わたしたちの教科書

「わたしたちの教科書」
画像
http://www.fujitv.co.jp/kyoukasho/index2.html
このドラマはほんと、重いですね。臨時新任教師の視点からみる学校内の微妙な違和感みたいなのがでてます。ひとりひとりの言っていることはなんとなく間違ってないんですけど、なんというか、学校という「組織」としての答えは・・・必ずしも人として正解かどうか。しかし、この学校の先生達はわざとかもしれないけど、うさんくさい顔ぶれが揃ってるよなあ。そしてひとりの生徒が死にます。志田未来という存在感がある子役が第一話で死んだっていうことで一層話を重くというか死の存在が大きく感じられる演出は見事。そしてこの事件に関わる弁護士・珠子役の菅野美穂も今回いつもと感じが違ってていいです。すさんでるというか影があるというか。実は昔、この生徒を捨てた母親だったということで新任教師とこの弁護士の、生徒の死について究明していく展開。
しかし・・・前回の出てきた作文にまつわるエピソードは悲しかったな。血の繋がってない親に一生懸命似ている所を健気に探そうとする明日香。でも逃げた夫の連れ子を愛せない珠子はたいして子育てもせず結局養護施設へ明日香を預ける。そして明日香は中学になって死亡。ずっとトラウマみたいなものを抱えて、そしてこんなに早く死んじゃって、この子は本当に楽しいことなんて一度でもあったのかな?ってマジで泣き入りました。珠子もこの死の原因究明をしていくことで、明日香に対する罪ほろぼしをしようとしているのかな。


いじめの事実があるということを突き詰める弁護士珠子。しかしヒツヨウに隠そうとする学校(副校長)。これじゃいじめ問題が世間に表沙汰にならないわけだよな・・・。たしかに学校側のやろうとしている事もわかるにはわかるんだけどね、イタズラに公表するのがいい事だとは思えないけど。このドラマでは生徒が死んでるしね、なあなあにしていいわけないんだが。新任教師加地もやっぱり学校側の人間だから、なんとなく取り込まれている形になっちゃってるし。しかも副校長に完全に目付けられたみたい。珠子の所属している事務所が学校の弁護を引き受ける展開で珠子は完全孤立で戦うはめになりそう・・・。物語としてかなり盛り上がってきてはいるんだけれど。しかしいじめって自分らが学生の時もたしかにあったと思う、小学生の時もそういうのあった。無視されたりしているやつがいるなとかって感じる時あったもんな。自分は変わり者だったからそういう雰囲気関係なくどちらとも話とかしていたけど。でもいつの間にかそういう険悪なムードもなくなってたりしていたから、一過性のものなんだと思っているんだけど、最近のはもっと陰険なのかな?それともやっぱり学校の体質がそういうことを解決できない場になってしまっているんだろうか?すべての人とうまくいくことなんて絶対にありえないことだけど、自殺しちゃうまで追い詰められるってそうとうな事です・・・。


「加地先生は学校を売ろうとしている」と副校長に吹き込まれた他の先生達同僚に加地は「しかと」という職員室内でのいじめに合う。そして生徒からも、死んだ明日香をいじめてたのは自分達だと疑っているんでしょうとクラス担任として痛い所をつかれ、精神的に追い込まれます。いじめ問題に立ち向かおうとしての完全なる孤立・・・・。
が、そんな加地にやさしい言葉をかけたのは副校長自身。そしてうやむやにされていたいじめ問題を学校で扱うと副校長。それは突然実施され加地が前に作成したアンケートもちゃんと生徒達に配られます。どうやら子供達を守るために時期をずらして実施したのだということを知らされた加地はいままでの副校長不振から信奉者へと・・・。
一方、婚約者である事務所主任と別れる道を選んでまで明日香の死の究明に立ち向かう珠子。「君は間違ってない」この言葉がすごく印象に残りましたね。が、この主任率いる弁護士事務所は学校側になるわけで、珠子はこのままいくと戦わなくてはならないわけです。
そんな珠子の味方であったろうはずの加地は・・・いじめはなかったと珠子に宣言。この豹変ぶりがなんとも!いつのまにか副校長の後ろを引っ付いて歩く加地はなんともいえない嫌悪感・・・。しかし、落として上げるという方法で取り込まれたかもしれない加地を責めることはできない?中に入っているとこうも難しいのかと考えさせられる。こういう描写がすごく怖いドラマですが見ごたえはすごいです。


