「流星の絆」まとめ前編

「流星の絆」まとめ前編
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#1
スタンドカレー店・ジョージクルーニーでカレーを食べながらオーナー・林ジョージと恋愛話に盛り上がる有明泰輔。「深すぎて浅いわ・・。」泰輔はしみじみカレーを食う。そこへ、有明功一がカウンターに入ってきて皿を洗い始めた。
泰輔がジョージから借金していることを指摘し、小言を言う功一。「18万五千二百六円。」とジョージは笑って応えて(いつでもいいから)とフォロー?するが、功一の泰輔に対する小言は止まらない。うるさい兄に嫌な顔をする泰輔は店を出て行ってしまうが、功一はいつも何やっても長続きしない弟を心配してうるさく言ってしまっただけなのだ。両親のいない功一達にとって一番上の兄貴である功一はある意味保護者として振舞ってきたのだろう。それをわかっていながらもうんざりしてしまう泰輔。そして、ジョージは小さい頃から功一達を知っており、以前孤児院の院長をしていた。そして現在も見守っている存在。さっきの泰輔との会話から余裕がある大人ぽいが、意外と口だけ。。貸した金額もきちんと覚えているし(笑)。でも明るく振る舞い功一達をきちんと見守ってきたのだから、頼りになる存在だろう。功一は現在そのジョージのお店・ジョージクルーニーで住み込みで働いている。そんなある日、功一の元に刑事・柏原康孝が訪ねてきた。
「14年前だもんな・・。そういえば最後に会ったときに調理師の学校に行きたいとか言ってなかったっけ?」「行きましたよ・・。なんの役にもたたなかったけど。」「そう。てっきり親父さんのあと継ぐと思ってたんだけどなあ・・。」柏原はあと5年で定年。病気がちだった子供の世話で現場を離れていたが亡くなり、現場復帰したのだ。弟や妹と会っていないのか?と尋ねる柏原。実は洋食店・アリアケの夫婦殺害事件を担当し、事件発生から14年経った今も捜査を続けているのだ。もうすぐ時効・・。功一達兄妹の両親が何者かに惨殺された事件・・。それから柏原も遠くから功一のことを気にかけていたのだろうか・・。功一は兄妹達とは会っていないと答えるが、それはどう考えても不自然な答えだった。3人はあの事件からずっと兄妹の絆だけを頼りに生きてきたはずなのだから・・。
功一、泰輔の妹・有明静奈(正確にはふたりと血が繋がっていない、母親の連れ子)は現在せっかく就職した一流企業を辞めてしまっていた。実は上司である高山にちくちくいじめられて、ついに怒りが頂点に達し会社を辞めたのだ。そのことを泰輔には言うが、功一にはまだ黙っていて・・。という静奈。功一は泰輔と静奈から少し煙たがられているのは、やはり兄弟というより親的存在になっているからだろうか?とにかく、静奈は高山から<地味>と言われ続け、思い出しただけでもイライラしている。「・・そいつ、しいの事好きなんだよ。好きじゃなきゃ普通そこまでやんねーだろ?」その泰輔の一言で思いあたる静奈。やっぱりいじめられる合間に誘われていたのだった。。地味と言われ本人はいたく気にしているようだが、実は結構可愛い。。功一と泰輔にとってはかわいくてしかたない妹なのだ。
そんな妹が<町でミニスカでコンドームを配っている>と泰輔から連絡を受けた功一は現場に直行!!兄貴はそろって妹から事情を聞くことに。「・・すいませんでした。会社辞めちゃって・・。」「お兄ちゃんそんなことで怒ってんじゃないよ。」功一は神妙に返す。とにかく静奈の格好はキャンペーンガールなので露出がすごい。泰輔は、「見られるだけじゃすまないよ、おまえ。やられちゃうよ、抵抗したってだめだよ、パンチラでコンドーム持ってんだもん、やられちゃう気満々だもん、みんなやる気満々になっちゃうよ!」「平気だよ・・初めてじゃないし・・。」功一と泰輔は凍りつく。「・・うそだよぉ、まだ処女です・・。」伏目がちに言う静奈。だが!功一はあまりの衝撃に挙動にエラーが。。静奈はお金が必要だったのだ。やりたいことが見つかったという妹の話を聞く功一達。
<エステティックアドバイザー> という資格を取得するため、30万円をある女に払ったからだと言う・・。高山にむかついていたこともあるが、この話を聞いて静奈は自分の夢を見つけた!と思ったのだ。そして会社を辞めたわけなのだが・・。「だまされてるよ・・。ごめん。しい、こんなこと言いたくないけどこれ資格商法だわ。資格詐欺。」眉間に皺をよせ、せつなそうに言う功一。「せっかくやる気だしたのに!なんで邪魔するの!?」静奈は目に涙を溜めて怒りだした。だが、送られてきた教材を泰輔が広げてビデオを見始めれば、それが詐欺だと静奈にも理解できたようだ。だが、もうその相手の女にも連絡はつかず解約するもなにもない。残ったのは絶望感とキャッシングで借りた30万円の借金・・。
「そんな顔しないでよ。今かわいそうなのは静奈でしょ!?なんでおにいがかわいそうな顔するの!?いっつもそう!おにいが先に悲しんじゃうから、なんかわからなくなるんだよ・・。私からみたらおにいの方がよっぽどかわいそうだよ・・。」静奈はそう言って膝を丸めてしまった・・。泰輔も無言。功一も悲しそうな顔をするしかなかった・・。
だが、功一は驚くべき能力を発揮する。その女の名刺からその場所に行きその周辺の聞き込み、パソコンを使っての被害者掲示板での情報収集、そこから活動場所を特定し数日に渡ってのビデオ撮影、それを編集しひとりの女を特定していた。そして静奈をだました女と同じ顔をした画像がパソコンにはちゃんと写っていた。功一は単独で見事犯人を特定していたのだ!
