければならないのだ。そのシナリオを余計なことで失敗にするわけにはいかない。だが、そのシナリオには静奈の心の中は入っていなかった。いつも自分にやさしくて、気をつかってくれて、なにより自分といっしょにいることを楽しんでくれている戸神行成。静奈も行成といっしょにいる時間が大切になってきてしまっていた・・。仇の息子なのに・・。
柏原の調べで、あの腕時計はアリアケ7周年記念で有明幸博が同級生や親しい人間に配っていたものだと判明した。そして写真集の方は古本屋から盗難届けがでた。そこに行く柏原と荻村。その二階を調べているうち、口紅のキャップと箱をずらしたような形跡が見つかる。どうやらこの建物前は、一階は食堂で二階は普通の自宅だったらしい。そして、この建物が前は洋食屋「とがみ亭」だったと判明する。ハヤシライスが大当たりして、店拡大のため引越したという事実・・。
柏原達は功一に「とがみ亭」のことについて話を聞きに行く。よく覚えていないが、味がまずくて文句いってやったという店の名前だったか・・功一は知らないふりをしながらもなんとなく接点を教える。柏原達は有明幸博がノミ賭博にはまっていた事実、そして現在古本屋の元とがみ亭、場所はどちらも桜木町!この共通点で進展を期待し動き始めた。やはり時計を盗んだ人間があの事件に関係している!?
功一は、現在の情報や証拠では警察は政行を逮捕まで持ち込めないと泰輔に説明する。<動機>の裏づけがないからだ。それを決定的に印象づける方法は((味をパクった))という事実を突きつけるしかない。レシピのノートを現在の戸神宅から発見させることができれば、少なくとも、政行はアリアケとの関係を否定できなくなる!そしてそのノートをセッティングできるのは、政行の息子・行成と親しくしている静奈しかいない。古本屋の場合は夜中容易に侵入できたが、自宅となるとそうもいかないだろう・・。最後の〆は、静奈が行うのだ!
静奈は行成とのデート中、元アリアケ場所に来ていた。現在はカフェになっているが、面影が残っていたそこを見て、静奈は微笑む。行成は静奈の話を聞いていて、一度ここに来てみたかったのだ。もちろん行成は自分と会っているこの女の子が本物の静奈とは知らない。だが、静奈も友達の話として自分のことを行成に話すようになっていた。ふたりは本当に仲良くなっていっているのだ・・。ふたりは星を眺めにいく。兄弟3人で流れ星を眺めに行っている間に両親は殺された。でも星はその時見れなかった。それからも3人で星を眺めたけど、いつも流れ星はみれなかった・・。でも!今、何度も何度も流星が!上空を夜空を流れていく・・。「うそでしょ・・」静奈の目から涙が溢れた。なんで今!?静奈の気持ちは揺れていたのだろう、それはおにい達に対する罪悪感か、それともこの運命にか・・。ふたりはキスをした。その頃、功一も夜空を見上げていた。だが、その空には流れ星は見えない・・。
遅く帰ってきた静奈を心配する泰輔。だが、この心配は兄としてではないとそれとなく静奈に思わず言ってしまう泰輔。静奈は困惑し、「やめて!聞きたくない。ごめん疲れてるの!」
静奈がアリアケのレシピノートを持って再び行成と会う。静奈はうまくできるだろうか?兄ふたりはジッと部屋で待機していた。「・・兄貴。あいつ本気だよ、芝居じゃない。あいつ戸神が好きなんだ・・。本気で俺達の仇の息子に惚れてるよ。」「知ってるよ。」功一はパソコンの前に座り泰輔にポツリと言う。「そんなの随分前から気づいてたよ。」「・・いいのかよ?兄貴。」「いいわけねえだろ!!」功一は怒鳴るしかなかった・・。

#8
静奈が帰ってきた。事を功一と泰輔に報告する。行成に、カナダ留学に行くことを告げた静奈。もちろんそれは別人になりすましている嘘。静奈はもう早々に行成の前からいなくならなくてはならない。刑事達が政行と接触し始めたら静奈の顔がわれてしまう。が、行成はその前に一度家に来て欲しいと言う。それは静奈を親に紹介するという意味だろう、静奈はそこまで行成に好意をもたれているのだ。が、ふたりの兄は逆に心配する。静奈自身が行成に好意を持っている節があるからだ・・。
