「薔薇のない花屋」まとめ後編

「薔薇のない花屋」まとめ後編
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#7
雫の授業参観に出席している美桜。雫は授業もノリノリでがんばっているが、その頃・・英治のもとには雫の親権裁判をほのめかす弁護士が現れていた。もちろん英治から雫を引き離すために安西が差し向けたのだ。
そんな中でも、英治と美桜との関係は良好のようだ。でも今の幸せはいつかなくなってしまうんじゃないかと美桜に話す英治。
英治は、環境的に愛情に恵まれないで育っているから幸せとか愛とか、どこか客観的に感じてしまっているのかも知れないね・・。それでも自分はかまわないと言う英治に、私がいなくなってもいいように聞こえるとむくれる美桜。
おいおい、前回のせつない展開はどこへいってしまったの?(汗)英治はたしかにそれでも美桜を愛すると決めたのだろうからわかるんだけどさ、もう少し心の乱れとか美桜に対する苛立ちみたいなものが見たかったんだよな。美桜も英治に対して嘘ついてるわけだから良心の呵責とかその葛藤とかさ・・、のろけてる会話ばかりじゃ前回までのための意味ないんじゃないの!?
雫は英治に、店のお金を借りられることになったと報告する。おじいちゃんに頼んだらそういう事になった、いままで黙っててごめんねと。英治はその事で安西に会いに行くようだ・・。
その頃美桜は、安西に娘さんのビデオレターを撮影していた人物に会いたいと頼んでいた。そうすることでより真実を追究できると思ったからだが、「その様子だとまだ聞かされてないようだね?私はあの男と裁判を始めるつもりだ。」雫の親権裁判とわかった美桜は動揺し激怒、「お金はまだ私の手元にあります!それを彼に返します!今度は私があなたを憎みます・・。一生かかってもあなたに復讐を!」美桜は部屋を飛び出していく・・。
安西はビデオレターを撮影していた人物は娘の友人だということしか知らないし、今美桜も、自分の父親を見殺しにしてでも英治を取るという選択をした・・。そして雫を取り上げる事も計画の最初からあったわけではないようだ・・。ぼちぼち完璧に見えていた安西の計画に穴が見え始めてきたように感じる。というより、このドラマの展開に支障がでてきたように感じ始めたな・・。安西は復讐の一環で雫を奪わなければならないのであって愛情がそこにあってはいけないのだ。情が移るのは引き取って時間がたってからというのが筋だろうに。
英治は安西に会いに来た・・。「白戸美桜君を君に近づけたのは私だ」安西は英治に告げる。だが英治ははい・・と答える。「あなたの病院で彼女を・・。」「一度だけ釈明があれば聞いてやってもいい。私の娘を死なせたのは間違いなく貴様だな?」「はい・・」
英治は帰ってきて雫におじいちゃんの家に行きなさいと話す。桂子おばちゃんにも安西の家の部屋に住むことを頼んでおいたと説明。金銭的にも将来のためにも自分より安西のもとにいる方がいいと雫に話す。あきれる桂子。雫は泣いて英治に嫌だ嫌だをするが・・、英治はそんな雫をぶってしまうのだ・・。雫かわいそう(泣)「めんどくさくなったんだよ、もうひとりになりたいんだ・・。もううんざりなんだよ!」英治は裁判をするのが嫌なのだ。色々調べられるし、子供にとってもよくないから・・。でも思わず口から出た言葉は雫に対する演技というより半分本音だったんじゃないかとも受け取れる・・。多分このドラマで一番に心の闇を抱えているのは英治本人だろう・・。
桂子は優貴に美桜について話し、優貴は美桜本人にそのことを問い詰める。「苦しかったでしょう・・」と。お金を受け取って嘘をつき続けても、英治の傍を離れない美桜に一定の賞賛を送る優貴。それがあなたの気持ちのすべてを表しているからと美桜を慰める。そして、英治もすべて知っている上で美桜といっしょにいることを教える優貴。美桜は帰り道、英治の懐の深さと愛情に泣き崩れてしまうのだった。だが、手術費用として英治から受け取ったお金は、本当にお金に困っている直哉に強盗まがいの事をされ奪われてしまっていたのだ・・。直哉、余裕ない恐ろしさがあったな・・。どうしちゃったの!?
雫を探して町内をあちこち回っていた英治と四条。雫は美桜のマンションにいることがわかり一安心したが、英治は四条に雫をぶってしまった事を告白。「しつけとか愛の鞭とかそんなの言い訳なんです・・。ありえないですよ!それは怖いから・・いうことをきいただけにすぎないんです。子供はバカじゃない・・。話せばいいんです。果てしない忍耐が本当の愛情なんです。実際俺は苛立ったんです・・。愛情よりも苛立ちが勝って・・。」「お前だって人間だよ。親だって人間だよ。あとであやまりゃいいんだよ。ちとかっこ悪くてもよ。時には駄目なとこ見せてもいいんじゃないの?それが教育ってもんかも知れねえよ?」四条の言葉に英治は救われただろうか。
夜、美桜は寝ている雫に布団をかけ直し、例のビデオレターを見ている。だがそのままうたた寝してしまったようだ。ふと目を覚ますとテレビ画面にはノイズが走っている。だが、再び画面にビデオレターが始まり、「このビデオの撮影者を紹介しま~す」と陽気な女性の笑顔とともに画面に映し出されたのは、英治だった!驚きのあまり息が止まってしまい口を押さえてしまう美桜!
雫は英治の娘ではなかった・・。そして安西の復讐の標的でもなかったということも意味する。英治がずっと、雫のお母さんという言い方をしていたので英治の実子ではないんだろうなとは思っていたけど、ビデオを撮っている本人だったとはね。。だからビデオを持っていたのかと納得できる部分はあるのだけど・・たくさんのこの女性のいいセリフが英治宛ではなかったんだと思うとちょっと残念ではあるかも。安西の復讐計画も完璧で華麗だったのに、根本的なターゲットが違っていたというところ、とんだ喜劇だな・・。

#8
ビデオレターの女性を撮っていた人物、それは英治本人だった・・。英治宛てだと思っていたその女性のメッセージは、まったくの別人に宛てられていたものだった・・。そして・・、雫は英治の実子ではない事も意味する・・。安西の復讐のターゲットでもなかったという事にも・・。
美桜は、今までのいきさつを根本からひっくり返された衝撃に戸惑う。一方、安西からの親権裁判を回避するため、雫におじいちゃんの所へ行きなさいと言った英治。その英治は雫自身に愛情をためされていた。クラスの子供達が頭巾で顔を隠し、その中で本物である雫を見事見つけてというもの。
「この20人の中から本物の雫ちゃんを当ててください。父親なら当てられるはずだと。私も雫ちゃんを手放そうとする事には疑問を感じています。そうした状況に、他の生徒達もみんな快く協力しているんです。このテストは精一杯の雫ちゃんの譲歩なんです。あなたの傍を離れたくはないけれど無茶なことを言う父親には無茶なテストを娘が・・。」優貴も今回の英治の決断には納得いってないのだろう、雫の気持ちに協力したようだ。英治は優貴の真剣な表情に最初笑っていたようだが・・。
雫の事をひとつひとつ語りながら雫を見事見つける。雫は涙を流しながら、自分がちゃんと英治に愛されていたことを実感し、だからこそおじいちゃんである安西のもとに行く決心をするのだ・・。
美桜は英治宅に足を向けていた。そこには桂子おばちゃんが店番をしている。「あなた・・。小野先生から話を?なのによく第一発見者の私の前にのこのこと。お金を返して自首しなさいよ!自首!」桂子は、美桜を見るなり厳しく言う。もっと怒ってもいいと思うんだけど・・。ていうか美桜も、みんなにばれた時点で英治に話すきっかけに十分なってると思うんだけど・・。なぜ!英治に父親を人質にとられているんですって言えないかなあ(泣)それで英治の気持ちも随分楽になると思うんだけど。最初から嘘ついて出会ってるから美桜もいまさら全部話せないとでもいうの?桂子にビデオレターを撮っていた人物が英治本人だったなんて教えてる場合じゃないでしょ?しかも雫が英治の実子じゃない事まで桂子は知ることになっちゃうわけで・・。大切な人に肝心なこと言わないでこの女は一体何がしたいんだ!?
