「ガリレオ」まとめ前編

「ガリレオ」まとめ前編
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http://www.fujitv.co.jp/galileo/index2.html
#1
新人刑事、内海薫は不可思議な事件を次々と解決してきたたという草薙刑事に会い、喜ぶ。だが、実は事件を解決してこれたのは帝都大学の物理学科准教授、湯川学のおかげだとこっそり薫に教えてくれるのだった。
そして、夜中たむろして騒いでいる若者グループのひとりの頭が突然発火するという事件が起きる。もちろんそいつは死亡。頭蓋骨が炭化するまで燃えてしまうというこの変事件を解決するため、薫は湯川のもとへ。
この湯川学。ルックスがよくて頭がいいもんだから大学の女生徒達に人気なのだが・・。かなりの偏屈で台詞もおもしろい。でも学者気質はこうじゃないとね。薫の事件の話に興味をしめした湯川は薫の捜査に協力することに。
現場周囲の聞き込みをする薫だが、特に解決に結びつく証言は得られない。湯川も色々現場を見てまわっているが、これといって何かひらめいたものはないようだ・・・。だが、幼い女の子が赤い糸が空に浮かんでいるのをみたという証言で湯川はある仮説を導きだしたよう。
薫はそれを聞こうとするが、湯川は仮説の段階では話せないと教えてくれない。人が死んでいるのに!と薫は湯川の態度にマジギレ。どうやらただそのトリック解明だけに目を向けて面白いとか言っている湯川に腹を立てたらしい。かなり動揺した湯川は、後日メールで薫を呼び出し、自分の言動についてあやまるのだった・・。このふたりのやりとりおもしろいね。
そしてその仮説を実証するための山中にある第二実験場に連れてこられた薫。その大掛かりな装置で何をするのかと思えば、事件のメカニズムの再現。炭酸ガスレーザーによる発火実験だった。
事件現場のそばには、時田製作所という金属加工の工場があった。そこからでるレーザーを反射させる鏡を数個設置し、レーザーを曲げていけば、たしかに被害者の場所にレーザーは届く。そう、現象には必ず理由があるのだ!赤い糸に見えたものは、炭酸ガスレーザーの経路調整のための害のないレーザーだった。だが燃やす力をもつ炭酸ガスレーザーは空気などの要因でずれが生じてしまう・・・。
そして、この湯川の仮説のおかげで犯人が捕まる。時田製作所に勤めていた金森という男。毎日騒ぎ立てる近所迷惑な若者達に腹を立てて、工場のレーザーを使って、脅かしてやろうと思ったのだが、はからずも頭に当たってしまったということだ。事件は解決したと、湯川のもとにいく薫。だが、湯川はまだ実験を続けていた。炭酸ガスレーザーはなかなか目標に当たらないので、なんとしても当てたいようだ。そして・・43回目でようやく目標にレーザーが当たる。薫は犯人は気の弱い性格で、間違いで人を殺してしまったような人間だと思っている。だが、湯川はそれを否定するのだ。ここまでやって成功したという意味がわかるのか?と。
幼い女の子がみた赤い糸は3ヶ月前。少なくとも犯人はそのくらい前から時間をかけて、失敗を何回も何回も繰り返しそれを調整しながら殺人を犯したのだ。ようするにそれだけ執念深く、残酷だということを意味すると・・。衝撃を受ける薫。


#2
ある部屋で殺人事件が起きる。その女性の死体発見にはかなり時間がたっていたが、容疑者がひとり浮かび上がった。だが、その容疑者はあくまでも容疑を否認し続けていた。自分はその日、その時間は川の側に車を止めて、そこで寝ていたという。