「ばかみたい・・。好きじゃないって!」静奈は否定するが、功一は危ぶむ。「これは証拠偽造なんだよ。失敗したら刑務所行きなの!だから俺も泰輔も慎重になってんだよ!」「・・泰兄は違うと思う。泰兄のは単なるやきもちだと思う・・。」「そうなの・・?」功一は泰輔の方を向く。泰輔、静奈、功一。3人の距離間が、血が静奈と繋がっていないことを告げたことで少し変わってきているのか?偽装最後の大詰めでのチームワークの不和はよろしくない。しかし、家に招待されたということは、最後の偽装<アリアケのレシピノート>を政行宅に仕込む絶好のチャンスなのだ!「だからやるよ私が!信用してよ!」静奈は言うのだが・・。
ジョージクルーニーに行成が尋ねてきた。どうやら自宅に刑事が来たらしい。静奈から聞いていたことと照らし合わせて、功一の親達が殺されたのか?と聞いてくる。功一は前に<殺された>って言ったのは冗談だとかわしたが、どうやら柏原達は順調に政行に向かっているようだ。しかし行成。なかなかどうしてするどい所がある・・。
ジョージは功一と泰輔に言う。今頃だけど犯人が捕まりそうでよかったな。「別に父ちゃん母ちゃん生き返るわけじゃないけどさ、これで成仏できるっいうか、これでおまえらもやっと親離れできるわけじゃん?」その言葉に功一と泰輔も感慨深げになる。「これからだよ。犯人捕まって終わりってわけじゃないだろ?これからどうやって生きていくかってことが大事なんだよ。だって俺達別に犯人捕まえるために生まれてきたわけじゃないだろ?ジョージさんも言ってたけどさ、親離れだよ。」功一は薄く笑いながら言う。先のこと何も決めてないという泰輔に、功一は静奈といっしょに洋食屋をやるんだと言った。「ずりいよ。なんで俺だけ仲間はずれなんだよ!」「まあさ、たまには飯食いに来てくださいよ。」功一は泰輔の膝を叩いて笑う。
静奈が行成の自宅に行く日がやってきた。鏡に向かい身支度している静奈を後ろでジーと見ている兄ふたり。「あれだ、娘を嫁に出す気分だよ。」わけのわからないことを言う功一だが、ともかくノートを静奈に渡し、「頼んだぞ、しい!」「行ってきます!」ふたりの兄に見送られ、静奈は笑顔で部屋を出て行った。
静奈を心配しているふたり。そこへ、泰輔の携帯が鳴った。柏原からだ。「俺だよ。おまえ今から来られるか?戸神家の前。埒あかないから乗り込もうと思ってさあ、その前におまえ、戸神の顔見て確認してもらえるかなあ?」すでに家の前で車を止めて張っているようだ。このままだと静奈と鉢合わせになる!<なぜよりによって今日!?>ふたりは慌てるが、功一の機転で柏原をキャバクラに誘う。「兄貴が急に行きたいって言い出して。こんなこと滅多にないから柏原さんもどうかな?って思いまして!」泰輔の気のいい話ぶりで柏原もしぶしぶ付き合うことを決めたようだ。。
静奈は行成の母親と対面していた。その家の豪華さにも目を奪われるが、母親も和服で登場する。が、気さくな明るい母親で意外と話ははずむのだ。そして、かなり静奈は気にいられてしまったようだ。香水までもらってしまう。静奈はふと、本当に結婚したらそれはそれで楽しいのだろうなと思わずニコリとしてしまった。と、その時、今日同席できなかったはずの政行が帰宅してきた。挨拶もそこそこ、「ああそう、うちのハヤシライスと同じ味のものを横須賀で食べられたそうですね?店の名前覚えていらっしゃいますか?アリアケじゃないですよね?」静奈はその場を適当にごまかすが、アリアケを気にしている点、やはり政行は容疑者として怪しい・・。
行成は静奈を家の案内へと連れ出す。かなり広い家。そこには巨大な書庫まであった。「すごい・・。」「父が集めた
料理関係の本です。洋食にかぎらず世界中の料理を網羅している。ああ見えて努力家なんです。」静奈はここに例のノートを忍ばせることを決めた!トイレと称しひとりになり、手袋をはめ指紋がつかないようにする、そして、敷き詰められた本の間に入れるのを少々手間取りながらも、見事最後の偽装は成功した。もし、警察が家宅捜索に踏み切りこのノートを見つければ、いやおうなしに政行はアリアケとの関係を否定するのは難しくなる。一度接点を見つけられれば、警察もあとはどういう手を使っても政行をつつく。駄目押しは泰輔の目撃証言!少なくてもこの偽装が成功した時点で、功一達の作戦は成功したといっていい。
