「ラストフレンズ」まとめ前編

「ラストフレンズ」まとめ前編
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#1
海の照り返しがキラキラと輝く傍らを、ひとりの綺麗な女性が歩いている。港には漁船もたくさん停泊している中を歩くそこは港町だろうか。穏やかな昼下がりの中、アパートにだどりついたその女性は妊娠している。部屋に入り、そして・・友達に手紙を書こうとしてその紙を丸めた。思い出の写真を一枚一枚眺めながら、その女性は昔を思い出しているようだ・・。
~私はひとりでなんとかやっています。ずっとひとりだったからさびしくありません。もう会えないんだね、瑠可。でもしょうがない、あなたを裏切ったそれが報いだと思うから・・。人が人を知るって本当に難しい、今も思うの。もしも私に、せめてそのことに一生懸命だったらあの恐ろしい出来事を、あの死をふせぐことができたんだろうかって・・。でもね瑠可。あなた達はたしかに私の傍にいた。たとえもう二度と会えないとしても私は、今もあなた達に支えられてる~
東京。忙しいそうな美容室で働く新米美容師・藍田美知留。予定の時間に仕事をあがれなくたって待っててくれる、及川宗佑が彼氏だ。宗佑は誕生日のプレゼントを美知留に渡しながら、いっしょに住まないか?と言ってくれるのだ。美知留は喜び、その事を母・千夏に報告。区役所で働いているちゃんとした人なのと言う美知留に、千夏はOKを出す。だが、家賃をいれてくれるならと言う母の言葉に、美知留の家庭環境は決して恵まれていないようだ・・。
美知留はおしゃれなお店で宗佑と住むための食器などをたくさん買い込んだ。その顔は幸せいっぱい。その店で美知留をみつけ、目の色を変えるひとりの女がいたことなど美知留は気づくはずもない。
バスを降りた美知留の前に、その女が現れる。自転車で追いかけてきたのだ。美知留の顔が驚きから笑顔に変わる。「瑠可!」その女は美知留の高校の友達だったようだ。ショートカットが似合う男勝りな表情だが美人なその子は岸本瑠可。ひさびさの再会にふたりは思い出話に花を咲かす。
瑠可は学生時代、美知留のよき相談相手になってくれていたようだ。だが美知留は、父親の借金のせいで逃げるように東京を去ったのだ・・。そしてまた東京に戻ってきて瑠可と再会したことになる。瑠可は学生の頃から人に流されない強い子だったと言う美知留。瑠可は現在モトクロスに励んでいるようだ。シェアハウス(何人かと共同で住む家・その分家賃も安い)に住んでいることを美知留に教え、美知留は彼氏と住むことになったんだと瑠可に報告。瑠可は夢に忙しくて相手はいないようだが。ともあれふたりは喜びの再会を果たしたのだ。
水島タケル。ヘアメイクの仕事をしているこの男は、瑠可に運命を感じていた。出会いはお店でぶつかっただけなのだが、その後道端で偶然会い、そして・・アルバイトをしているバーに、女友達の滝沢エリに連れられてやってきたのだ。エリと瑠可はシェアハウスの同居人同士。ようやくまともに瑠可と話すチャンスがやってきたタケルだったが、どうもエリともども邪険にされてからかわれてしまうのだ。だが思わず言った瑠可の言葉、「男とか女とか関係なく人としてちゃんと尊重して距離守って付き合ってほしいんだよね。そういう奴となら一生付き合っていけるのに。」その言葉に共感を覚えるタケル。「わかるなあ・・。俺もそういう友達欲しいから。」と。
美知留は宗佑とのふたり暮らしが始まる。仕事でいじわるされても、宗佑のもとに帰ってくれば安らげるのだ。ふたりはこれから幸せな時間をはぐくんでいくのだろう。だが、目が覚めて美知留は自分の携帯をチェックしている宗佑を目撃してしまう。瑠可からのメールをみて、男からか!?と激怒する宗佑。この時から執拗な宗佑の問い詰めが始まり、そして・・暴力が始まるのだ。手を振るった宗佑は我に返りやさしくなるが・・びっくりした美知留は外にでてしまう。
雨に濡れ、母親・千夏のところにおもむくが、どこかの男とじゃれあうそのアパートに入れるはずもない。途方にくれて瑠可に電話する美知留。美知留は瑠可といっしょにシェアハウスに行くことになる。
そこには安らぎがあった、やさしさがあった。瑠可。エリ。そしてなぜかいたタケル。みんなのやさしさにふれながらも、どこかで宗佑のことを考えてしまう自分がいる。ふとせつない顔をした美知留を、瑠可は見逃さない。美知留は瑠可に気づいて笑顔を返すが。