そして・・その日、ある子供が部屋の窓から川の側に止まっている赤い車を見たという証言が。これが本当なら、容疑者のアリバイは立証されるのだが・・。しかしこの8才の子供、幽体離脱をし、空を飛んでる時にその車をみたというのだ。たしかに薫がその部屋に行った時には、その窓からは工場があってその先にある川は見えないのだ。この子の言う幽体離脱は本当なのか?だが・・どちらにせよ、幽体離脱ではアリバイを立証することはできない。もちろん薫は湯川のもとへ・・。
湯川は最初、今回は協力しないと言っていたのだが、幽体離脱の言葉を聞いた瞬間に興味をもったようだ。結局、ふたりでその子供に会いにいくことに。
湯川が窓を開けてみると、たしかにドン!といきなり工場の壁があってとても川なんて見えない、工場の両側のおおきな扉も閉まっていた。この子供の父親も最初、幽体離脱なんて話は信じてなかったのだが、今は信じていると親バカぶりを発揮している。その証拠に子供の書いたスケッチがあるのだが、たしかに川の側に赤い車がある絵。ちょっとぼやけた絵なのだが・・。
幽体離脱なんて信じないという湯川に薫は、どーしてあの絵が描けたのよ?と聞くのだが、さっぱりわからない、実におもしろいと笑いだす湯川。薫は呆れ顔だ・・。
しばらく手がかりがない状態だったのだが、あの親子が幽体離脱をネタにTV出演をするという事態が・・!警察は大事な証言を黙殺するのか?とマスコミに叩かれるはめに。まったく、とんだ親子だな・・。
薫は湯川に会いにいくが・・科学者は考えてればいいんだからラクそうと愚痴をこぼすのだった。だが、湯川は、考えることは人にとって一番の楽しみな行為だと言い返す。おいしいもの食べたり、遊んだり、飲んだりすることより?と薫。話にならないと湯川。だが、デートより考えるほうがいいとは言ってないと付け加える。むっつりスケベなんだ!?と湯川をからかう薫だが、昼間からスケベな顔している人間がいるのか?いつもすましているからむっつりスケベと思うのは短絡的だ、だからあの子供もいい子だと勘違いするんだ。ものごとには見えないものがある、それこそが重要かもしれないと湯川は言い、再びあの親子に会いにいくことに。
TV出演依頼に浮かれる父親。だが、湯川は子供に言う。夢があるのはいい、だがそこに嘘がまじるのは罪だと。
そして湯川は工場に足を運ぶ。焦点になるあの日、工場はたしかに壁にある巨大な扉は閉まっていたという工場長。そして、扉が開いていたとしても、工場よりさらに下にある川はどちらにしても見えない。問題はそこなのだが・・・湯川はある物質を見つけて、ついに仮説を導きだすことに成功した。
その日、ある自然現象がその付近で起きていたのだ、蜃気楼現象。遠くのものが近くに浮かびあがって見えるあれだ。その日、工場では事故で液体窒素が流失するという事態が起きていた。換気のため、工場の両方の扉は開け放たれる。そこに暑い真夏の空気が工場に流れ込むわけだ。下には窒素の冷たい層、上には熱い空気の層ができ、これは蜃気楼ができる状況と同じだと。その日の事故を隠蔽したくて工場長は扉は閉まっていたと嘘を言っていたのだ。そして・・子供の父親も、子供の証言でちょっとしたお金儲けをおもいついてしまったということだったよう・・。
容疑者は無罪で開放され、新たな犯人が浮上する。今回の一番の被害者は、幽体離脱という嘘をつかなければいけなかったこの子供だったようだ。この男の子、スペシャルドラマのはだしのげんの時の竜太役の子だよね!