ついに裁判が始まった。珠子が先手を打って進行しているかのように進む裁判序盤、しかしことごとく反撃をうけ、後手に回っていく・・。ついには明日香への育児放棄の件まで暴露され雲行きは怪しい方向に。
そして明日香をいじめていた生徒達の中の黒幕兼良、こいつはほんとに悪いです!最初は珠子より学校の真実探求に燃えていた加持、今では兼良のことも、学校で起きていることの本質もなにもかも見えなくなってしまっていた・・・。一体どうしたというのか。こういうまじめすぎるやつにかぎって組織にはまっちゃうとこうなっちゃうんだよ!この加持の扱いの演出もうまい。一番悪くてスチャラカに見えた先生が何気に今珠子の味方っていうのも妙にいい。
このドラマ、作りがしっかりしているし演出がうまいのであっというまに一時間たっちゃう。おもしろいです!裁判の行方と明日香の死の真実は・・。


劣勢な裁判進行。このままでは学校でいじめがあったことも、明日香の死も事故死ということになってしまう・・・。
だが珠子は教員の中でひとり、味方がもうひとりいることに気づく。だがそれは誰かわからない・・・・。学校側も裁判に向け、方針を固めようと教員ひとりひとりの行動を厳しく警戒する中、その味方がわかろうはずもない。確実に味方なのはスチャラカにみえた先生、戸坂。この人、いい奴ですね!実はちゃんとものが見えてる。その点、加持はどんどん目が曇ってしまっているが。
だが寸でのとこで、もうひとりの味方の正体がわかる!それは今証言台で学校について特に変わりがないと証言したばかりの熊沢だった。彼は匿名で明日香の落書きされた教科書がしまってあるロッカーの番号を加持に教えたのだが、加持は副校長に取り込まれて、その教科書を再び返してしまったのだ・・。
あるものをなぜあると言えないのか?学校がいじめに臆病になるから生徒も先生に相談できないのでは?という珠子の言葉に熊沢は泣きながら明日香のいじめを認識していたが、どうすることもできなかったと証言を改める。
裁判は珠子側有利に再び傾き始めたようだが・・。


裁判は熊沢のいじめがあったという証言で珠子側優勢。しかし学校側弁護団はいじめがあったことを争点にしなければ問題はない、戦いようはあるという。だが、副校長はあくまでも学校にいじめはないということにしなければ、生徒を守るのだと・・・。なぜここまでいじめを否定しなければいけないのか?この生徒を守るという意味がこの人にはわかっているのだろうか?が・・・。
一方、この裁判進行で加持も心が揺さぶられる。ほんとにいじめはなかったのか?自分もそれを追及していたはずだったのでは?
明日香をいじめていた張本人である兼良。生徒でありながら証言台に立ち堂々うそを並べたてる。そのふてぶてしさには腹が立つが、彼も心のトラウマの矛先をいじめにぶつけているだけだったようだ。だが、それでいじめをしていいということにはならないね!
そして明日香がいじめられてたあとにいじめのターゲットになった女の子がついに学校を転向することになった・・・・。加持はその子の件で気づいてあげられなかったとようやく目を覚ます。珠子に遅すぎたのよと言われながらも。
このままでいいのか?手紙を書いてあげないか?とクラスの生徒に訴える加持は本来の最初の頃の姿に戻ったようだ。このシーンはほんとよかったです!
そして今度は兼良本人がいじめのターゲットに。ざまーみろといいたいところだが、この連鎖は学校自体が変わらないと止められないんだろうな、ひどい話だが。
そして副校長がかたくなにいじめを隠そうとする理由、このこと自体がこの学校の悪い連鎖を止められない要因になっているのだが、どうやらこの副校長にも普通ではない事情があることがわかる・・・。どうやら彼女の息子が原因なのだろうか!?