だが・・静奈の心は・・。車から降りそのままマンションの階段に歩く静奈。バタン!車のドアを閉める音がした。行成が車から降り見送ってくれているのだ。静奈はたまらず振り返りそのまま行成に抱きつく。ただ無言で・・。
功一のもとに訪れた柏原。アリアケの時計についていた指紋が政行のものと一致したので政行を署で事情聴取したという。しかし、政行は、「どうしてそういうことになるのかなあ・・。」と顔色ひとつ変えずにいたという。「しらばっくれてるとしたら強敵だとその時思ったよ。実際あの男の言うとおりだ・・。時計以外指紋が出ないのはたしかにおかしい。しかも・・。」アリアケ夫妻の写真を見せても眉ひとつ動かさなかった。「だって親父ともめたんでしょ!?あの桜木町の喫茶店で?」功一の言葉に、「それも聞いたよ。だけど覚えてねえって。顔色一つ変えずにそう言ったよ。」柏原もしぶい顔で答えるしかない。今の段階じゃなあ・・。「今の段階って!時効まであと・・」「2週間だよ!たくっ・・。眠れねえよ。」「家宅捜索は!?」「ふざけんな、おまえはよお。俺の上司か?」ぶっちょう面の柏原にまくしたてる功一。<証拠は今全部そろってる。なんで家宅捜索できないんだ!?>「・・そこだよ。14年間これといったてがかりがつかめなかった事件が、時効直前になって状況証拠がぽんぽんでてきた。それで捜査が進展した。でも、なんか引っかかる。」「なにが!」「例の盗難車だよ。すべてはあの車から始まった。だが車泥棒は捕まってない。」そこで柏原は功一を覗き込むようにした。「俺はなあ、功一君。何者かによって警察が誘導されてるんじゃないかなって思うんだよ・・。」功一はあごを上げ、目をするどく柏原に向けながら体を近づけた。「誰がなんのためにそんなことするんですか?」「さ~なぁ~?」柏原は視線を泳がせる。そして、カレーを注文した。それを聞いた功一も肩を下げ、力を抜いたようだ。表情にやわらかさが戻る。だが、「犯人つきとめたらおまえどうする?俺が刑事だということをいったん忘れてさ、たんなる50過ぎのおっさんの質問だと思って答えろ?犯人わかったらどうする?」「殺しますね。」厨房で背を向けながら瞬間的に答えた功一。その背中を無言で見つめる柏原の目は・・刑事の目をしていた・・。「柏原さんは?刑事じゃなかったら?どうします?」「・・殺すねえ・・。」その言葉にふと顔をあげる功一。その目は潤んでいた。「・・まあいちお、そのくらいの覚悟でやってるよ・・。」功一が出したメニューはハヤシライスだった。それをうまい!と言い食べる柏原。その柏原に背を向けて、口に手をやりなでる功一の表情は、悲しいともうれしいとも違う涙目になっていたのだ・・。それは自分の軽率さを呪う表情だったのかもしれない・・。
しばらく日がたち、静奈が部屋を出て行く。心配になった兄ふたりはあとをつけた。偽装は成功したのだ。もう、<行成と会う必要はないはずなのに?>街中で突然静奈の肩を掴んだのは!高山だった((ドル建て債券詐欺で金を騙し取った被害者))!!「カナダに行ってるんじゃないのか?こんなところで何してるんだ?」肩をわしづかみし、静奈を問い詰める高山。「・・君は一体誰なんだ!」興奮している高山を見て静奈が危ないと思った功一は、助けに行こうとしたが!「女に手荒な真似は関心しないね!」行成が現れ静奈を助ける。行成は、彼女に貸した2000万円を肩代わりするなら自分は手を引くというハッタリをかまし、その場を収め高山を撤退させる。中々頭を使う男・行成。功一も少しこの男をあなどっていたのかもしれない・・。「柄にもなく下手な芝居を打ちました。あれでよかったですか?」「助かりました。あの・・彼いわゆるストーカーで・・。」「だけど、会えてよかった。しつこく電話して失礼しました。大事な話があってどうしてもお会いしたかったんです。」「わたしこそ留学準備でばたばたしてしまって・・。」そう言う静奈に行成が見せたもの。「正直に答えてください・・。あなたは一体何者なんですか?」それはアリアケのレシピノートだった!!行成の表情は厳しい。<一体何が起きてるんだ!?>功一も泰輔も呆然と遠くからそれを見守ることしかできなかった・・。