#3
薫は湯川に相談があるとメールで呼び出される。何事か?と訪ねてみれば・・湯川本人のことではなくゼミの学生の姉が旦那がいなくなったので探してほしいとの事。なんで私が!?と言う薫だが、その女性、弥生は警察に届けたが事件性がないからととりあってくれなかったらしい。湯川は、いつも薫に協力しているのだからと薫に協力を促す。
クライミングはひとつ岩をつかむ手を間違えると次の手も不利になり、次の手はもっと不利になる。トラブルの連鎖をいかに断ち切るかが重要だと言う湯川。自分のゼミの学生の姉が困ってるということは、その学生にも負担が生じ、結果的に自分の研究にも支障がでるということらしい。結局自分のため?とあきれる薫だが、弥生は心から旦那の事を心配している、君はなんのために刑事になったんだ?と湯川。結局薫は弥生の頼みをきくはめになるのだった・・。
弥生の旦那、直樹は介護用品メーカーに勤めているという。直樹は心がやさしい性格で、老人ホームでも人気があった。一人暮らしでいるヒデというお婆ちゃんを気にかけて、直樹は失踪した日に絶対そこに訪ねているはずだと弥生。そして、自分が一度訪ねたが、そのヒデ婆ちゃんは死んでおり、その家には甥とあと数人不審な人間がいたという。
薫はヒデの死亡診断書を監察医の桜子にみてもらうが、やはり不審な点はない。失踪事件は難しいわよと薫に言う桜子。男は突然いなくなったりするのよと愚痴る桜子だが・・。
いまいち事件性を確信できない薫。だが、弥生の直樹に対する想いを聞いているうち、直樹の人柄も感じ取り、やはりただの失踪ではなく監禁事件かも?という方向で弥生とふたりで再びヒデ宅に向かう。
夜8時から一時間、今住んでいる甥を含め数人は必ず家を出て行くという弥生。そこで、ふたりはその隙に家の中に入り直樹を探すことに。
家の中はお札が家中に貼られており不気味な感じ。そして!!家が突然ものすごい勢いで揺れ始めた!ふたりは驚き、家を飛び出す!こ、これはヒデ婆さんが起こした心霊現象ポルターガイストなのか!?
薫は湯川にそれを報告するが・・湯川は今回あまり乗ってこない。その現象はほとんどがうさんくさい報告だと。だが、結局その家にいくことになる湯川と薫。古い家だ・・と湯川。そして、役所に行ってきてくれと薫に頼む。どうやらその家が建つ前になにがあったのか調べたいそうで、昔の地図を数枚手にいれた湯川は何かをひらめいた様だ。
直樹の失踪にそのポルターガイストは関係しているようだと湯川。そして、その現象はヒデが亡くなってから起きるようになったということ。その不審な甥達数人が決まった時間に家を出て行くのはその現象を怖がっているから。お札もそういう意味だ。そして・・肝心なのはそれを怖がる動機があるということ。「君の仕事も僕の研究も、時として最悪の結果が予測されることがある。でもやめるわけにはいかない。感情を捨てて結果をたしかめる義務があるから」と湯川は言う。どうやら・・直樹はすでに死んでいるというのだ。薫は驚きを隠せない・・。
そして薫の周辺の聞き込みでヒデの甥は多額の借金があるということもわかっていた。ふたりは真実をたしかめるため、再びヒデ宅に向かう。
そのヒデ宅の床下は・・コンクリートで固められていた。それですべてを確信する湯川。ポルターガイスト現象は、ヒデ宅の地下にあるマンホールが共振していたため起きていた。そのマンホールは近くの工場に繋がっていて、その工場が毎晩8時から9時に熱水を放出していたことで共振していたのだ。ヒデが亡くなってからその現象が起きたということは、そのマンホールを取り巻く環境が変わったということ。湯川は直樹の遺体が地下に隠されているだろう事を、その理由で看破していたのだ・・。