~ごめんね瑠可。あの時世界で一番自分が不幸だと思っていた私はなんて子供だったんだろう~
ここに住みたいなと言うタケルを見送り、部屋に戻ってきた瑠可。ソファで寝ている美知留は涙を流している。悪い夢でもみているのだろうか。瑠可はさびしいそうな表情をし、そして美知留にキスをした・・。

#2
朝食をシェアハウスですました美知留はそのまま仕事場へ。駅まで美知留を送る瑠可は、あの涙が気になり大丈夫?仕事大変そうだからと声をかける。美知留は大丈夫、ありがとうと笑顔で返した。だが、瑠可はこの時まだ気づいていなかったのだ、美知留のその涙のわけを。
そのまま仕事場へ直行した美知留をいつのまにか終わるまで外で待っていた宗佑。帰ろう・・とやさしく言う声色にはあの時の怖さはまったくない。黙って出て行ったりしないでほしい。と言う宗佑に安心感を感じてごめんなさいと返す美知留。
瑠可は父親が訪ねてきていた。瑠可は父親とすごく仲がいいようで、タケルの働いているバーでも楽しそうに飲んでいる。瑠可のうちこんでいるモトクロスにもよき理解をしめしているようだ。「あの人を悲しませるようなことはしたくないんだよね。」とタケルに父親の事を話す瑠可。
シェアハウスにはエリが珍客を連れてきた。小倉友彦。奥さんが家で男を連れ込んでいるのを叱ることもできず縮こまっているので、とりあえず連れてきたのだ。フライトアテンダントのエリだが、この友彦はパイロットなのだろうか?違うだろう・・、気が弱すぎる。エリも瑠可も、奥さんとその男を叱りつけたらと言うのだが、ふたりが留守の間に40インチの液晶TVをエリとふたりで家から運びだすのがせめてもの復讐の友彦なのだ。エリの「そういうキャラじゃない」の一言で紹介がおわり、この男もしばらくシェアハウスに住み着くようだ。せっかくのワイド画面なのでタケルも呼んでDVD鑑賞でもということになる。
ラブストーリーものを4人で見ているが、男女が抱き合うシーンになるとタケルは落ち着かない。その表情は異常なほど緊張している。タケルは部屋を出て行ってしまった・・。
瑠可も人の恋愛をみても意味ないとタケルに続いて庭にでてきてふたりはそのまま話しはじめる。モトクロスをやっている時は男も女もなくなりただ宙に浮くものになる、それが気持ちいいと瑠可。レースに美知留には観に来てほしいとタケルにいう瑠可だが、電話をすればなぜかそっけない美知留なのだ。瑠可は理由もわからない美知留の突然の冷たさに、心が落ち込む・・。だが、美知留は宗佑の無言の束縛に恐怖を感じてしまって動けずにいたのだ。宗佑は何も変わっていなかった・・。
美知留の勤めている美容室にタケルが訪ねてきた。ちょっとイケメンなので女子美容師達は騒ぎだすが、指名されたのはもちろん美知留。カットの注文がやけに専門的なタケルに?だったが、タケルの本職はヘアメイクだと知って笑顔がこぼれる。タケルは瑠可のレースのことを伝えぜひみにいってあげてほしいと美知留に伝えた。瑠可にとって美知留は特別みたいだからと。
ふとガラス張りの外をみると、男が下で待っている。彼氏?と聞くタケルは、待っててくれてるんだ?やさしい彼氏だねと帰っていくが・・。
タケルは美知留に帰り際渡されたお守りを瑠可に渡す。どうやら美知留はレースを観にいけないらしいと伝えられ、瑠可はさびしそうだ。タケルは美知留の彼氏の話を始めるが、その時何かつっかかるものを感じる。瑠可はやさしそうなら安心だと美知留の家庭の事を話し、苦労してきたんだとタケルに話す。そしてタケルをシェアハウスに来てもいいと言ってくれるのだ。その言葉にタケルは喜びを感じる。タケルは瑠可に惹かれているのだから。
瑠可のレースが始まる。客席にはエリやタケル達は来ているもののやはり美知留の姿はない・・。バイクにつけていた美知留からのお守りをギュッと握りしめる瑠可。だが!美知留はみんなより遅れながらも来てくれた。笑顔がこぼれる瑠可。レースが始まった。
エンジン音と土煙をまきあげながら高低差の激しいコースを無数のバイクが疾駆する。ジャンプして宙に浮き、するどく着地する瑠可のバイク。瑠可は少しづつ順位を上げていく。「今日だけは負けられない!絶対に。」再び宙に浮き一段と高いジャンプ。瞬間、時が止まるが、見事着地した時にはTOPになっていた。喜ぶ美知留。だが、迫る2位のバイクとコースを競り合う中、コースアウトして瑠可は転倒してしまった!