#9
「お願いですから、正直に話してください。」喫茶店に場所を移した行成と静奈。行成はアリアケのノートを突きつけ、静奈に事情を話すよう促していた。母親があげた香水の匂いがこのノートからした。それで行成は静奈がこのノートを仕込んだとわかってしまったのだ。うつむいて無言の静奈に、行成は推測を話しだす。静奈が以前ハヤシライスを食べて泣いたのは、アリアケのハヤシライスとうちのとがみ亭の味が同じだったため。警察が父親・政行を殺人の容疑で疑っている、もしこのノートが自宅から出てきたら、味の接点をつつかれ政行は非常に危うい立場にたたされる所だっただろう、((とがみ亭はアリアケの味を盗み、その時アリアケ夫妻を殺害したのではないのか?))と。それが目的で自分に近づき、ノートを書庫に隠した・・。行成の推測はまったくぶれていなかった。
窓際の席で行成と静奈が座っている。その様子を外で心配そうに見ている功一と泰輔。今出て行ってしまえばすべて計画が台無しになる。ふたりは静奈を信じて事を見守るしかない。だが、静奈が打つ手はすでに何もなかった。逆に静奈は本当のことを行成に言う。「有明静奈・・それが私の名前です。殺されたのは私の両親です。事件の夜、兄は犯人を見ています。戸神政行・・。」「あなたも父が犯人だと?」「・・ごめんなさい。もう会わないつもりでした。今度会ったらプロポーズされると思ってたからです。」「僕はそのつもりでしたよ。プロポーズするつもりでした。あなたがカナダへ行く前に。本当です。これを作るために書庫に入ったんです。まさかこんなことになるなんて・・。」行成はひとつのノートを取り出した。そのノートには<カナダの家庭料理>と表紙に書いてある。静奈のために用意しようとしていたのだろう。それを見てたまらず涙を流す静奈。行成は自分のことをいつも思っていてくれていたことを改めて思いだす。行成は最後の質問をした。事件のあった深夜に子供達だけで出かけていたのか?「流星です・・。しし座流星群をみんなで見に行ったんです。」
功一の部屋では反省会が行われていた。母親に気に入られて、香水貰ってそれをつけてうかれていた・・。自分が悪いと暗い顔をする静奈。功一は言う。行成があのノートを警察に見せれば自分達は証拠偽装から足がついて詐欺罪で逮捕される・・。だが、自分の父親が疑われる証拠でもある、はたしてそれを警察にみせるだろうか?静奈は行成の性格からしてそれはしない、まず自分でそれとなく政行にたしかめるのでは?と言う。「俺が一番恐れているのは何もしないことだよ。」功一は、時効まであと一週間だ、見なかったことにする可能性があると説明。行成はそんな卑怯な男じゃない!と静奈は声を荒げるが、<ここまで来た以上、柏原の力を借りるしかない!>と功一は深夜柏原を呼び出した。
いきなり呼び出されしぶい顔をしている柏原。だが、静奈の姿をみて目を見張った。「・・まいったな、すっかり大人の女じゃないか!」功一は柏原にすべてを話す。((犯人殺す覚悟で捜査している))その言葉を信じて。自分達が詐欺師であること。その過程で両親殺害の犯人である政行にたどり着いた、そして証拠を偽装して警察を誘導していたこと。だが、切り札のレシピノートは敵の手の渡ってしまった、正直もう打つ手がないこと。「・・お前達がでっちあげた証拠じゃ家宅捜索は難しい。俺達警察が握っている証拠はひとつしかない。傘だよ。」柏原は言う。「そうだ、犯人が忘れていったビニール傘!」泰輔が叫ぶ。だがその傘は指紋がふき取られていた。「証拠にはならない。だけど脅しに使うことくらいはできるんじゃねえのか?」その柏原の言葉に功一は何か閃いたようだ、笑顔が浮かぶ。「柏原さん、すいません。」功一は頭を下げた。柏原はこの3人の事情を一番理解している人間でもある、同情もあったのだろう、3人の詐欺容疑や証拠偽装も聞かなかったことにしたようだ。すべてを話して信頼を寄せてくれたうれしさもあったに違いない。多分柏原はなんとなく色々承知していたんじゃないか?