ヒデの甥は多額の借金で取りたて屋に脅され、直接押しかけられていた。甥はヒデに無心にきていたのだが、もともと心臓が弱かったヒデはその最中に死んでしまう。ちょうどそこへ直樹が家に訪ねてきてしまって、それをみられた借金取りたて屋に殺害されてしまったのだ・・。
事件は解決したが・・弥生の気持ちなどを考えてしまっていたたまれない薫。しばらくここにいていいですか?という薫に、しばらく席をはずしておこう・・と研究室を出て行く湯川。そこには薫を気づかう湯川のやさしさがあった・・。


#4
女子大生が自宅のプールで死亡した。検死結果は心臓麻痺。だが、薫はその死体の左胸部分にアザがあることに気づく。監察医の桜子に言わせればその部分は壊死、腐っているというのだ。薫はいつものように湯川にそのことを報告しにいく。どうしてもそのアザが気になってしかたないのだ。
湯川はそれは専門外だと言い、君はなんでも僕に頼りすぎだと釘をさす。薫はしかたなく死んだ女子大生の通っていた大学に聞き込みに行くことに。特に情報を得られない薫だが、なぜか湯川とそこで遭遇。湯川はそこの大学の物理学会で講演してきたようだ。湯川とその関係者の会話に入れない薫。私にはとてもついていけない世界だな~と言う薫に、ついてこなくていいと冷たい湯川。さすがにふてくされる薫だが、皮膚疾患治療の張り紙をみつけ、そこの研究室へいくことに。そこには院生の田上がいた。
彼、田上の書いた論文は湯川も目にとめ、お互い親交があるようだ。そんな優秀な田上だが、やはりアザの事はよくわからないようだ。どっちにしても心臓麻痺とは関係ないんじゃないでしょうか?と言う田上。こういうの全部調べていくんですか?刑事さんて?という質問に、自分だけ・・と答える薫。ふと机の上にあるブリーチに目をとめる薫にそれあげますよと田上。結局何も糸口はわからないのだが、なにやら上機嫌になる薫だったのだった。
湯川の研究室に田上が訪ねてくる。科学者は日本では正当な評価を受けないでしょ、自分は社会で実用化できる研究をして、報酬を受け取りたい。科学者が金持ちになっちゃいけないなんてことはないでしょ?自分は軍事産業なんかいいな、誰も想像しないような兵器を作って・・・・。湯川はいぶかしめる表情を一瞬するが、そのまま田上の話を聞いてやるのだった。
この事件はやっぱり心臓麻痺という事故で解決だ!と決め込んだ薫のもとに湯川から電話が。どうやら湯川はこの事件に興味を示したよう。死体のアザを顕微鏡でみせてもらい、ますます乗ってきたようだ。どうすれば外部からの力で心臓麻痺を起こせるか?その力が皮膚を壊死させる・・・。
一番簡単なのは感電。しかし、プールで感電させるのは難しく、やけどのあとも残る。そもそも感電によるやけどでは壊死は起こらないのだ・・。湯川は薫に半年の間に心臓麻痺で死亡した記録を調べるよう頼む。そしてゼミの生徒達には殺人、兵器、心臓麻痺、暗殺などの単語を世界中の言葉で調べさせていた。
そして・・・薫は同じアザがある心臓麻痺の死亡記録を2件見つける。ゼミの生徒達はキューバのサイトを探しあてた。すでに数回の実験で効果確認済みとあるそのサイトは、自分で作った兵器を売り込んでいるようなのだ。
薫は再び田上のもとへ。湯川に協力してもらって殺人事件として捜査していると田上に報告。田上にも意見を求めるのだが、田上はホテルの宿泊券を薫に渡すのだった。疲れているようだから、休みなよという感じで・・・。妖しい、妖しすぎるぞ田上。
一方、犯人の目星はついた湯川だが、その殺人の仮定がわからない・・。だが、研究室に落ちていた薫のブリーチを拾った助手の言葉に、ある仮定をひらめくことに成功する!