気がつくと病室。美知留にかっこよかったよと微笑みかけられ、かっこよくないよ・・負けたんだからと瑠可。怪我はそれほどでもなかったようだ。タケルもほっとしている。そこへ病室のドアが開く。宗佑だ!なぜ!?
自己紹介しようとするタケルを無視し、瑠可に紹介してくれないか?と美知留に言う宗佑。ふたりはお互い自己紹介し合うが・・タケルは宗佑に異様な不信感を感じずにはいられない。
そして宗佑は帰りが遅いのを理由に、美知留をみんなのいない廊下で突き飛ばすのだ。だが、それを目撃してしまう瑠可。「私の美知留にさわるな!」瑠可は美知留の体を守ろうと盾になる。「私の?美知留?」宗佑の視線は瑠可に冷たく向けられている・・。

#3
美知留を突き飛ばした宗佑との間にはいり、美知留を守る瑠可。だが、宗佑はふざけていただけだと普通を装う。そこにタケルも駆けつけるが宗佑はうそぶき、美知留自身もふざけていただけだからと宗佑をかばうのだ・・。瑠可は宗佑を睨みつけるも、どうすることもできない。タケルも・・。
後日、瑠可は退院したがシェアハウスでは美知留に起きたDVの話題になる。エリももちろん驚くが、タケルはこの件に関してひどく怒りをみせていた。「やられているほうは一生傷が残るんだ、愛情の仮面をかぶった暴力って一番タチが悪いから・・。」タケルは子供の頃に何かしらの傷を負ったのだ。ある女性からの電話に怒り、その女性から送られてきた宅配便をゴミ箱に投げ捨てる。自分にもう構うな。あんたは忘れたふりしてるけど俺は許すつもりはないと・・。
瑠可はリハビリのかたわら美知留のいる美容室へ。もちろんカットではなく美知留と話をするためだ。宗佑の暴力は前にもあったの?と心配するが、いっしょに暮らしていれば喧嘩だってすることもあると答える美知留。宗佑のこと何も知らないでしょ?自分はいままで人に愛されてるって感じたことがなかった、父親にも母親にも。でも宗佑からは愛されてる・・。瑠可はその言葉を聞いてふてくされて帰るしかなかった。愛されたことがないなんて言われたらどうすることもできない・・。だが、愛に縁遠かったから宗佑の異常さに気がつかないともいえるのだ・・。
タケルがシェアハウスに引っ越してきた。エリ、瑠可、友彦も笑顔で迎え歓迎会がひらかれることに。自分も本腰でここに越してこようかなと友彦。奥さんとはこうなる以前にぎくしゃくしてて、なによりここは楽しいから。「いいんじゃないすか?ずっといれば。」楽しいことがあればワッーて盛り上がれるし、辛いことがあっても紛れるしと引っ越して来て早々、主のようなセリフを吐くタケル。だが、そのあとひとりベランダへ出て行く瑠可に気づき、自分もベランダへ出る。瑠可はやはり美知留のことが気になって心配でしかたないのだ。心配なら待っているだけじゃだめだと言うタケル。美知留に連絡し、瑠可、美知留、タケルは友達から借りた車でドライブへ。
タケルは運転してふたりを海に連れて行き、美知留と瑠可をふたりきりにさせ車へ戻った。「結局人のことなんてはたからみててもわからないんだよね。幸せも人それぞれだし。」瑠可は自分はバイクに乗っている時が一番幸せで怪我しても、それでも好きで。父親もそれがわかっているから見守ってくれてると。美知留は瑠可なりのやさしさに感動し、改めてずっと友達でいてくれる?と言うのだ。笑ってじゃれあう美知留と瑠可を車から見ていたタケル。そのふたりの仲のよさに圧倒されてしまうのだった・・。恋人同士のように見えてしまったのだろうか?