「つまり・・英治さんは雫ちゃんの本当のお父さんじゃない?・・それで私に・・。たしかに知り合ってからは長いわ。でも結局それも、あの親子が花屋をひらいてからなの・・。お向かいのマスター(四条)も同じだと思う。・・親権裁判嫌がったのも・・そうなのねえ・・。」雫に安西のもとに行けと言ったのは、本当の親子じゃないことが雫にばれないための英治の配慮だったのかと納得する桂子だが。じゃあ・・本当の父親は誰なの!?と桂子も美桜も思うのだ・・。「私をこの家に誘ってくれた時、英治さんこう言ってくれたの・・。血が繋がってなくてもいっしょに住んだら家族だって・・。」ふたりは英治に本当の事は聞けないと感じてしまうのだった・・。つーか美桜はその前にちゃんと自分の口で英治に本当の事話せよ。。
一方、見事美桜からお金を奪った直哉。借金取りの返済にその金をあてたようだ。そして、なぜか美桜のもとへ足を運ぶ。「すいません。俺マジやばかったんで。田舎もんが都会の誘惑に負けたっていうんですかねえ・・。」直哉は美桜に謝りにきたのかよくわからんが、安西が美桜の父親の手術はできないことを教える。安西は娘が死んでから酒に溺れ、手が震えてしまうのだった。
「父のオペは可能なんですか!?なんて人!それをわかってて今まで私を・・。それでもあなたは人間ですか!ひどい!」美桜は院長室で安西に叫び散らすが・・。安西は自分の代わりに優秀だという人物を紹介するのだ。「紹介しよう。カミヤマシュン君だ。君のお父さんの手術を彼にまかせる。」でてきたのは端正な青年。美桜は何も言えなくなってしまう・・。だがその安西も、奥さんには完全に別れを告げられ、自分の復讐のターゲットが英治でなかった事が美桜から伝えられた・・。「娘の相手が・・あの花屋ではない!?」大事な人は傍からいなくなり、医師としての腕ももう前のようにはいかない・・。心のよりどころだったのかも知れない復讐劇も、ターゲット自体が違っていたというてん末。安西はすべてを喪失したといっていいだろう・・。彼のもとに来た雫だけが、安西の心を癒してくれるのだろうか・・。
雫がいなくなり花屋も閉めることになった英治・・。美桜はそんな英治に自分の部屋に住んでと言う。それは自分のせいで雫も花屋も失うことになった負い目だけではなく、愛だろうとは思うのだが・・。やはりどこかぎこちないふたり。当然だな・・。そしていまだにお花屋さんって呼ぶなよ(涙)おまえのせいで花屋じゃなくなっちまうんでしょうが!
がらんどうになってしまった花屋「雫」に立ち寄った直哉。「なんにもねえや・・。兄貴・・俺さびしいよ・・。」うずくまって泣いてしまう・・。直哉も自分が悪い事をしていたとわかっていても、やっぱりここが、英治や四条や優貴、美桜のことが好きなんだよね。だから姿をくらまさずずっとうろうろしていたんだ・・。でももう、なくなったんだ。
その頃、英治はある電話で呼び出されていた・・。その電話の主はカミヤマシュン!「俺たちが信じているのは世界で俺たちだけ」ふたりは硬い握手を交わす。
「・・私、君が小さい頃を思い出しているのかなって思って、お母さんに会いたい?って聞いた。君はとっても怖い顔して私をみたね・・。君は怖い顔して私をみた・・。私が怯えた顔すると君はようやく笑ってくれた。俺は名もなき戦士だって・・」
ビデオレターの女性が画面に向けてしゃべっている・・。

#9
神山舜と英治は、夜のコートでバスケをしながら話をしていた。今度やるオペは難しいが俺ならなんとかなる、成功すればキャリアアップに繋がると。あいかわらず自信過剰だなと英治は笑うが、なんの後ろ盾もないんだからという神山の言葉は、彼なりに苦労と努力を重ねてきたことをうかがわせる。「舜、見えない力って信じる?何かの意思っていうか・・」「なんだよそれ!?」
英治は美桜のマンションでいっしょに暮らし?始めた。ただいま、お帰りなさいごっこをしている・・。一度おかりなさいといってみたかったという美桜だが・・。このふたりののろけはもう全然幸せそうにみえない。肝心な事からお互い目をそむけてるからなんだろうな。周りの人達があんなに力貸してくれてたのにさ。勝手にすればって感じ。。
直哉は安西の所へ顔を出していた。「私は関係のない、もしかしたら娘に好意的であった人間を・・」「兄貴は自分の娘でもない雫を籍に入れて赤ちゃんから8年も・・なんてこった・・。」ふたりとも自分達のしてきた事を悔いてる。直哉は今度は「英治のために」動き始めたようだ。