静奈も泰輔も驚愕。喜びながらも、「どんだけ執念深いんだよ!」「友達にしたくね~!」と悲痛の叫び。兄としてはうれしい、けど男としては、「キモい。」静奈の一言にむくれる功一。だが、この女がホスト通いに狂っていることを突き止めており、このことを利用して金を取り返す方法をシナリオとして完成させていた!功一は一見頼りなそうな優男だが、実はその中身は恐ろしくきれる。今風の色男である泰輔がそのホストに侵入し、女の入れあげているホストをマーク。そして、静奈のことをそのホストに惚れさせるというシナリオだ。一見うまくいきそうもないこの展開も、人間の心理をついた功一の策で見事にはまる。そのホストもある意味余裕のある男だったから静奈にお金を取られても、いいことに使ったと全然気にしていない。ということで3人は見事お金を取り戻した!
屋上で寝そべって夜空を見上げている3人。静奈は会社でのことを話しだした。自分が両親が殺された被害者だということが仲がよかった友人にばれてから、なんとなく仲がぎくしゃくしてしまったこと。もう昔の終わったことなのに、そういうこともあったんだと・・。それを聞き功一は言う。
「終わってねえよ。いいか、俺は警察なんて信用しない。おまえらともずっと会ってないって言っといた。探すんだよ俺達で。何年かかってもいい。探し出して必ず殺してやるんだ。流れ星なんて当てにして、自分らで叶えんだよ!」功一のパソコンにはあの両親を殺した犯人であろう似顔絵が写しだされていた・・。

#2
まだ子供の頃・・。しし座流星群を親に黙って家を抜け出し、見に行っていた3人。だが、家に帰ってきた兄妹達を待っていたのは父親と母親の惨殺された姿だった・・。
現在は楽しそうに生きている3人。もう3ヶ月で時効になるその事件。たしかに時間は経った。だが、ふとした時に思い出す。どんな時でも突然頭をよぎってしまうのだ。親を殺されたということが・・。「遺族が笑ったっていいじゃん?女ひっかけたっていいじゃん?いつまで遺族なんだよ!?」泰輔は叫ぶ。静奈も、「よくわからないないけどこのままじゃ嫌。私達がつらい思いして悪い奴が平気な顔しているなんて許せない。」ふとしたときに目の前に現れる亡霊のような過去。もっとも功一は、忘れるどころか今も静かに親を殺した犯人を狙っているのだが・・。
あの時、泰輔は殺害現場(自宅)から怪しげな男が出て行くところを目撃していた。それを元に似顔絵が作成された。だが、現在今だに犯人は捕まっていないのだ・・。だが、時効3ヶ月前になって有力な情報が刑事・柏原から功一に伝えられた。似顔絵に似ている人物が挙がったというのだ。功一は<自分達の手でみつけなければ意味がない!警察の手で捕まっても、裁判などが始まり、当事者の自分達は蚊帳の外におかれてしまうだろう>結局自分達の手で過去を清算するしかない3人は、独自に例の似顔絵を使って犯人を捜す。
だが・・そんなことで、昔の似顔絵で、犯人が見つかるはずもなかった・・。その過程で、警察の捜査も的が外れていたことを知る3人。また過去は過去として3人の中に沈みこむ。だが、それでも今をたくましく生きている兄妹。いまだに静奈の携帯にメールをよこす高山に、復讐をかねて金をふんだくる計画を立てる。アリアケ3(スリー)と功一がつけたチーム名で活動し始め、ついに!高山復讐計画がスタートする。もっともアリアケ3というネーミングは泰輔と静奈には不評だが。。

#3
入院したという高山。そこへ静奈が少しメイク(脱地味)して南田という別人になりすまし、高山に近づいた。もともと静奈に興味があった高山はそっくりな南田にメロメロ。そっくりだが少し冷たそうな印象に惹かれたのだろうか。だが、もちろん南田は静奈本人。。そうとうも知らず退院してからもデートする中まで発展してルンルンの高山。そんなある日、南田の先輩という金融関係の男が現れる。それが泰輔の変装した姿で静奈とグルだとは高山はもちろん気づかない。。ドル建て債券の話を持ちかける泰輔。落ち着いた話方で疑わしい所は何もない。泰輔もかなり努力して勉強したようだ。高山は投資に興味があり自分でも株などをやっている。功一のシナリオはその高山の心理を利用して偽投資で金をふんだくること!もちろん静奈の存在でガードをゆるくさせることも計算に入っている。始め南田の相談役として隣に座る高山。だが、話が終わる頃には南田の50万と自分の150万をドル建て債券に投資する結末になってしまっていた。一口200万だったのだ。。今回も見事!!金を手に入れることができた3人。