事が動き出した。というより切り札が失敗して、作戦は正攻法に転換したようだ。3人は行成を呼び出し、すべてを話すことにしたのだ!最初とまどいと怒りをあらわにするも、事情はいちいち説明しなくても理解してくれているよう、そういう面で行成は馬鹿ではない。このノートを見てみれば、アリアケのレシピととがみ亭のレシピ、同じようなものがハヤシライスの他にもいくつかあったと行成。用するに行成も父親に対し、不信感を持ったのだ。「このノートだけでは殺人の証拠にはなりませんよね?」それを聞き、功一は不敵な笑みを浮かべる。14年前では証拠にならなかったが、もうひとつある。今はDNA鑑定というもので判別できる技術があることを説明。もちろんその証拠品が何かは教えない。これは行成に軽く脅しをかけているのだ。静奈はせつなそうに行成を見つめている。だが、ここで行成は衝撃的な言葉を3人に言う。<自分も協力する!別の作戦を立てませんか?>あのしし座流星群の時、自分も星を見ていた。だけど、あの日はいつもいっしょに観測してくれた父親はいなかったという行成。やはり、政行は事件当日アリバイがなかったのだ。
「味方になるわけじゃないよ。彼は彼で、ケリつけたいって事でしょ。」静奈と泰輔はふたりでマンションに帰宅中、そんな会話をしていた。「だけど、親父が不利になるようなことわざわざ。損するのは自分なのにさ。」「そういう人だよ戸神って。損とか得とか考えないの。真っ直ぐなんだよ、馬鹿みたいに真っ直ぐなんだ。」わざと淡々と言う静奈。「ひょっとしたらいい奴かもって。おまえが惚れるのも無理ねえ?」「言わなくていいって言ったじゃん!」静奈はバックを振り回して泰輔のボディに決めた。。
行成は夜、父親に話す。政行がいない間に刑事が来て、政行のDNA鑑定をさせて欲しいと頼んできたから洗面所の持ち物を渡した。と。「そう?それは犯人のDNAがわかってるってことかなあ?」政行は息子に尋ねる。「くわしくは聞いてないけど、現場に置いていったものがあってそこから割り出すって言ってた。これですっきりするね?」もう新たな作戦は始まっているのだ!
事の成り行きを柏原に携帯で報告する功一。「よくがんばったな。」柏原は今までよくふんばって生きてきたなという意味も込めて言う。それを聞き、ちょっと涙ぐみながら、「あのさ、また食いに来てよ、ハヤシライス。いつでも作るからさ。」功一にとってそれは相手に信頼を寄せる言葉に他ならない。すっきりした笑顔を見せる功一だった。
功一と泰輔は刑事に扮装し、戸神宅に向かう。泰輔は堂々としているが、功一は作戦をたててはいたが、現場に出るのは初めて、ちょっとおどおどしている。。ともかく、リビングで政行、行成の向かいに功一と泰輔が座り会話が始まった。もちろん外では車の中で、柏原、荻村、静奈が待機している。
「結論から申し上げますと、DNAの一致率は99.9%。これは裁判で一致と見なされる数値です。」功一は淡々と言う。泰輔があとに続き、「これであなたが遺留品の取っ手の部分に触れたことが科学的に証明されたんです。正直に話してください。あの夜あなたは、横須賀に行かれましたね?」「待ってください!」行成はいきりたち叫ぶ。たまたま触ったとか、もしかしたら犯人が政行から盗んだものを使っていたのでは?と。「触ったことが証明された以上、くわしく話を聞く必要があります。我々と同行していただけますね?」泰輔はひょうひょうと政行に話した。昔盗まれたあれのことちゃんと話しなよ!行成が興奮している。「・・覚えてないよ、そんな昔失くした傘のことなんか!」・・場が静まり返る。<傘>遺留品が傘なんて誰も言っていないのだ、この瞬間に政行があの夜現場にいたことが証明された!「ボロだしちゃいましたね、戸神さん。」功一は政行を睨みつける。そこへ政行妻も帰ってきた。「どうしたの・・?どういうこと?」行成も意気消沈している・・。無実を証明したいから作戦に協力したのに・・。
「なんで殺した?言えよ、なぜ親父達を殺した?」功一の問いに、「・・そうですか有明さんの息子さん達か。」政行は立ち上がる。そこへ静奈も入ってきた。柏原と萩村も。政行は話しだした・・。「君達の想像どうりだよ。私はお父さんの味を盗みました。」政行は自分の味にケチをつけた人間の店に食べに行ったという。それが、有明。だが、本当においしかった、自分は恥を捨てて頼んだという、この味を教えてくれ!お金も払う!だが、追い返された。その後、自分も研究に研究を重ねたが、到底アリアケの味には及ばない。そんな時、有明さんの方から電話がかかってきて、レシピをお金で買わないか?と。「親父の方から!?」功一が叫ぶ。だが、政行に言われ持ってきた行成の手にする黒いノートには、アリアケのレシピノートのコピーが張ってあったのだ。あの夜、ノートをコピーする間なんてなかったはず、これは政行の言葉を裏付ける証明になる・・。「・・これだけははっきり言っておく。君達の両親を殺したのは私じゃない!」「なんだって・・。」「私が行った時、君達のご両親はすでに殺されていたんだ・・。」じゃあ、真犯人は誰!?