証言台に立つ副校長。だが、副校長はあくまでもいじめはないと言い通す。そして明日香の性格も純粋な部分とうそを言ったりする二面性がある、教師は生徒のいい部分悪い部分すべてを知ったうえで生徒を導くのが仕事だと。うまく裁判の雰囲気を自分達学校サイドにもっていってしまう。
一方正気を取り戻した加持はHRに生徒達といじめについて話合いたいと副校長に提案。だが、職員室でも彼女はいじめ問題を取り上げることを許さない。だが、今回は加持も引き下がらないぞ、いじめがあったことを認めてくださいとさらに食い下がる!他の教師達もついに加持の熱意に押されこの件に弱気だった先生達までが加持といっしょにいじめがあったことを認めてくださいと懇願する。ようやくだが、学校もいい方向に向かって統一されてきた。だが・・・副校長はそれでもいじめはありません!と言う。もうここまで来ると彼女もかわいそうなくらい滑稽に見える・・・。先生達は副校長を無視し各教室でいじめ問題についてのHRを始めた。
一方珠子は副校長がそこまで頑なな理由には息子が関係しているのでは?という所までつきとめその本人、音也に話を聞く。どうやら彼はいじめをしていた奴らを粛清するという名目で何回かナイフで傷害事件を起こしていた・・・。狂ってるな音也。だが彼は言う、それでその学校からはいじめがなくなったと。
珠子は再び副校長に会いに。そこで副校長の本心が聞けた!学校がいじめを公開することは世間からバッシングを受けるだけで本当の解決にはならない、学校を壊すだけだ、その考えは変わらない・・・でも明日香さんはうそをつくような人間ではなかった・・と珠子にいじめがあったことの証拠となる明日香の教科書を預けてくれる。彼女は個人的にいじめを解決しようと努力して明日香や兼良と面談や手紙を渡すなどの行動をしてくれていたのだ。しかし、息子、音也の狂った凶行で実際いじめがなくなったという事実に自分のやり方との迷いと葛藤で行動を鈍らせてしまっていた。
そして音也。こいつの次のターゲットは兼良。自分の母親の学校の生徒までターゲット・・・。こういうやつは刑務所から出すんじゃねえよ!音也は学校にまで侵入し、兼良にナイフを突きつけ職員室で大立ち回り。この騒動でナイフを取り上げようとした加持は刺されてしまう!
一方、裁判。ここでも急展開。明日香の親友だったという生徒、仁科が今じゃないとだめ!証言させてくださいと裁判に割って入ってくる。この子は明日香が最後ひとりで教室にいた時に実はいっしょにいたというが・・・。
明日香の死因は自殺という筋で見られていたが、実際の所は不明。俺は途中兼良が窓からつき落としたんじゃないか?と思っていたんだけど・・・・まさか!
難しい問題をかなりリアルに扱ったこのドラマもいよいよ来週最終回。どうなるのか見逃せません。


仁科が証言台で告白し始めた真実。それは明日香と自分は小学生の頃からの付き合いだったということ。そして、中学になって自分が好きになった男の子、それが兼良だった・・・。これがすべての始まりだったと。
一方、音也が暴れまわっている職員室。兼良を人質に先生達を挑発する。が、突然真顔になり「ちょっとみなさん落ち着いてください!」と抜かす。・・・おい、おまえが落ち着けよ(汗)今から自分がこの学校からいじめを無くしますと宣言する音也。よーするに兼良を殺し暴力という恐怖でこの学校からいじめを無くすということだ・・・。母親である副校長に、結局あなたは何もできなかったじゃないかと。なぜ音也がここまで狂った行動にでているのかはわからないが、少なくとも彼なりの哲学があるのだろう。しかしどー考えても破滅している。兼良は全部自分が悪いとしおらしいが、わかっているじゃないか、じゃあ死ねという所で音也は結局取り押さえられてしまうのだった・・・。どうやら刺された加持も大丈夫なよう。
仁科は兼良と付き合い始めるようになり明日香といる時間も少しづつ減っていった。そしてある日兼良とのデート中、車の中で援助交際している中年男を見かけた仁科はその男を汚いという風に兼良に言う。が、それこそ兼良の父親だったのだ。こうして兼良は仁科をいじめ始める。そしていじめに耐えかねた仁科は自殺しようとするが、明日香は自分が変わりになると兼良達の矛先を自分に向けさせ、いじめは明日香ひとりに集中することに。だが、仁科は明日香に申し訳ないという気持ちよりも情けをかけられた事に苛立ちをおぼえていたのだった・・・。
そして運命の日、明日香ひとりいる教室に仁科が入ってくる。仁科を澄んだ目で見つめる明日香。その表情をみて自分を責める仁科。やっぱり自分は死ぬべきだと思ったのか窓を大きく開け身を乗り出す。だが明日香はどんな人にも悲しんでくれる人がいる、ずっと生きていけばきっと気づくと仁科を励ますのだった。仁科が思いとどまり窓から体を教室に戻して明日香を見ようとした時、同じ体勢で窓に乗り出していたはずの明日香はその窓にいなかった・・・・。誰もがいじめを苦に自殺したと思っていた真相、明日香はいじめに負けていなかった。むしろ自殺しようとする親友を助けていたのだ・・・。それを知り涙する珠子。
しばらくして珠子は仁科に会いに行く。どうやら仁科は自分のせいで明日香が死んでしまったことに罪の意識を感じ、半廃人と化していた。そんな仁科に連れていってほしい場所があると珠子。
そこは明日香と仁科の秘密の場所。そこで珠子と仁科は見つける、壁に書かれた明日香の言葉を・・。あの日言った自分を悲しんでくれる人、それは過去の自分、これからの自分。明日香は自分自身を励まして生きていたのだ!
明日香は人としてとても強いですね、自分自身ですべて完結するということがいかに高潔で難しいことか。ほとんどは仁科みたいに逃げたり、誰かを恨んだりしてしまう所なんだけど。もったいなかったなこの子が死んじゃったのは・・・・。

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック