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<<   作成日時 : 2013/08/15 10:14   >>

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小栗旬の残した手紙で、彼の生い立ちを垣間見る満島ひかり。
彼は、母一人で育てられた。が、それは育てられたというより、途中から放置されていたというのが実情だった。10才から13才までひとり暮らしをしていたのだから・・。
毎月郵便が来てお金が送られてくる。たまに来てキャラメルをくれて、また東京に戻る。もうすぐいっしょに暮らせるから・・と。そうして、東京で暮らしてる男の元へ帰る。
三年目には封筒が届かなくなることが多くなった。お金がない彼は、普通を装って生きていくことが困難になってきた。ただでさえまだ子供だった。ひとりで暮らしていることを、三年間悟られなかっただけでも尋常ではなかった。彼は母親との約束を守っていたのか、決して本当のことを言わなかった。言えば母親は警察に捕まるから。

彼を助けてくれたのは、郵便屋さんだった。小栗は結果、母親から逃げた。
小栗は、一日田舎へ帰り、よくしてくれた郵便屋さんに結婚したこと、父親になったことを報告しに行ったのだ。「生きててよかったな、生きて、親父になったんだから・・」郵便屋はそう言って泣いてくれた。

そして。彼はそのままファーストフードで働いているという母親に会いにいく。接客中で自分のことなんか気づいていないかと思ったが、あとで家に来るようにと鍵を渡された。

小さなアパートだった。帰ってきた母親は、地デジ知ってる?と聞いてきた。買ってくれと言う意味だった。お金は?貯金は?それは、息子のことを心配しているのではなく、自分にくれという意味だった。
あんたを産まなきゃ私は芸能人になれたとか、皺があっても消せるとか、生命保険をあなたにかけたのは酔った勢いの冗談だったとか、あんたの女房もひとりで子供抱えたら私みたいになるとか・・。そのうち背中を向けて寝てしまった。
小栗は言った。世間はお母さんのことを悪く言っていたけど、自分はお母さんとの約束は楽しかった。みんな自分の事、不幸だって言ってたけど、僕にとってはただの現実だったと。「ありがとう。僕は元気です。元気で」母親は泣いていた。

小栗は母親と対面して思ったのだ。満島とその母親の仲を、なんとか取り持つことはできないかと。
それで、田中裕子の所へ行って、その帰りにホームから転落し、電車にひかれて亡くなったのだ。

満島は、自分宛てのその手紙を泣きながら読んだ。自分との結婚が、小栗にとって始めて出来た<家族>だと書いてあった。その手紙を子供たちにも読ませる。娘は言った。「難しくて間違ってるかもしれないけど、お父さんね。幸せだったと思う」だから、満島は子供たちに返した。「お母さんもそう思う。お父さんには、幸せだと感じられる心があったの。それは強いことで、すごく素敵なことだと思う」

満島にとっては、これから生きる上での力になる手紙だったね(感動)病気にも立ち向かう元気がでる内容だった。でも、間接的にその小栗を死に向かわせたのは、田中が持たせた梨でもなく、実は、同じ屋根の下で今暮らしている、父親違いの妹・二階堂ふみなのだ・・。

子供たちは、読んでいる手紙の漢字がわからないからと二階堂に手紙を見せた。だから二階堂はその手紙を読むことになる。読みながら涙がでた。こんな人を死なせてしまった事実だからか、それとも不甲斐ない自分に対してなのか・・。

夜。二階堂は満島に話しかける。手紙読みました・・私、お姉ちゃんと仲良くなりたいと。黒髪で黒い服、どこか影があるが、美人な子だ。だけど、その口から出る言葉は時折屈折している。
「手紙読んで泣いたんです。お姉ちゃん、旦那さん泣くなってそれでも強く乗り越えてるなって思うし、子供たちもえらいなって思うし、普通家族死んだら・・」「死んでないから!生きたの、生きただけなの」「・・私も反省して、ちゃんとして。言わなきゃと思って」
満島は、夫の小栗の死の真相を知りたいと思ってはいた。新聞やネットでは記録として、痴漢疑惑のすえ電車で・・というのが事実だからだ。いずれ子供たちが大きくなれば父親のことも調べるかもしれない。自分は絶対違うと信じれるけど、何がどうなってというのは、知っておきたかった。が、こんな形で知るのだ。
「あの日、私が痴漢だって言いました。私が嘘をついたからああいう事になりました。でもわたしのこと心配してくれて・・やさしくしてくれて。だから手紙のことわかるっていうか。ごめんなさい。ごめんなさい、ごめんなさい」

満島は怒りの形相で二階堂に掴みかかっていた!「ごめんなさい!お母さんがこういう風に育てたの!ごめんなさい!」逃げる二階堂の腕をつかみ押し倒して、満島は叫んだ。「なんで!?」

なんで!?って言っちゃうよな(泣)せっかく田中とはわだかまりが解消されつつあったのにな。結局ここにはいられないだろうな。どうなっていくのか・・。

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