朝、シェアハウスではエリと友彦が同じ部屋から出てきた。なにやらそういう関係になっていたふたりに苦笑するタケルと瑠可。「正直覚えてないだよねぇ。昨夜飲んでたらいい気持ちになっちゃって。そういう時ってほら、隣にいる男の肩になんとなくよっかかりたくなる時ってあるじゃん?」・・・そうなの??
美知留は宗佑との生活を改めて大切にしようと思っている。だが・・宗佑は男の客の髪は切るなと言い、約束を守れとそればかりだ。美容室での仕事にももちろん影響し、職場で美知留は髪を切ることもできなくなってしまった・・。それでも宗佑との生活を守ろうとしている美知留。しかし、卒業アルバムの瑠可の写真を黒く塗りつぶしてしまった宗佑に、ついに怒りをあらわにする。だがそれは懇願ともいえる叫びだった。「私はっ!宗佑の奴隷じゃないんだよ。」こいつは女じゃない。男の目で君を見てるんだ。と言う宗佑に混乱する美知留。「私の瑠可のことを悪く言うのはやめて!」「私の?瑠可?」宗佑の平手が飛ぶ。どういう男だ(泣)
そして・・シェアハウスに痣だらけの美知留が泣きながら辿り着いた・・。美知留を抱き寄せながらも何か思いつめる瑠可を、タケルは見てしまう・・ 。

#4
顔に痣をさらして・・美知留がシェアハウスに辿り着く。もちろんその痣を作ったのは宗佑だ・・。
話には聞いていたが、目の当たりにしたエリ、友彦は声もでない。タケルが目立たないようにしてくれたようだが・・とんでもない顔になっている・・。「別れたほうがいい・・。暴力で人を思いどうりにしようとするのは愛じゃないよ・・。」瑠可の言葉に美知留は泣き出してしまった。エリはDVやる人はストーカー行為に走る場合が多いと忠告。たしかにすでにストーカー行為にでている宗佑だな。みんなで宗佑対策を話し合う。シェアハウスをかぎつけられたらまずい、美容室は変えたほうがいい、携帯は絶対でるなetc・・。タケルのつてで美知留の職場どこかないの?と瑠可。一見、傷ついたお姫さまをみんなで守るんだ!的な展開になってきたが、ただひとつの問題は、美知留自身が宗佑の呪縛から抜けていないことだ・・。
おぐりんこと友彦の陽気さは美知留の癒しに多少はなっているだろうが、しばらく美知留はシェアハウスから出る事は控えているようだ。みんなそれぞれ職場へ向かう中、ひとり留守番の美知留。でもみんなが帰ってきてわいわいやる夕食は楽しそうだ。エリは瑠可の美知留への態度が男っぽいと指摘。うんと年下の彼女をかばってるみたいだと。タケルは、そう?と微妙に反応。瑠可はそんなことない、誰にでもやさしいよと否定するが。結局こんなかわいい美知留に暴力する男ってどんな奴なんだという話題になってしまうのだ。「宗佑のことそんな風に言わないで。」私を叩く時は宗佑だって苦しんでいる。と美知留は言う。宗佑に対するみんなの気持ちと美知留の気持ちは微妙にずれているのだ。
美知留はタケルのお供でヘアメイクの現場へアシスタントとして行くことになった。スタジオの現場で腕を振るうタケルを眩しそうに見つめる美知留。世界は広い・・自分は目の前のお客の髪しか見ていなかったけど、メイクや髪や衣装、色々な場面に触れて美知留の世界は広がったようだ。
友彦はエリとおそろいのカップを買いに買い物にきていた。エリは友彦との関係に今は自分自身疑問なようだが友彦は浮かれている。だが、その店で自分の妻が例の男とふたりで腕を組んで歩いているのを目撃。その場面を見てもただ見ているだけの友彦。なさけない奴だが・・、友彦自身も浮気しているのだからどうしようもない。。だが本当に悲しそうな友彦の顔をみて、エリはやさしく慰めるのだった。