ひょんなきっかけで英治、美桜、優貴、神山が会話することに。英治との事を友達っていうか「同志」だと説明する神山。施設育ちという事を恋人などに話したりしない、変に同情されると腹が立つという神山に苦笑いの英治。自分を売り物になんてしないという神山の言葉に一同沈黙。神山舜はかたくなに心が閉じてしまっているところがやはりあるようだな・・。
英治はまた花屋を再開させるために働きに出る。そんな時、雫が弁当を持って会いに来てくれた!これはうれしいだろうな(泣)雫に会えなくてさびしくないの?という言葉に、お母さんは雫のことを遠くからしか見守れないけど、父ちゃんは時々だけど会えるから我慢できると返す。なら雫も我慢するとふたりは微笑むのだ。英治の心を癒してきてくれた存在はやっぱり雫なんだよね。
帰ってきた英治に美桜は、いままでの自分のしてきた事をちゃんと英治に話そうとする。ようやくか!!もうあなたも知っていることだけど説明させてほしいと。そうなんだって!ちゃんとこの事話さなきゃふたりは本当に幸せになんてならないんだよ!英治は無表情で美桜の話を聞いていたが携帯が鳴る。「すいません・・ちょっと外でてきます。」「お花屋さんっ、ねえちょっと待って、聞いて欲しいの。このままじゃ・・。」「いいじゃないですか。もう、いいじゃないですか。」おい!?何がいいんだ?!(泣)
外に出た英治を待っていたのは神山。「改まって大事な用って何だよ?言いづらい事か?よせよ、俺とおまえの間で。」「るりちゃんだよ・・」と英治。「彼女の父親が安西院長なんだ。」言われるまでるりの事忘れていたと神山。るりももう忘れているだろうし、新しい彼氏もできただろう、もう結婚しているんじゃないのか?と笑ってタバコを吸う神山に、「死んだんだ・・。死んじゃったんだよるりちゃん。」その言葉に真顔になる神山。「英治・・」神山は当時医大生で留学も控えていた。当然子供はおろさせて別れるつもりだった。英治はその事をるりに自分がうまく伝えるからと神山と約束をしたようだ。「俺言えなかったんだよ・・。どうしてもるりちゃんに!」「冗談じゃねえぞ!そうか?わかったぞ英治?おまえるりに気があったんだろ?・・。」自分がいなくなったあと、るりの気持ちが自分になびく事を期待したんじゃないのか?と問う神山。「おまえはな、言えなかったんじゃない。わざと言わなかったんだよ!」「そうだよ舜・・俺は最初から言うつもりはなかった・・。」「挙句の果てに出産に耐え切れず死んじまった。」「そうだ!俺が彼女を死なせたんだ!」「安西院長は?」「見取ったのは俺だ。恋人は俺だと思ってる。」「そうか・・。それならいいよ。俺は関係ないんだな?でかい声だして悪かった。いいさ、たかが女の事だ、それも過去の。俺たちは唯一信じあう同志だ。そんなことくらいで・・」美桜がふたり前に現れている!「今の話ほんとなの?お花屋さん!?」英治を見つめる美桜の目は冷たかった・・。そして英治も、美桜と視線を合わせることはせずうつむいたまま・・。
四条が英治のお金を取り返した。直哉がヤクザ関係に渡したお金を四条が取り返してきたのだ。なぜ!?それは、四条がもと暴力団担当の刑事だったから。優貴は姿をくらましていた四条のことをすごく心配していたのだ。でも四条は自分の過去を知られないようにするのと変な心配をさせないように、わざとおちゃらけて見せる。優貴からビンタされてしまうのだが、でもそんな気の使いようが優しい四条。やるねえ、この男!取り戻したんだから早く花屋を再開させろと英治に言うが、「マスター、俺って言葉足らずですかね?」「いいと思うけどな。でも、時には決めないといけないのかも知れないね。日本男児渾身の愛してる。」「はい・・。」英治は笑顔を見せた。
美桜はマンションの部屋を出ることにしたようだ。手術前の父親に農業をやりたいという話を打ち明けられた美桜。土地を借りるのに家族がいないと駄目らしいのだ。半年でもいいからいっしょに住んでくれないかと言われ、難しい手術前の父親の希望に水を差すわけにはいかなかったのだろう・・。英治と道で会い、「最後にひとつだけ聞いていい?昨日神山さんが話していたこと・・。」「事実です。」「事実だけど真実じゃない。彼女を死なせてしまったのはあなたじゃないわよね?違うって言って!ねえどうして教えてくれないの?」「すいません・・俺。」「お花屋さんは強いのね・・。なんにも執着しない。連れて逃げたってよかったのに。雫ちゃんのことも、私のことも・・。結局誰も信じてない。誰も愛してない・・。いままで本当にごめんなさい。いっぱいごめんなさい。さよなら、お花屋さん」