だが、債券偽装の機器(スキャナー)やソフトetcで90万の出費(でも結局使わなかった・・)。アリアケ3のステッカー1000枚+Tシャツ。静奈のキャッシュローンの利息と泰輔のジョージへの借金。もろもろかかって3人の手元には数万ずつしか残らなかった・・。。ステッカーやTシャツは功一は友達がいないのでさびしくて作ってしまったらしいよ。
ジョージクルー二ーに柏原達刑事がまた尋ねてきた。最近摘発されたノミ屋賭博の名簿に父親の名前があったという。相当の借金があったことは功一も知っていたし、博打好きだったのも子供ながらにわかっていたのだが・・。父親は泰輔の作文がきっかけで博打は辞めてくれたのだ。でも・・密かにやっていたんだ・・母親にも内緒で・・。実は母親も相当のパチンコ好きだったらしい・・。「事件当日、君の両親は朝から親戚や知人の所を回って金をかき集めていたそうだ。であの晩、銀行から借りた金をあわせると200万の現金があった。その金が事件後には消えていた。」「犯人は貸した金を取り返して逃げた。」「そういうことになるな。」そのノミ屋の名簿の中の誰かが犯人と睨み、捜査を再開している。ともう一人の刑事がやさしく言う。だが、「貸した人間が借りた人間殺すって逆でしょ普通?」「カッとなったら普通じゃないことするのが人間だよ。」功一の反論に柏原が渋い顔で答えた。その200万は複数の債権者に返すはずの金。もし貸した人間がその金をひとりじめしようと考えたら?「すべてを真実と思うことはない。ただな、ひとつだけ真実があるぞ。おまえの父ちゃんのハヤシライスは日本一だったぞ。」柏原はそう言い店を出て行った。
「やさしくて、料理うまくって、楽しい人だって勝手に思ってたけど違ったんだね・・。借金のことも・・200万てうちらが高山からサクッと騙しとれちゃうような額で・・ママとお父さん殺されちゃったわけでしょ?なんか・・もうわかんないよ。」静奈は両親の過去を聞いて悲しんだ。なきべそをかいている。「おまえの思ってたとうりだよ、しい。やさしくて料理がうまくて楽しいとうちゃんだったよ。借金があってギャンブルやっててもさ、それは変わんないだろ?父ちゃんも母ちゃんも最高だった。」功一の言葉に泰輔もうなずく。「・・そうだよね・・。」静奈の言葉に功一はやさしく微笑んだ。
「ノミ屋のせんから何もでてこないとさすがにやばいな・・。」柏原がうめく。物証はビニール傘。それは事件後に犯人が置いていったもの。だが、すべての指紋はふき取られていた。ふき取ったことまでして忘れていく馬鹿がどこにいる?だが手袋をはめていたことも考えられる。しかし、冬でもないのにそんな怪しい人物を家に招き入れるだろうか?この殺人はあきらかに顔見知りの犯行である可能性が高いのだ。顔見知りじゃないのだろうか?そして、店にあった刃物でふたりを殺害した・・。母親の元男(静奈の父親)にも会ったが、犯人の可能性はないだろう・・情のない男だったが・・。「14年つったら赤ん坊が中二になるよ・・。」酒を飲みながら相棒に言い、たそがれる柏原。
その頃、泰輔は自分達と血が繋がっていないことを静奈にそろそろ打ち明けてみては?と功一に相談していた。もう十分俺達はあいつのこと好きだし。と。刑事達に事実を突きつけられるよりは自分達で言ってあげた方がいいよな。と功一も笑う。「ま、そのうち話すよ。」
ジョージクルー二ーに最近来てハヤシライスを注文する男・ 戸神行成は、年商13億の洋食チェーン店「とがみ亭」の御曹司だった。彼は父親に対抗する新店舗オープンのためハヤシライスの食べ歩きをしていたのである。人のよさそうな色男だが、父親の方はかなりきびしい人物のようだ。「色々あるのよ、親子二代でやっていると。」功一はその行成の言葉で、もし父親が生きていたらいっしょにハヤシライスを作っていたのかなと楽しい想像を巡らす。だが、もうつぶれたと行成に言い、味だけで勝負できる時代じゃないから。と返した行成に、「殺されたんですよ。」と一言。その目は少しすわっていた・・。どうやら次のターゲットを行成に決めた功一・・。