最終回
「・・これだけははっきり言っておく。君達の両親を殺したのは私じゃない!」「なんだって・・。」「私が行った時、君達のご両親はすでに殺されていたんだ・・。」政行は功一達の両親殺しを否定した。にわかに信じられない、いや、そんな言葉信じていいわけがない!「ふざけんなよ!レシピを盗んだことは認めるけど、殺しは認めないって!そんなの誰が信じんだよ!?」泰輔は興奮し声を荒げる。「盗んだんじゃない!買ったって言っただろ!」「同じことだろ?アリアケの味パクるために殺したんだろ?」「違う!向こうから買ってくれと持ちかけられて!」「嘘だよ絶対!お母さんがそんなことさせるわけない!」静奈まで叫ぶ。が、ここで荻村が口を挟んだ。「いや、そうともかぎらない。事件の当日お母さんは借金の返済で金策に走り回ってたんだ・・。」
有明幸博は賭博好きで、ノミ屋賭博で負けた借金がかなりの高額で溜まっていた。有明夫妻がその返済のために金策をしていたことは捜査でわかっていることで、功一達も承知している。しかし、その賭博リストに載っていた関係者からも、その賭博場だった喫茶ニューフロンテの親父も、殺人事件とは無関係だった。だが、そのニューフロンテは幸博と政行が顔見知りになった場所。ともかく、事件当日、有明宅には金策に走ったおかげでなんとかまとまった現金があった。合計200万。そのうちの50万は政行がレシピを買った代金として送った金。しかしその200万は事件後消えている・・。
政行はその夜、電話で言われたとうりアリアケの裏口からノートのコピーを受け取りに行った。が、その時やはり裏口から人影が家に入っていくのが見えたという。政行は自分と同じようにレシピを買いにきた人間がいるのでは?と幸博を疑った。30分、もう少し長く外で待っただろうか?そのうち雨が止み、さっきの人影が家から出てきた。顔は・・見えない、男だということしかわからなかった。そして自分が有明宅に入ると、血まみれで殺されている幸博と妻・塔子!思わず逃げようとしたが、レシピのコピーが目に入りそれを持って裏口から出て行った政行。「君が目撃したのはその時だろう。」泰輔に視線を向け言う政行に無言の泰輔。「無実だなんて言うつもりはない。警察に通報しなかったのも保身のためだ。わたしは、どうしてもこれが欲しかった!このレシピに添って作ったハヤシライスをとがみ亭の看板メニューとして出したかったんです。」「・・その味が評判になってとがみ亭は繁盛したんだね。」行成が言う。「私はずっと後ろめたい気持ちだった。君達のお父さんの、アリアケの呪縛から逃れようと必死だった・・。」だから各店のハヤシライスの味はその店のオリジナルを作らせ、行成が本店の味を復刻させようとした時に反対しやめさせたのだ。「君達には辛い想いをさせてしまった。自分の利益のために真実を隠し続けてきた。本当に申し訳ない。」政行は功一、泰輔、静奈に土下座して頭を下げた。
「よくも・・よくもそんな作り話を。」泰輔は席を立ち政行に掴みかかろうとした。それを功一が止める。「信じんのかよ!?こんな奴の話信用するのかよ!?」泰輔は泣いていた。うずくまる政行の傍らに功一が膝を落として近寄る。「そんな話を鵜呑みにするほど俺達素直にできちゃいないんですよ!?殺人現場からレシピのコピーだけ持ち去ったなんて、そんな都合のいい話、簡単に信用できないですよ?」功一の声はかすれていた。悔しくて泣けているのかもしれない・・。
政行は柏原を見た。終始しかめ面を浮かべていた柏原も、今の話に説得力はあるが、鵜呑みにはできないと政行の無実を了解してはいないようだ。「先ほどの話が真実であると、証明できるものはありますか?」「あります!」立ち上がる政行。驚く柏原と荻村。「少なくてもそれで、私が犯人じゃないという証明ができるでしょう。」おどおどした様子で、しかし興奮している政行。「現場には犯人のものと思われるビニール傘が残されていたでしょう?」「ちょっと待ってください。傘に関しては一般には公表されていないはずですけど。」荻村が言う。功一達もその傘のことを知っていた正行を犯人と確信したのだ。「なぜ傘のことを?」荻村の問いに、「私の、傘だからです・・。」!!「ほら!やっぱおめえが犯人じゃねえか!!」泰輔は今まさに政行に飛びかかろうとする。「違う!!私は傘を忘れたわけじゃないんだ!!間違えたんです・・。」