ふたりはやはり、別れなきゃいけなくなってしまったようだ。英治は・・薔薇の花束を車に用意していたのに。るりが死んでから一度も手にしなかった薔薇を、美桜に渡そうとしていたのに。何も言わなくても、英治は愛すると決めたら愛せる男なのだろう・・。でも、それが相手に伝わるのは時間がかかる。美桜は遅いながらもちゃんと今までの事を話そうとした。それはちゃんと聞いてあげなければ前には進まないのは明白だろう。英治はまた、間違えたのだ・・。
そして安西の耳に直哉から衝撃の情報が入る。娘の本当の相手は神山舜という男だと・・。

#10
いっしょに暮らそうと提案したにも関わらず、さっさとアパートを出て行ってしまった美桜。じゃあ英治は一体どこへ住めばいいのか!?(行く所ないのでひとりでそのアパートに住んでるの?)そんな感じで美桜に振りまわされっぱなしの英治だが・・。雫は、英治の働いてる場所へ足を運んでくれる。うれしいよね。だが、おじいちゃんに許可をもらって来ているということに英治は、安西がもう本当の事実に気づいているのでは?と感じるのだ・・。
「つまり、君は院長に利用されて英治をだました。それで今では英治の事を?いや随分都合がいいねぇ。英治も英治だ、そんな君を。どうかしてるよ。」と冷ややかに笑う神山舜。病院のロビーで会話している神山と美桜。美桜は英治を悪く言うのは許さないみたいなことを言っているが、それならおまえはなぜに英治に別れを告げたのか?この女は本当に支離滅裂だな。「君は英治の何を知ってる?そのやさしさは作りものさ。あいつはね、そういう風にしか生きられなかっただけなんだ。ただし僕は違う、あいつとは逆の生き方を選んでる。光を目指してるんだ。」「お店だけじゃない・・。娘まで手放すはめになったのよ・・。」おまえのせいでな。「娘?」神山は厳しい表情になり席を立ってしまう。るりが出産したという事実を始めて知ったのだ、その子は自分の子?だと!
四条、優貴、桂子は英治にすべての事実を知っていることを告げる。雫と血が繋がっていないことも知っているが、決して雫には言わないと約束する三人。ようするに自分達は英治の味方だよって言いたいんだよね。英治はそんなみんなの気持ちに感謝しつつも、実は雫に血が繋がっていない事を話そうと思ってると言い出す。「向こうにいったほうがやっぱり幸せかなって。正直、肩の荷が降りたとこあるんです・・よそ様の子ですし・・。」そう言いながらも声をつまらせる英治にみんなもせつなげだ・・。
雫の乗った車を手を振り見送る英治。振り返ると神山が立っていた。視線が合うと目をそらす神山。英治は雫の事だなと思ったのだろう・・。しぶい顔になる。
「名前は?」「雫。生前るりちゃんが女の子が生まれたらその名前にって・・。」「誤解するなよ。俺がいまさら実の父親ですって名乗りを上げるとでも思ってるのか?ガキなんか足でまといでうんざりだよ。」「舜・・。おまえにるりちゃんは家族を作ってやりたかったんだよ。俺もそう思ったんだけど・・、おまえには家族が必要だって。」「そんなもの必要ないね!世の中見てみろよ。家族養うためとかいって好きでもない仕事して気に入らない上司にへつらって生きてる奴ばかりさ。くだらないね!女か?金と地位があればいくらだって。」「それは愛じゃないよ・・舜。それは愛じゃない。俺は知っているよ・・。」「よせ、そんなの幻だ。」「お前の事、るりちゃんは愛してたよ。いつか届くと思ってたから子供生んでおまえのこと待ってようって。」「俺に子供なんていない!!」「舜・・安西先生に知られたみたいなんだ・・。本当はおまえがるりちゃんの相手だったんだってこと・・。」
美桜は桂子にアパートをでて今は病院の寮にいることを報告している。なんで?という桂子の問いに美桜はやはりお花屋さんと私では無理があったなどと意味不明なことを・・。お花屋さんにはもっとずっといい人が現れると思うと言っているが、英治のことはちゃんと好きだったと振り返っている。まあ、最初の出会いが嘘から始まったふたりだからな、それを修正するにはその事にちゃんと向き合って話するか、時間をかけて愛をはぐくんでいくしかないわけで。美桜は感情が激しいが、よく気持ちが揺れてしまうし、英治はまったく気持ちがぶれないけどその分、感情を表さない。まったく違うタイプ同士だからいざちゃんと話をしようとするとすれ違っちゃうんだろうな・・。桂子は自分が間に入ることを提案するが美桜はもういいんですって、なんなのこの女(汗)本当に・・。