#4
次のターゲットを戸神行成に決めたと弟と妹に説明する功一。詐欺はこれで最後にしようと付け加えて説明し始めたが、今回は功一が一番やる気になっている。話を聞いていくうち、静奈もやる気を出し、泰輔はなぜ戸神行成を狙うんだ?と質問。功一は、「・・特にない。しいて言うなら、・・なんかイラッとくるから。」ともかく、両親殺しの時効寸前で刑事・柏原達もやけに自分に接触してくる。面倒なことになる前に詐欺まがいな事には足を洗っておいた方がいいに決まっているのだ。
ワインの試飲会に行成はよく出かけている。とがみ亭の御曹司である行成は、自分らの店の品物に合うワインを探し歩いているのだ。そして新しく出す自分のプロデュースする店のためでもある。そこに潜入した泰輔と静奈は、またしても別人に成りすまし、とがみ亭の話題をそれとなく行成の前で話す。興味を引くことに成功、行成は静奈の容姿や物腰(今回は帰国子女に扮しているのでお嬢様)に引かれ、また会う機会を作れて喜んでいた。作戦の初回は成功したのだ!
その足でジョージクルーニーに足を運んだ行成。表情を見ていて話を聞いてみると恋をしたような素振りだ。それを見て作戦が上手くいっていることを悟った功一だが、なにやらおもしろくない表情をしている・・。
「どうだった?あいつ?」功一の問いに、「うんまあ、すごい誠実で仕事熱心な実業家って感じ?」「女なんかに興味ない堅物って感じだったよ。さすが兄貴の友達って・・。」「友達じゃねえよ!」突然大きな声で怒鳴る功一にきょとんとする静奈と泰輔。「ごめん、ごめん。イライラすんだよあいつ見てると!同じ洋食屋のひとり息子で年も近いだろ?なんでこうも違うんだよ・・。ひがんでるわけじゃないんだ、あんな奴。自分で罠はめてイラついてたら世話ないな・・。」功一は店によくきている行成と仲良くなっていた。だが、とがみ亭の御曹司だとわかった時から、おもしろくない感情を抱いたに違いない。それはきっと言葉には言い表せない潜在的なものだと思う。両親が殺されたという事実は、直接今現在の生活とは関わりはない。だが、そういうことがあったという事実は、普通の境遇で育った人間とは雲泥の差なのだ。どこか行成の気安い一面も見ている功一は、ふたりの感想に腹が立ったのだろう・・。
同じく店になんともなく顔を出すサギという女性と仲よくなっていた功一は、サギが買ってきたという指輪を泰輔に見せ、それを鑑定させる。泰輔は今回の作戦では宝石商という役になっているため、ちゃんと目利きができるかテストさせたのだ。泰輔は見事それが偽者だと鑑定しテスト合格。泰輔にしても静奈にしても、役を演じる下ごしらえはかなりのものだ。早朝、泰輔と静奈は自分達が住んでいるマンションに帰る途中、サギが功一の彼女なのでは!?と盛り上がる。いままで26年間女っ気なしの兄貴の彼女!?ふたりはうれしそうに話している。。
功一は柏原に呼ばれていた。時効50日を切った、ここらで情報を共有しておこうと言う柏原の相棒・萩村信二の言葉に、「俺らに時効なんてないっすよ。そっちは残り50日かもしれないけど、こっちは14年前が15年前になるだけで、なんもかわんない。」柏原は凶器からも、残されたビニール傘からも指紋が検出されず、泰輔の証言でできた似顔絵に頼らざるえない。と説明。用するに手がかりがなさすぎるのだ・・。現在も弟とは連絡をとってないと嘘をいう功一に、ノミ屋で挙げた人物から目撃した人間がいるかどうか直接写真をみせて泰輔から確認をとりたいと説明する柏原。素っ気無い返答に首をかしげながらも、泰輔に会いにいく刑事ふたり。実は泰輔や静奈の現在を調査していて、どこで働いているのかくらいは調べ上げていたわけだ。