瑠可はバイクのトレーニングに励んでいる。調子は上々のようだ。・・!?瑠可は遠くにひとりのスーツ姿の男が立っているのに気づく。宗佑だ!瑠可の帰宅についていってシェアハウスの場所を突き止めるつもりだと判断した瑠可は、タケルにその事を報告し自分はコーチを飲みに誘い、宗佑をまく。だが、帰りに瑠可はそのコーチにキスされてしまうのだ・・。別に嫌いな人じゃない、でも、触られたらゾッとした・・。そういうことされてる自分にゾッとして・・。とタケルにそのことを打ち明け泣き出す瑠可。強くなりたいのに!美知留のためにも。叫ぶ瑠可をやさしく見守るタケル。タケル自身もデリケートな傷を抱えている。瑠可の事を自分なりに理解したようだ。そして、瑠可が美知留を守るなら自分は瑠可を守ると心に決める。
美知留は母親・千夏からひさしぶりに連絡があった。元気にしてるのか?という話まではよかったが、やはりお金をせびっている・・。男と旅行に行ったみやげもあるから取りにくればという話。だが実際そのアパートに行ったのは瑠可。お金を渡し、土産ももらって早々に引き上げようとする。美知留の居場所をしつこく聞こうとする千夏。それでも瑠可は自転車にまたがりこぎだす。でも、それで正解だったのだ・・。千夏の後ろから現れたのは宗佑!
その夜、シェアハウス。エリが帰ってきただろうタケルのためにドアを開ける。エリの表情が強ばった・・。そこに立っていたのは宗佑だったのだ。美知留は入浴中で宗佑が来たことに気づいていなかったが、ここまで来たのか!?と友彦の顔も硬直している。美知留がいるのはわかっている会わせてくれ。という宗佑。だが、あんなことする相手に会わせられるわけがないと追い返す瑠可。とりあえずハウスから宗佑を遠ざけたが、それで帰るわけがない。外は雨も降っているというのに・・。タケルも帰ってくるが、やはり宗佑は外にいたと言うのだ。みんなは美知留に宗佑が会いにきたことは内緒にすることに決めたようだ。
その夜、タケルと美知留はふたりでコーヒーを飲みながら話しをすることになる。美知留は自分の家の事を話し、そして宗佑の家のことも話す。宗佑も母親に育てられ、その母親も新しい男の人とどこかへ行ってしまった。そのあと転々と親戚の家にいくことになって・・。と宗佑も家庭環境が恵まれていなかったことをタケルにうちあける。こうしてみんなにやさしくしてもらっていると宗佑に悪いような気がして、宗佑はひとりぼっちなのに・・。と言う美知留に「そんなこと思う必要はない。ひとりぼっちっていうならみんなそうだよ。」とタケル。この時の美知留にはまだわかっていなかった・・この言葉の意味が。「人がどのくらい孤独かなんて、はたからみているだけじゃわからないよ・・。」と言うタケルが大人すぎたのかもしれないが。
朝、ゴミ出しに出る美知留。みんなに気を使ったのだろう。だが、宗佑はまだ外にいたのだ!衰弱し、ずぶ濡れの姿に思わず抱きついてしまう美知留・・。こんなになるまで私を待っていたの!?広がった世界を見て、そしてまた宗佑という狭い世界に飛び込んでしまった美知留。それをいつの間にか見ていた瑠可。二人の間を裂こうとして傷ついたのは瑠可の方だったのだ・・。

#5
美知留はゴミ捨てをしたままシェアハウスには戻ってこなかった。タクシーに乗り、そのまま美容室に行くと瑠可に電話する。その膝に眠る宗佑の頭をなでながら・・。そういう状況だろうと密かに察している瑠可。また宗佑のもとへ戻ってしまったのだろうか・・?