その頃、直哉は再びヤクザ達に捕まりリンチされていた。四条が金を取り返してしまったので、ヤクザ達は面目を保てないのだろう。再び直哉をしめるしかないわけだ。直哉はもう覚悟を決めたのだろう・・英治に携帯から電話をして自分の英治のためにした活躍(安西に英治の身の潔白を証明した事)を喜んでくれたか?と聞き、「よかったあ・・。ただ兄貴に一言あやまらねえとなって。ひとりっこなんで兄弟が欲しくて・・、ちと甘えたっていうか・・。すいませんでした・・。」その電話で英治は直哉が危険なのを察知し、お金を持って部屋を飛び出す。そこに四条が立っていた。「なんでほっとかねえんだよ?あんなガキどうなったていいじゃねえかよ?お人好しも度が過ぎると病気だな!」だが四条は英治を行かせてあげるのだ。
美桜の父親の手術の前に、神山はある決断をする。安西と、るりの事を話すということを。美桜も立ち会う中で安西に言う神山。「るりさんの事は忘れてください。」るりの件で自分に不利な採点でもされたらたまらないということだ。自分はまだ医大生で留学も控えていた、妊娠させたことは責任を感じているが彼女もまだ若かった、一番の原因は英治が本人に別れを伝えなかった事だと。「もうそれ以上娘を侮辱するのはよせ・・。私を侮辱するのもだ。娘が貴様を私に会わせなかった理由はただひとつだ。貴様は娘を愛していなかった、そのことを娘も知っていたからだ。出て行け、私の病院からいますぐ出て行け!」「交渉は不成立でしたね。すいません。」神山は部屋を去り、安西は自分が手術をすると美桜に告げる。美桜の安西を見る表情はもう澄んでいた。安西も復讐の陰険さが取れ、従来の性根に戻っているのだろう。また彼も、色々失っているが・・。
「彼のほうが日差しの方を向いて生きてるわ、花のように。あなたは光になんて近づかない、ううん、近づけないのよ。どんなに階段を上がっても暗闇に迷いこむのよ・・。」その言葉を無言でロッカーの荷物をかたずけながら聞く神山。美桜は神山をとても嫌悪しているが、自分は神山をそんな風に見えないんだよな。言い方に情はないが裏表がないし、むしろ美桜みたいな方がよっぽど厄介だと思うんですけど。。
英治は直哉を助けられたようだ。もしかしたら四条がヤクザの方に連絡を入れておいてくれたのかも知れないね。まあ、お金はやっぱり取られちゃったみたい?だけど。直哉を優貴のところへ連れていく英治。直哉は優貴のベットで寝息を立てている。(自分のアパートじゃない所がミソだよね、直哉が行きたがってたからって大怪我人連れていく英治って?)優貴からパン屋のことを話題にされる英治。優貴は神山と話をしていたのだ。
神山は、施設から裕福なパン屋にもらわれた。自分はラッキーだったと優貴に話す神山。医大にまで出してもらったしと。だが、本当は英治が気に入られていて、英治がもらわれるはずだったのだ。「そのことがあってから彼はあなただけは信じることにしてるって。」英治はもらわれる時暴れたらしい、そして神山が変わりにもらわれていったのだ。だが、それを頼んだのは神山自身。「恩にきせるつもりじゃなかったのに。」と苦笑いを優貴に向ける英治。自分は選んでくれたという事実でお腹いっぱいになってしまった、みんなに後ろめたいって思ってしまったし、舜には特に。舜は誰よりも気にいられようと努力していたから・・と。「本当は感受性の強いデリケートな人間なんです。養子になったあとも気にいられようとして必死に勉強したんです。だけど、その奥さんに実の子供ができて・・。<あなたが嫌い>というたった3文字の言葉で死にたくなるくらい壊れてしまう人もいるんです。舜は、そういうもろくて繊細な人間なんです。あいつはだから心に棘を生やしたまま、傷つけられる前に傷つける、そういう風にしか生きていけないんです。これは多分、健全で健康に育ってきた人には理解しずらいかもしれません。ところが・・」「るりさんは理解した。」「はい・・。だけど舜には届かなかった。」「もし彼女が子供を生んで待っていたら彼は信じたかも知れない?」英治はせつなそうに「うん」とうなずく。
英治の携帯が鳴る。美桜からだ。その声はひどく動揺している、泣き声だ。やはり安西は手術中に手の震えが起きてしまったのだろう。美桜は英治に頼むしかない。神山に手術をお願いするしかもう父親が助かる見込みはないのだから!