泰輔はもちろん柏原達の質問に愛想よく答えるが・・実際見せられた写真と自分が目撃した人物とは違っていた。やはり捜査は振り出し戻り・・。だが、柏原は、裏で会話に聞き耳を立てている人間がいることに気づいていた。それは林ジョージ。泰輔が勤めるDVD屋<トミーリージョージ>、功一とジョージが切り盛りしている<ジョージクルーニー>ジョージが孤児院の院長をしていた過去つながりで、現在も兄妹達の面倒をみていることを知った柏原。「親代わりかあ・・。俺もそんな気分だったんだけどな。とにかく、功一と泰輔は頻繁に会っている。なぜそれをひたすらに隠そうとするのか?案外やましいことがあったりしてな・・。」柏原は萩村に飲みながらしみじみ言うのだった。
功一は静奈に現在の状況を聞いていた。「いつもと違って手玉にとるっていう感じにならないんだよね・・洋食屋だからかも知れないけど。」静奈の言葉に不機嫌そうな功一。行成は、いままでのとがみ亭は気取りすきている、自分が今度出すお店は、親しみやすい誰もが気楽に入れる楽しいお店にしたい。静奈にそう話したそうだ。「それって、アリアケだよね?うちそういう店だったよね?」静奈は両親がやっていた店を思い出し、功一に笑いかけた。奴から1000万取ったら店を出そう・・。と功一。兄妹3人で・・。それで結婚して子供ができて・・。「おにい、結婚するの!?」「えっ!?そりゃしますよ!いずれは!」功一はなぜかドギマギしてしまうのだった。その功一の夢の泰輔のポジションは、たしかにどうでもいい扱いだったのは気のせいではないだろう。。
再び行成と会う静奈。新しい店で出すメニューの試食会と称する謝恩会のメインディッシュは<ハヤシライス>。あえて先代(行成の父親)の元祖の味を再現したというそれを食べた静奈。その目からは涙が伝う・・。感情が零れ落ちるような静奈の嗚咽に、行成もうろたえてしまうのだ。そして・・外で静奈の帰りを待っているのだろう車で待機中の功一と泰輔は、一台のタクシーが目の前に止まるのを目にする。そこから降りた人物に目が釘付けになる泰輔。「・・あの夜、裏口から出て行った男だ・・。」その男はそのままとがみ亭に入っていく。行成の父親・戸神政行!功一はその男をまばたきもせず凝視していた・・。

#5
静奈が食べた、今度新店舗に出すというとがみ亭のハヤシライス。その味は両親がやっていたアリアケのハヤシライスの味そのものだった。食べた瞬間になつかしくて思わず泣いてしまった静奈。そして、とがみ亭に入っていった男を見て、泰輔は14年前に両親が惨殺された日に家の裏口から出て行った男と同一人物だと確信していた・・。
功一、泰輔、静奈は話し合う。どういうことだったのかと。「ちょっと整理しよう。」功一がまとめに入る。「今夜静奈が食べたハヤシライスの味は、父ちゃんのとまったくいっしょだった。しかも、あの晩アリアケの裏口からでていった男が行成の父・・つまり・・。」「戸神の親父が犯人だよ!」泰輔は興奮して叫んだ。だが、そうと決まったわけじゃない、証拠がない、今までも怪しい奴は何人かいたが、結局違っていてもう14年たってしまった・・。「もういいかげんうんざりなんだ。」「おにいの言うとうりだよ。もうがっかりしたくない。ちゃんとたしかめようよ。」静奈が言い、「俺にまかせろ。」功一に考えがあるようだ。
とがみ亭はチェーン店だが、各店舗でそれぞれ独自の味を出している。それは社長である戸神政行のこだわり、特にハヤシライスは特別だという。そして功一は父親のレシピを見てアリアケのハヤシライスを完全再現してみた。隠し味として名古屋の老舗醤油を使っていた父親。手間と時間と隠し味、アリアケのハヤシライスは父親の努力の結晶だったのだ。だからおいしい。
功一はその老舗醤油屋に足を運んだ際、驚くべき事実を聞く。父親も長らくその老舗と取引があったが、とがみ亭も随分と長く取引して翻意にしてもらっているらしい。それが14年前、両親が殺されてから一ヶ月後から・・。「嘘や偶然なんかじゃない、とがみ亭はアリアケの味をパクった14年前に、それで大成功した!しいの舌にも泰輔の目にも狂いはなかった、あの夜裏口からでてきた男は戸神政行だ。」功一は2人に結論を話す。泰輔はそれを聞き再び興奮。じゃあどうすんだよ!殺すんじゃないのかよ!?ようやく見つかった敵、当然の泰輔の態度なのだが・・。「じゃあ、どうしてノート(レシピ)がここにあるんだよ!?」自分達がいつ帰ってくるかわからない状況でレシピを書き写したとも考えられない・・。警察の捜査でも証拠や遺留品、指紋さえでてきていない・・。3人がたどり着いたのはあくまでも状況証拠でしかないのだ・・。