政行は大事そうに包んである長細いものを持ち出した。その中身は、<ビニール傘>!政行は事件当夜、間違えてもうひとつのビニール傘を持ってきてしまったことに気づき、それを今までずっと保管していたのだ。警察が来た時釈明できるように。同じビニール傘でも柄の部分や先端の材質が違う、これは先に有明宅に入っていった男のものだろう、その男が犯人なら指紋がついているはず!現場にあった傘には自分の指紋がついているはずだから、なんらかのきっかけで必ず警察は自分の所に来るはずだと思っていた政行。・・だが、警察は今までいっこうに姿を現さなかった。しかも最近警察が現れたと思ったら、時計やら口紅やらわけのわからないもので尋問された・・。
「あなたは嘘をついている。」荻村は政行に言う。矛盾点があると。残された傘に政行の指紋はついていなかった、それどころか指紋自体ふき取られていたのだから。残された傘が犯人のもので、指紋がふき取られていたというのならつじつまは合う。だが、政行はあくまで間違えて持ってきてしまったと言うのだ。戸惑いながらも、自分の傘とこの持ってきてしまった傘の特徴の違いをわかる所すべて言って説明する。つじつまがあわなくても、この持ってきた傘は、自分の傘じゃないと言い張る政行。((だから14年間も保管していたんだ))功一はその傘を見て、目を見開く・・。!?・・柄の部分にかなりの傷がついている。両手を顎の前で組み、わなわなと震えさせ、功一は何かに気づいてしまった・・。
柏原と荻村は署に帰ろうと外に止めてあった車に向かう。ともかく、この傘の指紋を照合すれば犯人にたどり着く可能性がでてきた。時効は今日だ、もう時間がない。「柏原さん。ちょっと話があるんですけど?できればふたりで話したいんですよね、お時間取らせませんから。」功一が呼び止めた。泰輔と静奈は荻村といっしょに署に向かい、功一と柏原は夜の屋上に向かった。
「事件が解決したら、引退するっておしゃってましたよね?引退してどうスんすか?」「どうって。さびしいもんだよ、家族もいないし、これといった趣味もないしなあ。」「ゴルフは?あの頃やってたでしょ?事件が起きた頃。」功一は金網に向かい柏原に聞いていた。夜のネオンが一層寒さを引き立てる。「暇があれば素振りしてたじゃないですか?」無言で功一の背を見つめる柏原。と、功一は振り向いた。事件の日、警察を呼んで柏原が来た。幼いながらに思い出す、傘を逆さに持ってひたすらに素振りしていた柏原。応援の刑事が来るまでひたすらに・・。両親が殺されて呆然としていたからこそ、功一はその情景が焼きついていたのかも知れない。「あんなことしたら、柄の部分に細かい傷がいっぱいついちゃうでしょうね?さっきのビニール傘みたいに。」・・事件後、すぐに自分達が家に戻ってきた。そして警察が来て、唯一残された遺留品のビニール傘が見つかる。だが、指紋はふき取られていてそこから事件解決の糸口には繋がらなかった。だが、裏を返せば、その傘の指紋をふき取ることができるのは警察なら可能だったということになる。そもそも、指紋をふき取るくらい用意周到な犯人が、その遺留品になり得る傘を忘れるということ自体が不自然だったのだ。わざわざ証拠を残すことこそ不自然、<ミスで現場に忘れてしまった傘に残った指紋を、気づかれないように消した>それが人間にできる人間らしい証拠隠滅だろう。功一の気づいた真犯人、それは柏原刑事!功一はついにたどり着いたのだ・・。政行が現場の傘を間違え、柏原の傘を持ってきてしまい、しかもそれを保管していた時点で柏原の隠滅は意味をなさない。何より、ここまでたどり着いた功一達の作戦が見事だった。それが柏原の敗因。柏原は負けを認めた。