薫は高級ホテルでウハウハ気分だが、突然そこに田上が現れ、いっしょに食事することに。ちょっとしたデートのようで薫は浮かれていたが、田上に薬を盛られ、ふらふらになり風呂場で寝てしまうのだった。そこにある人影が・・・。だが、その男は張り込んでいた刑事達に取り押さえられた!金で田上に雇われ、例の方法で殺すように頼まれていたようだ・・。
ホテルを悠然とでていく田上。だが、湯川がロビーの椅子に腰かけていることに気づき、驚愕する。そして・・ふたりはラウンジで酒を飲みながら、最後の対決をするのだ。
超音波は水中で放出すると負の圧力が生じる。水を媒体にすることによって超音波を殺人の道具にすることができることを看破できた湯川。田上に、その才能をこんなバカげたことに使うとは残念だと言う湯川。田上は、ひとり殺すのなら犯罪者だが、十万人殺す兵器を考えられたら、軍事の世界では英雄だと言い返す。モラルに縛られるなんてがっかりですねと湯川を揶揄する田上だが・・。湯川は科学者なら研究テーマに対して誠実に取り組むべきだと言っているんだと語りだす。君はアザができることを軽くみた。結果、薫はそれを見逃さなかった。あれは失敗作、誰も君を雇わない。そして僕ならアザも残さないと、数式を書いたメモを置いてその場を去る。この会話が今回の最高の肝といえるだろう。
その数式を見た田上は、あの人はやっぱり天才だと負けを認めるのだった・・。
薫は事件が解決しても落ち込んでいた。裸を仲間達に見られ、自分はアザを見る目はあっても男を見る目はないんですぅ~と。。そんな薫をみて、やさしく微笑む湯川であった。


#5
今回はセクシーボイスアンドロボのニコ役だった、大後寿々花がゲスト。
ホテルの一室で首を絞められた他殺体が見つかった。だが、その部屋にはその本人以外出入りした形跡はなく、実際目撃証言があり確かなよう。すくなくとも犯人は、ドアから進入せず部屋に入ったということになるのだが・・。そして、もうひとつ、死亡推定時刻頃に、その部屋から火の玉が見えたという向かいのビルにいた人間の証言が・・。
密室、そして部屋から火の玉・・薫はいつものように湯川にこの事件の捜査協力を頼む。
湯川は論文やゼミの女の子の恋愛相談まで乗ったりしていて多忙なようだが、結局薫に協力することになる。
その部屋に薫とともに来た湯川。睡眠薬を飲まされたあとのコーヒーがふたつ置いてあったりと手がかりがありそうだが、指紋などはふき取られ目ぼしい証拠はやはり湯川にも見つけられないようだ。だが、絨毯に焦げた跡、これは火の玉のあとなのだろうか?湯川は容疑者の目星は?と薫に聞く。殺された被害者には多額の保険金がかけられており、その妻があやしいという薫。湯川は興味を示し、ふたりはその妻に会いに行くことに。
車で移動中、薫は学生の恋愛話を蒸し返す。「学生が結婚ってそんなにいけないことですか?」と。無謀だ、幼稚で無責任な考え方だと言う湯川に、「情熱的で無鉄砲と言ってください」と薫。同じじゃないか・・と湯川は憮然と言葉を返すが、薫は恋愛には勢いを重視するタイプだと伺えるな。
物静かなペンションにたどり着いたふたりは、妻・貴子から証言を聞くことになるのだが、やっぱり何もわからない。ただ、娘・秋穂が喘息持ちだということがわかり、あと湯川は事件時刻のアリバイがある貴子に、翌日のアリバイもしつこく聞く。だが家にいました・・という言葉に結局手がかりはつかめない。
だが、はるばる秋穂が薫を訪ねてくるのだ。お母さんは嘘をついていると。火の玉のことは刑事さん達に言わなかった、自分が前日ペンションのとなりの工房でそれをみたことを話したのに・・と。
だが、喘息の薬を忘れた秋穂は突然発作を起し、薫は家まで秋穂を送ることとなる。
貴子は感謝し、工房を見たいと言った薫を工房に案内する。そこはステンドグラスを作る工房だった。しかし薫は火の玉に繋がる手がかりはみつけられず、車で帰ろうとするが、秋穂が突然薫を呼び止めた。