家に戻り、宗佑をベットに寝かしつけ美容室へ。だが、その手を掴むのだ。「いかないで・・。」子供のように甘える宗佑。美知留はさとすように話す。もう宗佑といっしょにはいられないと。いっしょにいたいからってどこでも待ってたり、友達をつけたり、そういうこと我慢できる人になって。そうしたら、私は宗佑のもとに帰ってこれるから・・。
美知留は宗佑とのことを終わらせるつもりなのだ。美容室にも無断欠勤していたことを職場の人達に謝り、美知留は前を向いて進んでいく決心をした。もう宗佑のいいなりにはならない。そうみんなに報告する美知留に、シェアハウスのみんなも安心の笑顔をみせる。
瑠可は美知留を自分の実家に呼ぶ。そしてタケルも行くことに。ひさびさの瑠可の家族との再会に笑顔がこぼれる美知留。タケルも瑠可の弟や母親から興味深々の眼差しを向けられていた。実は瑠可は男を家に呼んだのは始めてだったらしい。瑠可の部屋で語り明かす美知留と瑠可。タケルは泊まっていかないらしい。遠慮したんだね。「いい家族だよね。私もこういう家を作りたかったんだ。早く家をでて幸せになりたかった・・。」美知留の感慨を瑠可は、「あの男とは無理だよ・・。」と念を押すように返す。心配しているのだ瑠可なりに。特別な想いで・・。タケルなんてどうよ?と話題を変える瑠可に逆に好きな人はいないの?と質問されてしまう。ずっと前から好きな人はいるよと答えるが、伝えることはしないと言ってしまう瑠可だった。
タケルがシェアハウスに戻ってくると飲んだくれてるエリがいる。なぜかやけになっているエリ。友彦は奥さんと別れる決断をして離婚届けを持っていったのだが・・それっきりエリのもとへは帰ってこないのだ。「ねえタケル?私っていい女?」と尋ねるエリ。エリは恋愛の場数は踏んでいそうだが、実はさびしい恋愛をしてきているのかも知れない。「エリは綺麗だよ。すごくやさしいし。」と返すタケルに、寄り添ってくるエリ。だが、タケルは拒否してしまう・・。それは友達だからとかエリが好みじゃないとかの理由ではなく、あきらかに違う反応だった・・。エリはタケルにごめんと謝り、「やっぱりタケルは・・そうなんだ?」コクッとうなずくタケル。ふたりは飲み直しに入るが・・。エリは誤解している・・。タケルはゲイではない。瑠可のことが好きなのだから。
美知留の携帯にいままでうるさいほど宗佑から着信があったが、あれからぱったりと止んでいる。気になった美知留は宗佑の職場に電話してみるが宗佑はずっと休んでいるようだ。心配になった美知留は宗佑のマンションへ。宗佑はベットに横になっていた。宗佑は声色もやさしく険が抜けたようになっていたが、やはり豹変する!そして、無理矢理押し倒されてしまうのだ・・。こういう男がそんな簡単に変われるわけがない・・。
何事もなかったようにシェアハウスに戻ってきた美知留。が、携帯が鳴る。みんなの顔が引きつる。もちろん宗佑からだと思ってしまうのだ。美容室からだったが、「その携帯捨てなよ!」思わず言ってしまう瑠可。しかし、これじゃあんたの彼といっしょだよねと反省し外に出てしまう・・。どこかで宗佑の影がつきまとってしまうのだ・・。
いっしょにいても幸せにはなれない。でもまだ彼に惹かれてる・・。とタケルにこぼす美知留。それを咎めずやさしく慰めるタケルだが、瑠可にずっと好きな人がいることを美知留の口から聞いてしまった。なんとなくそれが誰だがわかってしまった?かもしれないタケル。「人生って簡単じゃないよね。急いで幸せになろうとしてもうまくいかない・・。」美知留は言うが、部屋に戻ったタケルもうなだれてしまうのだった・・。