「作戦を大幅に変更する・・。」功一は声を低くして言った。「ターゲットは戸神行成ではなく父親の政行だ。狙うのは1000万じゃない、アリアケ夫妻殺害事件の犯人だっつう証拠だ。」当初は行成に偽宝石を売りつけて金を騙し取るつもりだった3人。だが、偶然か必然か、ここで14年間探し続けていた敵が見つかったのだ。
そんな時、行成がジョージクルーニーに閉店してるのに足を運びに来た。どうやら静奈のなりすました女の子のことが相当好きになってしまっていた行成。この前泣かしてしまったのに自分はどうすることもできなかった。とのろけながら悩んでいる。うんざりしながらも相手してやる功一だが、もちろんその女の子が自分の妹だと教えてはやらない。。計画は行成の態度をみていれば成功しているのだ。<だが作戦は変更された>静奈は後日、行成に泣いた理由を説明する。「・・ハヤシライスの味がとても似ていたんです。子供の頃、食べたの。仲がよかったおうちが洋食屋さんで・・。ハヤシライスがおいしくて。そのお店、事情があって急に閉店してしまって。お友達も遠くへ引越してしまって・・」それとなく行成にアリアケのことを吹き込む静奈。作戦は動き出したのだ。
その頃、柏原はあれからよく泰輔の前に姿を現していた。捜査のためってわけじゃない。泰輔の様子が気になっているのだ。心配してくれているのかも。泰輔もしだいに柏原のことを警戒しなくなっていた。功一のもとにも柏原の相棒・萩村が訪ねてきた。出されたカレーやビールをまずいまずいと言いながら、県警に移動になった、表向きは出世かもしれないけど解決できない事件にかかりっきりの自分と柏原を引き離したいだけなんだとぼやく。「県警いっても俺動くから。絶対あきらめない。」それから柏原の息子が心臓の病気で亡くなったことを伝える萩村。別れた妻も9年前に亡くなって・・。だから君達を。「刑事と遺族じゃないのよ、多分。君達を本当の息子みたいに思ってるから。」犯人のことも本当に恨んでる。それを聞き、功一は、この刑事達を誤解していたのだ・・と思い直すのだった。
泰輔は柏原と飲んでいた。その帰り、柏原から静奈の本当の父親・矢崎信郎に来週会うことになった。と聞く。「当時は容疑者のひとりだったんだけどなあ、アリバイがあってさ。それが今頃になって向こうから連絡があって。どうも変なんだよなあ。」それから、「今日は楽しかったな!」と泰輔に手を振り駅に歩いていく柏原を見送る泰輔も、穏やかな気分になっていたのだった・・。
3人は再び話し合っていた。泰輔は柏原に協力してもらうことを提案する。それに功一も乗った。「・・俺達3人じゃどうにもならない。頼るなら柏原しかいないと思う・・。」逆に驚く静奈。「おにい、どうしたの?二人とも。」だが、普通に情報は流せない、自分達は詐欺師なんだから・・。「俺達が知りたいのは父ちゃんと戸神政行の接点だ。つまり、ふたりが顔見知りだったっていう証拠なんだよ。それを聞きだせるのはおまえしかいない、しい。仇とってやろうよ。」功一は静奈に言う。だが・・再び行成と会う約束をして鏡の前に座る静奈の顔は、一瞬うれしそうな顔をしていた・・。
事が動き出す時はいっぺんに色々動き出すのかも知れない・・。「あなたの両親を殺したのは・・私の夫です・・。」ある日、功一の元に現れたのは矢崎の妻。その言葉に目の色を変え、驚愕する功一!どういうことだ!?
一方、行成は政行に怒鳴りつけられていた。<昔の本店の味を復活させるというプランは捨てろ>突然のことに行成は意味がわからず動揺する。が、一番心穏やかではないのは、政行の方だったのだ。行成が前に言ったハヤシライスの味が懐かしくて泣いた女の子の話・・。それは、政行の!?