英治は急ぎ空港にいる神山の所へ行く。
「交渉は不成立におわった。悪いが帰るよ。」もう美桜に振り回されるのはよせと英治に忠告する神山。「彼女は俺を信じてくれたんだ!だから俺も彼女を信じてるんだ!彼女だけじゃない、俺は他にも信じている人がいる・・。」「なあ英治、おまえの頼みだ、聞いてやりたい気持ちもなくはない。だけど生き方は変えられない!だれかに擦り寄ったり、利用されたりは絶対にしない!」「頼むよ舜、こうしてる間にも・・。」「そうだな・・」神山は雫に本当の父親じゃないことを伝えてみろと提案する。それを伝えても壊れないって証明してみろという事なのだろう。神山はたったひとりで、どこにもよっかかられる場所もなくずっと生きてきたのだろう、彼の考えが単純に悪だとは思えないな俺は。
英治は電話をする。雫に・・。それを驚愕する表情でみている神山・・。次回、最終回!

最終回
「驚くだろうしショックだろうけど、今から話すことは本当の事だから少しづつでいい、少しづつでいいからちゃんと受け止めなさい・・。」英治は雫に電話している。神山に本当の事を言ってみたらどうだ?と要求されたからだ。「俺は・・雫の・・本当の父ちゃんじゃないんだ・・。俺は君のお母さんが君のことを無事に生んでくれればと励まし続けてきた。でも、もしかしたら違う方法もあったのかもしれない。そうすれば君のお母さん死なずにすんだかもしれない・・。そうやって悔やんで生きてきたんだ・・。せめて・・償いとして君を育ててきた・・。将来の目標もなかった俺にとって、君はいつしか生きる意味となっていった・・。いままでどうり娘のように思っていく。雫もできれば俺のことをそういう風に思ってくれたらと思う・・。おやすみ・・。」英治は電話を切り、その場で崩れてしまった・・。神山はそんな英治に驚きと苛立ちの表情をみせるが、いつしか美桜の父親の手術をするため病院に戻っていたのだ。
手術は安西の手の痙攣で難航を極めていた。戻ってきた神山を怒声が迎える。だが、安西は神山に手術させるのだ。心停止してしまった美桜・父を復活させるため、手術室前の廊下で祈りをささげている美桜の腕を引っ張り、手術室に連れてくる神山。「叫べ!まだ近くにいる。生きなくちゃいけないと叫べ!!」美桜は必死に呼びかける。そのかたわらで神山は必死に心臓マッサージをしていた。その姿を見て安西は一種の驚きの表情を浮かべているのだ・・。そうだろうね、どう考えても神山の事を誤解していたのだろうから。
手術は無事に終わる。神山のオペは素晴らしいものだったようだ。アカデミーの推薦状を安西に書いてもらう神山。「だが、私はまだ君を許すことはできない。若さとは時に残酷なものだ。悔いる間もなく過ぎていく・・。行きたまえ。」
神山は美桜に、英治が雫に実の父親ではない事を告白した事実を告げる。そして雫のいる学校に足を向けていた。優貴が神山に気がつき、姿を消してしまったが・・。神山は雫に会いに来たのか?いや違うだろう。たしかめたかったんじゃないだろうか?実の父親だったと思っていた人間にそれは違うと告白されて、どうしているのか?と。それでも人は強く生きられるのか?と。友達を心配している雫を遠目で眺めていた神山。どう思ったのだろう?驚いたのではないか?雫の強さに、そして英治との絆の強さにも・・。
英治は安西にあらためて謝られていた。「君には謝罪しないといけない。娘はひとりでも、産もうとしたはずだ。君が傍にいてくれなかったら、もしかしたら雫も生まれることはできなかったかもしれない・・。謝罪もそうだが、あらためて言わせてほしい。ありがとう。」雫は英治のもとに帰すと言う安西に、今は雫のことをどう思っていますか?と尋ねる英治。「この子は・・不思議に・・。」「あなたの支えになっている。雫をこのままここで育ててください。雫をるりさんのような女性に。すごく彼女は素敵な女の子でした。」るりが父親の話をよく聞かせてくれたと話す英治。それを聞いて安西も救われた事だろう・・。
空港。神山を見送る英治。どんどんのし上がれ、そして年とって、ひとりに耐えられなくなったら戻って来いと神山に言う英治。その時に雫に本当の父親だと紹介してやると付け加える。「勘違いするなよ舜。父親役なんてくれてやるだけ。俺はもっと強い。母親でもあったんだ。」「俺たちは泣いたことがない・・。泣いても意味がないってガキの頃から思い知らされてきたからな。そのうち本当に出なくなっちまった。」「うん・・。」「あの子の名前・・つけたのはやっぱりお前だろ?涙のひとしずく・・。」その言葉に笑って目をそらす英治。そして神山にディスクを渡す。これ泣けるよと。神山は去っていった・・。
