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zoom RSS JIN-仁- 完結編。最終話 最終章後編 &生まれる。最終回感想

<<   作成日時 : 2011/06/28 19:57   >>

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■JIN-仁- 完結編。最終話 最終章後編
南方仁の頭痛は日々悪化していった。基本顔色も悪く、嘔吐もある。脳腫瘍はいよいよ仁の生命を蝕み始めたのか?それでも日々、仁友堂の仲間達に、もてるすべての医術を授けようと講義する仁。自分が死んだら遺体を腑分けして医術に生かして欲しいとまで言うのだ・・。咲は、もし元の時代に戻れるのなら治るのでは?と言うが、そんな簡単に時代を行き来できないことは仁本人が一番わかっていた。ただ咲は仁のことが心配だったのだ・・。治したいのに手のほどこしようがない。辛い日々が続く。咲にとっても。仁友堂のみんなにとっても・・。

世の中は徳川幕府がなくなる明治の手前まで来ていて、大政奉還もすでに起きていたのだ。だから徳川の人間はあちこちで兵を上げる。それは薩長を中心とした新政府軍に鎮圧される運命にあるのだが・・皆、死に花を咲かせようとしていたのかもしれない。橘恭太郎も徳川の家臣として彰義隊に参加していたのだ。(友人であったはずの坂本龍馬を斬りにいって結果、彼は死んだ。自分だけのうのうと生きていくことはできない・・)それが恭太郎の、徳川に対する忠義だけが誇りである彼の、生き様だった。「おまえがいくら悔やんだってあいつは帰ってこねえんだ。前を向けよ恭太郎。」勝海舟にそう言われても、恭太郎にはそれしかなかったのだ・・。

栄にそれを聞いた咲は、兄を連れ戻して再びこの家の門をくぐらしてもらいます!と飛び出していく。栄は子供達をいっぺんに失うかもしれない事態に泣くしかない。「・・恥をさらそうが生きてこそって・・。そのような世の中がくるのでしょうか?私達が信じてきた道は間違いだったのでしょうか・・?」そんな栄をなぐさめる仁。恭太郎さんはひとつだけ間違っていますと。恭太郎は徳川を守るために生きてきていたんじゃない、実はいつもいつも、橘の家を守るために生きてましたよ・・と。

咲はなんと、銃撃が行われている戦場の中に飛び込んでいったのだ。(無謀すぎるだろ・苦笑)彰義隊と官軍が切り結び、銃弾が飛び交う中、女子が必死に兄を探しているのだ。戦況はほぼ銃撃で一掃される彰義隊が不利だったが、そんな中、逃げる恭太郎の姿を咲は発見した。「兄上!」驚愕する恭太郎。だが!その瞬間に咲は銃弾の流れ弾に打ち抜かれていた!

仁達が作った戦争で傷ついた人達を治療する診療場所に、咲が恭太郎におぶられて運ばれてきた。仁は驚愕する。しかし、咲はそこで治療を受けながらボウッと眺めていたのだ。(蘭方医と本道の医師が同じ場所で治療をしている・・こんな日がくるなんて・・)それを導いてきたのは南方仁なのだ。
彰義隊の人達は治療をしてもまた戦場にでていく。その命は結局助けられないものだったのかもしれない。でも誰ひとり治療を放棄する人間はいなかったのだ。そして、恭太郎自身は踏みとどまってくれたのだ。

咲の傷の容態は悪かった。弾は取り除かれたが、緑膿菌に感染していて膿んでいた。これにペニシリンは効かない。体力を戻し免疫力をつけ自然治癒を望むしかない。しかし・・咲の容態はいっこうによくならない。それでも咲は仁に笑顔をみせていた。
咲のそんな姿を見ていたら仁は、思わず咲を抱きしめてしまった。ふたりきりの空間に穏やかな時間が流れている。ただそれだけだが、そこにはお互いを想い合う愛おしさがたしかにあった。そして仁は突然思い出していた。<タイムスリップする直前に、非常階段で転がっていたホスミシンの小さな瓶を拾ったこと>
「咲さん!すぐ戻ってきます。絶対に治します。じゃあ・・行ってきますね。」ふたりの手が離れる。咲は、その仁の後ろ姿を、愛おしそうに見送った。

仁はみんなや恭太郎、栄に家の捜索を頼む。<どこかにないですか!?6年前に幕末に来たときに。落としてないだろうか!?>家中の箪笥をひっくり返し、庭を捜索。でも、みつからない。仁と恭太郎はふたりが最初に出合った場所も捜索していた。<戻るぜよ!先生!咲さんを助けたくば戻るぜよ!>頭の中に龍馬の声がする。(出口と入り口は違う!)もう仁にはわかっていた。タイムスリップに導かれている。<戻るぜよ先生。あの世界へ>そんな時。林の中から官軍の兵士がふたり残党狩りで現れた。止まれ!と仁と恭太郎に呼びかけるが、今の仁が止まるわけがない。いきなり刀で額を斬られた仁。恭太郎が慌てて前にでて斬り結ぶ。「先生お逃げください!早く!」仁は額から血を流しながら、頭の腫瘍からの声に導かれるように這うように前に進む。「咲さん・・。」<戻るぜよ。あの世界へ>仁は崖まで辿り着いた。そこから仁は、真っ逆さまに落ちていった・・。頭にある胎児の腫瘍は龍馬だった。彼が仁を導いたのだ。


仁は龍馬と夕焼けの海で談笑していた。ふと龍馬が立ち上がる。「ほいたらのう。先生。」突然、龍馬は海に入っていくのだ。慌てる仁。龍馬は腰くらいまで海につかってから浜辺にいる仁に振り向いた。「先生はいつかわしらのことを忘れるぜよ。」「えっ?」「けんど悲しまんでええ。わしらはずっーと先生と共におるぜよ。みえんでも、聞こえんでも、おるぜよ。いつの日も、先生と共に。」龍馬は笑い、再び海に入っていった。これは・・夢?

