無理な恋愛 最終回

「無理な恋愛」最終回
立木正午はかえで達の前から姿を消した・・。かえではケンちゃんのロックバーにきて飲んでいる。どうしているんだろ?立木さん。あの遊園地の時にはもう姿を消すつもりだったんだ・・。なんで気付かないんだろ、私は・・。「大丈夫だよ、かえでちゃん。チャッピーはぜんぜん大丈夫だから!」「いいですよね~、ケンちゃんさんは。」「心の底からそう思ってないでしょ?」「ぜんぜん思ってませんけど。」「あら~そうなんだ。」
だが、しばらくしてかえでのポストに立木からの手紙が届いていた。「挨拶もなしに突然いなくなってしまってすいません。正直言うと、かえでさんを目の前にしてお別れを言う自信がありませんでした、なさけないですね。20才そこそこでバンドを始めてから40年ずっと仕事漬けだったので、一度ゼロになってみようと思いました。かえでさんに出会って恋をしてからの日々は本当に楽しかった。本当にありがとう。でも僕は自分の気持ちばかり考えていて、かえでさんを困らせたんじゃないかと思ってます、ごめんなさい。だけどね、思いあがりかもしれないけれど、ひょっとして僕を選んでもらえる可能性もゼロではなかった、そのステージに上がれただけで僕はとても幸せです。自信も持てました。だから僕は元気です。デートで行った遊園地最高に楽しかった、絶対忘れません。龍彦君によろしくお伝えください。繊細で、やさしくて、人の気持ちがわかりすぎるほどわかってしまう彼のことが、私は大好きでした。私はかえでさんの幸せをずっとどこかで願っています。あなたは絶対に幸せになれる。でもさびしい時、つらい時、もし僕のことを思い出すことがあったら空を見て。きっとその時、僕も空を見上げていますから。どこにいても空は繋がっているから・・。立木正午」
その頃、立木は海を眺めていた・・。そして船が近づいてくる。その船には見たことのある顔が!?菊原!!菊原は以前、「今の立木さんのようになりたくない!」と啖呵を切って会社を辞めた一番の部下だった男。なぜ!?ここに。。
菊原は会社を辞めてから世界中を旅して・・じゃなく、お金がなかったので国内を旅して、お金がなくなったらまたバイトして。という日々を過ごしていたらしい、立木と会ったのは偶然だったわけ。あの時失礼なことを言ってしまってと謝る菊原に、おかげでもう一回チャレンジできたよと笑って返す立木。で、失敗して会社辞めちゃったと。「で、答えでたのか?自分探しの?」「ゼロになってみようと思ってフラフラしてたんですけど、飽きてきました。そろそろ・・。」「俺もさ、三日で飽きたよ。」立木も菊原も時期は違えど同じことをしていたのだ。そしてふたりはこれからどうするんだ?と顔を見合わせている所に、波の音に混じってフォークギターの伴奏が聞こえてくる。すこぶる下手だ・・。立木はそのふたりに稽古をつけてあげることにする。
「いいんだよ~。最初はみんな下手くそなんだから。俺だってそうだったよ~。音楽好きなんだ?いいよな~やっぱり音楽!」立木は学生ふたりに音楽の話を熱弁し始める。「音楽をやってると楽しいことがいっぱいあるぞ~。まず、女にモテル!フフフ・・。」そんな立木の背中をずっと見ていた菊原は、「やっぱり音楽じゃないですか、立木さんは。」「えっ?だって40年やってきたんだよ?だから他にさ~」「他のもの探さなきゃいけないんですか?別に無理して他のもの探さなくてもいいじゃないですか。」・・やってみるか?なんかやらかしちゃう?「やっぱレーベルかな!?インディーズ!」と、ふたりは突然俄然やる気になって早速事務所を構えてしまうのだ。。
律子は、「かえでの負担にならないように姿を消した立木さんのやさしさだよ。」とかえでを慰めている。もし、立木さんが姿を消さなかったら、いずれ龍彦君か立木さんのどちらかを選ばなきゃならないでしょ?立木さんの気持ちにはっきり答えられないって言えないでしょ?「かえでが元気でいることを望んでると思うよ。」「うん・・」
かえでは、がんばらないと立木さんに怒られる。と日々がんばっていた。バイトに、女優に。だが、ふとさびしそうに夜の月を見上げて、「いままで本当にありがとうございました。ずっとお元気でいてくださいね。」そんなかえでの後ろ姿を龍彦は見てしまう・・。
龍彦は監督といっしょに例の脚本を仕上げて、コンクールに出してきた帰りだった。「お疲れ。入選するといいね。」かえでの言葉に、「いや、それはないよ。そんなに甘くないし、冷静に見てもボツでしょ。でも続けるわ、俺。」龍彦も成長しているのだ。
立木と菊原は新人発掘のためのオーディションをしていた。だが、逸材なんてそんな簡単に見つからないし、そうそういるもんじゃない。でもふたりは楽しそうなのだ。。そこへ、祥子と文平が!!現れる。