この家嫌いなんだ・・私の体のことでここに住み始めて、私のため、私のためってうざくて・・父も計画性なくて、貧乏で嫌いだった。でもお母さんはあいつとすごく仲よかったんだ・・だから・・。それは秋穂の悲痛な気持ちだったのだ。
湯川は大学でアーチェリーをたしなんでいる。例の恋愛相談の彼氏がアーチェリーの選手なのだ。薫は湯川に会いに来たが、一射入魂の張り紙に?首をかしげる。どこかで見たなと。ああ!ステンドグラスの工房で見たんだという薫に、湯川が突然ひらめいた。偶然というべきか、今回は君の手柄だ、事件の全容がわかったと。
今回の事件は殺人ではなく自殺。アーチェリーの弓についている弦を首に巻きつけ、それを工房にあったはんだこてで焼ききる、タイマーで熱が作用するように。弦は熱に弱いのでこれで弦が切れると首にまきつくしかけだ。その反動で火が飛び散る。秋穂がみた火の玉は、死亡した矢島が前日リハーサルした時のものだった。矢島はアーチェリーの経験者でこういう原理はわかっていたはず。保険金がちゃんとおりるように、他殺に見せかけるため用意周到に準備をしていたのだろうというのが湯川の仮説であった・・。
薫は現場にはそんな証拠品は残されていなかったというが、湯川は、妻の貴子が回収したはずだと言う。
貴子は矢島から電話で事前に連絡を受けていて、行ってみれば夫は死んでいた。こんな形でしか家族を守れない自分を許してくれという遺書と共に。夫の守りたかったものを守るため、証拠品などを回収したという貴子には、夫・矢島に対する真実の愛情があった・・・。
湯川は始めから殺人ではなく自殺と睨んでいたようだ。そもそも被害者以外誰も入ってきてないのに密室殺人だと思うことが早とちりだと。
そして、外で本を読んでいた湯川のもとへ秋穂が感謝の言葉をいいに来た。これからはお母さんを守っていくという秋穂。親の苦労みてきたせいかひねくれてるのという秋穂に、強いんだな、だがひねくれているのではなく論理的で建設的ととらえるべきだと湯川。そもそも親の苦労を見てきたからといってひねくれるとはかぎらない、自分もそうだったが、まったくひねくれてないと付け加える。ひねくれてるようにみえるけど?と笑って答える秋穂に、不思議なことによくそう言われると返す湯川であった。。


#6
ある男が女子高生・礼美の部屋に窓から不法侵入した。礼美の母親・由美子が猟銃で撃ったため、その男はたまらず逃げ出したが・・そして礼美にストーカー紛いの手紙も何度も送りつけていたよう。その男・坂木は占い師で実は、薫の幼馴染だった・・。礼美が偶然占いに来たときからストーカー行為が始まったらしい。坂木は現在逃亡中。薫の携帯に坂木から電話が掛かり、自分はモリサキレミに呼ばれただけなんだと訴えるのだが・・。モリサキレミ。それは坂木が占いの館につけていた名前であり、自分の守護天使だと言う。薫はあなたの妄想が会いたいと言っていただけと坂木を説得するのだが、占いに使う水槽に会いに来てなどの文字が本当に浮かび上がっていたんだとまったく話が通じない。そして坂木は薫の話を聞かず、再び逃亡したようだ。
だが衝撃の事実が薫を待っていた。坂木が小学生の頃に書いた文集に、夢はモリサキレミと結婚すること、そしてその挿絵に礼美の住んでいる屋敷の窓とそっくりな絵が書いてあったのだ。坂木は子供の頃からモリサキレミの存在を知っていてそれを予知していたのか!?薫は当然のごとく湯川に協力を要請する。
坂木の母親に話を聞きに行く薫と湯川。モリサキレミはあの子が架空で作った友達だと思っていたとやはり手がかりはつかめない。よく息子が薫とふたりで近所の画家先生の家に遊びに行っていたことを話し始めた母親。薫はその頃のことを思いだす。先生の奥さんがやさしく、そして身ごもっていたこと。その先生・北野はしばらくして事故で亡くなってしまったこと。北野に教えてもらった絵描き歌のこと。だが・・事件の糸口、坂木が予知していたという根拠には繋がらない。