性同一性障害・・瑠可は自分がそれなんじゃないかと医師に相談していた。自己の性別に違和感をずっと感じている・・。それを家族や友達に言えないことが、本当の自分を見せられないことが苦しい・・。タケルと公園で会っている時、タケルといっしょの時はなんだか安心する瑠可だが・・そのタケルにも本当の自分はみせていないのだ。「好きな人いるんだって?」タケルの問いに、「片思いもいいとこだけどね。でもそんなことより今はレース。強くなりたいんだ。誰にも負けないくらい強い人間になって、いつか堂々と好きな人の前に立ちたいんだ!」そんな瑠可が好きなタケル。誰を好きでもいい・・。俺は君を支えよう、君の笑顔を。
コーチともあれから和解し、信頼関係をうまく築いている瑠可。今度のレースへの気合は一味違う。応援席にいる美知留を一瞥し、レースが始まった!速い。瑠可は砂煙を巻き上げながらライバル達をどんどん抜いていく。そんな時、宗佑からの携帯が鳴る美知留。「会いたい・・具合が悪いんだ・・。」「今はいけない。もう、宗佑のわがままに振り回されたくない。」美知留は宗佑を振り切り、そして瑠可もこのレースには優勝した!全日本クラスの記録を今回出せた瑠可。だが、また美知留の携帯が鳴り・・!「僕・・死ぬことにした・・。」タケルの働いてるバーを飛び出す美知留を瑠可は呼び止めることになる。「強くなれよ。なんで負けちゃうんだよ!」「私、弱虫だもん!」瑠可は強くて、素敵で、才能があって、家族に愛されてて。「でも私は弱虫だから・・宗佑の弱さがわかる。今は・・彼の傍にいてあげたいの。ごめんね。」走る去る美知留に、そして自分に、苛立ちをかくせない瑠可がそこにいた・・。

#6
「死ぬことにした・・。」宗佑からの電話で美知留は走り出す。瑠可の静止も届かないまま、また宗佑のもとに戻ってしまった・・。
「帰るやつはとっとと帰ればいいんだ!」瑠可は苛立ちを隠せない。エリは危ないんじゃない・・と美知留を心配するが、勝手に自分で帰ったんだから!と瑠可は突っぱね、タケルとエリを連れて飲み歩きベロンベロンに酔っ払ってしまう・・。
シェアハウスに戻ってみるとオグリン(友彦)がいた。奥さんと別れる!離婚届けをもって出て行ってたはずなのだが・・別れることはできず、一応試験的に別居という話でまとまって帰ってきたというのだ。しかも、やはり奥さんのことはまだぜんぜん好きっぽい友彦。結局エリとのこともどっちつかずなのだ。
「ずるいな。さびしいからってエリに頼ってさ!」瑠可は酔っ払いなのでオグリンに絡む絡む。「それはっ!俺だって先のことは!自分の気持ちを含めてこの先どうなるか・・。」オグリンは叫ぶ。でもその言葉に、エリはそれでいいと。先のことがわからないなんて人間関係の常識、もともとオグリンとは友達に毛が生えた程度だし・・。エリの言葉で友彦はまたシェアハウスに居候することになった。
美知留がいなくなって何日かすぎただろうか、やはり美知留の話題になるみんな。タケルは携帯に電話してみたが繋がらなかった・・番号も使われてない。そして、美容室に行ってみるとすでに辞めていた・・。瑠可は表面的に心配なんてしてない様子だが、タケルには瑠可の本当の気持ちが痛いほどわかってしまう。美知留と宗佑が暮らしているマンションに行ってみることにした。
呼び鈴を何度鳴らしても誰も出てこない・・。だが、鍵はかかっていないのでおそるおそる入ってみると!幽霊のような暗い雰囲気の美知留が・・・!