現代では。南方仁が包帯グルグルの男の脳から胎児の形をした腫瘍を摘出していた。術後、包帯男は必死の形相でベットから起き上がり、薬を探しに薬剤室の棚を探し出す。包帯男は、幕末からタイムスリップしてきた仁だった。ホスミシンを探し出し、胎児の腫瘍が入った瓶とメディカルバックを持ち出す。(今度は現代にいる自分ではなく、俺がタイムスリップしなければ!)
だが、非常階段でホスミシンの瓶を転がり落とし、それを拾ったのは現代の仁だった。包帯の仁を追いかける。<戻るぜよ。あの世界へ>追いかけて階段を昇ってくる現代の仁をふりほどこうとして、仁は胎児の瓶とメディカルバックを離してしまった!それを掴もうと階段を転がり落ちて、バッ!と姿を消したのは・・現代の仁だったのだ。それは、同じことが再び起きたことを表していた・・。「咲さん・・すいません。」泣き、気絶してしまう仁。
幕末では、仁の消えた崖で、恭太郎がホスミシンの瓶を拾っていた。仁の姿はなかった・・。

再び目をさます仁は、普通の良性腫瘍手術を受け、頭の傷も治療されていたことになっていた。同僚が自分を手術してくれたらしい。着物ではなく普通の服だったし、胎児の瓶もなく、友永未来の存在もない。この現代は自分の起こした出来事で違ってしまったのかもしれない。仁は勇気を持って過去になにが起きたのか、たしかめることにする。幕末での仁友堂のみんなは?そして咲さんは?どうなっていたのか?

調べると、仁友堂とみんなは、歴史に名を刻んでいた。ペニシリンを土着的に生産し、異なる医術を結びつけ当時の医学の反逆者ともいわれた医療結社、それが仁友堂。仁は佐分利や山田の名が載っていることにうれしさで目頭を熱くさせる。でも、咲のことは載っていないのだ。なぜ?そして・・自分も載ってはいないのだ。

仁は橘家のあったであろう場所にいってみた。そこは橘の看板を掲げた医院だった。そこへ、友永未来、いや野風とうりふたつの女性がそこの医院に入ろうとした。仁は呼び止める。話を聞きたかった。「・・いいですよ。」女性は笑い、中へ入れてくれた。

話によると女性の先祖である橘咲は明治維新のあと実家を改装して橘医院を立ち上げる。女性だてらの医師だったが、小児科や産婆も行っていたため、医者というよりは産婆さんという印象を皆が持っていたらしい。咲は友人の子供を引き取ってその子を養女とし育てたと。その子供は安寿!
仁は感動した。咲は生きていて、野風とふたりで起こした奇跡のめぐり合わせに。だからこの女性は未来と野風にそっくりなのだ。自分の存在は話から確認できない。でも、日本の医療負担が世界でもっとも低いのは龍馬の精神が受け継がれているからでは?とも女性は言った。それは自分が龍馬に教えた保険のことが船中九策として書かれたからかもしれない。自分の存在だけはスッパリと消え去っているが、自分のしてきたことは歴史に残っていたのだ。

女性はある手紙を渡してくれた。それは仁宛ての手紙だった。内容は、忘れていくその人のことを、忘れないうちに・・と書いたものだった。○○先生へ・・それはその人への感謝と、愛が綴られていた。(私は仁を持つそのお方に、恋をしておりましたことを・・。橘咲は、先生をお慕い申しておりました。)仁は泣いた。「咲さん・・私もお慕い申しておりました。」

この世界は、過去の人達の気持ちや行動が紡いできた、奇跡の形なのだ。仁はみんなの顔を思い出していた。いつか自分も忘れてしまうかもしれないけれど。
でも、仁はその後。手術に積極的な、医学に前向きな医師として生きていく・・。


■生まれる。最終回
最後は今までのぐちゃぐちゃはどこへイってしまったのか?!というほどのハッピーエンドでしたね。。 臍帯血移植で赤ちゃんの血をドナーとして、三男の白血病も治ったようだし。お母さんがドナー適合者だったからその赤ちゃんも可能だったということか。
長男の本当の血縁者・悪者親父も、なんだかんだでたださみしかったから、かまって欲しかっただけだったんだなと。ま、悪者は悪者ですが(苦笑)
色々な例を引き合いにだして、命とは?という壮大なテーマだったように思います。血が繋がってなくても心が家族なら家族だろうし、どんなタイプの子だってひとつの生命。だからこそ、色々安易に考えてはいけないというね。だからこそ大切だというね。
おもしろかったとか感動したとか、そういう感想ではなくて改めて考えさせられたっていうドラマだったように思いました。

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