湯川は水槽に文字が浮かぶトリックを解明しようと実験を繰り返している。そこへ薫の携帯に再び坂木から電話、逃げ回ってヘトヘトのようだ。話聞いてあげるから、ひとりで行くから場所教えてという薫。そんな電話のやりとりを実験しながら聞いていた湯川は、署に報告したほうがいいんじゃないのか?説得は合理的じゃないと薫に言う。刑事としてバツの悪いところがばれてしまったためか、薫は声を荒げる。「ハチは友達なんです!友達としてもなんとかしてあげたい、人の気持ちが物理みたいになんでもかんでも理屈で通るわけじゃないんです!」「これが心の問題だというなら、もはや僕の守備範囲じゃない、僕には関係ない。」「科学者は、人の気持ちより数字や記号と向き合ってる方が大事なんですね・・。」さすがに湯川は何か言いたげな強い眼差しを薫に向けるが・・今回、いつにも増して険悪な雰囲気になってしまったふたり・・。
薫は坂木との待ち合わせの場所へ。そして湯川は今は廃墟と化した画家の北野宅へ。
薫は待ち合わせの船へ着いて中に入るが・・そこに現れたのは湯川。そして湯川が来たことによって仲間と薫が来たと勘違いした坂木は船の入り口を閉めてふたりを閉じ込めてしまう。すごいスネぶりな坂木。変な男だ・・。
閉じ込められたふたりは携帯のメールを送信状態にして小さな窓からロープを使って窓から投げ、見事応援を頼み脱出できたが。。その仮定で湯川は科学者が人の気持ちをないがしろになんかしてない事を教える。科学者の日常は単調だ、人との出会いも少ない。しかし退屈な実験の日々で見つかる世界がある。科学者は決して人間嫌いではない・・。と。そう、湯川もこうして薫を気にして来てくれていたのだからね。
そして、坂木は逮捕される。事件は一応解決したのだろうが・・最初の謎解明がまだだ。森崎家に来た湯川と薫だが、森崎家の屋敷を見て湯川は閃いた。そしてある仮説を導き出す!
画家・北野は何度も森崎家に足を運んでいる。その証拠に薫が昔北野に教えてもらった絵描き歌は森崎家の屋敷の概観を表しているそのもの。そして、やさしかったと記憶している北野の妻は北野の妻ではなかった、それは礼美の母親だと。薫と坂木が子供の頃北野の家に出入りしていた時にはすでに北野の妻は死亡していたことを湯川は北野宅を調べていた時に気づいていたのだ。そう、北野の妻と思っていたのは森崎由美子。由美子と北野は不倫関係にあったのだ。身ごもっていたのは北野との間にできた子で、不倫関係が解消したあとでも北野は子供を取り返しに何度も森崎家に足を運んでいたのだろうと仮説する湯川。礼美は北野と由美子の間にできた子供だったのだ。
坂木が文集に書いていた窓は北野が森崎家を絵に書いていたことがある、それを見ていたから坂木はあの窓を知っていたはずだ。礼美という名前をその子供につけるはずだった北野は遊びにきていた女の子にその名前を呼んでいたのだろう。坂木の漠然とした記憶の中でレミという名前が残っていた。北野が幼かった薫をレミと呼んでいたことで薫とレミが混ざってしまったということになる。坂木は文集で結婚したいと書いていたレミとは薫のことを指していたのだ。
そして・・レミに呼ばれたと言っていた坂木。だが呼んだのは礼美ではなく母親の由美子。手紙を何度も送りつけてきた坂木をあの時の子供だと確信した由美子は、過去をほじくりかえされる事を嫌い、坂木を家にわざと不法進入させて猟銃で殺そうと企んだ。水槽の中に細工をしてまで!オブラートに油性ペンで書いた文字は水の中で時間が立つとオブラートは溶けて文字だけが残る。そこまでして坂木を殺そうとした理由は?
由美子は子供を取り戻しに何度も来ていたであろう北野を殺害したんじゃないのか?北野は本当に事故死なのか?・・
その最後の湯川の言葉に呆然となってしまう薫。後日由美子を署に同行するため本人の目の前に現れる薫。その森崎家では、絵を描いている礼美の姿があった・・・。

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