ズカンが今になって赤丸急上昇の人気が出てきたということ。「戻ってきてください!」文平の頼みを断る立木。自分の勘は間違ってなかった。そのことだけで十分だと。それに今楽しいと。そんな立木を理解してしまうのも祥子と文平なんだよね。ふたりも立木がいなくて寂しいだろうけど、なんとか元気でいるみたい。そして文平は・・「いいじゃん。私がいるから。ずっと返事してなかったけど、まあ、彼女ってことでよろしく!」と朝子にOKをもらってしまった!立木がいなくても全然かまわないじゃん!?いいなあ文平。。
立木と菊原もついに逸材を見つけ、かえでも別の映画の仕事をもらっているよう。龍彦も黙々と楽しそうにパソコンに向かって原稿を書いている・・。そして、それぞれの一年間が過ぎた・・。
立木はレーベル第一弾アーティストの売り込みで目を輝かせている。律子は監督との間に子供もできて、結婚披露パーティを開いていた。もちろんかえでも参加しているが、龍彦の姿がない。龍彦は今度書く脚本のために、鎌倉に自費で取材に行っているのだ。そして龍彦は、砂浜沿いのオープンレストラン風のそこで、立木の姿を目撃してしまう!どこかの男と仕事の打ち合わせをしているようだったが・・!?そしてかえでに、立木を見つけた事を言えない龍彦。龍彦は怖かったのかも知れない・・。かえでの中の立木の存在が、現在どのようになっているのか計り知れないから・・もしかしたらだけど、かえでは立木のことを・・。
かえでは武蔵野映画祭の助演女優賞を貰うことになった。いままでずっと日陰で、でもやり続けた事が賞という形で身を結んだ。これはとてもうれしいことだろう。龍彦は結婚指輪を買ったようだ。映画祭授賞式の日にかえでにプロポーズするつもりなのだ。
いままでなんとなくあきらめモードで女優を続けていたかえで。だが、そのかえでも女優で成功し始めた。そのきっかけは、自分のしている事を改めて見つめ直せたからだろう。そして龍彦も、プロポーズするなんてこと、前の龍彦だったら考えられない。それに書くことも、それ自体怖がっていたのに今はちゃんと書いているのだ。それぞれがそれぞれに自分なりの答えを出せるようになった。これは簡単なようですごいこと。ふたりは立木に出会って変われたのだ。
その立木は菊原に言う。「今さ俺、楽しい。50代より楽しい人生が!今無茶苦茶楽しい!だから年をとることを恐れるな。悪いことじゃないぞ~、60になったら60にしかない楽しみがあるんだよ。それを覚えておいてくれ。それから恋をしろ、いくつになっても。だって好きな人に自分をよく想ってもらうってすごいエネルギーいるだろ?だから恋するってことは生きるエネルギーなんだよ。」「俺もかっこいい大人になりてえ!」立木のように人生を楽しめることが、なによりの幸せってことなのかも知れない。
受賞式。かえではたくさんの拍手をもらい舞台の中央に立つ。そのドレス姿はとても艶やかだ。龍彦も律子も、そのかえでを眩しそうに見つめる。「がんばってこられたんですねえ。成功の秘訣はなんですか?」司会の問いかけに、「成功の秘訣はわかりません。今こうしているのも怖くてしかたありません。でもある人に言われたことがあるんです・・。もうこの先女優として認めらることはないんだなあって思っていた時・・」かえでは遠くを見つめるような目で何かを思っている。その目は潤んでいた。「・・思い描いた理想の自分と、今の自分を比較して落ち込むのはやめないさい。理想とか夢とか、思い浮かべて楽しい気持ちになるためにあるもので、落ち込むためにあるもんじゃない・・その言葉を信じて、やってきました。」「素敵な言葉ですねえ。その言葉はどなたが?」司会の問いに言葉を詰まらせるかえで。「その人は私の・・」そのかえでの表情を見て、龍彦は気付いてしまった!そして・・「その人は私の大好きな人です!」大きな拍手が起きる中、「かえで!」と龍彦は叫び立ち上がる。「おっちゃんはさ・・」そう言う龍彦の手に握られていたはずの結婚指輪は、いつの間にかポケットにしまわれていた・・。
龍彦は、かえでを立木の元に行かせてあげるのだ。自分は必ず脚本家として成功する。その時、その映画にでてくれよな!と。
鎌倉の海。「立木さん。いっしょにいてください!お願いします。」「いいの?僕で?」「立木さんがいいんです。立木さんが生きている間だけでいいですから。」「あのね?いいの~?まだまだ長いよ!僕の人生!」そして、やったあ~!!と万歳する立木。その顔は少年のように幼く、若く、輝いていた。。

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