宗佑は勤務中。タケルはとりあえず喫茶店に美知留を連れ出し、毎日何をしていたのか?尋ねる。美知留は片方の目に眼帯をしていて顔も腫れぼったく生気もない・・。「ご飯作ったり、アイロンしたり・・テレビ観たり・・。二時間置きに彼から電話があるの・・。もう帰らなきゃ・・。」立ち上がる美知留の眼帯にある傷を見るタケル。無残に晴れ上がってひどい痣になっている・・。「なんでっ!そんなこと!」「私が悪いの・・。」「こんな生活まともじゃない!はやく抜け出さなきゃ!」みんな待ってる、シェアハウスに戻ろう!タケルは美知留を連れ出す決意をした。当然な決断なのだが、それを自分でくだせない美知留は相当おかしくなってしまっているのだろう・・。
とりあえずバイトしているバーにかくまうタケル。美知留はありがとうと感謝するが、瑠可にはまだ言わないで・・。と言うのだった。宗佑はシェアハウスにもちろん来るが、その時タケルは真っ向から「絶対に渡さない!」と宗佑を追い返す。
頼りがいがあるタケルだが、ある電話でその表情が凍りつくのだ。姉さん・・!その口からこぼれるが、すぐさま電話を切った。そして帰ってきた瑠可の表情も暗い。何かタケルに言おうとしたが、口を閉じてしまう。瑠可は担当の医師から、自分の性同一性障害の事を、誰かひとりでもわかってくれる人がいたら話してみなさい。少しは楽になるから。と言われていたのだが・・。
目の腫れも引いたので美知留はシェアハウスに戻ってきた。みんな喜び、美知留をみんなで守ろう!と盛り上がる。が、また勝手に宗佑の所に戻ってしまうんじゃないの!?瑠可はそう思っているのかもしれない。なんとなく美知留に冷たい感じなのだ。多分戻ってきてくれて一番うれしいはずの瑠可なのに・・。
エリはそんな瑠可に気付いて声をかけた。「駅まで話しながら行こ?」私はわかるけどねえ。人間白か黒かだけじゃないから。しょうもない男でも可愛らしいとこあったりするし。そんなエリに、オグリンとのことを責める瑠可。いなくなっちゃうかも知れない人に甘い態度でいいの?と。「私はそれほどやわじゃないよ。それほどオグリンに入れ込んでいるわけでもないし。そっか?だから美知留ちゃんに気を許さないんだ瑠可は。ほんとに美知留ちゃんのこと好きなんだね~。」エリは自分なりの人との接し方を知っている。だが、瑠可はエリみたいにはできないのだ。
だが。タケルの一案で瑠可と美知留は話す機会を得る。「私のことみてるとイライラするんでしょ?ごめんね瑠可。」「そんなことない。」やさしくできなかったり目をそらしてしまうのは美知留、あなたを失うのが怖いから・・。
瑠可の自宅。そこではある事件が起きていた・・。瑠可は女の体の中に男の心が入っているバケモノ。そう記してある手紙がポストに入っていたのだ・・。瑠可は父親、母親、弟に、レースで男並みの記録だしたから嫉妬されているんだよと話す。本当の自分のことを、瑠可はやはり家族にいえなかったのだ・・。そして、宗佑のやり口も相当卑屈になってきているよう。美知留はいつまでこんな男に振り回されていくのだろうか?それとも今度こそ宗佑とのことにけじめをつけられるのか?瑠可も心に傷を負っている。だから美知留ともなんとなくすれ違う・・。
「私ここにいないほうがいいのかな?瑠可に許されてない気がする・・。瑠可のことが時々わからなくなる。壁を感じるの・・。その中には踏み込めないの・・。」タケルにそう言い部屋に戻ってしまった美知留。そして瑠可はその会話を聞いてしまった。外に出て行ってしまう・・。
タケルが追いかけると、瑠可は公園のブランコに座っていた。「美知留が言っていた事はほんとなんだ・・。」自分は壁をつくってる。なぜなら本当の自分を知られるのが怖いから・・。「誰にもいえない秘密がある・・。でもタケルには聞いて欲しい。聞いてくれる?」「ごめん・・。その前にひとつだけ瑠可に話したいことがあるんだ。」瑠可をみてて思うんだよな、俺に似てるって。自分もあることがあって人に言えず苦しんできた・・。でも今言いたいことはそんな事じゃない。「瑠可・・。俺、君が好きだ。」!!困惑の表情を浮かべる瑠可・・。

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