#6
柏原は矢崎信郎と会っていた。「家内が言うんです、自首してくださいと。」矢崎は困惑顔でひとつのノートを柏原に見せた。そこにはアリアケ夫妻殺害事件の新聞の切り抜きが所狭しと張ってある。矢崎の妻・秀子は14年間ずっと夫を疑ってきたのだ・・。柏原達は事件当初、静奈の実の父親である矢崎を容疑者のひとりとしていた。だが、アリバイがあり、これといった動機もなかったのだ。だが、矢崎は自分の動機は妻の心の中にあると言い出す。別れた塔子(静奈の母親)に金をしばらく振り込んでいた自分。塔子に自分とのことを妻にばらすと脅されて、金を振り込んでいたのではないのか?と考えているらしいと柏原に話す矢崎。「妄想なんです、家内の。塔子はそんな女じゃない、そんな二時間ドラマみたいな女じゃないんだ・・。お金を渡したのは、私のなんというかいじめです・・。」「たしかあなたは、塔子さんが結婚したことは?・・」柏原の問いに、塔子は洋食屋でパートしているとだけ聞いていた・・と答える矢崎。矢崎は妻と別れ塔子といっしょになると覚悟を決め、アリアケに行ったという。だが、すでにそこの店主といっしょになっていて、連れ子達の姿もあった。「塔子にはすでに旦那も子供もいたんです。」「それなのに毎月金を払わされ続けた。あなたは騙されていた。それを知ってカッとなって殺した。」柏原は秀子の推測をまとめ、言ってみせた。「あなた子供いますか?」ベンチから矢崎が立ち上がり柏原に質問した。「いますけど・・」「じゃあわからないかなあ、子供を欲しがっていたんですよ、家内。」だから他の女に子供産ませたなんて言えない・・。「奥さん知ってるのに?」「言えませんよ、墓場まで持っていくんだ・・。」
その頃、秀子は功一の前に姿を現していた。夫が犯人、そして静奈にひと目会わせて欲しいと。だが、功一は妹とは会っていないし、静奈には血が繋がっていないことをまだ言っていないと言い、その場を収める。功一も秀子の言う夫が犯人という言葉は、鵜呑みにはしていないようだ。
泰輔はノミ屋賭博で捕まっていた男に会いに行く。そこ、喫茶・ニューフロンテ(今は摘発されつぶれている)の店主は、泰輔達の父親・有明幸博のことはよく来ていたから覚えているが、戸神なんてのはわからないと言う。ようするに、父親と戸神政行の接点は見つからなかったのだ・・。
功一と泰輔は話合う。今のところ政行が犯人だっていう確たる証拠は手に入れられていない、矢崎の妻・秀子が言う矢崎信郎が犯人だというのもいまいちピンとこない。一応はスジは通っている話ではあったが・・。なにより厄介なのは秀子が静奈に会いたがってるということだ。泰輔は早く自分達の口から静奈に血が繋がっていないことを告白すべきだと功一に念を押す。
一方、静奈は行成と食事していた。行成は父親・政行に、この前話してくれた思い出のハヤシライスの話をしたという。そしたら元祖の味を再現するというプランは否定され取り消されてしまったと愚痴る行成。「・・やはり自分の味で勝負しないと。」「前向きなんですね。私だったら納得できないな、親に甘えるのは悪いことじゃないと思う。それにお父様だって誰かに教わったのかもしれないし。」静奈的には含みある言い方をしたのだが、行成は勝手に感動し、突然静奈の手を引っ張ってレストランをあとにする。向かった先は功一のいるジョージクルーニー。行成は静奈に協力してもらい自分の味のハヤシライスを完成させる!と、勝手に功一の厨房を使い始めた。あいかわらずの行動に功一もうんざり。店はとっくの前に閉店の時間だし。。しかも妹を改めて紹介され、他人の振りをしないといけないし。おまけに出来上がったハヤシライスを何品も試食させられるし。と行成に振り回される功一。二階にたまたまいた泰輔は「なんだよそれ!ふたりきりで厨房デートかよ!!」
「もう~おにいがみてるからやりづらかったぁ。」ようやく二階に上がってきた静奈。ベットにゴロンと転がる。ようやく納得して戸神さん帰ったと。「戸神<さん>?」「ん?ああ、今、私戸神さんって言った?ごめんごめん。二人でいるときそう呼んでるから。」思わずジーと静奈を見てしまう功一と泰輔。泰輔は肘でごつく。早く静奈に言えという合図。だが、言えなかった・・。