美桜は病院を辞め、父親のこれから始める農業を手伝うようだ。美桜は英治に手紙を送る。
父親の事の礼をいい、雫との事を詫びる。私は、いえ、ほとんどの人は幸福の意味を知らないと思うから。あなたのようには誰も。愛という意味も知らない、あなたのようにはきっと誰も。どうか私の事を忘れないでください。私も忘れません。ごめんなさい、本当にありがとう、そしてさようなら。
それから・・。英治は花屋を再開させた。神山から再開資金を借りたのだ。神山が戻ってきやすいようにと。そして薔薇も花屋に置いてある。。英治が美桜と会わなくなってからもう一年になるなと四条も感慨深げだが・・優貴がお見合いするという話題にはスルーしているよう。。
美桜のことを思いだしている英治。ふと、気になる。直哉に電話して確認するのだ。白戸って父親のみよ字なのか?と。平川だと教える直哉。いいかげんあきらめたら?とからかう直哉だが。
英治はわかった!そして桂子おばちゃんもそんな英治をみて微笑む。平川バラ園。それは美桜と父親が始めた園だったのだ。実はずっと英治の花屋と薔薇を通じて繋がっていたんだね!桂子が実は、美桜達に花の指導をしていたんだ。おばちゃんはずっと前から知ってて英治に教えないでいっしょに花屋をやっていたということになる。まあ、ちょっと意地悪??(笑)というか、楽しみすぎ。英治が見つけるまで美桜としめし合わせて内緒にしていたんだな。。
英治は雫を連れて平川バラ園へ。「すごくいい香りですね。」バラの中で美桜に話かける英治。「見学なら作業の邪魔にならないようにして。」!!・・ツンデレ!?来たぁ~。。この後におよんでこの態度に俺はキレたね。この場合、ぶりっ子の方が100万倍も可愛いわ!ので割愛させていただきます。愛してるを連発した英治に、美桜は照れながら強がりを言い、結局キス。お姫様だっこ。。そのままバラの中に放り込んでしまえ!(笑)
英治の花屋で、英治、雫、美桜、優貴、四条、直哉、桂子、そして安西が英治誕生日おめでとう会をひらいている。優貴と四条は口喧嘩ばかりしているが、優貴はお見合いを断ったようだ。。直哉は勉強して医学部を受けなおすという。楽しそうなこの場に、英治はなんだか顔をしわくしゃにして、むずかりだす。「すいません・・俺どうして・・」花粉症だろ?英治はその場を出ようとするが、「行かないで。ずっと怖がって避けてたこの場所に。幸せの真ん中に。」美桜が英治を引き止める。雫も英治の手を握るのだ・・。
ずっと幸せなことを他人事のように、そして客観的にしか感じられなかった英治。でもそれは、英治本人が、他人に少しづつあたえていたものだった。自分はもらってはいけないから、せめて人には。と英治は思っていたのかも知れない。でもあなたももらってもいいんだよと美桜と雫、みんながハッピバースデーの歌を歌うのだ。名もなき戦士も、幸せになっていいんだよと。そして・・、もうひとりの名もなき戦士は・・。
このシーンは本当は最後ではないのだけど、自分は一番最後にもってきたかった。
神山が飛行機で英治からもらったディスクをPCにセットした。写ったのはるり。「私だってバカじゃないんだよ?これだけ連絡がなければきっと君にすてられちゃったんだろうなって。だけどね、それからが勝負なんだろうなって。私と君との勝負。」私は子供を生んで普通にこの子と暮らしているの。そして、あなたは私に恐々会いにくる・・。
いままで笑っていたるりが真面目な表情になり画面を見つめた。「私の勝ちよ。ううん、私とこの子の勝ち。ウィナー・・。」神山は、急に伝った涙が自分では信じられない!でも間違いなく自分も愛されていた事を知ったのだ・・。
このドラマ、本当に最後、全部丸くおさめたな。自分的にはそれは正直納得できない部分ではあるのだけど・・。でも安西のターゲットが英治ではなく、ビデオレターを撮っていた人物が英治自身だったという時点でこういうハッピーエンドになるなとは想像がついた。でもそのハッピーエンドもいい出来だったと思えた。だから、いいんじゃないかと。英治と神山。愛を知ることに臆病になっていたふたりが、それぞれちゃんと愛をもらったラストに感動を覚えた。そして、最後まで頭がよく、素敵な雫が、この物語をハッピーエンドにもっていったんだなと。

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