「・・いつかこういう日が来ると思ってたよ。いずれはこの子達に追い詰められる日が来るなって・・。」「なんでだよ?なんで殺したんだよ?!柏原さん?」「柏原<さん>って。簡単だよ。俺が悪い人間だからだ。悪くて弱い人間だからあんなことした・・。」柏原には病気の息子がいた。金が必要だった・・。有明幸博は常連だった柏原に泣きついてきたという。刑事だからヤクザに顔がきくと思ったらしい。事件当日200万の金が有明にあったが、実際にはその倍以上借金があったのだ。なにか手がないかと柏原に相談したかったのだろう。だが、相談を受けるどころか柏原は大金を目にし、その200万を貸してくれと頭を下げる。もちろん了承するはずない。幸博と塔子にとっては意味がわからない柏原の行動。そのうち口論、乱闘になりはずみで幸博の背には包丁が突き刺さる。・・もう塔子も生かしておくわけにはいかない。それは悪魔の所業だった。ふたりを殺害しその場を逃げる柏原。傘のことなど頭から吹き飛んでいた。そして、そうまでして守りたかった息子も、結局は死んでしまったのだ・・。
「許せねえ。金のために、金なんかのために親殺されてさ、そんなのやってられねえだろ!!料理の味盗まれて殺されたほうがぜんぜんマシだよ!なんだよ?金って?そんなの誰でも持ってんだろ?誰でもよかったのかよ?よかねえんだよ!そんなの納得いかねえだろ!!」功一は柏原を金網に叩きつけた!柏原は銃を取り出す!
駆けつけた泰輔、静奈、荻村。3人の見たものは、功一が柏原に銃を向けている光景だった。柏原は自殺しようとし、逆に功一に銃を奪い取られたのだ。「教えてくれよ?息子が死んだあと俺らに近づいてあんた何がしたかったんだよ?」泰輔がせつなそうに問う。「・・いたかったんだ。ただ君達といっしょにいたかったんだ。それだけだ・・。」「あんたさ、泣いたのかよ?息子が死んだときあんた泣いたのかよ?俺らの両親殺してそこまで守りたかった息子が死んだ時あんた泣いたのかよ!?」「・・泣いたよ。」「だったら俺の気持ちわかんだろうよ!!なんであんたなんだよ!せっかく信用できる大人見つかったって思ったのに、なんであんたなんだよ!!」3人の名前をひとりずつ呼び、「ほんとうにすまないことをした・・。」柏原は土下座した・・。そんな時、流星が夜空を流れる。なんで今、うれしくない・・。なんでこんな幕切れなんだろう・・。功一は銃を構え直す。「あんたには生きてもらう。生きて、罪償って、俺達がこの先どうやって生きていくのかを見てもらう。死んで終わりなんて虫がよすぎるよ。ただ生きてもらう、いいな。」功一は銃を後ろに投げ捨てた。しし座流星群の日に始まり、しし座流星群の日にすべてが終わった。過去にとらわれて生きてきた3兄妹の日々は、むなしい後味だけ残してその過去を清算し終えた・・。
柏原は机に自分の罪の告白文を用意していた。いつかこういう日が来るときのために・・。柏原の14年間もまた、むなしいものだったに違いない・・。功一と泰輔は詐欺罪の事で自首する。もちろんその前に返せる金は本人に返して。どこか被害者の息子だから何してもいいという気持ちがあった。そういう考えはもう捨てて、前を進んでいくために罪を償うことを決めたのだ。だが、静奈だけはどうしても守らなくてはならない。静奈は行成にプロポーズされる。行成を促したのはもちろん功一と泰輔。もっとも、プロポーズすることまでは頼んでいないだろうけど。。静奈は幸せになれるだろう、行成なら大丈夫。功一は主犯として2年の実刑を食らったが、出所してきたらサギも待ってくれていた。そして、功一の手でアリアケは復活する。今まで事件の影を背負って生きてきた3人。でも、これからは、自分達の人生を歩んでいく。もう、大丈夫だろう。。

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