静奈が寝付き、功一と泰輔は厨房でしんみりしている。「俺が言おうか?」泰輔の言葉に、「いいよ、俺が言うよ。おまえだめだよ、軽い。」要するにふたりは言わなきゃって思うんだけど言えない。可愛い妹だからこそ言えない。明け方になってしまった。「泰輔、おまえしいのこと好きか?」「えっ?兄貴どうなんだよ?」「好きだよ。つーかおまえに聞いてんだよ。」「俺だって好きだよ。」「おまえの好き違うじゃん、俺は兄として妹が好きなんだ。でもおまえはなんかその関係壊そうとしてんじゃん。」「ちょっと待って。前も言ったじゃん?本当のこと話たってなんも変わらないって。」「おまえが変わらなくてもしいは変わるじゃんって言ってんの!」泰輔は、兄貴は俺がしいに手を出すかと心配してる?と問う。「自分もそう思ってる証拠だよ。なにが兄と妹だよ、自分だってしいのことさ・・。」それを聞いて功一は泰輔を外に連れ出し突き飛ばす!「だからおめえは軽いって言ってんだよ!星なんか見に行ってる間にさ、両親殺されてんだよ!」「しいの親父は生きてる・・。」「親父じゃねえよ!責任もとれねえくせに子供生ませてさ、金だけ送ってきて!かみさん怖くて名乗りでれねえ奴が親父だって言えっかよ!」「兄貴・・。」功一が振り返ると静奈が立っていた・・。
「どういうこと?」静奈の問いに無言のふたり。「ねえ?どういうこと?泰にい?ねえおにい?説明してよ?ちゃんと説明して!」「・・ああ。今話していたとうりだし、俺達は本当の兄貴じゃない。おまえは母さんの連れ子でおれらは父ちゃんの連れ子だ。」「・・うそ!。」「おまえの本当の親父は矢崎って人で、その奥さんが昨日俺のとこに来た。おまえに会いたいって。もちろん会う必要もねえし、戸籍の上では・・おまえは俺の妹だ。」「なんでいまさら?ねえなんで。もっと早く言って欲しかったよ。じゃなきゃ黙ってて欲しかった!」静奈はキッと口を結び涙をこらえているがこぼれてくる。そして、走りさってしまった。「最悪だよ。」泰輔は静奈が心配で追いかけるがひとりで考えたいと避けられる。「ああ、最悪だよ・・。」功一はうなだれてしまった・・。
柏原と萩村は矢崎の家を尋ねていた。アリアケをおとずれた時雨が降っていたと思うのですが、傘を持っていたか?どんな傘でしたか?とふたりは聞く。ビニール傘は嫌い、少なくても女に会いにいく時には使わないと笑う矢崎。事情聴取が終わりふたりを玄関まで送る矢崎、その傍には警察の車。その中に泰輔がジッと矢崎を見つめている。あの時、裏口からでてきた男と同一なのか見てたしかめているのだ。しかし、そうとも違うとも言い切れない。とにかく色々条件が多くなれば人の記憶というものは混乱してくるものだ。だが、政行の時のような直感的一致はなかったようだ。柏原は白だろうと判断するが、萩村はビニール傘を否定したことが逆に怪しいと疑う。あの日、現場に唯一残された遺留品。はたして・・。
静奈は行成と食事している。行成は、あなたのおかげで納得のいく味を作ることができたと話している。よろしければその思い出の味のお店の場所と名前を教えて欲しいと行成。静奈は、そこはもうなくなっていますけど・・友達の静奈ちゃんのことはよく覚えていると話しだした。静奈は行成の前では別人になりすましている。だが、気がつくと友達の矢崎静奈の話と称し、自分のことを行成に語っていた。養護施設にいかなくてはならなくなったこと、仲のいい兄達と本当は血が繋がっていなかったこと、でもやさしい兄達だったと・・。「ずいぶん親身になって聞いてくれるんですね?私の話じゃないのに。」「いや、あなたの心に残っている大事なエピソードですから。それはもうあなたの話なんです。」静奈は泣いてしまったようだ。それはなんの涙だったのか?少なくとも行成はいい奴であることには間違いない。静奈の中でもふたりの兄のことは解決できたようだ。静奈は兄達が思っているよりもずっと強かった。
後日、ニューフロンテの店主に呼び出された泰輔は功一と共に足を運ぶ。自分の喫茶には食い物がところてんしかなかった、だから出前取り放題。その昔の出前メニューから、とがみ亭のメニューが出てきたと見せる。ハヤシライスがまずいと出前にきたおやじに文句をつけて店内で大喧嘩した情景を思いだしたという店主。それは父親・幸博と政行の接点!見つかったのだ、ふたりが顔見知りだったという接点が。功一の推測ではそれでふたりは顔なじみになり政行はあの日、ハヤシライスの作り方を教わりにアリアケに来た。父親は政行に味を金で売ったという筋書き。だが、政行も金に困っていたから金は払えない・・だから殺した。借金があった父親は金欲しさに政行に味を売ったということになり、それで逆に殺されてしまった・・。この推測が正しければ、レシピのノートが家に残されていたことも説明がつく。あとは警察に、政行が怪しいという手がかりをみせれば一気に追い詰めることができるのだが・・。功一はある作戦にでたようだ。警察も自分達で見つけた証拠ならひたすらに疑わず執着するだろう、泰輔が似顔絵の目撃に執着したように。政行を追い詰める作戦は、ついに動き始めたのだ。

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